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メールマガジン「法円坂」No.8



お元気ですか? 国立大阪メルマガ編集部です。

 あっという間に2月も半ば。
ここ大阪では、暖かい日もあり、雪がちらつく日もありで、一定しません。

第8号を、メルマガ編集部からお送りします。

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    メールマガジン「法円坂」No.8 (2002/02)(国立大阪病院)
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         院 長 井 上 通 敏 で す
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 "マクロポリシーと現場主義"

 美しい虹を彩る7色は平均すれば無色となり、7色の絵の具は混ぜれば黒とな
る。ものごとを平均で見ることが役立つことも多いが、平均によって本質が見失
われることも少なくない。

 竹中平蔵大臣はじめマクロ経済学者が小泉改革で活躍していて、マクロ=平均
というわけではないとしても注意して見守らねばならない。医療改革においても
一律とか平均で運んでよいこともあれば不都合なこともあるのではないかと感じ
る。

 病院の平均在院日数はその病院が扱う疾患分布に左右されるが、平均在院日数
の短い病院を優遇するならば、有利な疾患分布にシフトするインセンティブが働
いても不思議ではない。その結果、どのような歪みが生じるか、院長は知ってい
る。在院日数を問題とするなら、病院まるごとでなくて疾患ごとに比べるべきで
あろう。

 疾患単位としてDRG(疾患群分類)が提唱され、DRGごとの定額診療報酬制度
(PPS)が検討されているが、この問題も一様に扱うと医療を歪める結果になり
かねない。白内障、子宮筋腫、早期がんのようにばらつきの小さいものはメリッ
トが期待できるが、進行がん、血液がん、急性心筋梗塞、脳卒中など病態経過が
一様でないものにPPSを適用するのはデメリットのほうが大きいと思う。PPSに先
だってEBM/パス法などの品質管理手法を取り入れた診療を推奨し、その結果を
見てからPPSを論じるべきであろう。

 市場原理や混合診療の導入についても頭からの賛成反対論議ではなく、メリッ
トを生かし、デメリットを押さえる知恵を議論しないとおかしい。負担とサービ
ス、サービスと報酬の問題もマクロ的に一律・一様・平等で扱ってよいのか考え
直すべき時期であろう。
 マクロに捉えることは重要であるが、医療においては現場のミクロポリシーを
重視することが大切だと思う。中央で医療行政を司る役人には公衆衛生学出身者
が多いが、この人達は経済で言えばマクロ経済学者に相当するだろう。現場の医
療を預かる院長達が議論に加わってマクロや平均の背後にある7色を十分に伝え
ないと適切な医療政策を導くことは難しいと感じる。



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     医 長 会 の 話 題 (01.01)
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1月の医長会はお休みです。

http://www.onh.go.jp/icho/



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      看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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 一月は行く、二月は逃げる・・・とはよく言ったものです。ご存知ですか?天
王寺公園の入口には「桃」の花が一足早く“春”を告げています。春の到来は、
厳しい寒さに耐えた生命の息吹きとか、・・・今月は中央材料室の小倉久美子婦
長さんです。この頃、ICTラウンド、実習指導と、何かと多忙です。


近年、院内感染がマスメディアを騒がせ、大きな社会問題になっています。中央
材料室の担当者としては、患者様が安心して治療や看護を受けられるように医療
器具の滅菌及び品質保証、医療材料の提供を第一と頑張っています。

 息子の学童保育で『子育て』が『弧育て』や『個育て』ではなく、『己育て』
になりましょう、とのお話を聴き、看護も一緒だと思いました。周囲の協力を得
ながら、『弧』ならぬ『己育て』のように、患者様をとおして成長していきたい
と考えています

http://www.onh.go.jp/kango/kokoro.htm



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          研 修 医 日 記
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はじめまして。研修医2年目の横溝 智といいます。

入局は泌尿器科なんですが、10月から麻酔科で勉強させてもらっています。
医者になって1年半、ずっと同じ科にいるとどうしてもその科の目で患者さんを
見がちになってしまい、頭から足まで全身を診るということが十分できていなかっ
たように思います。
しかし、麻酔科では毎日色々な疾患の患者さんを受け持ち、その都度その疾患に
ついて改めて勉強するので、広い視野を養うことができるように思います。
また、他科の手術を見ることができるというのも、利点の一つです。それぞれの
科、執刀医によってやり方も様々で、うまいところは盗んでやろう(偉そう?)
と思うのですが、自分がまだまだ盗むまでのレベルに達していないというのが実
情です。
とにかく、毎日有意義に過ごさせてもらっています。

さて、泌尿器科というと、一般の方々にとってはやっぱり受診しづらい科なので
しょうか?
変なこと(どんなことや?)聞かれるんちゃうか?下半身を見られるんちゃうか?
女性やから泌尿器科に行きづらいな、といったことをみなさん考えるのでしょう。

みなさん、泌尿器科も耳鼻科、眼科などとなんら変わりないのですよ。
ただ対象臓器が他より少しだけ、ほんの少しだけ下の方にあるというだけなんですよ。

だから、老若男女問わず、「最近おしっこが、、、」と感じた方は、勇気を出し
てお近くの泌尿器科の門をたたきましょう!

なんか研修医日記というより泌尿器科の宣伝みたいになってしまいましたが、未
熟な私からのささやかなお願いでした。

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html



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「ニッパチ」というと2月、8月を指すのだそうですが、この期間は話題が少な
いのだとか。
そのせいではないのですが、今回は、いつもよりちょっと少なめです。

しかし、本当は年度末の一番忙しい時期に入って来ています。
そういえば、最近、早く家に帰れたことはないような、、。

頑張り過ぎて、風邪やインフルエンザをひかないように、御自愛下さい。

それでは、また来月、お目にかかりましょう。

国立大阪メルマガ編集部

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