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メールマガジン「法円坂」No.9



お元気ですか? 国立大阪メルマガ編集部です。

まいにち、ぽかぽかと暖かいですね。
大阪造幣局の桜の通り抜けは、今年はすこし早まるそうですよ。


第9号を、メルマガ編集部からお送りします。


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    メールマガジン「法円坂」No.9 (2002/03)(国立大阪病院)
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         院 長 井 上 通 敏 で す 
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 "初期臨床研修必修化の機会に"



 平成16年度から2年間の初期臨床研修が必修化されることが決まっているが、
課題が残っていて、まだ具体的な制度設計に至っていない。
1) スーパーローテート方式を全面的に採用するのか、一部にストレート方式
     を残すのか
2) 研修医の待遇と経費の負担
3) 指導医の育成と待遇
いずれも重要な問題であり、必修化の成果を得るためにはこれまでの反省を十分
踏まえて対処してほしいと思う。もう1つ、
4) 研修病院の選択についても、ぜひこの機会に改めてはどうかと思う。


 どの病院で研修を受けるかは研修医に選択権があり、公募によって決めている
有力病院もあるが、大部分の研修医は大学あるいは大学医局から推薦されて研修
病院を決めている。卒業すると直ちに入局し、以後の医師生涯を医局に託す人が
今も多い。われわれの世代がそうであったが、それでも、少数ながら母校に頼ら
ず、進んで米軍病院や全国的に評判のよい病院でのインターンを志願した人がい
た。彼らは後々活躍している。医療の透明性やグローバル化が社会からの要請と
なってきた今日、囲い込んで縛りをつける大学より、閥の殻を破って透明にし、
改革を目指す大学や病院のほうが発展を約束されると思う。


 提案であるが、研修病院の決定に関しての大学の関与を全面的に廃止し、地域
的あるいは全国的な研修支援センターを作り、ここに研修指定病院の指導計画や
病院概要などの資料を集め、マッチング方式で研修を希望する病院を決定しては
どうだろうか。大学も病院も指導に熱を入れるようになるであろうし、評判のよ
い病院には優秀な人材が集まり、特定の大学に頼らない優れた病院が次々出てき
て、日本の医療風土が変わると思う。


 初期研修の必修化だけでは従来とあまり変らない。運用の制度設計が大切だと
思う。






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     医 長 会 の 話 題 (02.02.27)
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「重症脳障害患者の脳機能、脳代謝」


救命救急センター 定光 大海
 頭部外傷、脳血管障害、心肺停止による全脳虚血、代謝性脳症などの重症脳障
害では、原疾患の治療とともに二次的脳障害に対する脳保護療法の重要性が指摘
されている。虚血神経細胞障害に対する決定的治療がない現状では、呼吸・循環
・代謝管理を中心にした脳指向型集中治療が重要になる。一方で、回復の可能性
が望めない患者にいたずらに集中治療を避ける意味でも神経学的予後を早期に推
定し、治療方針を決定できる客観的な指標が求められる。とくに心肺停止による
全脳虚血の予後は依然として悪く、心拍再開がえられても社会復帰できる例は極
めて少ない。ここでは全脳虚血に焦点を絞り、心拍再開後早期の脳波、聴性脳幹
誘発電位(ABEP)、体性感覚誘発電位(SSEP)、内頸静脈球部血酸素飽和度
(SjvO2)、画像診断としてのMRIおよびMR spectroscopy(H-MRS)によるNAA/Creatine
について、3ヶ月後の神経学的予後(Glasgow Outcome Scale, GOS)との関係、
積極的な集中治療選択の指標としての有用性について検討した自験データを紹介
する。



http://www.onh.go.jp/icho/ 





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      看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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厳しい寒さが緩んで、そろそろ「桜のたより」が聞かれる頃となりました。
いつも、看護のこころを読んでくださってありがとうございます。


看護のこころは、ナースの思いだけではなかなか動きません。皆さまに支えてい
ただいていることに感謝して、春一番のこころを外科病棟の笹山師長から・・・



。。。。。。。。。。。。


桜の開花宣言ができました。こんちには!外科病棟看護師長の笹山です。
「ちょっと看護婦長ではないの?」と思っていらっしゃる方、平成14年3月より
看護婦・士の名称が「看護師」に変更されました。耳慣れないですが看護の責任
をさらに感じ、身が引き締まります。皆さんもぜひ覚えて呼んで下さいね!!



さて、世の中には色々な生活の仕方(時に自我流?)を通される方があります。
「トイレに行くのが面倒!」の理由で何十年もオムツの中で、排尿・排便する・
・・・・・これにはびっくりしました。お身体は元気!他のことは何不自由なく
できるのに?!ナースはあちこちのごみ箱から出てくるオムツ、便器の上の汚物
にホトホト疲れていました。
患者様はそれぞれ!!長年の習慣・価値観を入院されたからといって変える訳に
はいきません。その方をどう理解していくか、自分の考えからどう歩み寄ってい
くかが大切!!
そこで、私はナース達に一言


「これからはトイレを通路にして、トイレをきれいにしましょう」 

やがて、この方はオムツの常用を止め、トイレはいつもきれいになりました。ト
イレの排泄に快適さを覚えたようです。そして、ナースは「忍耐と愛」が身につ
いたようです。


なぜ、オムツをやめたられたか?それは、彼の“こころ”に聴いてみないとわかりませんね。



http://www.onh.go.jp/kango/kokoro.htm 





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          研 修 医 日 記
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外科研修医の朝


朝、6時50分の電車に乗る。
通勤手当が出ない研修医は1ヵ月で2万円弱の自腹出費である。
電車に乗るたびに、
「安月給で通勤手当もでない職場っていまどき無いでー」
と、思う。病院までは15分かかるが、その間、手帳でその1日の段取りの確認。
手帳には術前ICや、造影、drainの抜去、chemo前のCBCの確認など、今日も予定
が山盛りである。



病棟に行くと、昨日のope患者さん、重症患者さんのことを深夜の看護婦さんに
確認。
とりあえず重症の人から回診する。
大きなトラブルは無いようだ。ラッキー。
スタッフの先生にPHS、
  「〇〇先生、おはようございます。**さんのウインスローのドレン、抜い
   ていいですか?」
  「今日で7日やなー。ええよー。」
  「はーい」
朝食前にドレン抜去に成功。今日はラッキーである。


落ち着いている患者さんは食事時に回診。
ご飯を食べている人は「ご機嫌さん」なので安心だ。


あっ、カンファの時間だ。急いで2階へ降りる。
今日も、忙しい1日が始まるのだ。



外科医の1日は早起きから始まる。
「早起きは三文の徳」とは言うが、患者さんには徳になるようだが、僕にはあん
まり徳はなく、特に、土日は給料無いのは良いとしても、電車賃自腹ってのは、
「往復800円の赤字」である。
このような仕事、他にあったら教えてもらいたいものである。
ま、不景気で仕事あるだけ、まだ良いか?
(8時から20時勤務のような研修医よりはコストパフォーマンスが良いから、
雇用者としては都合がいいかもしれないが、、、)


外科:中島静一

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html 





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今年のさくら(ソメイヨシノ)開花予想(平成14年3月5日/気象庁発表)


3月 17日(日) 高知 
 20日 宮崎、名古屋、静岡、東京 
 21日(休) 松山、徳島、和歌山 
 22日 福岡、広島、岡山、高松 
 23日(土) 神戸、大阪 
 24日(日) 京都、奈良 
 25日 甲府、前橋 
 29日 舞鶴 


ということで、23、24日あたりが、京阪神のソメイヨシノの見ごろになりま
す。


それでは、また来月、お目にかかりましょう。



国立大阪メルマガ編集部

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