Back

メールマガジン「法円坂」No.10



お元気ですか? 国立大阪メルマガ編集部です。

まいにち、ぽかぽかと暖かいですね。
例年は5月の連休が見ごろの「つつじ」が、もう咲き始めています!


第10号を、メルマガ編集部からお送りします。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    メールマガジン「法円坂」No.10 (2002/04/15)(国立大阪病院)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



=============================
         院 長 井 上 通 敏 で す 
=============================



 阪神タイガースが元気です。近鉄との日本シリーズになれば大阪の元気も出る。
期待しましょう。
 反して、医療界は暗くなってきた。今回の診療報酬の改訂は手法が強引でした。
医療費の削減、病院の機能特化と淘汰といった政策を背景に策定されたのでしょ
うが、古い社会主義国家のような権力的手法だと感じました。小泉内閣が情報公
開、市場原理、自己責任を原理原則とする社会構築を打ち出しているのに、古い
体質の役人がこれとは逆の社会主義的権力手法から脱却できていない。
 全国国立病院・療養所院長協議会は、手術件数と施設基準に関わる改訂につい
て次のような要望を行いました。


        ***********************


平成14年3月

厚生労働大臣
坂口 力殿

                  全国国立病院・療養所
                       院長協議会
                     会長 井上通敏


  平成14年度診療報酬改訂における手術の施設基準に関する要望書


 平成14年度社会保険診療報酬等の改訂によると、年間手術件数が一定数に達し
ない施設においては当該手術料が30%カットされることになりました。このこと
を各国立病院・療養所内で説明したところ、多くの施設の外科系医師から、この
施策についての疑念の声が聞かれました。病院の収入減を問題にしているのでは
なくて、この施策が、本当に医療の質向上と医療の効率化につながり、患者のた
めになるかという観点からの疑問であります。根拠に基づく正しい医療改革を進
めることが大切だと思いますので、以下の点について、行政からのご説明を要望
いたします。


  1、 決定過程での議論の情報公開
  2、 各手術件数と結果が相関することに関するわが国のデータの公開
  3、 施設基準として定められた手術件数の根拠


        ***********************


 役人の頭の遅れを申しましたが、われわれ医師には、パターナリズムと社会主
義的保護にさよならして、情報公開と市場原理に耐えられる存在への脱皮が求め
られていると思います。



=============================
          脳神経外科をよろしく
=============================


<新体制発足のご挨拶>
 脳神経外科の山崎麻美です。


 独立法人化にむけた最終追い込みにむけたこの4月1日より、国立大阪病院脳神
経外科は、新体制で発足することになりました。前任の中谷進部長が社会保険庁
指導医療官に、大槻秀夫医長が大阪厚生年金部長にご栄転され、私が脳神経外科
部長の大任を仰せつかりました。力及びませんが、ご指導ご鞭撻宜しくお願い申
し上げます。
 ここで新しい体制の戦略・方向性をお話するところでありますが、実はこの2
月から今まで、殺人的に忙しくて実は何も考えていません。ということで、堅苦
しいご挨拶はこのくらいに致しまして、雑感を少し。



<女性管理職の心得>


 井上院長先生に新しく赴任された先生達とご挨拶にお伺いしましたところ、
『女性の時代やなあ』と感嘆されました。脳神経外科には日本脳神経外科女医会
というのがあって、既に全国で100人くらいの脳神経外科専門医がいるはずです。
 実は私はもう20年ほど前ですが小児科を4年間やってから脳外科に転科しまし
たが、そのとき有ることに気づきました。小児科の女医さんはあたりまえだった
のですが、脳外科の女医さんはまだまだとても珍しい時代でした。
 『大変だったでしょう』といわれますが、実は女性に対する態度は小児科の方
が厳しいのです。珍しいということは、下手すればちやほやされてスポイルされ
てしまうと、危惧しました。実力もないのに珍しいだけで目立ってしまい、偉く
なったのではないか錯覚してしまうことを恐れました。
 この20年女医さんはもう当たり前になりました。『女医さんは・・・・』と一
つにまとめられて、評価されるといことも少なくなってきたように思います。や
っと女医さんの方も、受け入れる側も成熟してきた感がします。その点、女性管
理職の方が受け入れられやすい気がします。しかしやはり戒めないといけないの
は、実力もないのに珍しいだけで目立ってしまうことでしょう。田中真紀子さん
のように、9ヶ月で更迭されないように・・・・。 


<かわらなくっちゃあ>

 私は、平成11年から3年間、厚生労働省の特定疾患対策研究事業の難治性水頭
症調査研究班の主任研究者をさせていただきました。これは実は大変なことだっ
たんだとだんだんと分かってきました。会議に出るとまわりは著名な大学教授ば
かりで何で私がここにいるんだろうと不思議でした。一番はじめの会議の時、そ
のときの厚生労働省の課長補佐がユニークな方で『かわらなくっちゃあ』を繰り
返し話されていました。私を選んでくれた委員のおひとりでしたが、意味が少し
分かりました。やはり国立病院も『かわらなくっちゃあ』です。柔軟に、たおや
かに、しかしあつかましく、これは女性に与えられた天性だと、思っております。



 さあ始めましょう。



=============================
     医 長 会 の 話 題 (02.03.27)
=============================

「B型・C型慢性肝疾患進行例/肝硬変症における
  HBV・HCV replication 長期制御のClinical Impact」


消化器科  結城 暢一

 HBV・HCV に対する抗ウイルス治療として直接的抗ウイルス効果と免疫賦活作
用が期待される従来の IFNmonotherapy に加え、HCV ではリバビリンのような免
疫調整剤や各種核酸アナログ、HBV ではラミブジンその他の逆転写酵素阻害剤と
の併用療法の有用性が示されている。このようなtherapeutic option の拡充に
伴いHIV 感染同様、viral replication の長期的 control が可能となりつつあ
るが、その long-term clinicalbenefit は不明な点が多い。特に従来不可逆的
変化と考えられている肝硬変症のような advanced stage に至ってからの
viral replication 制御の意義は解明されていない。
 本会では、当院肝臓外来受診中の多数例の慢性 HBV・HCV 感染の経過中稀に認
めるviral replication 自然消退を示した肝硬変を含む慢性肝疾患症例の長期予
後を呈示し viral replication 長期制御の clinical benefits について得られ
た知見を述べる。。

http://www.onh.go.jp/icho/ 



=============================
          研 修 医 日 記
=============================


初めまして。研修医1年目の藤原美都です。
研修医生活もはや1年経とうとしています。
振り返ってみるとあっという間の1年でした・・・。



1年の中で最も気持ちのよい6月
・・・ ただただ、わけのわからないままオーベンの先生のくっつき虫となりま
した。

病院のクーラーの壊れていた暑い夏
・・・ 休みを返上して病院の座敷荒らしと化していました。


少しずつ木の葉が色付き始めた秋
・・・ 紅葉を見に行くことなく心電図を楽しく見ていました。


肌寒くなってきた晩秋
・・・ 初めての地方会発表で意外と人前で話すことが快感だと思える自分を発見しました。


研修医として迎えるクリスマス、お正月
・・・ もちろん病院にいました。(ずっとではありませんでしたが・・・内緒)


暖かくなり始めた4月
・・・冬眠から目覚めた熊みたいに私の頭もすこしずつ動き始めてきました。



この1年心身ともに元気に働かせてもらえて幸せでした。


「ハードワーキングは医師に与えられた使命であり、
       またそれが喜びでなければならない」


ある先生から頂いたこの言葉をくじけそうになるとき、いつも思い出しています。
残り1年。悔いのない充実した研修医生活を送るつもりです。

皆さん一緒にがんばりましょうね。

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html 



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ほんとうに、今、4月なんですか?と言いたくなる、陽気ですね。

どこか、お出かけになりましたか?

それでは、また来月、お目にかかりましょう。


国立大阪メルマガ編集部

Back