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メールマガジン「法円坂」No.20(2003/02/17)(国立大阪病院)



2月はやはり、インフルエンザの季節です。
 花粉症シーズンも本格化してきました。

お元気ですか? 国立大阪メルマガ編集部です。

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    メールマガジン「法円坂」No.20 (2003/02/17)(国立大阪病院)
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         院 長 井 上 通 敏 で す
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「患者情報室」

 朝日新聞記者の井上平三さんは直腸がんと10年間闘い、昨年4月、国立大阪病院
で57歳の短い人生を終えられた。がんとの"闘い"と"つき合い"について感じ考えら
れたことを朝日新聞に連載し、岩波書店からも「私のがん患者術」という題で出版さ
れているので、ご存知の方も多いと思う。記者らしく、感じたことや知ったことを率
直に医師や看護師に伝えてくださったので、教えられることが多かった。COML(ささ
えあい医療人権センター)主催の"患者塾"の座談会で平三さんとご一緒したことがある。

「何回も入院していると病室の主になって、新入院の患者さんが私に尋ねるのですよ
。院長先生、真っ先に私にぶつけられる質問は何かをご存知ですか」「私が答えてあ
げるとみなさん安心してほっとされるのです」「医師や看護師と患者とのコミュニケ
ーションも大事ですが、闘病生活を経験した患者同士の話も役立つことがとても多い
と思う」

 昨年のある日、奥様から、"患者情報室を作りたい"という故人の遺志をぜひ国立大
阪病院で実現したいとCOMLを通じてご寄付のお申し出があった。
 ○ 患者体験の共有
 ○ 患者が主体的に医療に参加するための情報提供
 ○ 医療の図書室
 ○ 患者と医療者のコミュニケーションの場
 ○ 勉強会やイベントの開催
といったことを目的として、目下、開設の準備を進めている。

 患者さんの交流の場は、井上平三さんに作っていただくのを待たず、早くに病院が
備えておかねばならない機能だったが、急性期病院の忙しさにかこつけて疎かにして
きた。この機会に、平三さんと奥様のお気持ちを汲み、親しくご利用いただける患者
情報室が誕生してほしいと思っている。


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   泌尿器科部長(研修教育部長) 岡 聖次です。
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「研修医日記」回顧

 平成13年7月に国立大阪病院の研修教育部長を拝命して以来、当院の研修医に対し
ては週1回の早朝レクチャー(朝7時30分開始)や、6月からの研修開始時に様々な講
義の聴講や実習を義務づけたことなどにより、一部の研修医からは「親切の押し売り
だ」と言われ、嫌われていますが、自分の研修医時代を振り返る意味で、今から約25
年前の「研修医日記」を開けてみたいと思います。

 小生は、研修医としての経験は阪大病院での麻酔科と泌尿器科各6ヶ月間の1年間の
みです。麻酔科の研修医時代は、一日でも早く救急医療の診療技術を身につけたいと
思い、かつこの研修期間中に結婚したことによる生活のため(当時の月給は約8万円
)でもあるのですが、救急病院での夜間当直のアルバイトも数多く行っていました。
そのため、家の外で待ち合わせて夫婦が顔を合わせることは日常茶飯事でした。

 その後泌尿器科に異動したのですが、病棟患者を受け持つようになったことにより
、さすがに麻酔科研修時のようにはアルバイトに行けなくなりましたが、忙しさに変
わりはありませんでした。当時(今もそうだと思いますが)、大阪駅周辺のパチンコ
店は午後10時が閉店であったのですが、大阪駅に向かう帰宅時には、パチンコ店のシ
ャッターも閉じられている時間帯がほとんどであり、店員が閉店後の掃除をしている
姿を見かける時間帯に帰ることすら稀にしかありませんでした。そのため、いつにな
ればパチンコ店の営業中に帰宅できる身分になれるのであろうか、と思ったものでした。

 当時は完全徹夜に近い日も多く、その頃の売れっ子歌手で、「人気が出て身につい
たことは何ですか」と聞かれたときに、「どこでも直ぐに眠れるようになったことで
す」と答えていた人がいましたが、小生もそのような状態であり、自宅にいるときは
、妻がトイレ(小)に行くときにも「寝ないでよ」と声かけをして行ったものでした
。話し相手がいなくなると、トイレから戻って来るまでに眠ってしまっていることが
しょっちゅうあったからです。最近、研修医の過労死が社会問題化していますが、自
分自身を振り返ってみても、よく生き残ったものと思います。

 この様に、研修医時代は「医者は“知力より体力”」と言うことを思い知らされま
したが、そのような泌尿器科の研修医時代に、その後の臨床医としての生き方を教示
された患者さんに出会ったので、以下に紹介させていただきます。なお、以下の内容
は身近な方が読まれればどなたのことか判ると思いますが、そのことがご迷惑となる
ことがあれば、お許し下さい。

続きは「研修医日記」番外編で。

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html


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      医 長 会 の 話 題 
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1月の医長会はお休みです。

http://www.onh.go.jp/icho/


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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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 西11階病棟 森本 民子です。

 新しい年も早1ヶ月を過ぎました。立春とはいいながら寒気まだ厳しく、春が待ち
遠しい今日この頃です。

 当院は、病院機能評価の再審査を来月に控えて、改めて医療や看護のあるべき姿に
ついて振り返る機会を得ています。
 今まで当然として行っていた言動や環境への配慮について、若きスタッフたちとデ
ィスカッションしながら、改めて看護について語ることを楽しく嬉しく思います。

 患者様の人権やプライバシーの確保など顧客ニーズは多様化する一方で、医療を取
り巻く環境は、少子・高齢化社会や高度総合医療、病院の機能分化と連携促進、在院
日数の短縮化といった傾向にあります。この現状をふまえて、安全で確実な医療を提
供するために、診療の介助と療養のお世話をすることが私たち看護師の役割です。
 その看護師たちは、平均年齢若干26.0歳にも満ちません。核家族化の中、高齢者と
生活した経験や家族の死を経験したことも殆どありません。少子化社会の中でだいじ
に育てられ、生活経験も少なく、価値観も多様化している若き看護師たちです。この
ような環境を調整し統合していくことが中間管理者である私の課題です。

 対象である患者様が、どんな状況下であっても『その人らしくあるために』私たち
看護師は、専門職としての知・技・情を発揮することが常に求められます。術前・術
後の看護や検査処置の介助はもとより、意識障害の患者様のお世話や不安が図り知れ
ないご家族の対応、急変時の救命処置など昼夜を問わず様々な対応が必要とされます
。また時には、夜勤者3名で約50名患者様を担当しているとき、ある患者様に急変が
あったために朝の患者様を起こす時間が遅くなってしまい、お叱りを頂いたりしたこ
とも・・。

 しかし、昏睡状態にあった患者様の声なき声を聞けたり、意識障害で入院された患
者様が歩いて退院される姿を拝見したり、退院して元気になったと面会に来て下さる
患者様があったり、「数多い入院経験の中で、本当に血の通った看護を受けた」との
言葉を頂いたり、と歓喜しながら、人の生命、人生に添える職業であることにやり甲
斐を感じています。

 このような臨床場面で看護のこころを大切に、共に考え、悩み、喜び、若き看護師
達のもてる力を最大限に発揮しながら、看護師として人として成長できる素晴らしい
職業であることをそれぞれが実感できるようにしていきたいと考えています。

http://www.onh.go.jp/kango/kokoro.htm


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          研 修 医 日 記
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こんにちは。

内科2年目の研修医の坂本扶美枝です。

早いもので、私の研修医生活も最後の半年をきってしまいました。何を書いたらいい
のか分からないので、とりあえず今までを振り返ってみようかな・・・と思います。

国立大阪病院での内科研修は総合内科、循環器科、消化器科の3科を6ヵ月間と希望の
科を2つ、3ヶ月ずつローテーションするシステムになっています。

私の国立大阪病院での研修医生活は麻酔科からスタートしました。

「次の点滴どうしよう」というレベルから始まって、いつも「どうしよう、誰か早く
助けに来てー」っと内心ドギマギしながら過ごし、ちょっと余裕が出てきたかなと思
ったのも束の間、総合救急部研修へ突入。

近くのローソンに行くのも、いつ救急患者が来るか分からないのでドキドキしながら
、携帯電話を握りしめてのお買い物。お風呂に入っていても、寝ていても、救急車の
サイレンの幻聴が聞こえる毎日でした。

その次は循環器科での研修。
急患が来て、検査のために夜中に叩き起こされながら、スタッフとレジデントの先生
という強力な二段構え体制の中、暖かく見守られ、育てられ、6ヶ月間を過ごしました。

研修1年目が無事?に終了し、少しは成長したかなと勘違いして始まった消化器科研修。
消化器科では予想以上の大変さにスタート2日目にして口内炎を作り、たくさんの検
査を淡々とこなされているスタッフやレジデントの先生方とは異なり、私は青白い顔
で、ぜいぜい言いながら慌ただしく日々を過ごしてしまいました。

今は総合内科で研修中で、白血病や腎臓病、脳梗塞など幅広い疾患に四苦八苦してい
るところです。

と、こんな感じで1年と半年を過ごしてしまったわけですが、日常業務に追われて、
考えているうちに1日が終わって・・・と反省の毎日ですが、残りの時間を大切に『
研修医』をしようと心に誓う今日此の頃です。

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html

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医療関係では、医療費3割負担制度も目が離せない状況ですね。
これからの医療のあるべき姿をしっかり見つめていかねばなりません。

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(以下のURLからお入り下さい)
http://m-maga.onh.go.jp/

                      国立大阪メルマガ編集部

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