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メールマガジン「法円坂」No.22(2003/04/15)(国立大阪病院)



こんにちは。 国立大阪メルマガ編集部です。
4月から、人事が新しくなっております。

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    メールマガジン「法円坂」No.22 (2003/4/15)(国立大阪病院)
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今月号の目次
 ・院 長 廣島和夫 で す
 ・副 院 長 楠岡英雄 で す          
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 廣島和夫 で す
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  この4月に就任しました新米です。これからの毎月の巻頭を飾る文を書くにはまだ
まだ「ぎこちなさ」があるでしょうが、徐々に取れて行くかと楽観しております。
  読者の皆さんも、この巻頭の文章から、小生の成長して行くのをお察し下さい。

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 さて、本年4月から「医療費一部自己負担金」が変更されました。
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  負担金が増えることは、患者様には非常に辛いことです。

  それだけに、病院は、医療行為をより一層効率良くし、かつ医療内容を明確にして
、患者様に理解し納得して戴く必要があります。

(1)治療期間をより短縮する(入院治療のより効率化を図る) 
(2)入院治療から外来治療への移行(既に悪性腫瘍に対する外来化学療法の実施な
ど一部では入院治療から外来治療へと移行しております)

などの病院努力によって、
(3)各患者様の総医療費をより安くし、患者様の個人負担額を軽減すること

が病院として患者様に出来ることかと考えます。

  これら私どもの病院努力が、患者様のプラスになると同時に、医療の適切な在り方
を示す一つとなることを願います。

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 ちょっと感じたこと:病院のアメニティ
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  最近建造された病院は、ホテルと見間違うような素晴らしいデザインでロビーや外
来・病室が設計されています。

  かつては、病院に一歩足を踏み込むと、薄暗くて消毒液の臭いが漂っており、白衣
を着た人々の行き交う姿と子の泣き声で大人でもおどろおどろしく感じる場所であり
ました。
次々と新築される最近の病院には、そのようなストレスを感じさせる環境は少なくな
りました。それでも、来院される患者様の心臓はドキドキであることには、変わりは
ないことでしょう。

  私どもの大阪病院は、非常にゆったりとした空間を持つ建築であり、新築当時は、
1ベッド当たりの建物面積は米並みでありました。患者様の感想も、今で云うアメニ
ティを考慮した病院との評判でした。
それから、20年弱経過しましたが、昨今の新築された大規模病院のハード・デザイン
には、とてもじゃないですが敵いません。

  病院機能を考えた場合、大型医療器械の据え付けや、最新の診断・治療に関する設
備整備のためには、基本的な建物構造を変える必要があり、建造後30年が一つの立て
替えの目安だそうです。
しかし,今のご時世、なかなか建物を新築するなんてことは、容易なことではありま
せん。
 
  欧米の古いホテルや博物館などに目を向けますと、建物の構造・外観は古くとも中
身は斬新です。内部のデザインと機能が斬新です。

  暫くの間、当院もこの建物のままで、内部構造をどうすれば、機能をどのようにす
れば、斬新さを持った機能的な大阪病院となるかを考えてみます。

  また、職員一人一人が、患者様のアメニティという観点から、これまで以上の心配
りで対応することも必要です。職員の患者様への快適さ・便利さ・優しさを提供しよ
うとする「心」です。医師も看護師も数多くの技術職員も事務職員もです。
建物よりも職員の「心」こそが、本当に患者様に安らぎ・心地よさを与えるものと云
えます。
 
  このようなことも考えながら、与えられた期間、仕事を全うして行きたく思ってい
ます。


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          副 院 長 楠岡英雄 で す          
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  廣島副院長の後任として4月1日より副院長を勤めております。よろしく御願い申
し上げます。

  平成10年5月に臨床研究部長として当院に赴任し、現在までの約5年間、治験管理
センターの設立、病院情報シテムの更新、地域医療情報ネットワークの構築等、種々
の仕事をさせていただきました。

  これらの事業に共通することとして、医療への貢献と同時に、被験者・患者さんの
人権や個人情報の保護に細心の注意が必要であることが挙げられます。
診療や研究が科学的に正しくなければならないことは全くの基本であり、そのプロセ
スの透明性を確保し、インフォームド・コンセントの受領等、倫理に基づいて行うこ
とが当然の事として求められています。
医療におけるITの適用においても、利便性を追求するのみでなく、プライバシー保
護やセキュリティーの確保をいかに保証するかが厳しく求められています。

  当院は、大阪ヘルスケアネットワーク普及推進機構(OCHIS)が提供するネッ
トワークに加盟し、病診連携の診療情報交換をセキュリティーの保たれたインターネ
ットで行っています。
また、病診薬情報共有基盤構築委員会が行っている、院外処方情報をインターネット
により保険薬局に送る実証実験のモデル病院にもなっております。
病院内での情報化では、昨年度、産科、循環器科に続き、総合内科外来での当院独自
の電子カルテの使用を開始しました。これらの事業のいずれにおいても、プライバシ
ー保護やセキュリティーの確保に万全の注意が払われております。
これからも、医療におけるIT利用を当院の特徴の一つとして伸ばしていきたいと考
えております。

  メールマガジンをご覧の方々には、これからもご支援いただきますよう、心からお
願い申し上げます。


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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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東9階病棟   樋口 久子です。

 桜の花便りが聞こえ始めたと思ったら、もう満開です。
病棟の窓から見下ろす大阪病院の周りも華やいで見えています。毎年この時期になる
と、1年前の光景が、いろんなところで頭をよぎります。

  昨年、私がこの病院に昇任して来た時も桜が満開でした。
1年が過ぎて病棟に新人を迎える季節となりました。
昨年は私自身が新人で、何もかもわからないことばかり。新人やスタッフを育てるこ
とを、頭では分かっていても気持ちがついていきません。
今年は、それぞれのスタッフにどうなってほしいか、新人をどう迎えようか、自分に
対して少しばかりの期待を持って考えることができています。とはいっても、ちょっ
とした風で吹き飛ばされてしまう満開を過ぎた桜の花びらのようなものですが・・・

 病棟では、本当に若い看護スタッフが、日々「看護」という仕事に取り組んでいます。
彼女たちが看護師になろうと思った動機はいろいろだと思いますが、学生時代には「
一人一人の患者様に、最良の看護を提供すること」をじっくり学んでいます。
職場に入って日々の仕事に忙殺される中、学生時代とのギャップにショックを受けた
り、自分のしたいことを見失ってしまうことも少なくありません。
その結果、仕事を続ける意欲を失っていくことがあるのも事実です。
若いスタッフたちが看護しているのは、自分たちの両親や祖父母の年代の患者様です
。若い看護師が、その方たちの「生きることとは」を考え、時には「死ぬこととは」
を考えることは、本当に重いことだと思います。

  私自身、本音を言えばいつも迷ってばかりです。
患者様への看護内容について、自分の仕事の動機について、自分のスタッフへの姿勢
について、これでいいのか、間違いはないかなど悩みながら、意欲減退することもし
ばしばです。
それでも、この春病棟に迎える新人や若いスタッフたちが、これから乗り越えていか
なければならないハードルを、つまずきながらでも乗り越えていけるよう、助けてい
きたいと思っています。

 今まで、「がん」の患者様を看護した経験が少ない私は、この1年間患者様からい
ろいろなことを学びました。
「婦長、食べられへんわ。」と毎朝暗い顔をされていたのに、少し食べられるように
なって「婦長、太ったで。」とうれしそうに手術に向かわれた方、
つらい治療に笑顔で頑張る姿に励ましの言葉をかけたとき、「生きるためには仕方な
い。」と答えられた方からは、「生きるために病気と闘う。」姿勢を。
「家に帰りたい。」とおっしゃる希望にこたえようと準備している途中で、間に合わ
なかった方たちに、コーディネートすることの難しさや大切さを、
そのほか「生きること」をたくさん教えていただきました。
「おめでとうございます。これからも頑張って。」と声をかけて送り出せる患者様に
仕事への意欲をもらっていることはもちろんですが、日々お会いする患者様一人一人
にどんな看護ができるか考えることも、仕事への意欲となっています。その気持ちを
、意図的にスタッフに投げかけて「看護の心」を考えながら、若い看護師たちが看護
に喜びを見つけて育ってくれることを願っています。

 私はまだまだ未熟な師長で、いろんなことで失敗し迷ってばかりですが、若いスタ
ッフと一緒に成長していきたいと思っています。
来年の桜が、今年の桜より華やいで見えるようにまた1年頑張っていきます。

  桜の花は、気持ちをほぐして前向きにさせてくれます。
ソメイヨシノが散り始めても、京都ではこれからしだれ桜や、御苑の紅しだれ桜が見
ごろになります。
そのあとは、奈良吉野の山桜が下千本・中千本と山全体を桜色に染めていきます。
人を癒していけるように自分自身癒されることも大切だと思います。
 
http://www.onh.go.jp/kango/kokoro.htm


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          研 修 医 日 記
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はじめまして、
総合救急部2年目研修医の西川泰章です。

研修医と呼ばれるのも、あとわずかです。
その研修医のシステムが変わるそうですが、救命で研修していると学生からよくどん
な感じか話して欲しいと言わるので、この場を借りて。

ここは三次救急なので運ばれて来る患者は重症です。
基本的に最初は初療室という治療専門の部屋(テレビに出てくるアレです)で治療し
、落ち着いたら救命センター(ICU)に移し治療を継続します。

重症患者診るのは怖くないかという事に関しては、他の科と違うところは指導医が誰
かが 24時間必ずいるシステムになっているので安心です。

しんどいか?というでは、夜中働く分、仮眠しても良いので、しんどかったら寝てた
らよいのです。
実際は予定入院というのが殆んど無いので、忙しい時と暇なときが、いきなりやって
くる・・・という感じです。

ここの救急部の特徴としては外傷(交通事故,熱傷,新聞に載ってるような事)が沢山
経験できるところです。
市中病院では、そんなにこういう救急は無いと思うので将来、救命医になりたい方が
研修で選ぶのに良い病院だと思います。

見学も受け入れてますので是非。

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html


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総編集長:病院長 廣島和夫
編集長 :副院長 楠岡英雄、看護部長 小山洋子
発行  :国立大阪病院院長室(〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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このメールマガジンは、バックナンバーも見ていただけます。
(以下のURLからお入り下さい)
http://m-maga.onh.go.jp/

大阪造幣局の桜の通り抜けは今が一番だそうです!

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