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メールマガジン「法円坂」No.31(2004/01/15)(国立病院 大阪医療センター)



平成16年。本年もよろしくお願いいたします。

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 メールマガジン「法円坂」No.31 (2004/01/15)(国立病院 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 廣島和夫 で す
 ・循環器科部長 安村良男 です
 ・総合内科医長 池田弘和 です
 ・診療科紹介(総合内科、脳神経外科、臨床検査科)          
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 廣島 和夫 で す
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 新しい年を迎えて
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 明けましておめでとうございます。
 今年の年始は、非常に温暖でありましたが、皆様方におかれましてはどのような新
年をお迎えになられましたでしょうか?

 国内ではさして大きな事件もなく、また、日本経済も少しづつ元気を取り戻して来
たように思われ、何となく先行きの明るさを感じます。

 独法化まで3ヶ月を切りました。
 今、院内では、独法化に向けて意識の切り替えと職員全員が「それぞれが自分のな
すべきことを考え、行動する」ことに取り組んでいます。
 職員全員が運営に参加して病院を経営するまでは行かないにしろ、自分達の働く職
場を誇りを持って云える、そのような職場に職員全員で作り上げることができれば、
と願っています。

 皆様方におかれましても、本年が良い年であることを願っています。
 
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ちょっと感じたこと:医療の質 とは ?
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 ここ数年、「医療の質を問う」という記事やニュースが頻繁にマスメディアや医学
関係誌などで目にしたり聞いたりする機会が増えています。
 新聞社など民間機関が独自に調査して、施設の医療の質を評価し、公表されること
も珍しくなくなって来ました。

 では、「医療の質」とはどのようなことを云うのでしょうか。決まった定義はあり
ませんが、一般的には、イ)医療の安全性、ロ)高い医療技術、ハ)均質な医療の提
供、ニ)説明性・透明性、に要約されるかと思います。
 
【医療の安全性】   
1)医療事故が生じにくい仕組みの整備や、
2)生じた際の被害を最小限に食い止める仕組みの整備など、さらに、
3)院内感染など医療介入に係わる感染症発生の防止と発生時の対策に関する仕組み
の整備、などがあげられます。仕組みがあっても常に機能していなければ意味があり
ません。

【高い医療技術】   
少なくとも、その時代における平均的医療水準以上の医療技術を有していることが求
められています。一つの科や一人の医師だけが高い医療技術を有しているのではなく
、全科的に水準以上のものを持っていることが大切です。

【均質な医療の提供】  
診断から治療に至る過程において、また、それぞれの患者さんに対して、それぞれの
科によって提供される医療が均質でなければなりません。これは単に施療者の技術面
だけではなく、提供するサービス全てについて云えることです。誰が受診しても、玄
関を入ってから出るまでに提供される全てのサービスが良質かつ均質であることが大
切です。

【説明性・透明性】   
患者さんへの病気や療養に関する説明などが、きちんとなされているか、治療法の選
択が患者さんを交えた場で決められているか、患者さんに関する情報が医療提供者側
と患者側とで共有されているか、などがあげられます。透明性に関しては、とくに、
医療事故など医療サイドに不都合な事態が生じた際でも、隠し隔てなく患者サイドに
情報を提供できる体制が整備されていることが大切です。

 多くの調査などから、患者さんの満足度と密接に関係しているのは、[説明性・透
明性]であることが指摘されています。医療というのも、結局は「人」と「人」との
繋がりの中で展開されるものですから、そこに「人としての心の温かさ」が無ければ
、如何に医療技術が高くとも、患者さんは満足されない、ということを、私たちも常
に頭の中に留めておかねばなりません。

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        循環器科部長 安村良男 です
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平成16年1月に赴任した安村です。
 愛媛県の片田舎の出身です。医者になる前はサラリーマンをしていました。大阪大
学医学部を卒業してからは、桜橋渡邉病院、関西労災病院に勤務しております。この
病院に来る前は約8年間、国立循環器病センター 心臓内科に勤務していました。
 国立循環器病センターでは特に、慢性心不全の患者さんを中心に診察して参りまし
た。心臓の働きが低下した患者さんを沢山診察させていただいて、慢性心不全の程度
がいかに異なるか、その原因が家族性、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、アルコールなど
、いかに多様かを知らされました。例えば、拡張型心筋症と診断されても、その重症
度はさまざまです。逆に言えば、心臓の働きが悪いといわれたからといって、いかに
悲観する必要がないか、反対に決して軽んじてもいけないかを知らされました。
 重症の慢性心不全や拡張型心筋症に対する華々しい治療法がマスコミをにぎわすこ
とがあります。新しい治療法が全ての患者さんに適しているわけでは決してありませ
ん。今はインターネットが普及し、患者さんどうしでも情報が交換されます。是非私
たちに相談して見てください。私たちにとって一番大事なのは、個々の患者さんの病
気や社会的背景、さらには心の声を正しく理解し、最適の治療を選択・提供する事で
す。病気によっては最適な治療法を選択することは決して容易ではありません、医学
的なエビデンス、医者の経験や技、患者さんの声、もちろんいずれも重要です。これ
らをふまえた質の高い医療を国立病院大阪医療センター循環器科から提供したいと思
っております。
 最後になりますが、私は人見知りをしますが、慣れると話しやすい男です。

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        総合内科医長 池田弘和 です
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この1月より当院内科に勤務することになりました、池田弘和です。
12月までは、国立南和歌山病院に在籍しておりました。
専門は血液内科で、具体的には、貧血や白血病、リンパ腫などです。
白血病やリンパ腫というと不治の病と思われるかもしれませんが、
現在は薬がよく効くようになり、悪性疾患の中では治る率もむしろ良好です。
総合内科で火曜日に外来を担当しています。

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         診療科紹介1:総合内科
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                総合内科部長 東堂 龍平 

 総合内科<http://www.onh.go.jp/intern/>は、脳卒中・高血圧、腎臓病、糖尿病、
血液、呼吸器の5つの診療グループからなり、政策医療の循環器(脳卒中)<http://w
ww.onh.go.jp/seisaku/circulation/>、腎疾患、内分泌・代謝疾患、血液・造血器疾
患、がんを担当しています。また総合内科は、循環器科、消化器科、免疫感染症科な
どとともに、総合診療科的な役目も担っています。
 以下に、各診療グループ毎の活動を紹介します。

【脳卒中・高血圧グループ】 救命センターを24時間体制として脳卒中の急性期診療
を行っています。在宅あるいは療養型病院への転院まで一貫した連携システムで診療
を行っています。スタッフには日本脳卒中学会認定の脳卒中専門医3名がおり脳卒中
専門医を目指したレジデント教育を行っています。また患者さんを対象に患者会”ひ
まわり会”の年1回の脳卒中に関する講演会を行っています。

【腎臓グループ】 慢性腎炎の診断と治療、進行性腎障害の管理、慢性腎不全の合併
症の予防と治療に取り組んでいます。腎疾患は学校や職場検診などで発見されること
が多く、また診断後も長期的なフォローが必要です。このため当グループでは地域の
腎疾患専門施設として腎生検などによる診断と治療方針(ステロイド治療やACEI/ARB
など)の検討を行い、紹介先の病院、医院と連携を取って管理にあたるようにしてい
ます。また国立病院共同臨床研究やその他の多施設共同研究として慢性糸球体腎炎の
大半を占めるIgA腎症について腎生検組織における組織像と治療効果についての検討
を行っています。さらに慢性腎不全など腎疾患を有する患者さんのカテーテル検査や
各種外科手術なども院内の各科との連繋して積極的に取り組んでいます。スタッフは
いずれも日本腎臓学会、日本透析医学会の認定専門医・指導医で、レジデント教育や
研修医教育においても充実を図っております。

【糖尿病グループ】 国民的生活習慣病である糖尿病とその合併症についての診断・
治療・患者教育に取り組んでいます。糖尿病学会認定教育施設として、糖尿病専門医
2名が研修医・レジデントの卒後教育を行っています。患者様を対象には、月2回の
外来糖尿病教室(初心者用と中級者用)を実施するとともに、患者会“やまぶき会”
の皆様もご一緒に、10月にはDMウオークラリーへの参加、12月にはバイキング形式の
食事会を行っています。

【血液グループ】 血液疾患(造血器悪性腫瘍、貧血、出血性疾患)の治療を行って
います。

【呼吸器グループ】 肺癌の診断・治療に重点をおいています。慢性閉塞性肺疾患、
呼吸器感染症、気管支喘息にも取り組んでいます。

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         診療科紹介2:脳神経外科
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               脳神経外科部長 山崎 麻美 

『治る痴呆・治る歩行障害』をご存知ですか?

悪徳広告の過剰宣伝ではありません。治療可能な痴呆(treatable demetia)という
言葉が始めて使われたのは、なんと今から40年も前の1965年で、提唱者はAdamsとHak
imでした。彼らは、痴呆、歩行障害、尿失禁を示し、髄液シャント手術を行うことに
よって症状が軽快する症例を報告し、正常圧水頭症と呼びました。当時老人性痴呆と
して治療をあきらめていた患者群のなかに、比較的簡単な外科的療法によって臨床症
状を劇的に改善しうる一群のあることが、多くの人々の興味を喚起し大きな注目を浴
びました。
しかしその後この病気はさほど注目されなくなりましたが、その原因は2つありまし
た。ひとつはアルツハイマー型痴呆やパーキンソン氏病などとの鑑別診断が難しく、
診断が間違ったまま治療され治療効果が上がらなかったこと、もうひとつは従来のシ
ャント手術に用いられていたバルブ(脳圧をコントロールするもの)では、細かな圧
のコントロールができないため合併症が多かったことでした。
正常圧水頭症とは、私たちの脳や脊髄にある脳脊髄液の吸収が悪くなり、それが余分
にたまり、脳室が拡大し周囲の脳組織を圧迫することにより起こってきます。症状は
転びやすい、こきざみに歩くといった歩行障害と、意欲の低下や忘れっぽいなどの痴
呆や精神症状と、排尿が間に合わなくてもらすという尿失禁の症状が進行します。正
常圧水頭症の場合、歩行障害がまず先に出てくることのほうが多いようです。早期に
診断し、きちんと治療すれば歩行障害は9割以上、痴呆は3割前後、尿失禁は5割前後
が改善するといわれています。
当院の脳神経外科では、まず外来で簡単な検査をした後、正常圧水頭症が疑われる方
は、1週間入院していただいき、持続的に髄液を排除して症状の改善があるかどうか
をいくつかの検査で判断します。その結果診断が確定すれば再度2週間の入院で脳圧
を細かくコントロールできる圧可変式バルブを使って髄液シャント手術を行う、プロ
グラムを実施しています。疑わしい症状のある方がおられれば、いつでもご相談くだ
さい。

『早期発見、早期治療が必要な髄膜癌腫症』

癌治療成績の向上により、初期の癌治療後に、転移性脳腫瘍および髄膜癌腫症の発見
の機会が増えています。なかでも髄膜癌腫症の予後は悪く、自然経過で通常1−3ヶ月
とされております。症状が進行し、意識障害出現後は予後が悪いため、神経症状が軽
微な内に、早期診断治療を行うことで、予後延長、ADL改善の機会が得られる可能性
があります。当院で2001年9月より2003年9月までの2年間に、6症例の治療を行い、平
均で9ヶ月以上の生存を得ております。症例の内訳は、乳癌2例、肺癌(腺癌)3例、
悪性リンパ腫1例で、その初発症状は多彩で、頭蓋内圧亢進症状(頭痛等)(2例)
、視力障害(2例)、聴力障害(1例)、精神症状(性格変化など)(1例)で、特異
的なものはありませんでした。まず、疑わなければ診断がつき難い疾患です。治療法
は、全脳照射30Gy(3Gy/回を10回)、および前頭部皮下にオンマヤ槽設置後、髄腔内
化学療法を併用し、治療期間は約3週間程度です。重大な副作用として、Leukoenceph
alopachyがありますが、リンパ腫例と肺癌例の各1例において認められましたが、軽
度痴呆症状のみで、化学療法を中止することで、病状の回復が得れております。末期
癌患者の予後延長、ADL改善のため、短期間で、効果が得られる本治療法は有用なも
のであると思われ、当院に御紹介頂ければ有り難く存じます。


脳神経外科ホームページ→http://www.onh.go.jp/ns/

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         診療科紹介3:臨床検査科
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               臨床検査科部長 福原 吉典 

臨床検査科は専任医師4名、臨床検査技師31名、助手2名から構成される病院内では大
きな組織の一つです。しかしながら、独自の外来や病棟を持たないため、一般に患者
様とふれ合う機会が少なく黒子的な存在ですが、病院の診療レベルを支えている重要
な部門です。簡単にその特徴について紹介させていただきます。

臨床検査科は主に血液・尿などの検体検査を行う「総合検査室」、外来患者様の採血
・採尿と診察前検査を扱う「外来一般検査室」、細菌やウイルスなど感染症の検体を
扱う「微生物遺伝子検査室」、安全かつ適正な輸血ができるよう血液製剤の管理と検
査を行う「輸血管理室」、心電図・呼吸機能・超音波検査などを行う「生理機能検査
室」、手術標本などを対象に主に癌の診断を行う「病理細胞検査室」に大別されます
。各検査室では臨床検査技師が、自動分析装置や最新の医療機器を駆使しながら、外
来や病棟へ高度に精度管理された報告を正確かつ迅速に届けるよう日夜努力しています。

臨床検査科の特徴:
【私たちのモットー】「正確なデータをいつでも迅速に」正しいデータを臨床側に返
すことは臨床検査技師にとって最も大切なことです。このため、精度管理には大きな
努力を払っており、平成14年度の日本医師会の精度管理試験では、国立病院トップの
99.5点を獲得しました。今後も日常の精度管理を怠らず努力していきます。
【24時間緊急検査対応】夜間・休日も当直制をとり、いつでも必要な臨床検査が迅速
に行えるようになっています。取り扱い数は年々増加の一途をたどっていて、救急救
命に寄与しています。さらに、外来での診察前検査にも力を入れ、外来診療の充実に
尽力しています。
【輸血管理業務】血液製剤の発注…管理、輸血検査業務のすべてを検査科で行い、リ
スク管理を強化し、安全な血液製剤をいかに患者様にご提供できるかをテーマに積極
的な業務改善に取り組んでいます。
【院内感染防止】病院の診療レベルを測る上で、院内感染対策がどの程度徹底してい
るかは大きな評価ポイントです。臨床検査科内に感染情報室を設置し臨床側に定期的
に情報発信するとともに、感染コントロールチームの主要メンバーとして中心的役割
を果たしています。日本環境感染症学会の認定病院を獲得しています。
【病理検査】当院では婦人科悪性腫瘍、大腸癌をはじめとする消化器癌、乳癌、骨軟
部悪性腫瘍、血液系腫瘍の取り扱いが多く、これらの適切な診断には、免疫染色(酵
素抗体法)が併用され、診断率の向上、治療法の選択に寄与しています。細胞診の対
象も広い領域におよび、術中の迅速組織診の際にも、迅速細胞診として全例に併用さ
れ手術成績向上に寄与しています。


来月は、外科、免疫感染症科、リハビリテーション科の予定です。

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     医 長 会 の 話 題 (03.12.24)
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第18回病診(病)連携懇談会
「国立病院大阪医療センターにおける緩和医療ネットワーク作りに向けて」を終えて
                    外科 藤谷 和正  

 平成15年12月13日当院緊急災害棟において、「国立病院大阪医療センターにおける
緩和医療ネットワーク作りに向けて」と題し、第18回病診(病)連携懇談会を行った
。当日の出席者は125名であり、うち開業医の先生方65名の出席を賜った。過去の病
診(病)連携懇談会の中でも医師の出席の多さは際立っており、当院への期待の大き
さを感じさせるものであった。また、懇談会に先立ち在宅医療を実践されておられる
開業医120名余りに、在宅医療に関するアンケート調査を行った。81名の先生方から
お答えを頂き、この種のアンケート調査としては非常に高い回収率であり、当院が本
気で緩和医療ネットワーク作りを行うことの重要性を感じさせるものであった。
 以下にアンケート調査の要約を述べる。

続きはこちらで・・・↓
http://www.onh.go.jp/icho/


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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                        西11病棟 看護師長     吉木こずい

  新年明けましておめでとうございます。昨年は世界的に明るい話題の少ない中、大
阪は阪神タイガースの活躍で多いに活気づいた1年でした。今年もホットするような
出来事が1つでも多くあるように願いながら、新しい年を迎えています。もちろん医
療情勢においても思いは同じですが、 現実は厳しく早くも難題が山積みの状態です
。しかし理念高く頑張るのみです。

ところで、ある患者様の苦情から看護の現状を考えさせられたことがありますのでご
紹介致します。
ある時、入院患者様の妻から「師長さん、ちょっとお話したい事があるので時間をと
って頂けますか」と声をかけられました。その方からは「○○Nsを私の主人の担当か
ら外して欲しい。夜勤でも一切主人の傍には来て欲しくない」との申し入れでした。
理由は「夕べ、○○Nsが夫(患者)に『家ではどのように過ごされていましたか?お
仕事は大変だったんですか?』等、人の家庭の事を根掘り葉掘り聞いて、プライバシ
ーの侵害です」とのことでした。そして、「看護師さんは、今の患者の状況がどの程
度であるのかの観察と、痛いとかしんどいところを楽にしてもらえればいいんです。
主人の身の回りの世話や退院後の生活、仕事のことは私が全て行いますから、干渉は
一切結構です」と言われました。
 患者様自身にお聞きしたところ、「妻の機嫌を損ねないように、妻の言う通りにし
てもらえるのが一番良い」とのこと。 ○○Nsに事情を聞いてみたところ、「自分は
その患者の受け持ち看護師であるから、退院後の生活を視野に看護目標を設定し、必
要な看護を提供するために情報収集をしただけです。どこかいけなかったでしょうか
?」と、戸惑っているような返答でした。
私はその患者様及び妻に対して、どのような看護を提供しようとしているのか、説明
が不足であった事や、目標の設定など患者様やご家族の方と共に考えて、実践して行
く事ができていなかったことを謝罪しました。そして、患者様にとって何が一番より
良い事なのか共に考え、その為に、プライバシーに関する事も情報提供して頂けるよ
うに説明し、協力をお願いしました。
 看護に必要があって意図的に得た個人情報は、必ず、患者様に看護実践として返す
必要がありますし、看護の結果として返す事ができない情報(不必要な)は、むやみ
に得てはプライバシーの侵害でしかありません。そして、その情報が何のために必要
なのか、患者様及びご家族に対して、十分な看護のインフォームドコンセントが必要
です。
 今回の事例を通して、看護の名を借りて患者様のプライバシーを無意識に侵害して
いても、気づかないことがある私たちNsの認識のずれを改めて認識できました。日常
の看護において、管理者は患者様の人権やプライバシーが侵害されている事がないか
、常に大きく眼を見開いて監督することの重要性を再確認できました。

 http://www.onh.go.jp/kango/kokoro.htm


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          研 修 医 日 記
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 新年明けましておめでとうございます。
 放射線科研修医の藤田由佳と申します。

 私は平成15年6月より国立病院大阪医療センターの放射線科にて研修しております
。9月〜11月の3ヶ月間は内科ローテーションもさせていただきました。当院放射線科
における画像診断、IVR、放射線治療はいずれも大変充実しています。

【画像診断】
 CT、MRI、消化管造影、マンモグラフイー、超音波等、スタッフにご指導いただき
ながら、検査・読影を行います。研修医が読影した所見についてはスタッフのダブル
チェックがあり、助言・指導を受けることができます。研修医にとっては大変有意義
です。しかし、研修医という立場もいつまでも続くわけではなく、早く独り立ちしな
ければ・・・と感じる今日この頃です。

【IVR】
 肝細胞癌に対する経カテーテル的肝動脈塞栓術(TAE)をはじめ、動脈内化学療法
等を行っています。私は、現在週2回血管造影検査を担当しており、スタッフ指導の
もと、よりスムースなカテーテル操作の習得に一所懸命です。

【放射線治療】
 外照射、腔内照射、組織内照射と幅広い治療が行われています。私は週1回放射線
治療部で研修をしていますが、スタッフの指導及び放射線治療に対する熱意には頭が
下がります。放射線治療も魅力満載です。

 放射線科の研修について簡単に述べましたが、私が日々の研修で感じている喜びが
どれほどお伝えできたかは自信がありません。というわけで是非実体験を・・・。

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html


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総編集長:病院長 廣島和夫
編 集 長:副院長 楠岡英雄、看護部長 近藤りつこ 
編  集:大江洋介 横田尚子
発  行:国立病院 大阪医療センター院長室
    (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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このメールマガジンは、バックナンバーも見ていただけます。
(以下のURLからお入り下さい)
http://m-maga.onh.go.jp/


寒い日が続きます。

  外出する時はあたたかくして、お出かけ下さい。

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