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メールマガジン「法円坂」No.37(2004/7/16)(国立 大阪医療センター)




梅雨が明けました。とっくに夏本番ですが、体調はいかがでしょうか。
7月のメルマガをお届けします。

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   メールマガジン「法円坂」No.37(2004/7/16)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 廣島和夫 で す
 ・看護部長 山田泰子 です
 ・診療科紹介(産婦人科・眼科・小児科)
 ・患 者 情 報 室 だより        
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 廣島 和夫 で す
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『独法化から3ヶ月経ちました』

 厚生労働省から独立行政法人に移管されて3ヶ月が経過しました。

 以前から何回か書きましたが、一番大きく変わったのは、病院出納に関わる事務処 理(会計処理)の在り方です。 また、法人になり、少しはこれまで以上に病院運営に 独自性を出しやすくなったこと・黒字会計である限り職員へのボーナスや施設整備/医 療機器整備における自由度が増えたこと・民間と同様の労使関係になったこと、など があげられます。

 3ヶ月間を過ごして感じたことは、国営から民営への意識の切り替えがスムースでは なく、場面場面で国の時代の考え方・対応が前面に出たり「民」の考え方や対応が前 面に出たりと、とまどいが続いていることは否めません。もう少し時間が必要と思っ ています。  外部の方からわかりやすいところでは、窓口業務における対応の親切さ・診療の場 における説明などにおける親切さ・文書の文面(いまだに非常に固い文章で、役所臭い ものが多い)・職員間のみならず患者さまやその家族の方々と通りすがりに交わす挨拶 (会釈)などの面において、患者さんへのサービスやアメニティにおいて評判の高い民 間病院とは、まだまだ大きな落差を感じています。

 病院内には多くの管理・運営のための会議・委員会があります。これまで、委員会 の委員は病院の上層部によって決定されていました。  今回、一部の委員について、公募により委員を募りました。自ら名乗りを上げた職 員も少なくはありません。自分たちの病院は、自分たち全員が参加して運営するん だ、との意気込みが感じられましたが、国の時代には、このようなやり方はなかなか 円滑に導入し難いものでした。  少し経過を見て、公募制によって委員会活動がより活性化するのであれば、今後 は、できるだけ多くの委員会においても公募制を敷く予定です。

 その他、法人なりの新しいルールを作って154病院が動き出したものの、他の体制下 にある諸機関とちょっとしたルールの相違から円滑に業務の連携ができない、などの 問題もあります。  大きな組織がシステム的に、円滑にかつ周辺組織とも馴染んで運営されるには、数 年くらい必要なのかもわかりません。

 1年経過した時点で、また、民営化によって良くなったことや、その時点で抱えてい る問題点などをお知らせします。


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ちょっと感じたこと:床に落ちているゴミ
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 病院内の廊下などに、ゴミが落ちていることが時々あります。

 お菓子の包装紙や新聞紙・チラシ類などが落ちていると、気軽に拾ってゴミ箱に捨 てる方々も多いかと思います。職員のみならず病院に来られた患者さまなども拾って 下さいます。

 しかし、病院ですから、時には、採血後の血液の付着した脱脂綿や、傷口をカバー していたガーゼ様のものが落ちていることもあり得ます。咬んだガムが廊下に落ちて いたことも実際にありました。このような場合、なかなか拾うのにためらいます。な んらかの菌に感染しないであろうか、などと一瞬不安がよぎります。  外部の方々は、このようなゴミは、拾って頂く必要はありません。むしろ、拾わな いで下さい、と云うべきでしょう。

 では、職員はどうなんでしょうか?感染性廃棄物に該当するものですから、素手で 拾うのは問題があります。といって、見て見ぬ振りをして通り過ごすのでは、傍目に もいいものではありません。

 白衣のポケットにハガキ大のビニール袋を一つ入れておき、そのようなゴミが落ち ているときには、さりげなくビニール袋を半分裏返してゴミを拾い、近くの感染性廃 棄物入れに捨てるのがスマートなやり方ではないでしょうか。

 皆さんも、廊下を歩きながら落ちているゴミを探してください。見つければ、そこ で、どうしようかと考えてみませんか。 
 案外、白衣のポケットにビニール袋を忍ばせておくのは、名案と思いますが、如何?

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          看護部長 山田 泰子 です 
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『たゆまなき意識改革』

 6月1日付で看護部長に着任しました。よろしくお願いいたします。
 法人移行2ヶ月だからなのか、大阪医療センターだからなのか、とにかく考える余裕 がないほどに1ヶ月があっという間に過ぎてしまったというのが心境です。しかし、こ れからは法人に移行したことをチャンスとした新しい取り組みを考えていくことが急 がれると思っています。急性期の医療を担う病院として、今までの看護のやり方を見 直す時期ではないでしょうか。それが、患者サービスの向上につながり、また、より 働きやすい職場環境になると信じています。  国立病院機構の理念である“たゆまなき意識改革”を常に念頭に置き、患者の目線 に立った看護の実践をめざしたいと思います。その成果が実ることを信じて皆と一緒 に目標に向かって前進していきましょう。

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         診療科紹介19:産婦人科
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                産婦人科科科長 伴 千秋
『20歳代の若い女性に子宮ガンが増えています!! 』

 最近、20歳代の若い女性に子宮頸癌が増加していることが話題になっています。当 院でも、20歳代で子宮や卵巣全摘、リンパ節摘出などの「根治手術」を受ける女性が 毎年何人かはおられます。  ガンの治療は、「早期発見」「早期治療」が原則です。早期に発見できれば、子宮 のごく一部を切り取るだけで、普通に結婚して赤ちゃんも産むことができます。  子宮ガンを早期に発見するためには、「何も症状のない人が」、「毎年子宮ガン検 診を受ける」ことが大切です。「子宮ガン検診」は、お近くの産婦人科のクリニッ ク・医院であれば、どこでも受けられます。思い切って、一度検査を受けてみませんか?  「大人になったら子宮ガン検診」と覚えてください。また、妊娠して検診を受けら れる際には、ぜひ「子宮ガン検診」も受けられるようにお勧めいたします。

産科ホームページ→http://www.onh.go.jp/obgyn/index2.html
婦人科ホームページ→http://www.onh.go.jp/obgyn/

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         診療科紹介20:眼 科
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                  眼科科長 斉藤 喜博 
『まだまだ進歩しつづける当院の眼科』

 この15年以上日本を代表する網膜・硝子体手術のメッカである当院眼科に小生が着 任して3年になります。当初すべての医療機器が昔の名器(長年の酷使に老朽化した機 器)で、これでよくまあ、と驚いたのが第一印象でありました。しかし院長先生はじ め幹部諸兄のお力添えで、この3年間に相次いで新しいものに入れ替わり、さらに手術 室の改築の際には眼科用に2部屋をいただけることになりました。年間1800件近くの手 術をこなすため連日のように手術、手術で追われておりますが、スタッフにとっても 患者様にとっても快適な環境となる予定であります。あわせて東西11階の病棟が一致 団結して患者様に充実した術前術後の入院生活をしていただくように笑顔で取り組ん でおります。眼科の常勤医師5名は全員眼科専門医を取得しており、大阪近隣でも手術 の鮮やかさでは群を抜いていると自負するものであります。このメルマガをお読みの 眼科の先生方には、今後ともご紹介をよろしくお願いいたします。

 眼科における今年の最大のトピックは、この20年急激に増加して老人失明の主原因
となっている加齢黄斑変性への光線力学療法(PDT)に待望の認可がおりたことです。 それはポルフィリン系の薬剤を脈絡膜新生血管に取り込ませ、レーザーで新生血管を 選択的に凝固するという、画期的な治療法です。大阪近隣のいくつかの施設で治療が 可能となりましたが、網膜治療の最先端をゆくべき当院でもできるだけ早くにPDTレー ザー機器を導入して最新の治療が可能となるようにしたいと企画しています。治療開 始可能となりました際には改めてお知らせいたします。もう暫くお待ち下さい。

眼科ホームページ→http://www.onh.go.jp/ophthal/

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         診療科紹介21:小児科
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                 小児科科長 多和 昭雄

 地域における病院小児科の役割である、無床診療所との連携を中心とする地域医療 の核となること、特殊な疾患に対する高度専門医療を推進することの2点に重点をおき 診療を行っている。また成人化した小児難病の治療にも他科との連携を密にしながら 取り組んでいる。  小児科は、医師数に比べて扱う疾患の種類が多いという特徴があるが、3名のスタッ フは全員、小児科医療全般に長年の経験を持つと共に、それぞれの専門領域において 豊富な経験と最先端の知識を有している。多和昭雄科長は血液腫瘍・免疫アレルギー 疾患、尾崎由和医師は新生児および消化器・内分泌疾患、寺田志津子医師は神経疾患 を専門とし、幅広い疾患に対応している。  平成15年度の入院患者総数は385名、このうち新生児が134名であった。新生児の入 院を除く251名中、急性疾患が121名(48%)を占めているが、残り52%はいわゆる小児難 病である。中でも白血病を中心とする血液腫瘍性疾患が57名(23%)と最も多く、神経疾 患が23名、アレルギ−疾患が21名、腎疾患、膠原病がそれぞれ8名、その他が13名であ った。外来ではアレルギー、発育、神経、予防接種、乳幼児検診の専門外来をスタッ フが担当し、それに加えて招聘医師の佐野哲也、高田慶応両医師が循環器外来を、心 理発達相談外来を臨床心理士の秦 香が担当している。

小児科ホームページ→http://www.onh.go.jp/ped/

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         患 者 情 報 室 だより
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                   NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
                 患者情報室担当 山本ゆかり

 冷房の効かない患者情報室は、まさしく夏本番。病院からお借りした大型扇風機2台 が、熱気のこもりがちな室内でフル回転しています。快適に利用して頂くために、夏 場の暑さ対策は現在と将来の大きな課題です。

 6月27日(日)に、第4回患者情報室勉強会を開催しました。外科医の増田慎三さんを 講師にお招きし「乳がん診療の最新情報」をテーマにお話いただきました。事前の広報 として、乳がんの患者会の会報誌に紹介されたり、乳がん患者有志の勉強会会場にチ ラシを置いてもらいました。患者数の増加している乳がんへの関心の高さに加え、広 報活動の成果もあって、参加者は過去最多の101名でした。  乳がん治療の近年のめざましい進歩として、乳房温存療法を中心とした手術の向 上、抗がん剤の開発、検査機器の発展についての話がありました。乳がん治療の最新 情報については、幅広くまた専門的な内容を掘りさげて熱く語って頂きました。質疑 応答も活発で、実際にご自身が受けている治療方法について、かなり専門的で具体的 な内容の質問が多く出ました。  自分の病気について詳しく勉強している患者さまが多いことを実感し、そんな方々 にも価値を見出してもらって、積極的に利用していただけるような患者情報室にして いかなくてはいけないと強く感じました。

夏期休暇のお知らせ:8月16日(月)〜18日(水)の3日間、お休みさせて頂きます。

患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jyohousitu.html

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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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            東6階病棟 副看護師長 松野 昌美

 先日、空に積乱雲が浮かんでいるのを発見し、もう夏がやってきたのだなという印 象を受けました。毎日、暑い日が続いていますが、この暑さで熱中症になったり、す でに夏ばてをしている方もいるのではないでしょうか。病院に診察に来られる患者様 もこの暑さの中、大変なことと思います。どうぞ気をつけていらして下さい。

 さて、私がこの仕事に就いてから10数年になります。看護の仕事は患者様との出会 いから始まります。これまで多くの患者様に出会い、貴重な経験をさせて頂きまし た。今頃○○さんどうしているかな と思い出す事もよくあります。私が以前働いて いた病棟では、病気により自分で呼吸ができなくなり、人工呼吸器を装着した患者様 が数名いらっしゃいました。状態が安定し、人工呼吸器を装着したまま自宅に帰るこ とが決まった時、患者様は皆嬉しそうであり、退院される時は涙を流され喜ばれてい ました。患者様がこれまで住み慣れた自宅に戻られることを、私達も嬉しく思いま す。「早く家に帰りたい」と患者様が言っては、家族の方も「この人がいないと落ち 着きません、早く家に連れて帰りたい」と希望されていました。患者様や家族の思い を受け止め、希望に添えるよう私達は常に努力しなければなりません。その為には時 間をかけてよく話し合うことが大切だといつも感じています。すぐに答えが出ないこ ともよくあります。今何が一番大切であるかを考え、患者様の声に耳を傾け、意思を 支えていきたいと思っています。  現在の病棟に移動してきて半年がたちました。整形外科の病棟で、手術を終え患者 様が元気に退院されていく姿を見る時がとても好きです。「もう入院しないようにす るわ」「もう入院はこりごりや」なんて笑いながら歩いて退院していく姿を見て、 「あ〜本当によかったね」と思うのであります。「くれぐれも脱臼しないように、そ れだけはお願いしますよ」と心で叫んでいます。  看護は人を相手の仕事であり、喜びあり、たまに悲しい事もありますが、それが看 護の魅力ではないでしょうか。診療科により患者様の状態、行われる治療は異なりま すが、看護する気持ちは変わりません。これからも日々努力し、よりよい看護を目指 して頑張って参りたいと思います。

看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/

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          研 修 医 日 記
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 みなさん、初めまして。整形外科研修医の友永 真人です。

 本年6月より研修医2年目となり、外来当直を任されるようになりました。
1年次の3次救急当直では救急部の先生方の処置を見学するといった感じでした。
外来当直では、自分で考えて、問診・診察し、必要な検査をオーダーし、診断または 救急疾患のルールアウトをし、ある程度の治療方針を立てなければなりません。それ も早急に・・・・・。 深夜、94才、39度の熱発の患者さんと80才胸痛の患者さん(2人ともカルテは頗る分 厚い)が同時に来院された時は、頭がクラッとしました。

 外来には、風邪や、単なる腹痛など、なんで明日まで待てないのというものの中 に、消化管穿孔や心筋梗塞、脳梗塞など重篤な疾患が含まれており、かなり重い責任 を感じます。しかし、自分の責任のもとで、考え、悩み、診断治療出来ることに大き な満足感を得ています。

 今後外来当直のフォローをしていただく、各科当直の先生方、師長方には多大なご 迷惑をおかけしますが、ご指導のほど宜しくお願い致します。


http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html

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総編集長:病院長 廣島和夫
編 集 長:副院長 楠岡英雄、内藤正子、看護部長 山田泰子 
編   集:横田尚子
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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http://m-maga.onh.go.jp

天神祭、祇園祭と、夏祭りの季節、到来です。
日差しの強い暑い日が続きますが、熱中症や夏ばてにご注意ください。
では、また、8月まで、ごきげんよう。

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