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メールマガジン「法円坂」No.50(2005/8/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)




 立秋が過ぎたとは思えない暑さが続いていますが、それでもミンミンゼミの声が優 しく感じられます。夏期休暇を有意義に過ごして下さい。
 それでは、今月のメルマガをお届けします。

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   メールマガジン「法円坂」No.50(2005/8/15)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 廣島和夫 で す
 ・緩和ケアチーム「がんサポートチーム」〜活動1年報告
 ・第7回アジア・太平洋地域国際会議(ICAAP)に参加して
 ・Co-medical 部門紹介
 ・ボランティアグループ
 ・患 者 情 報 室 か ら      
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 廣島 和夫 で す
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日本も亜熱帯地域になりつつあります。
この暑い時期には、固苦しい話をやめ、久しぶりのコラム登場です。

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○ ちょっと気になること:「列車の発着時間と国民性」
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 欧米では鉄道などの発着時間が1〜3分遅れても、それは定時発着の誤差の範囲内と いう捉え方をします。   イタリアでは、30分以上の遅れになると、ようやく「列車の遅れ」という認識にな るそうです。   ところが、日本では、2〜3分の遅れも非難されるべき「遅れ」として云々される場 合があります。 

 乗客からのクレームだけであれば、乗客の身勝手として済ませばよいのですが、企 業も顧客からのクレームを極端に嫌いますので、何とかクレームが出ないように、僅 か1〜3分の遅れの問題でも出てこないように管理するようになってしまいます。   確かに新幹線のみならずJRの新快速・快速にしても、発着時間は非常に正確です。 このようなことに慣れっこになってしまいますと、乗り換えの電車やバスの時間との 兼ね合いもあり、連絡がスムーズにいくことを当然のように考えてしまいます。約束 の時間にギリギリで間に合うような行動をとってしまいます。  そうなると、2〜3分の遅れも個人にとっての大きな問題になるので、ヤイヤイとク レームをつけることになってしまいます。

 乗降する乗客も列車自体もすべて機械(ロボット)であれば、2〜3分の誤差は許さ れなくとも構わないでしょうが、乗降する乗客も車掌も運転手も「人」であり、そこ には多岐にわたる不確定要素があります。   少なくとも、私たち「人」は神でも機械でもなく、何事も正確に間違いなくできる ものではありませんし、感情をもった「生き物」ですので、少なからず「ブレ」があ るのが常態です。  「列車の時間表も、そのような人の行動の「ブレ」という幅をもったものである」 との認識を誰もが持つことが大切です。

 確かに時間通りに動く交通機関を利用し、その通りであったときには満足します。 しかし、少しでも遅れるとイライラするのは、都会であくせく働いている者の性癖で しょうか、それとも個人的な身勝手さでしょうか。
  
 アナログ時計からデジタル表示の時計になったことも、何か関係していないでしょ うか? 

 アナログ時計に対して、私たちはこれまで、寸分も違わない厳密さを感覚的に要求 してきませんでした。何となくファジーな点を暗黙の了解として受け入れていたので はないでしょうか。   ところが、カシャッ・カシャッと文字が変わるデジタル表示は、何か脅迫的に時間 厳守を迫られるような気がします。発着予定時間と現実との時間差が、あまりにも明 確に示されてしまいます。

 人によって、またその時の事情によって、待たされる時間の許容範囲、とくに感覚 的な許容範囲は異なるのが当たり前かと思います。機械社会であっても「人」が介す る限り、この許容範囲を認めることを前提に対応することが大切です。

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  緩和ケアチーム「がんサポートチーム」〜活動1年報告
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             がんサポートチーム 小川 朝生
                    (精神・神経科医師)

 平成16年7月に、多職種による緩和ケアチーム「がんサポートチーム」が活動を始め ました。皆さまから様々なお力添えを受けまして、活動開始から1年を迎えることがで きました。主治医の先生方、病棟スタッフの方々をはじめ、病院職員の方々のご理解 と暖かいご支援があってのこととチーム一同感謝申し上げます。

 「がんサポートチーム」は、がんの患者様やご家族を悩ますさまざまな症状(痛 み、うつ、不安など)に対する診療を支援し、患者様の退院後の生活・療養への連携 をはかること、そして医療スタッフのサポートを中心にコンサルテーション活動をお こなっています。この1年の間に、30代から90代まで(平均61歳)幅広く216人の方の 治療をサポートしました。依頼の内容は、疼痛コントロール依頼が127例、せん妄やう つ症状など精神症状コントロール依頼が125例となりました。これは身体・精神の両面 からのサポートを強く望まれていることを示しています。また、個々のサポートの他 に、セミナーの企画や病棟カンファレンスへの参加を通して、身体症状の緩和、精神 症状のアセスメント・ケアなど緩和医療の浸透に努めました。  「癌治療は積極的治癒を目指すが、緩和医療はこれと対立するものではないし、一 方通行的な関係が存在するのでもない(C.ソンダース)。」の言葉の通り、あらゆる 病期の方の診療を支援し、身体・精神症状を少しでも解消し、治療中の方々のQOLの向 上が図れるように活動を充実させることが目標です。

 やっと1歳を迎えたまだまだ未熟で不十分なチームです。各科の垣根を越えたサポー ト、多職種チームの特徴である連携を生かして今後も少しでも向上が図れるよう努力 していきたいと思いますので、さらなるお力添えをいただけましたら幸いです。

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  第7回アジア・太平洋地域国際会議(ICAAP)に参加して
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          HIV/AIDSコーディネーター 織田 幸子
              
 HIV/AIDS感染症は、1996年のプロテアーゼ阻害剤の開発により、HIV/AIDSイコール 死ではなく慢性疾患としてとらえられるようになった。しかし、この感染症が明らか にしたものは脆弱性の高い人の間での感染の広がりで、治療、感染予防は困難で感染 者は増え続けている。こうした状況の中に、アジア・太平洋地域の各国がそれまで蓄 積してきた予防・ケア・治療における経験をおおいに活かしあうことが重要とされ、 ICAAPは学術的交流だけでなく、現場での予防やケアに関わる知識や経験の交流、地域 間でのネットワークの構築をはかり、地域全体のHIV/AIDS問題に対処する力を高める 場とし、活発な交流が期待されていた。2005年は国連エイズ特別総会(2001年)のコ ミットメント宣言に基づいて各国が成果を報告する年である。また、WHO/UNAIDSが主 導している「3by5」(2005年までに300万人に抗HIV治療を提供する)実施の最終年と いう国際的にも節目の年であることから、時期的にも本会議は極めて意義が大きいも のとなった。横浜以来10年ぶりの国際会議は神戸にて(SARSの影響で2年延期された) 7月1日〜5日に開催されたあいにくの雨が開催期間の5日間続いた。私は前日から神戸 に入り、1日午前と5日は救護班の準備と後片付け、1日から4日はPWHAのラウンジの担 当、その合間をぬって、会議、フォーラムの司会、ポスターセッション等に出席しな がら、各セッションに参加した。

 会議の理念は、近未来に迫るアジア・太平洋地域のHIV大流行に対してあらゆる分野 の関係者が、その専門・立場を超えて一致協力し、アジア・太平洋地域諸国における HIV/AIDSをめぐる諸問題克服のためと必要な情報と経験の交流を図るとともに、同地 域の未来を拓く連帯とネットワークの構築を促進することである。
目標は6項目あげられ、
1)HIV/AIDSに関する自然科学の最新の到達点と展望を共有。2)予防・ケアにおけ るコミュニティ活動の最新の到達点と展望を共有。3)科学とコミュニティの交流促 進と連携を図る。4)GIPAの精神の則り、より多くの感染者の社会参加を促進。5) アジア・太平洋地域のエイズ問題に対する社会的・政治的関心と参加を喚起。6)会 議の成果を活かす具体的方策を探求するとし、開催の意義は地域的危機に対する連帯 促進とわが国のリーダーシップの発揚である。

 私は、昨年のタイの国際学会へも参加、現地のPWHAの人々に接しながら、アジアの HIV/AIDSの現状の厳しさを実感、その中で、実践している関係者の問題意識の高さと 実行力に感銘を受けた。しかし、それぞれの国の事情により、治療へのアクセスや予 防への関わりへ追いつけない現状があり非常に残念に思う。出来る事への協力は今後 も続けながら、日本の感染者の増加に対して、日本はそれぞれの行動で予防可能であ る。私は、感染者の人権を守りながら、病院の中で感染者を待つだけではなく、感染 者が出ないよう院外で予防を訴えたいのである。

詳しくは→ http://www.onh.go.jp/seisaku/international/oda.html

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   Co-medical 部門紹介 (4)リハビリテーション科
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                理学療法士長 農端 芳之

 リハビリテーション科では、「すべての患者様に対する治療はオーダーメード医 療」をテーマに治療に取り組んでいます。同じ病気で同じような障害度でも、患者様 の一人一人の立場で患者様個人にとって意味合いが異なります。つまり住環境、家族 環境、職場環境、地域社会環境の違いによって、同じ病気、同じ障害でも患者様にと ってそれぞれ影響が異なります。当科では患者様個々の要望や要求をお聞きしそして 分析し、個人個人にとってもっとも適した治療プログラムを最も効果的に実施できる 方法を個別に適応しています。  さらに、当院は急性期病院なので、リハビリテーション科も急性期から治療に参加 しています。超早期からの効果的で集中的なハビリテーションサービスを探求してい ます。  加えて当科は関西ではまだ少ない、専従のリハビリテーション医がいます。急性期 のリハビリテーションでは、刻々と状態が変化し、障害が変化します。患者様の変化 に最適に反応できる体制が、整っています。

当科の特徴を紹介致します。

1.整形外科術後の治療 
 クリティカルパス導入で全人口股・膝関節術後患者様を、術後3週間で退院できるよ うに治療します。脊椎外科術後患者様も3〜4週間で退院可能となっています。
2.脳血管障害患者様の治療
 脳循環器内科との各週のカンファレンスで、患者様の最適な治療方針を決定してい ます。また当科内のリハビリテーション診療マニュアルに従って、綿密・適切で効率 的な治療を行っています。
3.悪性腫瘍患者様の治療
 悪性腫瘍によって運動器系や感覚器系、呼吸・循環器系に障害が生じた患者様の治 療を、安楽で効果的な治療を行っています。
4.周産期に発生した障害に対する治療
 脳性麻痺、発達障害、頭部外傷、代謝異常などによって生じた小児期の障害治療を 行っています。
5.血友病性関節症患者様の治療
 関節痛、関節可動域障害、筋力低下など、またこれらによって生じる日常生活活動 能力の低下に対して、苦痛の少ない効果的な治療を行っています。
6.骨系統疾患患者様の治療
 大学病院や一部の病院で行っていますが、当院でも専門医師の下適切な治療を行っ ています。
7.エイズ・HIV患者様の治療
 エイズ・HIVによって生じる運動障害・神経系障害に対して、治療しています。
8.高度・重篤な外傷の治療
 当院は災害拠点病院でもあり、高度・重複障害患者様が入院されています。
9.その他
 政策医療、特定疾患、難病などの治療の他、あらゆる患者様の治療に対応しています。

 当科では入院患者様の治療だけでなく、近医のご紹介でも治療を行っています。紹 介状ご持参の上、午前11時までに新患受付をすませて下さい。

リハビリテーション科のホームページ→http://www.onh.go.jp/reha/

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          ボランティアグループ 
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                            ボランティアコーディネーター
                       中村 昭代
【17年度ボランティア総会報告】
 平成9年1月から当院のボランティア活動は開始されました。総会は今回で第8回目と なりました。例年、記念講演、総会、懇親会を多数の病院関係者の皆様の参加を得、 グループごとに活動している、ボランティアも多数参加して、お互いの懇親を深めて おります。  今年は「マザーテレサに学ぶ」のテーマで過去32回も自称「国際運び屋」といわれ る“サンチの会”の代表の方にご講演をいただきました。インドカルカッタの地で 「死を待つ人の家」を作り、みよりもなく、死に直面した貧しい人の中の最も貧しい 人に一生をささげられたシスターのお話を伺いました。「人間は一回限りの人生、医 師であろうと、学者であろうと、だれもがその場でできる限りのことをさせてもらう のが品位です・・・人生は一回限り。生きる時間の中のかかわる質です。生命の質、 中身です。・・・人に仕える、無償であることはすばらしい、でも与えるだけではつ ぶれてしまいます。神のたましいにふれることです・・・」マザーテレサの話された ことをまじえながのお話でこころから感動しました。  院長先生より、感謝状、認定証をボランティア全員にいただきました。そして末永 く、当院の患者さまの為に、ひいては当院の為にボランティア活動を継続していただ けることを念願していますとのおことばもいただきました。  設立当初より、4,100時間、1,571日も活動していただきました御老齢の男性の方 が、総会出席数日後、天に召されました。御病気をおしての参加でしたが、多くの方 と歓談され、たのしいボランティアの思い出をつくられての旅立ちだったことでしょ う。御冥福を御祈りいたします。

ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/

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         患 者 情 報 室 か ら
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              NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
                患者情報室担当 山本ゆかり

 患者情報室ではオープン以来、ミニ映画鑑賞会を開催しています。患者情報室にス クリーンを持ち込み、ホームシアター風に病気やいのちをテーマとしてあつかってい る映画を上映しています。  7月16日(土)には、第15回ミニ映画鑑賞会「解夏」を開催しました。解夏は、さだ まさしの原作で、ベーチェット病を取り上げ、松村達雄の遺作となった映画です。4名 の車椅子の方を含め、20名以上の参加者が共に鑑賞いたしました。会場は、感動の熱 気に夏の暑さが加わり、入口で皆さんにお渡しした団扇が重宝している様子でした。 終了後、入院患者さんから、「こんなに感激できる時間が、入院中に過ごせるのはう れしいです」と声をかけられました。また、ヘルパーさんの車椅子介助で来た方は、 「ここの映画鑑賞会が、私にとって、唯一の楽しみにしている外出なのです」と言 い、次回の申し込みをしてくださいました。  患者情報室では、病院のなかで普段は味わうことのできないひと時を過ごしていた だけるように、喜ばれる映画を選んでミニ映画鑑賞会を続けて行きたいと思います。

患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jyohousitu.html

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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                               東5病棟 看護師長 井上敏江

残暑お見舞い申し上げます。
夏、真っ盛りの暑さが続いていますが
皆様は夏ばてなくお元気でお過ごしでしょうか。

 はじめまして。4月から婦人科・乳腺外科病棟で勤務しています。病棟の特徴として は皆様女性の方で、別名レディース病棟とも言われています。患者様の多くは悪性腫 瘍の患者様で、ほとんど告知を受け、治療の副作用と戦いながら入退院を繰り返して おられます。そこには、「生きるたくましさ」が存在し、「生きる喜び」を教えてい ただき「どう存在し、どう生きるか」について考えています。  私は3月までは大阪医療センター附属看護学校の教員でした。看護学生に看護の難し さ、看護の深さ、看護の喜びを伝えたいと思い、講義を始め、実習場所で指導してい ました。そのときにも「to being〜そばにいる」ことの大切さを感じていましたが、 今回改めて痛感する出来事がありました。  それは終末期であるAさんとの出会いでした。私は毎朝、Aさんの部屋を訪れ話をし ていました。始めは入院前の出来事、ご家族のことなどしか話していませんでした が、日が経つにつれ、「今日は調子がいいの。早くそのことを師長さんに話したかっ た」と、嬉しそうな顔で私が訪れることを待っていて下さるようになりました。  病状は進行し、息が辛くなってきたとき、これまで「死」について話さなかったAさ んが「まだ死にたくない」「一回だけでも家に帰りたい」とポツポツと話し始められ ました。私はただ、そばに座り、Aさんの想いを聴くだけでしたが、いつも最後は「あ りがとうございました」と穏やかな表情となっていました。始めは世間話しからでし たが、毎日訪れ、そばにいることを繰り返すうちに、お互いに通じ合うものができ、 最後は言葉ではなく、今一緒にいることを大切にし、ただ手を握り合って涙を流すこ ともありました。患者さまの身体的な症状の辛さを取り除くことも看護にとって重要 ですが、まずは、「to being〜そばにいる」から看護は始まると思います。そばにい ることから互いの関係性が密になり、そのときの変化に気づき、必要な「その時」に 援助ができると考えます。  人間は必ず死ぬ存在であり、生と死の間にある人生においてその方が志向し望まれ ていることに気づける看護師というより、人間でありたいと思います。

 7月まで大阪医療センターの北玄関前には、ボランティアの方が植えられたひまわ りの花が咲いていました。暑さに耐えながら、しっかりと皆、太陽の方角を向いてい ました。私は出勤する度に、そのひまわり達の姿に勇気づけられ、ひまわり達のよう に、しっかりと患者様を看て、患者様の志向の方角に一緒に向かい支援していきたい と思います。そして生きることを尊重し、かけがえのない「今」という時を大切にし ていきたいです。

看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/

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          研 修 医 日 記
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こんにちは。研修医2年目の難波奈々です。
研修が始まってからの13ヶ月を振り返ると、語りきれないほど沢山の新しい出来事、 出会いがありました。今までの私の人生の中で最も目まぐるしく過ぎた激動の1年で あったと同時に、嬉しかったことも、辛かったことも含めて、忘れられないし、忘れ たくない最も大切な1年でもありました。

 1年目は、外科、救命救急、消化器内科、循環器内科の順番で3ヶ月ずつローテート し、2年目は麻酔科→精神科→地域医療→産婦人科→総合内科→小児科の順で、麻酔科 と総合内科は3ヶ月ずつ、他は1ヶ月ずつローテートする予定です。

 外科:採血のある日は6時半に病院に行き、毎日11時ごろまで仕事、土日も1度も病 院に行かない日は無く、働くってこういうことなのか、と驚きの毎日の中、IVHや 点滴、胸クウ穿刺、気管視鏡などの手技を経験させて頂きました。懇切丁寧にご指導 下さる指導医に恵まれ、怒られることもしばしばでしたが、1年目なりに努力したこと ははっきり言葉にして褒めて頂けるやりがいのある日々でした。
 
救命救急:3次救急の当直が3日に1日位のペースであり、外傷、脊髄損傷、骨折、切 創など様々な治療に参加しました。

消化器内科:肝癌の治療、肝硬変の管理などを学びました。ターミナルの患者さんも 多く、医者としてのあり方を考えさせられました。また、ターミナルの患者さんが自 分の人生を語って下さったり、ご自分が入院されているのに「先生、大丈夫か。休ま ないとあかんで。」と度々私の体調を心配して下さる方の優しさに触れ、感動するこ ともありました。
 
循環器内科:緊急の病態と慢性の病態があり、時間をかけてでも、一つの病状の原 因、体の中で何が起こっているのかを、徹底的に考える姿勢を学びました。忙しい中 で、患者さんの立場に立ち、医療者同士が協力してハードな仕事をこなされ、いつも ユーモアも忘れない先生方に感銘を受けました。

 1年間を振り返ると様々な治療法、手技だけでなく、色々な人との社会人として、 また医師としての接しかたを初め、色々なことを学びました。患者さんの立場を考え ることは言葉で言うほど簡単な奇麗事ではなく仕事を要領よくこなし、自分の健康も 保ててこそできることだとも学びました。 また、病気を持つ人を特別視しがちですが、誰もがいつかは病気になるのであって、 決してその人が特別なのではなく人生の先輩であること、病気には必ず原因があるこ とを忘れず、その原因を探して少しでも役に立てたら私はその人によって生かされて いるのだろうなと思います。  最後になりましたが、1年間ご指導くださった医療者の方々と、素晴らしい同期の 皆に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。そしてこれからもよろしく!

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html

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総編集長:病院長 廣島和夫
編 集 長:副院長 楠岡英雄、内藤正子、看護部長 山田泰子 
編   集:横田尚子
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 過酷な夏ももうすぐ終わりに近づいています。秋に向けてエネルギーを蓄えパワー アップしましょう。
 では、次回のメルマガをお楽しみに。

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