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メールマガジン「法円坂」No.59(2006/5/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)




 5月になっても気温の上がらぬ日もあり、天候不順が続いています。お元気におす ごしでしょうか。
 では、今月のメルマガをお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.59(2006/5/15)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 廣島和夫 で す
 ・「お休みしている女性医師の皆さん!そろそろ復帰してみませんか」
     シンポジウム 報告
 ・診療科紹介(循環器科・泌尿器科・麻酔科)
 ・ボランティアグループ
 ・患 者 情 報 室 か ら      
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 廣島 和夫 で す
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○ 保険診療報酬の改定
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 2年ごとに診療報酬改定(医療費の見直し)が行われます。H18年4月に改訂されまし た内容に関して、簡単に説明します。   個々の解説は複雑でわかり難い点もあり省略しますが、大まかには、3%強のマイナ ス改定(医療費の減額)となります。ただし病気の種類や受けた処置・手術の種類・ 投薬の多寡などによって影響度が大きく変わりますので、一律に減額されるのではあ りません。

 今回の改定は、社会保障審議会 医療保険部会・医療部会の基本方針に沿って、以下 の4つの視点から改定に向けた検討がおこなわれました;  1)患者さんから見て分かり易く、患者さんの生活の質(QOL)を高める医療の提供 を実現する。
 2)質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の分化・連携を推進する。
 3)我が国の医療の中で今後重点的に対応してゆくべきと思われる領域の評価の在 り方について検討。
 4)医療費の配分の中で効率化余他のあると思われる領域の評価の在り方を検討する。
となっていますが、これだけでは、なかなかピンと来ません。

 たとえば、
 1)に含まれるものとして、
  1.医療費の内容の分かる領収書の交付の義務化
  2.処方箋様式の変更〜後発医薬品(*1)の使用を医師が許可すれば、患者さん の希望に応じて使用できる仕組みのための変更です。   3.入院診療計画実施・院内感染防止対策実施・医療安全管理体制整備・褥創対 策実施の有無が、入院基本料の中身(算定要件)に盛り込まれます。

 これまで病院の発行する領収書には、ある程度の内容の記載があったとしても余り にも該博過ぎ、受けた治療の詳細毎の費用までは分かりませんでした。これを、検査 料・画像診断・投薬・リハビリテーション・手術・麻酔などの項目別に明示すること が義務化されることになります。患者さんにとりましては、自分の受けた医療の中身 とそのコストがよく分かるようになります。   しかし、スーパーマーケットに生活用品を買いに行ってもレストランで食事をして も、殆どの店では明細を記載した領収書を発行していますので、当たり前のことが今 になってやっと施行されるといえます。
 
  *1:後発医薬品の各国での使用頻度は、アメリカ53 %、イギリス55 %、ドイツ 41 %ですが、日本では極端に低く僅か16 %です。後発医薬品の価格は先発医薬品よ りもかなり廉価です。そのため国策として医療費の縮減には後発医薬品の普及が重要 と考え、厚労省は、後発医薬品の安定供給や情報提供の充実、汎用規格以外の医療上 必要な規格の薬価収載などの課題を解決する必要がある、と述べています。

 基本診療料・入院料などにも細かな改定がありますが、患者さんにとっては、これ までより概して費用負担が減少する仕組みになった(病院にとっては収入が減る仕組 みになった)といえます。幾つかの改定点について以下に簡単に記載します;

 ○ 医療費の増減に関わらない改定点
  ・診療費の明細を記載した領収書の発行:上述
  ・処方箋様式の変更:上述

 ○ 新たに設定された医療費加算
  ・外来迅速検査の評価:当日に施行された検査について、同日に全ての検査結果 が患者さんに報告され、その検査結果に基づく診療が行われた場合、所定検査点数に 一定の点数が加算されます。患者さんの視点に立った医療の展開の一環として新たに 設定されたものです。   ・ニコチン依存症指導管理料の新設:生活習慣病の重症化予防の観点から新設さ れました。禁煙治療を希望される患者さんにとっては制度的に確立されたことにな り、一定レベルの指導管理が受けられることになります。    *** しかし、現時点では、治療時に用いるニコチン・パッチが保険適用外にな っており、いま改定通りに診療を行うと、禁止されている混合診療になってしまうと いう「とんでもない矛盾」を有しています。先日、川崎厚労大臣が謝罪され早急に保 険適用を講じる、と発言されましたので、そのうちに保険診療が可能となります。   ・がん診療連携拠点病院加算(がん治療強化体制が整備されている施設)、医療 安全対策加算(急性期医療の高度化、複雑化に対応できる医療安全管理対策の実施施 設)、褥創患者管理加算(適切な褥創予防・治療対策が整備されている施設)などが 新たに設けられました。詳細は触れませんが、いずれも医療の質を高めるためのもの です。   ・地域連携クリティカルパスの活用:当該施設と連携している医療機関とが共通 の治療計画表を用い、当該施設で急性期の治療のあと、連携病院に転院のうえ治療を 継続する場合、地域における疾患毎の医療機関の連携体制を評価するものとして、あ らたに医学管理料として設定されたものです。地域におけるそれぞれの病院の機能の 分担化を推進させ効率化を図ることが設定された意図と考えられます。

 ○ これまで算定されていた項目で今回廃止されたもの
  ・外来診療における基本診療料のうち、これまでは初診患者中の紹介初診患者さ んの占める割合に応じて初診料が異なっていました(紹介率の高い医療機関では紹介 患者加算として400円から4000円の加算があった)が、今回、これらの外来紹介患者加 算が一切廃止されました。その分、患者さんの負担は減ったことになります。同時に 入院基本料にまでこの初診患者の紹介率が影響していましたが、この影響分も廃止さ れました。   ・また、入院基本料には患者さんの平均在院日数(入院日数)の長短に応じて急 性期入院加算が設定(1550円・2000円)されていましたが、これも廃止されました。

 ○ 算定内容が変更されたもの
  ・入院時食事療養費:これまで1日単位の算定(1920円)でした。1回絶食があっ ても1日分算定していましたが、今後は1食ごとの算定となります。当然といえば当然 の改定です。   ・手術前医学管理料・手術後医学管理料の評価の見直し:これは薬剤料の実勢価 格に基づく点数の見直しに伴う検査料・薬剤料を包括する点数の見直しと理解される ものです。 両者で2700円の減額になります。   ・手術の施設基準の廃止:これまで特定の手術において、医師の経験年数・年間 症例数の条件を満たす場合、その手術料に定率加算されていました。今回この条件が 廃止され加算を上乗せした点数に改定されました。これまで施設基準を有していない 施設にとっては手術料の値上げになりますが、施設基準を満たしている施設におきま しては、手術料に変化はないことになりました。    ・病理学的検査・麻酔に係わる技術・小児医療・産科医療・精神医療などの評価 の見直し:いま全国的に医師不足で大きな社会問題になりつつある領域においては、 それらを考慮のうえ評価の見直しがおこなわれたと云えます。

 ○ ここに記載しました内容は、急性期病院に関わる改定点の一部に過ぎず、また、 かなり省略して記載しております。さらに、在宅医療に関わる領域におきましても大 きく改定されていますが、メルマガでは取り上げておりません。その点をご了承くだ さい。 
 
 多くの病院では、今回の改定による影響をこれまでに治療を受けておられた患者さ んを参考にシミュレーションされています。その試算では、病院収入がおよそ 3-4 % の減少といわれています。すなわち、保険点数上ではマイナス3.16 %の改定になって いますが、多くの病院における影響率は、それよりも大きいことを示しています。   疾患や治療内容、また入院治療か外来治療かにも依りますが、おしなべて同じ程度 の患者さん負担が減少するものと考えられます。

 なお、目先の「医療費負担が少し安くなる」ことは、それなりにいいことですが、 医療の在り方が「国民皆保険制度を背景とした手厚い国民の健康を守る仕組みを推 進」する方向に向いているのが良いのか、「混合診療を容認し、裕福な国民が手厚い 医療を私費で受けられる」方向に向かうのが良いのか、とは全く別問題です。   患者さんの視点に立った」との表現と、「国民の視点に立った」との表現との間に 微妙なズレがあるようでは困りものです。

  
(お詫び)
 メルマガ 4月号において、5月号では「平成17年度 経営状況」についてお知らせし ます、と予告致しましたが、まだ最終決算の結果がでておりません。ここにお詫びし ますとともに、ご了承下さい。

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「お休みしている女性医師の皆さん!そろそろ復帰してみませんか」
            シンポジウム 報告
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               脳神経外科医長  中島 伸

 私も募集する側の人間として発表を行いましたが、女性医師たちの体験談には圧倒 されっぱなしでした。昼間から、超大作映画を3本も4本も見たような気分です。
というわけで、いくつかの「ママさん医師体験談」を紹介しましょう。

その1:
当院勤務中に妊娠していることが判明した。
産休や育児休暇について、部長に相談したところ、
「是非、先生が当院の育児休暇取得第1号となって、後に続く人たちの手本となって くれ」
と言われた。
しかし、出産、育児の段階で子供が5ヶ月間ICU に入院していたこともあった。今では 無事、子供も成長し、院内の保育所に預けて職場に復帰している。
※ 一言、
「育児に専念していると、自分も子供もイライラしてくるのですが、育児と仕事を同 時にやると、どちらも新鮮でかけがえのないものに感じられます」

その2:
妊娠したとき、義母が「子供は母親が育てるべきである」という意見であったため、 素直に仕事をやめて出産、育児に専念した。さらに第2子、第3子の誕生、両親の介護 などがあり、気がつけば10年が経っていた。幸い、当院にレジデントの募集があり、 1からやり直すことになった。現在は仕事が楽しくて楽しくて仕方がない。
※ この先生は三言!
「私は育児に専念しましたが、そのことを感謝しています。自分の子供の成長を見守 り、地域のお母さん達と親しくなり、学校の行事にも参加し、それらのことを通して 自分自身も成長するという得難い体験をしました」 「育児に専念するのも、パートで少しだけ復帰するのも、保育所に子供を預けてフル に復帰するのも、どれを選んでもいいと思います。」 「でも『この子のために自分の人生が犠牲になった』とだけは思わないでください。 母親のそういう気持ちを子供は敏感に感じ取ってしまいますから・・・」

ほんと、それぞれが「女の一生」ですね。

女性医師たちが、
「自分の納得のいく人生を送るために職場復帰を考える」
そのために、是非、当院や国立病院機構近畿ブロックのシステムを利用していただき たいと思います。

※「ケアネット・ブログ Dr.中島の徒然草」より引用(一部改編)

女性医師の皆さんへ ホームページ→http://www.onh.go.jp/woman_dr/index.htm

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         診療科紹介13:循環器科
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                循環器科科長 安村 良男

 循環器科(心臓内科)は狭心症、心筋梗塞に代表される虚血性心疾患や、心筋症、 弁膜症、不整脈などの心臓病の診断と治療を行っています。特に、これらの心臓病や 高血圧などによって引き起こされる心不全の診断と治療に対する経験が多く、実際の 診療のみならず、きっと患者さんにお役に立つセカンドオピニオンを提供できるもの と自負しております。  急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性心不全、不整脈などの心臓救急疾患に対して2 4時間体制の救急医療をおこなっています(救命救急センターの設置)。  冠動脈疾患の治療(コロナリーインターベンション)、不整脈に対するカテーテル 治療(アブレーション)、心臓超音波診断技術などの最高の診断治療技術を備えてい ます。  心不全、心房細動、ペースメーカ専門外来を設置し、循環器専門医のなかでも特に スペシャリストが対応しています。  患者さん、かかりつけ医、病院診療という、いわゆる病診連携を行うなかで、エビ デンスに基づいた治療を基本とし、あわせて個々の患者さんに適した治療を選択し て、最高の医療を提供できるよう心がけています。

循環器科ホームページ→http://www.onh.go.jp/cvm/

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         診療科紹介14:泌尿器科
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           泌尿器科科長/職員研修部長 岡 聖次 

『早期前立腺がんの治療選択』
 前立腺がんは年齢とともに増加し、80歳を過ぎると半数の人が前立腺がんを有して いると言われています。事実、良性疾患である前立腺肥大症に対する手術での病理検 査では5-10%の確率でがんが見つかっています。しかしながら、通常の前立腺がんは 倍加時間が2-6年と進行が遅く、このように偶然に見つかるがん(偶発がん)では多く の人が前立腺がんで生命を落とすことなく一生を終えることになります。  前立腺特異抗原(Prostate specific antigen:PSA)は1970年に人の前立腺組織の 抽出液中に同定された酵素(セリンプロテアーゼ)ですが、正常ではヒト血清1ミリリットル中に 4ナノグラム(1ナノグラムは1ミリグラムの100万分の1)以下しか存在しないにもかかわらず測定す ることが可能になり、しかもPSA値が正常より数ナノグラム高値であることから針生検を行 ったところ前立腺がんが見つかるということが多くなり、PSAは今日では固形がんの中 で最も優れた腫瘍マーカーとなっています。  PSA検査の普及で小さな前立腺がんが見つかるようになり、泌尿器科医には次のよう な問題が持ち上がってきました。1)小さながんが見つかったが、生命予後を改善する ための治療が必要か否かを見極めなければならない、2)根治治療を行う場合、内分泌 療法、手術、放射線療法、その他のいずれを選択すべきか。1)の問題については、 様々な予後因子を組み合わせた分類により不必要な治療を避けるための指標を作成す る試みが世界中でなされていますが、PSA高値で発見された場合に無治療でよいとされ るのは10%以下であろうと言われています。2)の問題については、治療機器を有して いる病院であるか否かも含め、比較的治療医の判断に委ねられていることが多いので はないでしょうか。  当科では、がん細胞の顔つき(grade)、発見時のPSA値、年齢などが持つ意味を説 明後、当院で行える根治療法としては手術療法(前立腺全摘除術)および放射線療法 (イリジウム192による高線量組織内照射)があることを提示し、最終的には他施設での治 療も含め、患者さんに治療法の選択を委ねています。なお、高線量組織内照射では、 会陰部(股間)に穿刺・固定した10数本の針(アプリケーター)を治療中保持する必要があ るため、通常治療期間中(4日間)はベッド上で股を広げた状態で安静を保ち、治療室 へ向かうときもベッド移送が必要と考えられています。そのため、泌尿器科医もこの 治療法を敬遠しがちになりますが、当院では放射線治療医の独自の工夫により、 アプリケーター挿入翌日より歩いて治療室に向かうことが可能となっています。そのため か、2003年7月より高線量療法を開始し、初年度は2例のみでしたが、2004年は19例、 2005年は33例と急激に治療患者数が増加しています。本年も4月末現在、既に12例の治 療を行っています。  早期前立腺がんと診断された場合には、患者さんは出来るだけ多くの情報を仕入れ て検討し、自分にとって最善であると納得された治療法を選択されることをお勧めし ます。

泌尿器科ホームページ→http://http://www.onh.go.jp/uro/

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         診療科紹介15:麻酔科
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                集中治療部長 平田 隆彦

患者の皆様には麻酔科はあまりなじみのない科と思いますので簡単に説明させていた だきます。

【麻酔科医の役割】
 手術にかかわる麻酔科医の役割は手術の時だけでなく手術前から始まっています。 すなわち手術法に応じた麻酔法の選択や、麻酔を行うにあたって問題となる合併症に 対する検討・治療などを行っています。  また手術中は患者様を眠らせて痛みをとるだけでなく、生命維持に不可欠な水分の 補給、出血に対する輸血、人工呼吸などを業務としています。このため片時も目を離 すことなく心電図や血圧・脈拍・呼吸・体温などをチェックしています。

【私たちのモットー】
1)	麻酔はうまくいって当たり前
 患者様は麻酔を受けるために病院に来られるのではありません。手術を受けるため に来られるのですから麻酔で問題が起これば一大事! 当たり前を目指して野球で例 えれば”ファインプレーもエラーもいらない“をモットーにしています。  そのために個々の患者様に対して単なる麻酔担当医としてではなく麻酔科主治医と しての自覚を持って業務にあたるようにしています。また合併症の頻度やその成因・ 防止策についての検討を行い医療事故防止に貢献しています。
2)	手術は痛くない
 せっかく手術を受けられてうまくいっても患者様が術後に痛みを感じられたら辛い だけでなく手術後の回復も遅れ種々の合併症を起こす一因にもなってしまいます。  私たちは早くから硬膜外鎮痛法を併用し効果と副作用を見ながら投与薬・投与方法 の改善を重ね質の高い鎮痛を図っています。また種々の理由で硬膜外鎮痛法を併用で きない患者様には鎮痛薬の持続静脈注射や神経ブロック等で除痛を図っています。そ の結果、科によれば手術翌日からの離床がルーチン化されるなど患者様の”生活の質 “(QOL)の改善が得られています。  私たち麻酔科医は以上のように患者様の手術中の安全や快適を守るとともに手術後 の速やかな回復に役立つことを目指した麻酔をしています。

麻酔科ホームページ→http://www.onh.go.jp/anes/

*来月は、救命救急センター・耳鼻咽喉科・神経科の紹介を予定しております。

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          ボランティアグループ
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                            ボランティアコーディネーター
                       中村 昭代
『園芸ボランティア』

 当病院では現在、数多くのボランティアグループの皆様が活動されています。その 内のひとつの園芸ボランティアが発足して2年になろうとしています。少人数ですが、 毎月第1・3土曜日の午前中、病院の正面玄関周辺のフラワーベースの花の手入れをさ れています。その他、中庭の清掃や、植木の手入れ、受付に鉢植えの花を届けられた りされています。  現在大阪城では全国都市緑化おおさかフェアが開催されており、城内いたるところ に色とりどりの花が咲きほこっています。又、まもなく大阪府内のあちこちではバラ が見頃になるようです。それに負けず劣らず、院内のフラワーベースにもパンジーが 咲いています。チューリップは1ヵ月程前に、赤・黄の花が♪咲いた咲いたチューリ ップの花がどの花見てもきれいだな♪の唱歌のとおり咲き、来院される皆様に愛でて 頂いたことでしょう。  苗から植えると早く開花しますが、園芸ボランティアの皆様は種をまき、発芽させ て、移植されています。ちなみにお正月用の葉ボタンは昨年の苗からとった“種”か ら育てられたものです。これからの季節はそうして育苗したひまわり、日々草、なで しこ、ゼラニュウム、石竹、等々が皆様の目にふれることでしょう。

 “花と緑いっぱいの病院を”を合い言葉に活動されている園芸ボランティアです。

ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/

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         患 者 情 報 室 か ら
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              NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
                患者情報室担当 山本ゆかり

 患者情報室を初めて利用し、さまざまな情報があることを知って、結果的に多くの 情報を持ち帰る方が増えています。  先日、市民検診で前立腺がんの腫瘍マーカーが高いと指摘された男性が、大阪医療 センターの泌尿器科を受診後に寄られました。前立腺がんの検査について尋ねられた ので、スタッフが資料をお渡ししました。それをメモしながら読み、「これで、これ からどんなふうに検査が進んでいくのかがイメージできました。私は、もともとコレ ステロール値が高くて、近所の医院にかかっているのだけれど、そこの検査結果と飲 んでいる薬についてもわかりますか」と、検査結果の用紙と薬をテーブルに広げられ たので一緒に調べました。  その後、「母の認知症が、どんどん進んで困っています。妻は、膝が悪いうえに高 血圧で糖尿病も持っていて大変です。娘は、少しうつ傾向で貧血もあり心配です。家 族の病気のことがわかるパンフレットや資料があると助かります」と言われたので、 スタッフが手分けしてパンフレットや資料を選びました。「がんかもしれないと思っ たときに、自分や家族の健康に無頓着ではいけないと気づきました。今日もらったパ ンフレットやコピーを、家に帰ってしっかりと読んで勉強してみます。もっと調べた いことが出てきたら、また来ますので手伝ってくださいね」と話しながら、スタッフ が差し出した紙袋に大量のパンフレットを詰め込み帰っていかれました。  「私は、病気の問屋のような人間です。今日は、たくさんの病気について詳しく知 りたくて来ました。一緒に調べてもらえますか」と、声をかけられることもありま す。来室者が満足できる情報を、手際よく提供できるように工夫を重ねていきたいと 思います。

患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jyohousitu.html

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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                        西6階病棟  熊取谷かおる

 桜の花もおわり、病院の北玄関にはつつじの花がとてもきれいに咲いています。大 型連休も終わり、日中は汗ばむ季節になりました。4月には私の所属する病棟に、4人 の新人看護師を迎えました。新人看護師たちは、正確な看護技術を身に付けようと 日々頑張っています。その姿を見ていると、自分が新人看護師だった頃のことを思い 出します。そして、私も初心にもどって頑張ろうという気持ちになります。私が新人 看護師だった頃には想像もできないほど高度情報通信社会になりました。医療機関に おいても電子カルテの導入が進んでいます。当院でも、4月から電子カルテが導入さ れ、あっという間に1ヶ月が経過しました。

 “電子カルテ”とは、従来紙のカルテ(診療録)に書き込んでいた、患者さまの病 状や診察の内容、検査結果、薬の処方、看護記録などの情報をコンピュータに入力・ 管理するシステムのことです。電子カルテのメリットとしては、紙カルテを各部門に 持ち運ぶことなく、診察が終わった時点で会計計算や処方箋発行ができるので、診察 後の待ち時間が短縮されます。また、電子カルテでは画面上に画像を表示したり、検 査結果をグラフで表示しながら説明を受けることができるので、患者様にとってはよ りわかりやすいものとなります。私たち看護師にとっても、各科のカルテを閲覧する ことができるので、情報の伝達・収集が早く正確にできます。医師の指示は見やすく わかりやすくなり、患者認証業務を行うことにより点滴や輸血を、間違えることなく 実施でき患者さまの安全を守ることができます。  ところが、電子カルテ導入後しばらくは、看護師は、キーボード操作にとらわれ て、コンピュータ画面にばかり目をむけており、患者様の顔を見てお話することが少 なくなっている印象をうけました。“看護師と患者様の間で人間関係が不在の看護に なるのでは”ととても心配でした。しかし、時間が経つにつれ、電子カルテの操作に 慣れコンピュータと格闘している姿を見ることも少なくなってきました。まだまだ、 電子カルテの操作を習熟したとは言えませんが、スタッフみんなが協力して一日もは やく操作をマスターしようと頑張っています。もうしばらくは患者様にはご迷惑をお かけすることもあるかと思いますが、見守っていて下さい。電子カルテのメリット“ 患者サービスの向上”をめざし頑張ります。

看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/

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          研 修 医 日 記
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 はじめまして、この5月より研修医2年目になりました、浅野 真依子です。
早いもので、私の研修医生活も2年目に突入し、4月からは1年目の研修医の方々も加わ り、また新たな気持ちで研修に臨んでいます。

 私たちは新研修医制度の2年目ですが、研修病院選びには先輩方同様、選択の基準も よく分からず、6回生の忙しい時期に随分頭を悩ませました。従来通りの研修制度であ れば、きっと何も考えず大学病院で研修医をしていたであろう私にとって、選択肢が 増えたことは本当に私を悩ませました。たまたま院外実習で来たこの病院の二次外来 制度と三次救急を扱っている救命センターに魅かれてこの病院に決めましたが、その 他にも良いところがあり、今ではこの病院に決めて良かったなと思います。1つ挙げる とすると、それは同期の人数と研修医室でしょうか。国立大阪の研修医は1学年18人 で、これは大学病院以外では比較的多い方だと思うのですが、1人1机を割り当てられ た研修医室でほぼ毎日顔を合わせて楽しく過ごしています。

 実際の研修についてですが、私は1年目で循環器科、消化器科、外科、救命をそれぞ れ3ヶ月ずつローテイトしました。最初に回った循環器科では、右も左も分からないと ころから始まり、私だけかもしれませんが、循環器なのに心電図どころではありませ んでした。1年目の最初の1ヶ月はどの科の研修医も朝6時前に起きて採血をしに病棟を 回るのですが、これも満足に出来ず、患者さんに怒られることも・・・。最初の一週 間はすごく肩がこり、疲れて、まだ担当患者さんも少なかったので9時くらいに寝てい た気がします。  このスーパーローテイションは本来の研修医制度であれば知ることのなかった、そ れぞれの科の個性豊かな先生方と接したり、その科独特の考え方や、薬剤の特殊な使 い方を知ったり、逆に他科に行った時に患者さんをコンサルトしやすかったりと、日 常診療でも役に立つことが多いと思います。  この病院の先生方は中には例外もあるかもしれませんが、もともとローテイトシス テムがあったこともあって、研修医に慣れておられるので、とても親切に指導してい ただいています。時には指導医の先生にガツンと怒られ、落ち込むこともあります が、間違っているところは指摘された方が直せるし、研修医の間に指摘されてよかっ た・・・ぐらいの気持ちで前向きに考えるようにしています。特に、4月から担当する ことになった二次外来では、自分の未熟さを実感し、反省することも多々あります が、学ぶことが多く、これから1年間頑張っていこうと考えています。

http://www.onh.go.jp/kensyu/nikki.html

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総編集長:病院長 廣島和夫
編 集 長:副院長 楠岡英雄、内藤正子、看護部長 山田泰子 
編   集:横田尚子
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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このメールマガジンは、バックナンバーも見ていただけます。
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www-adm@onh.go.jp


 4月に採用された新人も、独り立ちして仕事を始める頃となりました。元気のよさ に圧倒されることもあり、また、頼り無げなところもあり、先輩の心配はつきませ ん。日々、成長していくことを祈るばかりです。
 では、来月までごきげんよう。 

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