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メールマガジン「法円坂」No.60(2006/6/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)




梅雨の季節となりました。
5月末にはジャワの地震があり、国立病院機構からも医師・看護師が派遣されました。
6月ワールドカップが始まりました。皆さん、睡眠不足にはなっていませんでしょうか?
それでは、今月のメルマガをお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.60(2006/6/15)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 廣島和夫 で す
 ・診療科紹介(救命救急センター・耳鼻咽喉科・精神神経科)
 ・ボランティアグループ
 ・患 者 情 報 室 か ら      
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 廣島 和夫 で す
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○ 医師不足の現状 初期研修終了医師の行方
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 全国医学部長病院長会議において、2年間の初期臨床研修を終了した医師の大学医局 への帰学率が公表されました。   平成15年(新 初期臨床研修制度が始まる前年)では、卒業後、平均72% が大学医局 に入局していました(63%-79%)が、平成18年4月のデータでは、北海道・東北・中 部・中四国において、帰学率が 32-42% と大幅に減少しています。 
 関東・近畿・九州地区でも減少していますが、9-15ポイント減に留まっています。

 いま、全国各地で医師不足が極めて深刻な問題になっています。これまでは、大学 医局による関連病院の人事権支配に対してとかく問題視されていましたが、組織的な 医師の配置という点ではそれなりに機能していました。  しかし、今や大学に医師派遣を依頼しても大学自体が医師不足に悪戦苦闘する事態 に陥っています。自施設への医師派遣を大学に頼ることが出来なくなった今、各医療 施設で独自に医師集めをしなくてはならない状況にあります。効率的に医師の人事異 動をおこなうことが困難になってきた、といえます。
 人事の停滞・組織の不活性化など、長期的にはよくない影響を及ぼしそうです。

 帰学率が全体に低下した中、何科に入局したかは大きな関心事です。 脳神経外 科・産婦人科・整形外科・眼科などの医局への入局者数が大幅に減り、形成外科・皮 膚科・麻酔科・耳鼻咽喉科への入局者が増えているとの由です。単に入局者が減った だけではなく、脳神経外科学会(58%減)・産婦人科学会(46%減)・整形外科学会 (35%減)・眼科学会(23%減)などへの入会者も平行して大幅に減少していますの で、将来的にこれらの領域の専門医師不足を意味していると考えられます。
  
 全国的な産婦人科医師不足は、上述の様な状況から長期的に見ても解決されないの では、と危惧されます。行政的にも真剣に取り組まねば、ますます少子化に拍車をか ける、といった悪循環をもたらしそうです。

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○ 平成17年度 大阪医療センターの運営状況
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 平成17年度(独法化2年目)の病院運営の結果がでました。以前のメルマガにも書き ましたが、独法化がスタートした当初の2年間は病院の経営基盤を強化する時期と位 置づけ、H17年度はその仕上げの年でもありました。その結果如何で、今後の大阪医療 センターの行く末が決まってしまうかも知れない重要な1年であったといえます。簡単 にこの1年間の運営状況のサマリーを示します;
  
 1)診療の概況(H17年度事業計画・前年度実績との比較)
  1.年間を通じて1日当たりの平均入院患者数(運用病床 650 ベッド)
        H16年度 実績    585.1 人
        H17年度 事業計画        610   人
H17年度 実績 609.9 人(前年度よりも多くの患者さんを治療し、また計 画通りの患者数の入院治療を達成できたといえます〜ベッド利用率 93.8%)
  2.患者さんが入院したときの平均入院日数(約13,300人の平均)
        H16年度 実績    17.3 日
        H17年度 実績    16.1 日(前年度よりも短い入院日数で治療ができた)
  3.入院患者さんが1日に支払う医療費の平均額
        H16年度 実績    51,569 円
        H17年度 事業計画        53,000 円
H17年度 実績 52,074 円(提供する医療が同じと仮定すると、在院日数 が短縮すると1日に支払う医療費は計算上増加します。しかし、在院日数が短縮する と総医療費は減少します。)
  4.1日に受診する外来患者数
        H16年度 実績    1,144 人
        H17年度 事業計画        1,150 人
H17年度 実績 1,135 人(内服薬を1回の診察時に3ヶ月分投与すること ができる、病状が安定すれば紹介患者さんを紹介元の先生に戻す制度の活用などによ り、総外来患者数は減少傾向にあるのが一般の傾向です)
  5.外来患者さんが1回の受診で支払う医療費の平均額
        H16年度 実績    12,401 円
        H17年度 事業計画        12,394 円
H17年度 実績 13,326 円(悪性新生物の化学治療を入院治療から外来治 療に移行する患者さんの増加による影響が強いと判断しています)

 2)幾つかの経営指数からみた経営状況
  1.診療業務に関わる収益
        H16年度 実績    14,340,034 千円
        H17年度 事業計画        15,254,516 千円
H17年度 実績 15,212,264 千円(前年度よりも収益増ですが、計画に対 しては約42百万円の収益減です)
  2.診療業務に関わる費用
        H16年度 実績    15,710,115 千円
        H17年度 事業計画        16,161,673 千円
H17年度 実績 16,104,013 千円(前年度よりも支出増ですが、計画に対 しては約57百万円の節約ができたといえます)
  3.診療業務に関わる収支率
        H16年度 実績    91.3
        H17年度 事業計画        94.4
H17年度 実績 94.5(経営的には赤字ですが、前年度よりも 3.2 ポイン トの経営改善ができました。H18年度は、前年に比して減価償却費が億単位で減ります ので、もう少し改善されます。始めに述べましたが、この5年間の中期計画中に収支率 を100以上に改善する計画です)

 3)大阪医療センターにおける問題点
 国立病院機構の他の大型急性期病院と比較して、大阪医療センターの大きな問題点 は、医療材料費の収益に対する比率(35.6 %)が、機構内の他の大型急性期病院 (27.3-33.2 %)よりも高率であることです。提供する医療の内容によって異なります が、他の施設との間には乖離がありすぎます。医薬品や処置・手術に用いるガーゼ・ 縫合糸、カテーテルや体内に留置する人工物などが該当しますが、健全な経営のため にこのジャンルの経費縮減がどこまで可能か、慎重に検討する必要があります。

 4)余録
 経営指数だけをもって一言でいえば、当センターは、経営不良な赤字病院です。し かし、具合の悪い赤字病院だとは思っていません。国の時代の負債を抱えながら急速 に事態は改善されています。   また、医療内容(質)についていえば、良質な医療を提供していることが、結果的 に良好な経営に結びつくと考えていますし、平成17年度の結果がそれを示していると 自負しています。

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         診療科紹介16:救命救急センター
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             救命救急センター長 定光 大海

 救命救急センターでは365日24時間体制で重篤な病態に陥った患者さんの治療を行っ ています。重度外傷、中毒、熱傷などの外因や病気で生命の危機的な状態に陥ってい る方には総合救急部が対応し、重症の心疾患や脳血管障害にはそれぞれ専門診療科が 最初から対応する体制をとっています。総合救急部のメンバーは現在13名で(スタッ フ9名と後期研修医4名)、スタッフは全員救急科専門医です。  救急科専門医の仕事は病院での救急診療だけではありません。病院前医療の担い手 である救急救命士に高度な技術が求められている現在、彼らが適切な医療行為をでき るように直接的・間接的に指導することも重要な仕事です。災害など非常時の医療も 大切な役割のひとつです。  本院は大阪のほぼ中心に位置しており、大阪市内全域から比較的短時間で救急車搬 送ができます。地下鉄や高速道路でのアクセスも便利です。救急医療には最も適した 病院の条件を備えていますが、救急や災害医療の役割を十分はたすにはまだ課題も数 多く残されています。  最も大きな問題は救急医療を担う人材です。救急医療はきつい、きたない、危険の 3Kが特徴と思われていますが、休みもあればプライベートの予定も立つ合理的な勤務 体制を作りたいと考えています。そのためにはスタッフを増やす必要があります。女 性医師の参画も不可欠です。ちなみに現在の総合救急部13名中2名が女性です。救急医 療は社会のニーズに合致した職種で、生涯をかけてできる仕事と確信しています。ス タッフの募集をしていますので救急医療、災害医療に興味のある方は是非ご連絡くだ さい。  救急医療を円滑に行うには多職種の方々との連携が重要です。そこで今年は新たに 救急・災害プロジェクを立ち上げました。医師・看護師だけでなく薬剤師、放射線技 師、検査技師、栄養管理士、理学療法士、MSW、情報管理士、事務職員など多くの職種 の方と連携して救急医療の展開を図りたいと考えています。
 皆様のご支援・ご協力を何卒よろしく願い致します。

救急救命センターホームページ→http://www.onh.go.jp/er/

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         診療科紹介17:耳鼻咽喉科
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               耳鼻咽喉科科長 川上 理郎 

 当院耳鼻咽喉科は従来からの額帯鏡による観察に加え、各種内視鏡と顕微鏡を活用 し、CT、MRI、エコーなどの画像診断を併用することにより微細な変化を捉え、早期治 療に結びつけるように心がけております。臨床的には手術を中心とした外科的治療、 特に、頭頸部悪性腫瘍の治療と鼻副鼻腔疾患の内視鏡手術に特に力を入れています。 頭頸部腫瘍には他の部位にもまして呼吸、嚥下、発声などQOLに直結する部位であり、 腫瘍周囲の組織にも余裕がありません。根治性の向上と形態、機能の温存という両立 困難な課題に対し、外科的治療を中心として、放射線、化学療法を効果的に組み合わ せた集学的療法で成果を挙げるべく努力しています。その際、一般外科、形成外科、 麻酔科などの協力が不可欠ですが、当院では極めて円滑な協力体制が構築されてお り、安心して手術に専念でき、安定した成績が得られております。鼻副鼻腔疾患の内 視鏡手術については、安全で痛みの少ない、かつ再発しにくい手術を目指していま す。特に今年からナビゲーションシステムが導入され、再手術例、術後性頬部嚢胞症 例、腫瘍症例などに積極的に利用しております。学会活動としては、日本耳鼻咽喉科 学会総会、大阪地方連合会や頭頸部外科学会、頭頸部腫瘍学会、耳鼻咽喉科臨床学 会、気管食道科学会などに積極的に参加、発表しています。現在重点を置いて検討し ている臨床の研究テーマは頭頸部腫瘍の術前リンパ節転移診断で、超音波断層検査を 用いてその限界を明らかにしようとがんばっております。音声改善手術、嚥下障害の 外科的治療にも力を入れております。また、当院の教育研修事業として質の高い医療 従事者の養成があげられていますが、耳鼻咽喉科としては大阪医科大学の選択臨床実 習実施病院として学生教育に貢献しております。

耳鼻咽喉科ホームページ→http://www.onh.go.jp/ent/index.html

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         診療科紹介18:精神・神経科
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              精神・神経科科長 廣常 秀人

 精神神経科・心療内科は現在、3名の医師(廣常秀人、小川朝生、西野悟) と非常勤 医師1名(石田友実子)、および1名の臨床心理士(尾谷ゆか)のスタッフで診療にあた っています。  当科専門の入院病床はないのですが、私たちは、当センターに入院中の患者様すべ てのメンタルケアを視野に入れています。身体の病気に罹れば、どんな人でも心が動 揺したり、沈み込んだり、先のことを案じるでしょう。入院中の方々を調べたとこ ろ、4人に1人は「うつ」であったという報告もあるほどです。私たちは、身体科の 主治医や病棟看護師を通じて、入院患者様の相談にのり我々の専門的視点から、より 質の高い医療を提供することを目指しています。  中でも、当センターは近畿がんセンターとしてがん治療に重点が置かれているた め、緩和ケアチームのメンバーとして私たちも加わり、科を超えた統合的な治療に向 けて力を注いでいます。また、当センターは災害医療の拠点病院でもあり、救命救急 センターには突然不測の傷病に襲われた方々が日々搬送されてきます。身体のみなら ず、心にも大きな傷を負った方が多く入院される救命救急センターとは緊密な連携を とり、日々の小さな事故に始まりいざというときの大災害時の「こころのケア」への 準備を心がけています。さらに、当センターはHIV感染患者の方の治療拠点病院でもあ り、HIV感染に伴う当科としての専門的治療の提供にも力をいれています。  このように他科と緊密な連携をとり、黒子のように精神医学的専門性を患者様のよ り良き治療に生かすことをリエゾン精神医療と呼びます。私たちはこのリエゾン精神 医療に情熱と誇りを持って日々の診療に取り組んでおります。  外来診療については、入院病床がないため、外来診療で治療可能な疾患と、他の科 に入院されていて、当科的に具合が悪くなった方を主な治療対象としております。具 体的には、いわゆる神経症、ストレス関連疾患、うつ病、統合失調症、老人性精神疾 患などです。今後は、児童思春期の領域に広げていきたいと考えております。

精神・神経科ホームページ→http://www.onh.go.jp/psy/

*来月は、産婦人科・眼科・放射線科の予定です。

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          ボランティアグループ
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                            ボランティアコーディネーター
                       中村 昭代
『病院ボランティアに思う』

 2週間程前のことでした。当院の1Fロビー辺りで大声で話をされている患者様がお られました。聴覚障害の女性で、当院で受診を希望しているが、手話通訳がいるのか どうかを尋ねておられました。  ボランティア「法円坂」のメンバーで、手話、筆記をまじえての意志疎通ができる 方がおられますので、その旨伝えました。とても喜んでおられましたが、予約日と、 ボランティアの活動日が一致しない為、一回目はお手伝いができましたが、次回は無 理になりました。こんな大病院に毎日手話通訳がいないのはおかしいと大声で感情を あらわに話され、それ以外の病気に対する悩みやお気持ちも傾聴することになりまし た。手話通訳がおれば、こんなに大声を出してしゃべらなくてもいいし、診察時に も、病院説明がスムースにでき、安心して治療がうけられるといわれたことは、本当 にその通りだと思いました。  また先日は中国からの患者様でした。通訳はいないのかとのことで、外来師長様も ずい分捜しておられましたが、すぐには対応できなかったようです。ボランティアの 中には台湾、中国、韓国、英国の言葉をはなされる方もおられますが、活動日でない とお手伝いできないのが現状です。  視覚、聴覚障害の方をはじめ、認知症の方、その他の障害をお持ちの方がおひとり で来院される時には、安心して医療が受けられるよう、院内体制が早く整備されるこ とを願うこの頃です。  ボランティアも、研修を積んで、各々の障害をお持ちの方に対応できればと思って いますが、即席には完成いたしません。道のりは遠いです。でも、手話の研修をして 下さる講師の方がいつも話されます。「『眼は口程にものを言う』とのことわざどお り、顔の表情、目の動き、口の動きで充分伝わりますよ、手話ができないとしゃべれ ないことはない、困られている方を見受けられたら、積極的に話しかけてあげましょ うね。」  患者様に癒しと安心と医療を受けやすい環境が提供されるように、今後も病院ボラ ンティアの皆様の援助の手をお願いしたく思います。

ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/

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         患 者 情 報 室 か ら
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        NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
                               患者情報室担当 山本ゆかり

 患者情報室で病気のことを調べ、後日、経過を伝えに来て下さる方が時々いらっし ゃいます。  2月末、見るからに臨月が近いと思われる女性が来室し、逆子について調べたいとの ことでした。スタッフがお手伝いして探したのですが、残念ながら、その方にとって 目新しい情報はありませんでした。「帝王切開になってしまっても仕方がないのです が、上の子どもがまだ小さいので何とか入院期間を短くしたいのです」と悩まれてい る様子でした。  数日後、「逆子が治りました!診察のときに、ドクターが治してくれました。ちょ っと痛かったですが、今日が最後のチャンスと思っていたのでとても嬉しいです。先 日、ここでいろいろと調べていただいたので報告に来ました」と、満面の笑みをたた えて話されました。私たち患者情報室のスタッフも、喜びを共有することができました。  5月の初めに、「今日は、1ヵ月検診です。皆さんにお世話になって、生まれた娘を 見てもらおうと連れてきました。出産後の退院のときにも寄ったのですが、もう閉室 したあとで残念でした」と、バギーを押しながら入ってこられました。すやすやと寝 ているかわいい赤ちゃんの来訪で、スタッフも幸せな気分を味わうことができました。  6月に入って再び訪ねて来て、「恥骨骨炎って、どんな病気ですか?出産以来、骨盤 のあたりが痛くて、最近は夜もあまり寝ることができなくってつらいのです。産婦人 科のドクターに、『恥骨骨炎と思うので整形外科を受診するように』と言われまし た。今日は整形外科が休診なので、とりあえずどんな病気かを調べにきました」と話 されました。本やインターネットで調べたあと、「恥骨がどこかも知らなかったので すが、治療方法まで知ることができて、少しほっとしました」と言って帰っていかれ ました。「治りました!」という報告がはやく聞けることを祈っています。

患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html

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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                                     東5階病棟 四方文子

 〜患者様からいただいた人を育てるこころ〜
 今年もあちらこちらに紫陽花が咲き、雨の雫により日々色が変化する季節となりま したが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?  今回「看護のこころ」を担当させていただく四方文子です。私の勤務している病棟 は婦人科と乳腺外科の女性ばかりの病棟です。私の母以上の年代の方が大半で日々看 護をしながら教えていただくことが本当にたくさんあります。その中でも私の心に強 く残ったことがあったのでみなさんにお話ししたいと思います。その話をしてくださ った患者様はいつも笑顔でさりげなく「今日も元気な顔見せてくれてありがとう ね。」とか「○○さん、〜してくれて嬉しかったわ。ありがとうね。」と入院生活の 中で「ありがとう」のことばに更に具体的によかったことを添えてくれました。普段 の仕事の中で「ありがとう」と言われることはあっても何がよかったかまで伝えてい ただくことはありませんでした。私自身は「ありがとう」ということですら気恥ずか しい感じがしてなかなか言いにくいことでした。私は、どんな思いで患者様が話をし てくださるのか思い切って聞いてみることにしました。するととても自然に「感謝の 気持ちは口に出さないと伝わらないし、口に出して言うと聞いている自分も何だか嬉 しくなっちゃうのよ。何より本当に嬉しいのよ。」とニコニコ笑顔で話していただき ました。私自身は、日々看護させていただく中で患者様に満足していただける看護が できているのだろうか反省することが多く、感謝していただくにはまだまだ勉強が足 りないと思うことばかりでしたが、このことがとても嬉しくもっと満足していたただ けるような看護を提供したいと前向きに思うようになりました。  私は副師長として病棟でスタッフを育てるという役割があります。今回のことで考 えたのはスタッフの感性を誉めて伸ばすことができていたのだろうかということでし た。「〜ができていなかった」と注意することは多くても「○○ができていたよ」や 「○○はよかったよ」と日頃の行動を認める言葉かけを積極的にはできていなかった ように思います。思ったことや感じたことは頭で理解していても言葉にして言わなけ れば伝わりません。人を活かすためにはどうのように伝えたらいいかなど考えるとな かなか伝えられなかったり、考えすぎると結局時期を逃しています。今回、患者様か ら教えていただいた人を育てるこころを日頃の指導の場面で時期を逃さず、恥ずかし がらずに行っていきたいと思います。  私は、たくさんの人との出会いがある看護の仕事がとても好きです。外来に来られ て元気な顔を見せていただいたり、当院でボランティアをされていて日々お会いする 事があると私自身が元気をいただきます。日々の看護の中でしっかりとお返しをして いくためには、同じように看護をさせていただくスタッフの技術や看護する喜びの気 持ちを育てる事を大切にしていきたいと思います。

看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html

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          研 修 医 日 記
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 はじめまして、2年目研修医の前田絵美です。

 大阪医療センターで研修させていただくようになって早1年が経ちました。
研修スタート時より物覚えが悪く、失敗が多いところは相変わらずですが、指導医の 先生方やコメディカルの皆様、研修医仲間に支えられ、なんとかここまでやってこら れてよかったというところです。  6回生のとき病院見学に来てみてこの病院で研修をしたいと思い、自分もこの研修医 日記を書くようになれたらいいなと思いながら読んでいました。そんな私にもついに 書く番が回ってきました。…が、何を書いたらいいのか分かりません。とりあえず思 いつくことを書きます。

 私は循環器、救急救命、外科、消化器、産婦人科の研修を終え、現在は地域医療研 修中です。どの科でも自分の勉強不足、技量不足を痛感させられますが、スタッフや レジデントの先生方は本当に親切丁寧に指導して下さいます。研修先が変わるたびに 病棟で分からないことも多々ありますが、そんな時は各病棟の看護師さんがすぐに助 けてくださるので大丈夫です。  さらに、1年目は三次救急当直、2年目は二次救急当直義務があり、貴重な症例も多 く経験できます。特に二次救急当直は寝る暇もないほど忙しく、どの科の患者さんで も最初に対応するのは自分なので緊張や不安、疲労もありますが、学ぶことも多く、 度胸もつきます。
 このように、当院では救急医療から終末期医療まで幅広く研修することができます。
また、研修医の数が多く、研修医専用の部屋もあるので、お互いに顔を合わす機会が 多く、相談しあったり、馬鹿な話題で盛り上がったり、遊びに行ったりと毎日楽しく 過ごしています。
 と、研修生活はこのような感じです。

 最後に、大阪医療センターの皆様、これからもお世話になりながら研修を続けてい きますのでどうぞよろしくお願いします。  これを読んでくださっている医学生の皆様、当院での研修はおすすめです。マッチ ングを受ける予定でしたら頑張ってください。お待ちしております。

臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html

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総編集長:病院長 廣島和夫
編 集 長:副院長 楠岡英雄、恵谷秀紀、看護部長 山田泰子 
編   集:横田尚子
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 年をとってくると、若い時に比べて、寒い冬よりも暑い夏が体に応えるのは私だけ でしょうか?我が家の老犬も先週、散髪(虎刈り?)して、少し涼しくなって、少し 元気になりました。これから、梅雨、暑い夏を迎えます。体調を崩さないようにして 下さい。
 

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