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メールマガジン「法円坂」No.62(2006/8/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)




天神祭が終わり、大阪の夏、まっ盛りです。
連日、34−5度の暑さですが、いかがお過ごしでしょうか。
では、今月のメルマガをお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.62(2006/8/15)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 廣島和夫 で す
 ・地域医療連携室紹介
 ・ボランティアグループ
 ・患 者 情 報 室 か ら      
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 廣島 和夫 で す
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 長い梅雨がようやく明け、酷暑の到来です。 
 うだる暑さの中では重い話も敬遠されますので、少し軽い目の話をします。

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○ 最近 町中で感じること
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 個人的な話になりますが、私は自動車の免許証を持っておりません。毎日の病院へ の通勤は JRと地下鉄を利用しています。その際、駅の階段を上り下りしますが、多く の人が階段を上り下りする速度と極端に異なった速度で上り下りする人たちが非常に 気になります。   その殆どが携帯電話で話をしていたり、またメールかネット情報を見ながら階段を 上下しています(下りるときにとくに多いように思います)。せめて、階段の端を下 りるなどの気配りがあってもよいのですが、そんなことにお構いなし、です。  自動車で言えば、車の流れに合った速度で運転している中で、1台だけが理由もなく ノロノロ運転して周囲に迷惑をかけていることに例えることができます。   このような人たちは、おそらく自分が「小さな迷惑」を人に与えていることを全く 感じていないでしょう。

 「小さな迷惑」といえば、階段を下りるときに、しばしば「パン パン パン」と甲 高い、耳に非常に不愉快な音が聞こえてきます。「ミュール」とか言う歩行に不向き な履き物を履いた女性たちです。自分の履き物から発するあの甲高い音に何も感じて いないのでしょうか。
 夏の暑いときには、本当に些細な「小さな迷惑」でも気が苛立ちます。 

 日本人は、公共の場での騒音に無頓着であると言われます。電車内で大声での会話 や、最近は少なくなりましたが携帯電話での会話もです。町中を走る宣伝カーから発 せられるスピーカー音は、その最たるものと云えるでしょう。  かつての欧米では、公共の場での会話は非常にもの静かでありましたが、最近では 携帯電話の影響か、欧米でもかつてマナーが崩壊しつつあるようです。 
 やはり静かな町中の方が、人々の心を苛立たせません。

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○ 敷地内禁煙の難しさ・喫煙者のマナー
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 大阪医療センターが「敷地内禁煙」に踏み切って3年目に入りましたが、なかなか徹 底化までの道のりには険しいものがあります。  病院として「厳格な禁煙体制」を強いてとっていません。喫煙の弊害を医療者から 患者に伝えること・禁煙の張り紙や禁煙教育パンフレットの配布・禁煙クリニックな どの対応のみです。   一時期、禁煙パトロールをしようかとも考えましたが、一般には喫煙は嗜好の問題 (*1)として捉えられていますので、禁煙の強要などは到底出来ませんし、下手にや ればかえって喫煙者の反感を招くだけであろう、ということで実行しませんでした。  (*1) タバコは嗜好品? 嗜好=たしなみ好むこと。嗜好品=栄養摂取を目的とせ ず、風味・香り・刺激を楽しむための飲食物(酒・コーヒー)・タバコなど(広辞苑)。

 病院建物の出入り口の外では、なんの悪びれた様子もなく喫煙している光景がよく 見られます。小生は、通りすがりに「喫煙していると病気の治るのが遅れますよ」と はいいますが、「止めなさい」とは言いません。大抵の方々は「はい」とは言います が、実際は、早く通り過ぎろ、と言っているように思われます。  そうは言っても、平成16年4月当初に比べますと、出入り口周辺や門扉の外側に落ち ている吸い殻は少なくなっています。  ただ、残念なことは、吸い殻を無神経に所構わずポイ捨てする喫煙者が非常に多い ことです。病院の表玄関の前に、あたかも挑戦状を突きつけるかのように吸い殻を捨 てられると、思わずムカッときます。     喫煙者にマナーを要請することはできますが、それでもなかなか難しいものがあり ます。

 
 紙製携帯用灰皿を配布しては、との意見が出たこともありますが、喫煙促進と受け 取られるとも限りません。  夜間に病棟の屋上に出て喫煙する患者さんも多く、屋上への連絡路を夜間のみ遮断 しましたが、これによって却って「隠れ喫煙場所」をより発見しにくい場所に追い込 むのでは、との不安があります。そのような場所に追い込むことが、火災の危険性を 増やすことになるからです。
 
 「敷地内禁煙」を謳って3年目ともなると、その間に新しい職員も入ってきます。彼 らには実施当初ほどの職員として禁煙に対する意識が高くはありません。   何回か、職員が敷地内で隠れて喫煙している、との通報がありました。これには、 まさに「裏切られた」ような心境です。 

 いずれは、医療に携わる病院職員は全員非喫煙者を採用、などという時代になるか もわかりません。
 日本循環器学会の専門医の条件は、非喫煙者であることです。
 ある大手製薬会社は地道に職員の禁煙運動を展開し、10年かけて全職員が非喫煙者 で占めるまでになったそうです。健康を守る製薬会社の社員が喫煙者であれ ば・・・、ということです。  タバコは健康被害をもたらしますが、健康にとってプラスになることは何もありま せん。「喫煙が息抜きになり仕事が捗る」との「言い分」をよく耳にしますが、それ を裏付ける科学的データはありません。 

 過度の喫煙のみが健康被害をもたらすのであれば兎も角、受動喫煙でも、一般に想 像されるよりも遙かに高率に健康障害をきたしますので、少なくとも医療従事者は 「嗜好品」とは考えていません。 
 アメリカの禁煙キャンペーンでは、「タバコは麻薬である」、とすら書かれています。

 また、喫煙者のマナー改善のキャンペーンも同時におこなう必要を痛感しています。

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           地域医療連携室紹介
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                 医事専門職 間城 隆裕

 地域医療連携室では、医療機関との連携のみならず、市民の健康や医療知識の向上 に向け取り組んでいます。 今回は、市民の方々が病気以外で大阪医療センターをご利用して下さる内容について ご案内致します。

1.市民公開講座「おおさか健康セミナー」
大阪医療センターでは、市民に関心の高い健康問題や最新医療情報を市民公開講座 「おおさか健康セミナー」として年6回開催しております。すでに4年目を迎え15回の 開催を数えています。 おおさか健康セミナーは、地域・市民に開かれた病院(医療)の一環として開催して おります。またセミナーを通して、市民の健康増進や疾患自体のみならず疾患の予 防、早期発見等に貢献したいと考えております。 おおさか健康セミナーは、市民の健康、医療への関心の高さにより、毎回200名以上の 市民が参加されています。今後もセミナーを通して地域に開かれた病院としての役割 を果たして行きたいと考えています。 なお、次回は9月30日(土)午後2時から肝臓病教室を開催します。(詳細は地域医療 連携室にお問い合わせ下さい)

2.セカンドオピニオン
大阪医療センターは、各診療科専門医によるセカンドオピニオンを実施しておりま す。ご自身で治療方針を決めたい、他の医療機関の意見を参考にしたいという場合 は、当院のセカンドオピニオン外来をご利用ください。
詳しい内容は地域医療連携室にお問い合わせ下さい。

〜セカンドオピニオンとは?〜

セカンドオピニオンは、患者あるいはその家族が現在受けている医師とは別の医師か ら、自分あるいは家族の疾患にかかわる診断や治療について独立したアドバイスを受 けることです。 すなわち、患者または家族が、自分または家族が受けている医療について第三者的な 立場にある専門家から意見を聞き、納得したうえで医療を受けたいという要望に応え たものです。

〜どんな時にセカンドオピニオン?〜
・主治医に診断や治療方針について説明を受けたが、どうしたらいいか悩んでいるとき。
・いくつかの治療方針を提示されているが、迷っているとき。
・他に治療方法がないと考えているとき。
・診察や転院を希望されている場合はセカンドオピニオンの対象になりませんので一 般外来を受診して下さい。

〜完全予約制です〜
 セカンドオピニオンの必要な手続き等は、地域医療連携室で詳しく説明いたします。

〜費用は健康保険適用外です〜
現在、セカンドオピニオンは健康保険に適用されておりません。

《セカンドオピニオン相談料》
   ・相談時間  30分迄    10,500円(税込み)
   ・相談時間  30分超60分迄 21,000円(税込み)
      *相談時間には報告書作成時間を含みません

3.禁煙外来予約

禁煙の専門医による禁煙外来は、循環器科で水・木曜日に実施しております。禁煙外 来は健康保険適用で完全予約制です。予約は地域医療連携室で承ることが出来ます が、紹介状が無い場合は初診時に限り特定療養費として3,150円が必要です。
参考までに当院は敷地内禁煙となっております。

4.マンモグラフィーによる乳がん検診予約 
当院は大阪市乳がん検診事業に参加しマンモグラフィーによる乳がん検診を実施して おります。検診を通じて、乳がんに関する正しい知識の普及を、早期発見に努めて、 女性の健康保持に資することを目的として取り組んでいます。

〜検診の概要〜
  *検診内容  ・乳腺専門医による視触診及びマンモグラフィー撮影
  *検診費用  ・1,500円 年齢等により軽減あり  
  *対  象  ・大阪市に在住の方
         ・40歳以上の女性
         ・過去2年以内の公費検診を受診したことのない方
4.最後に
市民の方々に関連のある地域医療連携室の取り組みを報告させていただきました。
診療の予約につきましては、紹介元医療機関を介して予約することが出来ますが、患 者様、ご家族からの予約はお取りすることが出来ませんので、ご了承下さい。

地域医療連携室のホームページ→http://www.onh.go.jp/comec/index.html

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          ボランティアグループ
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                            ボランティアコーディネーター
                       中村 昭代
『平成18年度国立病院機構大阪医療センター 第9回ボランティア総会 開催される』
 去る7月20日、院長先生はじめ、病院幹部職員、関係職員、ボランティア総出100名 近い人々の参加で今年度の総会が開催された。  その前に記念講演会があり、大阪ボランティア協会の早瀬事務局長さんから、ボラ ンティアにとっては非常に有益なお話しを拝聴することができました。 「ボランティアは機能的、自発的、多彩である。職員は全体の合意することしか出来な いがボランティアはそうではない、個々のニーズに応じられる。自発的、自由性、基 準がなく、自分で決めることができる、一人で頑張ってはいけない。自分だけで抱え 込んではいけない。熱心すぎると組織をつぶしかねない。個性を生かしながら仲間作 りをして、気を長く、機能以上に存在することが大切である。ボランティアは好きだ からやれる。相手も受け入れられる、ボランティア活動は恋愛にている。辞めること がむずかしくなる。そんなもので皆さん続いているのですよ。ボランティア活動の豊 かさを共有しましょう。」恋愛中の多くのボランティアでささえられている当院のボラ ンティア活動です。  39名のボランティアが院長先生より、感謝状をいただきました。活動開始からもう 36年間も継続されておられる方や、9年間で1500時間されておられる方、等など、本当 にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。  その後、ヘルシーなご馳走をいただきながら、お集まりいただいた皆様と懇親を深 め、明日からの当院でのボランティアの発展を祈念して散会いたしました。  18年度は120名のボランティアの方が活動されています。ボランティアを希望されま す方、おまちしています。管理課ボランティア担当までご連絡ください。

ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/

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         患 者 情 報 室 か ら
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              NPO法人ささえあい医療人権センターCOML

 患者情報室の窓の外には、大きな木が2本植えられています。先日、かなり茂ってい た枝がすっきりと剪定され、部屋の中が驚くほど明るくなりました。

 患者情報室では、国立 大阪医療センターのドクターやナースに講師をお願いして 「患者情報室勉強会」を2ヵ月に一度開催しています。毎回、さまざまなテーマについ て専門的な内容をわかりやすく話していただき、参加者は30〜100名と変動するものの 熱心に話を聞かれ、質疑応答も活発です。  勉強会の内容は、講演録にまとめて有料で発行し、患者情報室の運営に役立ててい ます。講演録は、当日のお話と質疑応答を録音して、ボランティアスタッフで手分け してテープ起こしをし、それを編集したものを講師の方に校正していただき、印刷製 本し完成します。講演録を読みに患者情報室に来る方も多くいらっしゃいます。「勉 強会に参加できなかったので、講演録があると助かります」「父の病気のことがわか りやすくまとまっているので、1冊父にプレゼントしようと思います」「勉強会にも参 加したのですが、講演録があると何度も復習できるので勉強になります」と、講演録 を求められます。「この講演録はよくできているので、研修医に読ませます」と、講 師自らがまとめて何冊も購入してくださったこともありました。2年余り前にはじめて 作成して以来、1200部以上を発行しています。これからもドクターや医療スタッフと の協働を進め、読みやすい講演録を作成し広報に力を入れ、多くの患者や家族の方々 に活用していただき、患者中心の医療の実現に努力したいと思います。
 
患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html

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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                東10階病棟 木本 一二三

 暑い日が続いていますが、皆様いかがおすごしでしょうか?
私が働いている病棟は消化器科です。入院してこられる患者さまは急性期〜終末期に かけてさまざまな状態の患者さまがはいってこられます。病棟スタッフの経験年数は 3年目以下が半数を占めています。  私たちは、それぞれの患者さまに看護師の経験年数に関わらず同じような看護が提 供できるように看護方針の確認や看護計画の見直しを行ったりするための患者カンフ ァレンスを毎日行うようにしています。  若いスタッフにはカンファレンスの場で、患者さまが現状をどう思っているのか、 何を望んでいるのか、また患者さまを支える家族はどう考えているのかを把握するこ とが看護方針を決定していく上で必要なことであることに気づいてもらうようにして います。そして、カンファレンスの中で何をどのように聞いていくのかをできるだけ 具体化し、経験年数の浅いスタッフにも患者さまや家族との日々の関わりの中で意図 的に実践できるようにしています。  また、終末期の患者さまやその家族に対する看護はどうであったかを振り返るカン ファレンスも行い、チームとして、受け持ち看護師としての看護の関わりを振り返 り、終末期の患者さまや家族への関わりを考える場とし、次に生かせるようにしてい ます。  カンファレンスは、経験年数の浅いスタッフにとって、先輩看護師がどのように考 えて関わっているかを聞く機会にもなり、自分の看護の考えを述べる機会にもなる貴 重な場であると考えています。そのため若いスタッフの意見もできるだけ引き出すよ うにし、自分の考えを述べるようにしてもらっています。  東10階では、各チーム毎日15分ずつ、どんなに忙しくてもカンファレンスは必ず実 施するようにしています。今後もそれぞれの看護の考えを表現していくために、より よい看護の提供を考えるために、患者カンファレンスは大切にしていきたいと考えて います。


看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html

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          研 修 医 日 記
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今月の研修医日記はお休みさせて頂きます。
 
臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html

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総編集長:病院長 廣島和夫
編 集 長:副院長 楠岡英雄、恵谷秀紀、看護部長 山田泰子 
編   集:横田尚子
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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このメールマガジンは、バックナンバーも見ていただけます。
(以下のURLからお入り下さい)
http://m-maga.onh.go.jp

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www-adm@onh.go.jp

天気予報では、まだまだこの暑さが続きそうです。夏バテや冷房病に御注意下さい。
では、来月までごきげんよう。

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