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メールマガジン「法円坂」No.73(2007/6/19)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



病院の玄関ローターリーにて、園芸ボランティアさんが丹精にお世話してくださって いるお花が”ひまわり”になりました。 ひまわりは楽しい夏への期待を感じさせてくれます。それでは、6月のメールマガジン をお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.73(2007/6/19)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 で す
 ・ご挨拶
 ・チーム医療 乳腺対策チーム
 ・患 者 情 報 室 か ら      
 ・看 護 の こ こ ろ (看護部から)
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 楠岡 英雄 で す
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 今月も、先月に引きつづき、今年4月に改正された医療法の話です。
 今回の改正の要点の一つに「医療提供体制の確保」が挙げられます。国(厚生労働 大臣)と都道府県に、「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制(「医療供給体 制」)の確保」が求められました。  まず、厚生労働大臣は、「医療提供体制の確保」を図るための基本方針を定めるこ ととなりました。この基本方針の中では、体制確保のための施策の基本や目標を定め ることとなっていますが、さらに、「医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療 従事者の確保に関する基本的な事項」についても定めることとなっています。昨今話 題となっている、地域や診療科間での医師の不均等な分布についても、それに対する 対策の基本を作らなければなりません。  一方、都道府県は、国の定めた基本方針に即して、かつ、地域の実情に応じて、そ の都道府県における医療提供体制の確保を図るための計画(「医療計画」)を定める ことが求められています。その「医療計画」では、いわゆる「4疾病5事業」に関す る目標、医療連携体制を定め、医療連携体制における医療機能に関する情報の提供の 推進についても定めることとなっています。 「4疾病5事業」の4疾病とは、がん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病の4疾病であり、 国民の健康の保持を図るために特に広範かつ継続的な医療の提供が必要と認められる 疾病として取り上げられました。また、5事業とは、救急医療、災害時における医 療、へき地の医療、周産期医療、小児救急医療を含む小児医療の5つの医療の確保に 必要な事業です。医療計画では、これ以外にも、在宅医療の確保、医師等の医療従事 者の確保、医療安全の確保等に関する事項も定めることとなっています。  当院をはじめ、国立病院機構の病院は、政策医療の実施を目標に掲げてきました。 政策医療というと、結核・重度心身障害・神経難病などの他の病院があまり行ってい ない医療、どちらかというと不採算な医療と捉えられ、がんや循環器疾患などを政策 医療に含めてよいのか、という質問をよく受けました。しかし、今回、医療法の改定 により、国や都道府県がとり組むべき医療として「4疾病5事業」が明確に示された ことで、この分野も政策医療に含まれることが明確になったと考えています。  当院は、がん、循環器疾患に対する基幹病院であり、救急医療、災害医療、周産期 医療に積極的にとり組んでいます。これらの医療分野を、今後も発展させていく所存 ですので、ますますの連携をお願いいたします。

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         ご 挨 拶
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 統括診療部長 中森正二 です。

 山崎麻美副院長の後任として、この4月1日から統括診療部長を務めております。よ ろしくお願いいたします。  平成16年9月にがん情報管理部長として当センターに赴任し、まだ3年にも満たず、 伝統ある当センターのしきたりや国立病院と名の重みに、慣れていないというのが実 情ですが、この度、統括診療部長を拝命しました。 当センターに赴任して以来、臨床では、専門の消化器腫瘍外科領域、特に肝・胆・膵 領域の腫瘍外科を国立病院という名に恥じない全国区レベルのものにしようと努力し てきました。また、がん情報管理部長として、未整備であった癌登録システムをどう にか電子カルテ上で運用できるようにし、Cancer Boardの立ち上げを行い、念願であ る地域がん拠点病院としての承認に向けての準備をさせていただいてきました。 昨 年の7月からは手術部長として、安全で効率的な手術部運営とコストの見直しなどの仕 事もさせていただいてきました。   まだ、統括診療部長としては、見習いです。前任の山崎副院長、前々任の恵谷副院長 に手取り足取りお教えいただくという状態ではありますが、名前や形だけの国立大阪 医療センターではなく、すべての面で実も伴った病院となるように職務を果たして行 きたいと思います。どうか皆様よろしくお願いいたします。

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           乳腺外来にようこそ
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はじめまして。この4月から大阪医療センターで勤務しています増田紘子が乳腺グ ループを紹介させていただきます。チーム医療を早くから実践している大阪医療セン ターで、乳腺臨床の勉強をさせていただきたく、大阪の地にやってきました。月・ 火・金の週3回専門外来を担当しながら、また、手術などで入院される患者様の入院 中の一番身近な存在である主治医も担当しております。至らない点も多々あると思い ますが、よろしくお願い申し上げます。

今回は私の1週間の生活を通して、患者様が外来受診されて、診断・治療を受けられ るまでの過程を、紹介したいと思います。 まず、月曜日。朝8時から外科の総合カンファレンスがあります。これは外科全体の1 週間の手術について、私たちレジデント(若い、ぴちぴちの先生たちです。)が患者 様の状態、術前診断について、画像所見等を説明しながら外科医全員にプレゼンテー ションする時間です。術前の評価がきちんとできているか、手術に対し問題ないか、 外科の先生全員で確認します。約1時間のカンファレンスの後は外科外来に移動し、外 来診察が始まります。 乳腺専門外来では、初診の患者様の多くは診察前にマンモグラフィー撮影を行ってい ただき、問診と触診、エコーによる診察を行います。マンモグラフィー撮影はその経 験が豊富で、精度管理中央委員会の資格認定を有した優しい技師さんが担当です。お ちちを圧迫する痛い(?)検査ですが、まずはみなさんが緊張されないように心配りをし てくれています。そして、病気の疑わしい患者様はより精密な検査を行っていただき ます。たとえば、しこりの性状にもよりますが、まず細胞診という、しこりの細胞を 注射器で吸い取る検査をします。しこりの確定診断は画像だけではやはり困難で、画 像に追加してこの、細胞診が重要になります。これは細胞検査士、病理医(顕微鏡で しこりの性質を診断してくださる先生です)の先生方に診断していただきます。 乳癌は現在女性の癌罹患率1位であり、乳腺外来は非常に混雑しています。朝9時に診 察室に座った私たちは、基本的には夕方5時前後まで外来に座りっぱなしです。 その後17時30分から、今度は、乳腺の専門カンファレンスがあります。ここでは私た ち乳腺科医以外に、臨床検査技師、病理診断医、放射線診療技師、放射線科の先生(診 断医・治療医)、薬剤師、看護師など乳腺臨床に携わるみんなが一同に会し、乳癌の患 者様について、術前・術後・さらにがんの性質の評価の結果を聞いて、今後の治療方 針について話し合います。乳癌の治療には、乳腺(外)科医だけでなく、このチームで それぞれの専門性を生かした、それぞれの力が必要なのです。1つの疾患、1人の患者 様に対し、多くの専門的視野が注がれて、よりよい治療をと、フィードバックされて いくのです。 20時前後まで行われるこのカンファレンスの後、入院患者様の診察、術前の説明等を 行います。カンファで議論した結果を患者様やご家族に伝え、なるべくみなさんの不 安を軽減できるよう、手術の説明をさせていただきます。

火曜日は朝8時からまたまた乳腺チームのカンファレンスがあります。ここでは、 外来で細胞診や組織診(細胞診よりも太い針で、しこりそのものの組織の一部を採取 する検査です。)を行った結果について、画像検査との比較、追加検査が必要かどう か、また、すべての検査所見をあわせて、その診断が間違っていないかなどを話し合 います。その後病棟の回診を行い、主治医の私だけでなくチームメンバーでみなさん のお顔を実際に拝見しながら、その時々の状態、治療の方向性の確認がなされます。 そして、9時から17時前後まで、外来診療を行います。乳腺外来の主な曜日は月火 金で、午前中は主に外来で抗がん剤治療を受けられる方が優先的にずらっと診察名簿 に名前を連ねます。私たちが皆さんの調子を診察して、今日も抗がん剤ができるね! といった状態で、点滴のオーダーが薬剤科に飛びます。薬剤師の先生は調剤室で、宇 宙服のようなのを着ながら、清潔に注意しながら、抗がん剤を調整していきます。一 人ひとり体格が違うので使う量もまちまち、量もまちがえないように結構緊張のかか る作業です。抗がん剤は外来治療センターという専用のお部屋で点滴します。今回、 部屋の拡張工事が終わり、リニューアルしました。そこでは専任の看護師さんといろ んな相談もできます。抗がん剤治療においても、皆さんがきちんと治療を受け、乗り 越えていただけるようなサポート体制に多くのスタッフがかかわっていることが、お 分かりいただけるのではと期待します。 水曜日、木曜日は手術日で、週に4〜6人の方の手術を行っています。手術の後の摘出 した組織をきちんと診断できるように準備したり、いろんな記録を作成したり、もち ろんみなさんの手術のあとの状態管理も私たちレジデントが、そして何よりも病棟看 護師が注意深く行います。順調に経過よく進まれるように・・・平均1週間の入院期 間もみなさんにとればすばやく過ぎていくと思います。

そして、待ちに待った?金曜日がやってきます。8時半からの乳腺病棟回診の後、 外科全体の術後カンファレンスなどがあり、その後、午前中は、手術で摘出した乳腺 を、実際に顕微鏡を覗きながらその性質を診断する病理診断の時間です。顔が人それ ぞれ違うように、がんも一人ひとり異なった顔つきをしていますから、レポートの文 字から伝わってくる情報だけでなく、実際に自分の眼で確かめておきたい気持ちか ら、病理専門医からその見方を教わっています。そして午後から外来診察、また、金 曜日〜週末には地域や全国区の勉強会などがよく開催されます。他の病院のスタッフ の方々との情報交換も、私たち病院のステップアップにつながりますので、時間の許 す限りみんなで積極的に参加します。こうして私の長〜い1週間は終わって行きます。

乳腺疾患は非常に興味深く、また、診断から治療まで患者様とともに経過を見つめ ていく長いお付き合いとなる疾患です。 一人の同じ女性としても、患者様に安心して受診していただける、治療を受けていた だける、環境を作っていけるように日々努力して参りたいと思います。みなさんとと もに乳癌と戦う仲間として、これからもよろしくお願い申し上げます。(記:増田紘子)


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          患者情報室
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平成19年4月1日付でボランティアコーディネーターに就任しました藤本です。 この度、患者情報室の担当を兼任することになりご挨拶申し 上げます。山本ゆかりさんが成された“患者さまへの篤いおもい”を継承しながら、 患者情報室のインフラや患者さまへの情報提供の更なる改善に尽くしたいと考えてい ます。どうぞよろしくお願いいたします。
あらためて患者情報室の近況などご案内いたします。

【患者情報室とは】
「患者さまご自身や患者さまのご家族の方々がその病気について、同じ病気の患者さ まからの体験談を聞き情報を共有したり、本を読んで知ったり、インターネットで調 べたりなどして、自分たちで病気について学ぶ場」が患者情報室です。
利用されるスタイルは
・テーブルの上に病気に関連する本を何冊も積み上げて、メモを取りながら熱心に時 間の経つのも忘れ読まれている方。
・少しずつでも勉強をして、知識を蓄えていきたいと思って来室される方。
・患者さんが外来で診察・治療を受けている間の時間を利用して、この部屋で過ごさ れる付き添いのご家族。
・インターネットで多くの情報を収集しようと画面に釘付けの方。
・リーフレットやコピーした資料だけを手に帰られる方。
とさまざまです。
「私は、病気について詳しく知りたくて来ました。一緒に調べてもらえますか」と、 声をかけられることもあります。患者情報室を初めて利用し、さまざまな情報がある ことを知って、結果的に多くの情報を持ち帰る方が増えています。 来室者が満足できる情報を、手際よく提供できるように工夫を重ねていきたいと思い ます。 また、患者情報室は患者さまにリラックスしていただくための部屋でもありますの で、病気のことを調べるためだけではなく、気分転換や暇つぶしでも結構です。気軽 にお立ち寄りください。利用していただけていると感じるそのことだけでも嬉しく思 います。
どんなところなのかを分かっていただければ嬉しく思います。
以下にどんなインフラがあるのか書いてみました。

【蔵書とVTR・DVD】
 患者情報室の蔵書は現在1600冊を超え、本棚はほぼ満杯になっています。蔵書の多 くは国立大阪医療センターの医師・看護師等スタッフの寄贈や患者さまからの寄贈に よるものです。最新情報の載っている本も寄贈していただくことがあり感謝がたえま せん。利用する方もかなり多くコーナーの本は次々と入れかわっています。 時間の余裕がないとか、ゆっくり読みたい入院患者さまには本の貸し出しをしていま す。お気軽にご利用ください。 蔵書のほかに病気との付き合い方などが学べるVTR・DVDが50本余りあります。 時間は20分くらいの短編ものが多く、気軽に視聴することができ利用者に喜ばれてい ます。活字とは違い、「耳と目から入ってくる情報は取っ付きやすく、理解しやす い」と喜ばれています。  また患者情報室では”自由に持ち帰れるコーナー”を設けています。あまり手にさ れない本や少し古くなった本、また刷新された本で新版を入手したときは旧版を“自 由に持ち帰れるコーナー”に移動して来室した方に提供しています。最新情報の載っ ている本を複数寄贈していただくこともあり、そんなときも1冊は本棚に、残りを“自 由に持ち帰れるコーナー”に並べます。ビデオテープなども置いてあります。 そのコーナーの隅に置いてある募金箱に、本や資料を持って帰られる方がよく募金を 入れてくださいます。定価よりも高額の募金をしてくださったりしています。寄附が 運営資金の中心になっている患者情報室は、そのような温かい志に支えられています。

【小冊子・リーフレット】
 患者情報室の入り口近くに、病気や治療方法の小冊子や製薬会社が発行している リーフレットを並べて置いてあります。「家族の病気のことがわかる資料があると助 かります」と言われ、スタッフが手分けしてリーフレットやいろんな資料を選ぶこと があります。「自分や家族の健康に無頓着ではいけないと気づき、もらったリーフレ ットやコピーした資料を家に帰ってしっかりと読んで勉強してみます。もっと調べた いことが出てきたら、また来ますので手伝ってくださいね」と話しながら、スタッフ が差し出した紙袋に大量の資料を詰め込み帰っていかれる方もいます。 疾病ごとにわかりやすくまとめられているものを多数(約380種)取り揃えていま す。目を通して良ければご自由にお持ち帰りください。

【インターネット検索】
患者情報室には、インターネットに接続されたパソコンが2台あります。
ひとりでパソコンに向かって検索する方、スタッフに声をかけて相談しながら情報を 探す方などスタイルはさまざまです。ソフトウェアも "Windows XP"と "Windows Vista"が揃っています。
検索した情報を印刷するプリンターも2台に増設し、効率アップを図りました。
ひとりでパソコンに向かって検索する方はもちろんのこと、最近、病気についてイン ターネット検索を希望する方が増えてきました。インターネットではいろいろなこと が調べられます。
パソコンが苦手な中高年の方は、スタッフに遠慮なく声を掛けてください。
患者さんが必要とされている情報になかなかたどり着けずに悩むこともよくあります が、なるべく多くの利用者の方に満足のいく情報を提供できるようにインターネット 検索もスタッフを含めスキルアップしたいと思います。  パソコンが使える方も、そうでない方も、自分に必要な情報がインターネットで見 つかるような支援をしていきたいと思っています。

【勉強会と講演録】
 患者情報室では、国立大阪医療センターの医師・看護師や薬剤師に講師をお願いし て「患者情報室勉強会」を2ヶ月(偶数月)に一度開催しています。今回(6月9日実 施)で第20回を迎え「薬の正しい使い方」をテーマに開催されました。毎回、さまざ まなテーマについて専門的な内容を分かりやすく話していただき、参加者の方々も熱 心に話を聞かれ、活発な質疑応答(Q&A)が行われます。  勉強会の内容は、「講演録」と「当日資料」に別れ製本化され有料で発行し、収益 を患者情報室の運営に役立たせていただいています。「講演録」は当日のお話しと質 疑応答を録音した情報を基に、ボランティアスタッフで手分けしてテープ起こしを し、それを編集したものを講師の方に校正していただき、印刷製本し完成します。講 演録を読みに患者情報室に来られる方も多くおられます。 多くの方は「勉強会に参加できなかったので、講演録があると助かります」とか「勉 強会に参加したのですが、分かりやすい講演録で勉強になります」と「講演録」を求 めて帰られます。なかには一度に何冊も購入してくださる方もありました。 これからも医師や医療スタッフとの協働を進め、分かりやすい講演録を作成し、多く の患者や家族の方々に活用していただけるよう努力したいと思います。

【患者情報室サロン】
 病気ごとに開催日を定め、同じ病気の患者さんや家族が集まって、情報交換や生活 上の悩みを話し合ったりして自由に語り合えるサロンです。とくに先輩患者の体験か ら発せられる言葉(アドバイス)は、治療を受けていく中での知恵や工夫にあふれ不 安解消に役立つパワーを与えてくれると思います。 家族の治療を待っている少しの時間でも、サロンを利用していただけたらとても嬉し く思います。
ぜひ一度、ご参加ください。

【患者情報室からのお願い】
患者情報室ではボランティアを募集しています。資格は問いません。来室された患者 さんや家族の方と一緒に病気について本やインターネットを使って調べたり、患者さ んのお話しを聞いていただくだけでもかまいません。少し空いた時間でお手伝いをし ていただけるなら大歓迎します。
お申し込みをお待ちしています。

患者情報室ホームページ→ http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                     東6病棟 高島景子

 木々の緑も深みを増して美しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょう か? 私は誕生日をむかえ、いつもは楽しく、嬉しい時ですが、今年は20代最後の1 年となるため、少し複雑な気持ちです。 働き始めて8年目となり、これまでを振り返るといろいろなことがありましたが、心 に残っていることの一つに知人が当院に入院した時のことがあります。その方は私の 親と同年代の方で、悪性腫瘍で1年と数ヶ月の闘病生活を過ごされました。家族のよ うにお付き合いをさせていただいていたので、私は患者の家族のように関わらせてい ただき、貴重な経験となりました。入退院を繰り返されましたが入院が長期になるこ とも多く、入院中はよく12階の屋上まで車椅子で一緒に散歩し、外の景色を見たり、 外出許可をもらい、桜を見に大阪城公園まで行ったりもしました。散歩や外出などい つもはなにげないことでも、病院という限られた空間での毎日では、季節を感じ、気 分転換できる機会であり、とても大切な思い出ともなっており、私は今でもよく思い 出します。バタバタと日々の業務を行うことに必死になっている自分を反省し、看護 師にとっては日常のことでも、患者様やご家族の方にとっては一生心に残るものにな るかもしれないと思い、一つ一つの看護を大切に行うよう心がけるようになりまし た。またこの数年、院内に季節感あふれる展示物や緑なども多くなり、病院内でも季 節をより感じられるようになりました。そのような中、私の勤務する東6階病棟では 昨年12月に看護師によるハンドベル演奏会を初めて行いました。 東6階病棟は整形外科病棟で、股関節・膝関節・脊椎疾患の手術を受けられる患者様 や腫瘍の手術・化学療法・放射線療法を受ける患者様が多く、在院日数が長いのが特 徴です。患者様が少しでも季節を感じ、充実した入院生活を送っていただけるように と、看護師によるハンドベル演奏会を実施することになりました。演奏時には6階エ レベーターホールが患者様で埋め尽くされ、患者様の目の前でクリスマスにちなんだ 曲を演奏しました。初めはハンドベル経験者が少なく、経験者(1年目)指導のも と、勤務終了後に練習を重ね、今ではかなりの腕前となりました。練習中は看護師の 経験年数は関係なく、経験者の指導、指示に従うため、若いスタッフもリーダーシッ プを発揮する機会となり、チームワークの重要性を学ぶこともできました。また、練 習は大変ですが、多くの患者様の前で演奏する程よい緊張感と演奏終了後の達成感、 患者様の反応などは実施している看護師にも充実感を与えてくれます。 これからも入院中の患者様やご家族の方が少しでも明るく穏やかに日々を過ごし、治 療に専念していただけるよう、創意工夫をしていきたいと思っています。6月には2 回目となるハンドベル演奏会を予定中です。皆様ぜひ一度、足を運んでみてください。

看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html

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          研 修 医 日 記
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 こんにちは、2年目研修医の神吉秀明です。1年目は総合内科、救命救急、循環器内 科、外科をローテートし、2年目の現在は免疫感染症科をローテート中です。

この研修医日記を見て下さる方の中には、どの病院にマッチングしようか現在お悩み の方も多いと思います。僕自身もマッチングで悩みましたが、この病院にしようと思 ったのは、僕自身は将来内科医になろうと医学部卒業前から思っており、内科のどの 分野までは決めてなかったので、幅広く内科を扱っている病院であることと5回生の時 に実習で1ヶ月お世話になりこの病院ならしっかりと自分を成長させることが出来ると 思ったからです。

この1年間を振り返って見ると、ほんとに何て忙しい1年だったんだろうと思います。 1年目の各科についてはどなたが研修医日記で書かれるかこれまでに書いてあると思い ますのでそちらをご参照下さい。また、僕自身はこのローテーションで救命救急と外 科は体力的にしんどくやっていけるかどうか始まる前は正直不安に思っておりました けど、両方の科でしんどかったですがかなり充実した3ヶ月を過ごす事が出来ました。 この1年間経験して、かなり周囲の方々に助けて頂き、医療はチームで行うものという ことを痛切に感じました。

また、現在ローテーションしている免疫感染症科について少し触れたいと思います。 この科ではこの1年間ではあまり経験出来なかった疾患についてじっくりと学ぶことが 出来きますし、様々な疾患に対する考え方やチーム医療などかなり勉強になることが 多いです。また、幅広く感染症について(かなり重症の感染症も含む)学ぶことも出来 ますし、病院内のICT (infection control team)にも参加させて頂き、病院内の感染 のcontrolなど様々なことを経験出来ています。あまり研修医がローテーションするこ とが少ない科ですが、僕自身は非常に勉強になって良かったと思っています。

最後になりますが、僕自身もここの病院で研修出来て良かったと思っています。皆さ ん書かれていますが、やはり同期が多いこと、大阪市内の中心部にあることは、それ なりに充実した研修医生活に貢献するものとなると思います。マッチングを考えてお られる方はこの病院も是非一度考えて見て下さい。
 

 

臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html

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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、看護部長 山田泰子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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これから、じめじめした梅雨の季節になります。皆さんの身体も少し疲れてきている ころですから、お大事に。いよいよ夏の到来です。
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