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メールマガジン「法円坂」No.91(2008/12/16)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター



  クリスマスのイルミネーションに何か心が躍り、サンタクロースが待ちどおしい季節
になりました。皆さんの中には子供さんに「どうやってサンタから卒業させようか」と
迷っておられるご家庭もあるのではないでしょうか。子供のころ、枕元に靴下を置いて
寝たころをなつかしく思い出します。今年はどんなプレゼントをもって我が家を訪れて
くれるのでしょうか。
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   メールマガジン「法円坂」No.91(2008/12/16)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長   楠岡 英雄   
  ・JPAP 緩和ケア研修 〜行ってきましたオーストラリア〜  
 ・消化器科診療の真髄(1)
  ・「日本病院ボランティア協会2008年度総会」に出席して
 ・看 護 の こ こ ろ
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 「地域医療支援病院」とよばれる病院をご存知でしょうか。

 地域医療支援病院は、紹介を受けた患者さんに医療を提供し、また、CTやMRIな
どの高額の医療機器等の共同利用を行うことなどを通じて、地域のかかりつけ医を支援
する病院という位置付けで、平成9年12月の第3次医療法改正により創設され、平成
10年4月より施行された制度です。都道府県知事によって承認され、二次医療圏当た
り一つ以上存在することが望ましいとされています。

 地域医療支援病院に認定されるためにはいくつかの条件を満たすことが求められてい
ます。(1)原則として病床数が200床以上であること、(2)紹介率(他の医療機関
からの紹介患者が初診患者に占める割合)が60%以上で逆紹介率(他の医療機関への紹
介患者数の初診患者数に対する比率)が30%以上であること、あるいは、紹介率が40
%以上で、かつ、逆紹介率が60%以上であること、(3)他の医療機関にCTやMRI
などの医療機器の共同利用を提供すること、(4)開放型病床(注)を有すること、
(5)24時間対応できる救急医療体制があること、(6)救急車を所有することなどが
条件です。

 当院では、従来より地域医療連携に力を入れていましたが、地域医療支援病院の認定
は受けられていませんでした。その主な理由は、開放型病床を持たないことと、紹介率、
あるいは逆紹介率が上記の基準に達していなかったことです。しかし、平成19年度に
は紹介率は60%に僅かに届かないものの、逆紹介率が60%を越えました。そこで、
今年4月に開放型病床を設け、大阪府に地域医療支援病院承認の申請を行いました。
 幸い、11月に大阪府から地域医療支援病院への承認を受けることができ、12月1
日より地域医療支援病院となっております。

 病院にとって地域医療支援病院と認定されることのメリットは、地域医療に積極的に
とり組んでいることを公に認めてもらえることにあります。いくら地域医療に貢献して
いても、上記の条件を満たし、都道府県から承認されなければ、「地域医療支援病院」、
あるいは、これと紛らわしい名前をつけてはならないことと医療法で定められています
(いわゆる、名称独占です)。したがって、地域医療支援病院と名のれる病院は、地域
医療に対して相当に高度の取り組みを行っている病院と考えていただいてまちがいない
ということになります。

 地域医療支援病院の認定を受けても、毎年、条件を満たしているか、調査があり、条
件を満たしていない場合は承認を取り消されます。そのようなことの無いよう、今後と
も、地域医療にとり組んでまいりますので、ご支援をお願い致します。

(注)
1.紹介率、逆紹介率については、文中では、判りやすいように、大まかな説明になっ
ています。
2.開放型病床:病院内の病床の一部で、病院に登録した診療所のかかりつけ医に開放
した病床。患者さんの入院は登録医が決定し、開放型病床に入院させます。そして、開
放型病床に入院した患者さんをかかりつけ医が訪問し、病院の医師と共同して治療を行
うシステムです。また、患者さんは退院後、引き続きかかりつけ医のもとで治療を受け
ることになります。したがって、かかりつけ医と病院の医師が情報を共有することにな
り、患者さんは入院中から退院後まで一環した治療を受けることができます。


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          JPAP 緩和ケア研修
                  〜行ってきましたオーストラリア〜  
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                                                      がんサポートチーム 
                                                      看護師 上田純子
 11月1日から8日間、JPAP主催の海外研修に行ってきました。JPAPとは「Japan 
Partners Against Pain: JPAP」―共に痛みと戦う― の考えに賛同した専門医・医療従
事者が、それぞれの立場を超えて集まり設立した非営利団体のことです。今回の研修は、
日本緩和医療学会総会の期間中に開催されたJPAPR全国大会において、がんサポートチ
ーム(当院の緩和ケアチーム)が優秀な緩和ケアチーム活動に対しておくられるオレン
ジサークルアワードの優秀賞をいただき、より質の高い緩和ケアを担い、広める役割を
目的としての海外研修でした。参加者は、当院(がんサポートチーム専従医師の里見絵
里子先生と、専任薬剤師の松山和代先生、そして私)と、亀田総合病院緩和ケアチーム
と東京女子医科大学病院緩和ケアチームの医師、看護師、薬剤師各3名、聖路加国際病
院の林先生と近畿大学医学部付属病院緩和ケア室の原先生、今回の企画・準備をしてく
ださったJPAPのみなさま、総勢15人の研修になりました。オーストラリアは日本に比べ、
緩和医療が発展している国です。その中でメルボルンとシドニーに訪れました。オース
トラリアでは、在宅や病院、ホスピスとの連携が図られており、入退院もスムーズに行
えていました。病院自体もそれぞれの役割があり、そして医師や看護師には緩和医療に
おいてもスペシャリストが多く、専門性が明確であり、高い技術を身につけられる環境
も政府や病院のバックアップがありました。たくさんの施設を訪問し、たくさんのスペ
シャリストにお会いしましたが、皆様、生き生きと働いていたのが印象的でした。これ
らが患者さんへの充実したケアの提供につながっているのだと感じました。患者さんに
対する思いは日本もオーストラリアも同じであることを感じることができました。
 ここからは、旅行記を記したいと思います。まず、大切な食事です。見ただけでお腹
がいっぱいになるほどのボリュームですが、お肉・シーフード、もちろんワインもとて
もおいしかったです。自由時間にワイナリーへ訪れ、15種類ほどのワインを試飲しまし
た。また、オーストラリアには、町を歩けば、日本食屋がとても多かったです。しかし、
なぜか店員さんは中国人らしき人ばかりでした。手巻き寿司やお好み焼きも少し見た目
も味も違うのですが、おいしくて驚きました。
 シドニーでは、シドニータワーへ上り、スカイウォークを体験しました。ちょうど夕
日が沈み、シドニーの町と海がとってもきれいでした。心残りは、オーストラリアで有
名な観光が果たせなかったことです。カンガルーやコアラにもあえず、オーストラリア
の旅は終わってしまいました。
 今回の研修で一番印象的だったことは、病院内での他職種による連携を始め、他施設
や在宅、患者さんや家族との連携など、すべてにおいての連携と、コミュニケーション
が重要であるということです。スペシャリストとしての意識、緩和ケアの普及の必要性
などたくさんのことを学ぶことが出来ました。これらを今後の自分やがんサポートチー
ムでの活動に生かしたいと思います。                   

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        消化器科診療の真髄(1)
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                            消化器科科長
                            三田 英治
 平成20年11月1日付けで消化器科科長になりました三田です。12月号のメルマガから3
回の予定で“進化する消化器内科診療”と“新生・大阪医療センター消化器科”につい
てお話しさせていただきます。
 消化器科は (1) 肝炎・肝癌診療、(2) 内視鏡治療、(3) 消化器癌に対する
化学療法、を診療の3つの柱として運営しております。第1回目は「 肝炎・肝癌診療 」
についてです。
 C型肝炎およびB型肝炎に対する抗ウイルス療法は当科が最も評価されている分野です。
国内で“常にTop 5”にはいる診療実績で難治性のC型肝炎およびB型肝炎の治療にあた
っています。今回は主に最近のトピックスを取り上げます。

[ C型肝炎に対するインターフェロン治療の最近の話題 ]
 平成20年4月からインターフェロン治療に対する医療費助成制度が始まっています。
収入に応じ、助成額が異なります。詳しくは、患者さんの最寄り(自宅の近所)の保健
所もしくは保険センターでおたずねください。C型肝炎で注意することは、肝酵素(AST
/ALT)が正常値だからといってインターフェロン治療は無関係…と決めつけないこと
です。C型肝炎と初めて診断された時に肝酵素が正常値でも約7割の患者さんが肝臓に何
らかの炎症があり(=肝炎をもっており)、年齢や合併症にもよりますが、インターフ
ェロン治療をした方が望ましい患者さんがおられます。この判断は、インターフェロン
治療の経験が豊富な我々に判断させていただければ…と思います。
 また、C型肝炎に対する新規抗ウイルス剤が開発され、今後臨床試験が始まると聞い
ています。これからも当科はC型肝炎診療のオピニオンリーダーとして貢献してゆきた
いと思います。

[ B型肝炎治療の進化 ]
 B型肝炎診療のむずかしさは、その病期診断にあると言えます。血液検査、腹部超音
波検査で評価した病期と「肝臓組織の実際の病理診断」が異なることもめずらしくあり
ません。B型肝炎の患者さんを診る際は、一度肝生検による肝組織の病期診断をおすす
めします。
 この10年間、抗ウイルス剤の登場によってB型肝炎の治療はかなり進歩したと言えま
す。治療のガイドラインが示されていますが、どのような患者さんに投与したらよいか
等の高度な判断を要します。また、一旦導入した抗ウイルス剤は「一定の基準をみたせ
ば数年で中止できるのか」それとも「中止せずに一生飲みつづけなければならないのか」
等、解決すべき問題もあります。是非、我々の経験を活用していただきたいと思います。

[ 変貌する肝癌診療 ]
 超音波造影剤ソナゾイドやEOBの登場により、肝細胞癌の診断精度が向上しています。
治療の面でもラジオ波焼灼術が普及し、当科でもこの内科的局所療法によって治療して
いる患者さんの数が前年に比べ倍増しています。専任のスタッフも充実し、増加する患
者数にも対応が可能です。
 また分子標的薬という新しい領域の抗癌剤も今後投入される予定です。情報を先取り
し、いつでも対応できるよう分子標的薬に関する勉強会をつみかさねています。

[ 新人紹介 ]
 平成20年10月1日に、外山 隆(とやま たかし)医師が着任しました。外山医師は平
成5年の大阪大学医学部の卒業です。専門の肝炎・肝癌領域で学位(=医学博士)を取
得し、“得意技”は肝細胞癌に対する局所治療ですが、内視鏡も達者にこなすのが特徴
です。また大阪大学消化器内科の臨床研究・研修医教育にも実績があり、当科にはピッ
タリの人材が確保できたと喜んでいます。今後とも宜しくお願い申し上げます。

[ また次回 ]
 次回は、“内視鏡診療全般”と平成21年1月赴任予定の医師に関して、お話しさせて
いただきますね。


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    「日本病院ボランティア協会2008年度総会」に出席して
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                         ボランティアコーディネーター
                         藤本 和彰
 10月30日、メルパルク京都にて「日本病院ボランティア協会2008年度総会」
が行なわれ、北海道から九州まで全国賛助会員の81病院ボランティアグループ、31
5名が出席されました。当病院から山崎副院長、ボランティアコーディネーターと10
00時間受賞者(ボランティア法円坂・和田康子さん、患者情報室ボランティア・岩田
優子さん、須安さゆりさん)を含む7名が出席しました。

 総会は、日本病院ボランティア協会理事長 信田禮子氏の挨拶で始まりました。信田
禮子理事長は挨拶の中で、協会賛助グループの2008年度加盟件数について、199
5年以来、毎年10グループぐらいの増加がずっと続いておりました。1995年は阪
神淡路大震災、ボランティアにとりましては、ボランティア元年とも言われております。
そして医療界では、「病院機能評価」というものが始まっております。これらは病院ボ
ランティア増加の要因にもなったようです。2008年度は加盟グループが7グループ、
そして退会グループが7グループと増減無しでございました。減少の要因として、
(1)退会されたグループに対しては、私どもの力が及ばなかった。
(2)公立病院が統合されて2グループが1グループになった。
(3)高齢化のためにグループとして機能できなくなった。
(4)いつの間にかボランティアが居なくなった。
などを挙げられています。
しかし13年後の2008年、健全な病院ボランティア活動だけが残っていくのではな
いかという、ターニングポイントになるのかも知れないなと思っております。
と述べられています。また、「日本病院ボランティア協会1000時間以上の活動者表
彰」が行われ、感謝状と記念バッジが信田禮子理事長より贈呈されました。2008年
度の表彰対象者は、228名で当病院からは次の4名の方が授与されました。
   ボランティア法円坂:和田 康子さん   1251時間
             大樫 冬子さん   1009時間
   患者情報室    :岩田 優子さん   1028時間
             須安 さゆりさん  1057時間
(9月30日現在の活動時間で申請)
当病院の累計達成者も20名となりました。
 
 現在、大阪医療センターの病院ボランティア会員数は126名(2008年9月30
日現在)になります。信田理事長が挨拶で述べられた、協会賛助グループの2008年
度加盟件数の減少理由である、
(3)高齢化のためにグループとして機能できなくなった。 
(4)いつの間にかボランティアが居なくなった。
は当院のボランティア活動に於いても同様に起こり得ることであり、危機感を最も感じ
ていることでもありま



す。

 1000時間の活動表彰、受賞おめでとうございます。達成された理由として、使命
感であったり、やりがいが支えとなって、それぞれがいろいろとご精進され1000時
間を達成されたのだと思います。本当に感謝申し上げます。
「1000時間表彰」がすべてのボランティアの活動における自己目標であり、希望で
あるかは分かりません。しかし日々活動された少しの時間が蓄積され大きな目標に一歩
一歩近づく努力に感謝し、常にボランティアが生き生きと活動できるように、ボランテ
ィアのステップアップをずっと心得て、支え合いながら末永く活動していただけるよう
に努めたいと考えています。

 記念講演は、講師:山本 一成先生(日本バプテスト病院ホスピス部長)による「ホ
スピスとボランティア」、とってもいいお話を聞かせていただきました。
”ありがとうございました”大阪医療センターでは病院ボランティアを募集しています。
病院で自ら進んで労力、時間、技術などを提供して、患者様にやさしさとうるおいを提
供すると共に活動を通じてボランティア自身の成長にも役立つことができる活動です。
資格は特に要りません。自分自身が健康であり、優しさと何事にも積極的に取り組む気
持ちがあれば活動できます。また、活動回数は、個々のライフスタイルに応じて決めて
いただいています。服装は活動しやすい服装でいいですが、ピンクのエプロン・胸章な
ど用意しています。
現在120余名のボランティアの方々が活動されています。一緒に活動してみませんか。
ボランティアを希望されます方、お待ちしています。
管理課ボランティア担当までご連絡ください。

ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/
患者情報室ホームページ→ http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                            外来 尾池 真理
 私事ですが近々産休に入ります。今までの看護師生活の中でこんなに長い休暇をとっ
たことはありませんので一体何をして過ごせばいいのかと悩んでいるところです。もち
ろん、出産準備をしなければいけないのですが・・・
 産休前に今までの看護を振り返ってみました。私が仕事を続けていく中で励みになっ
ているのが、数年前に退院された患者様から頂いた1枚の絵です。そこには一輪の花と
「気立ての良さに確かな看護、ありがとう」と書かれてありました。当時の病棟で勤務
する看護師1枚1枚に手作りで花の絵と個人に対して言葉が添えられてありました。まだ
まだ未熟であった私にとって患者様からそのような言葉をいただいたことが非常にうれ
しかったと共に、いつもそう思ってもらえるような看護師でいようと常に私の目標にも
なっていました。あれから数年が経過しますが気立てよく看護ができているかまだ自信
がありません。しかし、いつも心がけていることは患者様だけでなく自分が関わる全て
の人に対して気立てよく振舞うことです。
 患者様に良い医療を提供するためにはチームワークが重要です。チームワークを良好
に保つ秘訣は何より人間関係だと思っています。約2年前に緩和ケアチームの専従看護
師として勤務するようになり相談業務が中心の毎日となりました。緩和ケアチームの対
象は全てがん患者様です。早期から終末期までの患者様を対象とし、身体的な症状(痛
みや食欲不振、体のだるさなど)や精神的症状(不眠、気分の落ち込みなど)で困って
いる患者様の手助けをしています。少しでも患者様がその人らしく過ごせるよう、より
良い医療を提供するために多くの職種の方と関わるようになりました。それぞれの職種
が専門性を発揮し様々な意見が飛び交います。もちろん自分と異なる意見もありますが、
まずは相手の意見を受け入れ尊重することを心がけています。ある講師の先生が緩和ケ
アは「傾聴・共感・手当て・ユーモア」が必要であると話していました。このことは緩
和ケアだけでなく医療すべてに関わることでありまた、医療者同士にも必要な要素であ
ると考えます。今まで何人もの患者様に成長させてもらい仕事を続けてくることができ
ました。また、周りのスタッフにも支えられ本当に人間関係には恵まれていると感謝し
ています。少しの間休暇をいただき人生初の子育てに挑戦する中で、また今後の看護に
活かせることができればいいなと考えています。
                    
看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                            松村 宣政

 初めまして。今月の研修医日記を担当することになった2年目の松村宣政です。時間
が過ぎるのは早いもので、もう2年間が終わろうとしていることに驚きます。働き始め
てからの2年間、心身共に健康で、毎日充実した日々を送れることに喜びを感じており
ます。同僚や先輩が既に書かれており、重なることもありますが、自分なりに2年間を
振り返って書きたいと思います。

(1)3次救急研修と麻酔科研修
 当院は3次救急研修も麻酔科研修とも必須であり、前者を3ヶ月、後者を2ヶ月ロー
テートすることになっています。病院によってはどちらか一方のみ3ヶ月というところ
もありますが、共に必須科目になっていることは一つの特徴であると思います。3次救
急ではACLSなどの実践の場がたくさん経験でき、外傷患者さんをみる機会も数多くあり
ます。救命医療の醍醐味を経験できると思います。麻酔科では挿管から術中管理、抜管
に至るまで熱心なスタッフのもと数多く経験することができました。いい意味で任せて
もらえるので緊張感を持ちつつ、自主的に実践させてもらえました。

(2)当直制度
 当院では2年目と1年目がペアになって当直をしています。最初の対応から初期判断
まで任されています。各科のスタッフやレジデントの先生がバックアップしてくださる
ので安心して初期治療にあたっています。ただ、基本的にかかりつけの患者様のみなの
で、最初から診断がついていることがあり、その点がやや物足りないかもしれません。
しかし、忙殺され、次から次にさばくということはないので一人一人じっくり考えなが
ら診療できる点はいいことだと思います。

(3)同僚の多さと立地
 同期が18名と多いことも特徴の一つであると思います。同期が多いから症例がなくて
困った経験は一度もなく、むしろ同じ科をローテートしている同期がいるおかげで彼ら
の姿が励みになったりといいことばかりでした。この2年間、すばらしい同期と巡り会
え、院外でも楽しい時間を過ごせました。医者になりたての2年間を共に過ごした仲間
は私の大事な財産となりました。立地についてですが、当院は大阪市の中央区にあり、
梅田・心斎橋・難波どこへ行くにも便利です。仕事との切り替えをするにはそういった
環境も非常に重要であると思います。
 これを読まれる方はおそらく初期研修をどこでしようかと考え始めた医学部5年生や
6年生であると思います。一つアドバイスできることがあるとしたら、そこに足を運ん
でみましょう。ホームページや風の噂では本当のことはわかりません。実際に行ってみ
てそこの研修医や研修を終えたレジデントをつかまえて話を聞くのが一番いいと思いま
す。拙い文章ですが、少しでも病院選択のお役に立てたとしたら幸いです。
                  
臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、徳永尚美 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 今年も本当に残り少なくなりました。風邪が流行しています。皆さん、手洗い、うが
いを励行し、健康で年末



をお過ごし下さい。来年も元気でメルマガでお会いしましょう。
 
このメールマガジンは、バックナンバーも見ていただけます。
(以下のURLからお入り下さい)
http://m-maga.onh.go.jp

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