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メールマガジン「法円坂」No.92(2009/1/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



  新年明けましておめでとうございます。
年末年始の大阪は暖冬のように感じましたが、この連休は冬の寒さになりました。
今年初めてのメルマガお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.92(2009/1/15)
             (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長   楠岡 英雄   
  ・消化器科診療の真髄 2 
 ・第27回“愛の夢コンサート”クリスマスコンサート』開催される
 ・看 護 の こ こ ろ
 ・研 修 医 日 記

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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 あけましておめでとうございます。

 大阪は三が日の間、まずまずのお天気で、穏やかなお正月でした。

 さて、今年はうし歳ですが、十干十二支では己丑(きちゅう、つちのと・うし)の年
です。ものの本によると、「己」は、万物を育む田畑の土を象徴し、また、曲がった物
が頭をもたげて伸びようとする様を表しており、絡み合った状態を整理し、新しい時代
を進展させる働きを顕す漢字だそうです。一方、「丑」は、手で締め付け、握る事を示
しているそうです。また、「子」の年に芽生え、まだ、曲がっている芽が、「丑」の年
には真っ直ぐになり、伸びる様子を暗示しているのだそうです。
 この両者が組みあわさった己丑は、既成の構造が破棄され、「新しい仕組みが確立さ
れる」ことを示すそうです。

  昨年の新年のメルマガでは、「戊子」の年には、世の中の様相を一変させる、新しい
動きが暗示されると解釈されると申しました。ご承知の通り、昨年、秋以降の世界や国
内における経済の動きは100年に一度の変動であり、まさに「戊子」の年と言える状
況でした。
 一方、今年の「己丑」は、混乱を整理して原理・原則に還っていく年だそうです。乱
れを正して治める過程であり、前年の‘戊’で荒らされた世の流れを治める為に、新し
い紀律が生まれる年だそうです。

 当院では、昨年、いくつかの大きな出来事がありました。医療機能評価機構による認
定の更新、7対1看護基準の導入、地域医療支援病院の認定等です。これまで経験した
変革に比べると大きな変化でしたが、職員一同の努力により、無事に達成できました。
この点では、戊子の年のよいところの影響を受けたと言えます。
 今年は、国立病院機構としての第一期中期計画が終了し、第二期中期計画がスタート
する年です。残念ながら、当院では、経営面では第一期中期計画での目標に達していま
せん。しかし、医療の質という観点からは、機構内病院のトップに立っていると言って
も過言ではありません。これまでの経験を踏まえ、地道に、着実に変革を進めることに
より、己丑の年に相応しい「新しい仕組み」を確立させていきたいと存じます。

 また、昨今の世情からは、社会のセイフティー・ネットとして、医療は、これまで以
上に重要なものとなりそうです。その中でも、国立病院という名を持つ我々の施設には、
他の医療機関以上に、種々、望まれることが多いと思われます。救急医療をはじめとし
て、当院の特徴となっている機能を十分に果たし、地域医療の一翼を担っていく所存で
す。

 本年も引き続き、当院への倍旧のご厚情を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。


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        消化器科診療の真髄 2
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                            消化器科科長
                            三田 英治

 消化器科は (1) 肝炎・肝癌診療、(2) 内視鏡治療、(3) 消化器癌に対する化学療法、
を診療の3つの柱として運営しています。メルマガ3ヶ月連続掲載の第2回目の今月は
「内視鏡治療」をお話しいたします。

[ 上部消化管内視鏡治療 ]
 まず上部消化管(食道・胃・十二指腸)の内視鏡治療です。内視鏡治療は大きく分け
て、消化管出血(吐血・下血・黒色便)の予防と治療、癌・ポリープの切除とがありま
す。
 早期の食道癌・胃癌には粘膜切除術(EMR)、粘膜下層剥離術(ESD)を病変に応じて
最適な方法を選択して治療しています。粘膜(消化管の最も上層に当たります)にとど
まっている「癌」が治療の対象となります。入院のうえ治療を行い、合併症がなければ、
2週間弱で退院となります。
 消化管出血の原因としては胃・十二指腸潰瘍、食道・胃静脈瘤破裂などがありますが、
まずは内視鏡を用いて止血を行います。内視鏡のみで止血ができない場合もありますが、
そのときは動脈塞栓術(出血の原因の動脈をゼラチン様物質で塞栓します)や、外科的
に(手術で)止血を試みます。内視鏡の担当の医師は24時間365日、交代で対応をして
おります。
 食道・胃静脈瘤については予防的治療を行うこともできます。肝臓が悪いといわれた
ことのある方は、一度は胃カメラでの検査をおすすめいたします。静脈瘤の治療は、硬
化剤を血管内に注入してつぶす方法とゴムをかけてつぶす方法の2種類があります。

[ 下部消化管内視鏡治療 ]
 最近の人間ドックや検診の項目には、必ず便の検査がありますね。目に見えない程度
の微量の血液の混入が便の中にあるかどうかを調べているのです。大腸癌などがあれば、
そこから少量の出血がおこり便に混入していることが多いからです。「便潜血陽性」と
判定された方に、当院では大腸内視鏡(いわゆる大腸カメラです)をしています。
 大腸カメラは下剤を前夜と当日朝より飲んでいただき、大腸の中を空っぽにしてから
行います。大腸カメラにて「癌」、「癌の疑いが強い、または今後癌になる可能性極め
て高いポリープ」があった場合は治療が必要です。治療は大きく分けて、大腸カメラで
大腸の内部から表面の病変部のみを切るか、外科的な切除をするか、の2つです。これ
らを見分けるために大腸ポリープの大きさやポリープの表面の模様を確認します。詳細
な観察が必要な場合は、拡大鏡機能つきの大腸内視鏡にてポリープを確認し、可能であ
ればその場で治療も行っています。ただし、カメラでの治療とはいえ手術になりますか
ら、1泊以上の入院が必要です。
 大腸癌も早く見つかれば、カメラでの治療ができてしまう場合が多く、皆さん、あま
り怖がらず大腸カメラを受けてみてください。

[ 新人紹介 ]
 平成21年1月1日付けで、由雄 敏之(よしお としゆき)医師が大阪大学医学部消化器
内科から異動し、着任しました。由雄医師は平成11年の大阪大学医学部の卒業で、専門
の消化器癌領域で平成20年3月に学位(=医学博士)を取得しております。先ほど説明
しました早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を含めた内視鏡治療のスペ
シャリストで、大阪大学消化器内科勤務時代は研究・臨床・教育ともに実績があり、当
院での活躍が期待されます。今後とも宜しくお願い申し上げます。

[ また次回 ]
 次回は、“消化器癌に対する化学療法”について、お話しさせていただきますね。


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    『第27回“愛の夢コンサート”クリスマスコンサート』開催される
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                         ボランティアコーディネーター
                         藤本 和彰

 12月11日、当大阪医療センター講堂にて第27回“愛の夢コンサート”クリスマ
スコンサートが行なわれました。会場はクリスマスコンサートにふさわしく、ボランテ
ィア「法円坂」の皆さんと職員の皆さんにより、2体のクリスマスツリーがとっても綺
麗に飾り付けられました。
“綺麗ですよね”コンサートは、いつも司会者でお手伝いをしていただいている八田叔
子氏の明るい声の響きのなか、予定時刻の午後7時を少し過ぎての開演となりました。

プログラムを紹介しましょう。
1.ピアノ演奏:佐竹 史子
☆映画音楽
♪1.慕情
♪2.ゴッドファーザー愛のテーマ
♪3.踊りあかそう
☆オリジナル曲
♪4.光
2.声楽:仁井 美弥子   ピアノ伴奏:入口 けいこ
♪1.アヴェマリア(シューベルト)
♪2.クリスマスキャロルメドレー
♪ひいらぎ飾ろう・♪牧人羊を・♪来たれ友よ・♪荒野の果てに
♪3.そりすべり(アンダーソン)
♪4.あなたにささやかなクリスマスを(ラルフ・ブレイン)
♪5.きよしこの夜
3.ピアノ演奏:藤本 淳子
♪1.ノクターン(ショパン)
♪2.愛の夢(リスト)
♪3.崖の上のポニョ
♪4.TSUNAMI
♪5.星に願いを
4.皆さん一緒に歌いましょう!
♪1.サンタが街にやってくる
♪2.もろびとこぞりて
♪3.きよしこの夜
☆司会:八田 叔子

  最初の演奏者は佐竹史子氏。今回で27回目を迎えた“愛の夢コンサート”ですが、
第1回目からご参加いただき、フル参加していただいています。いつもオリジナル曲を
聴かせていただいており、どんな曲を聴かせていただけるか、コンサートでの楽しみの
一つになっています。
今回、聴かせていただいたオリジナル曲は「♪光」、この曲は四天王寺の本堂と五重塔
がライトアップされ美しく光り輝く情景と、壮大さをイメージして曲にされたそうです。
きっと皆さんも、この四天王寺本堂と五重塔がライトアップされ、美しく光り輝いてい
る情景を思い浮かべながら聴かれたことと思います。
いつも素敵な曲をありがとうございます。
  続いては声楽で、仁井美弥子氏です。そしてピアノ伴奏でお手伝いをしていただいた
のは入口けいこ氏です。仁井美弥子氏には、昨年6月「サマーコンサート」で、ヴォー
チェ・アモーレのピアノ演奏でお手伝いしていただきました。そして今回は、本業の声
楽でのご出演となりました。
また「♪来たれ友よ」では、民族楽器オカリナも披露していただき、その素朴な音色に
心が癒された気がしました。
  美しいお声が会場にあふれ、クリスマスムードが一気に高まった感じさえしました。
最後の演奏者はピアノ演奏の藤本淳子氏です。病院や施設で、ピアノ演奏をされている
そうです。当院のコンサートに初めて参加していただきました。
会場にはお子さんの姿もあり、「♪崖の上のポニョ」や「♪TSUNAMI」「♪星に
願いを」など楽しんで聴いていただけたことと思っています。
  またコンサート後に、「コンサートには、お体の大変な方もたくさん来ていただき胸
がいっぱいで、このような場所で演奏させていただいたこと、大変光栄に思いました。
私はこのような場所で演奏させていただく時には患者さんはもちろんのこと、医師や看
護師やスタッフの皆さま方の心身共のご苦労に、少しでも心安らいでいただける時間に
なればと思っております。また機会がありましたら、ぜひとも声をかけていただきたい
です。」とコメントをいただいています。
そしてお別れは、「皆さん一緒に歌いましょう!」のコーナーです。「♪サンタが街に
やってくる」「♪もろびとこぞりて」「♪きよしこの夜」の3曲を、会場の皆さんが主
役となって、入口けいこ氏のピアノ伴奏に合わせて熱唱しました。
  きょう出演の仁井美弥子氏、藤本淳子氏、そして司会の八田叔子氏。ボランティア
「法円坂」の皆さんにも登場していただきました。歌詞カードを見ながら一緒に発声練
習もしていただきました。元気に笑顔で、大きな声で歌っていただきました。
皆さんのとってもすばらしい、暖かい歌声が聴こえてきました。なにか元気をいただい
た感じがしました。“ご協力ありがとうございました”とっても嬉しく思っています。
  当日の会場には、およそ170名の患者さんやそのご家族、お友達の方々にお越しい
ただき聴いていただくことが出来ました。ありがとうございました。
  恵谷副院長のご挨拶にもありましたが、今日は司会の八田叔子氏を始め、音楽ボラン
ティアの佐竹史子氏、藤本淳子氏、仁井美弥子氏、入口けいこ氏、そしてボランティア
「法円坂」の皆さん、職員の皆さん、ありがとうございました。いろんな方たちのご協
力により無事に終えることができましたこと感謝いたしております。
ボランティア皆さんからの贈り物「クリスマスコンサート」、“愛の夢”の贈り物とし
てこころの片すみにでも納めていただければと願っています。今日のこの夜が、記憶と
して楽しい想い出として、そしてこころのケアの1ページとなってくれればと、またそ
うなることを願っています。
もうすぐクリスマスですね。一足早いクリスマスを、十分に楽しんでいただけたことと
思います。今夜は素敵な夢を「愛の夢のプレゼント」を枕に、ぐっすりとおやすみくだ
さい。
「Good Night!」

◆大阪医療センターでは病院ボランティアを募集しています。
病院で自ら進んで労力、時間、技術などを提供して、患者様にやさしさとうるおいを提
供すると共に活動を通じてボランティア自身の成長にも役立つことができる活動です。
資格は特に要りません。自分自身が健康であり、優しさと何事にも積極的に取り組む気
持ちがあれば活動できます。また、活動回数は、個々のライフスタイルに応じて決めて
いただいています。服装は活動しやすい服装でいいですが、ピンクのエプロン・胸章な
ど用意しています。
現在120余名のボランティアの方々が活動されています。一緒に活動してみませんか。
ボランティアを希望されます方、お待ちしています。
管理課ボランティア担当までご連絡ください。

ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/
患者情報室ホームページ→ http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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       看 護 の こ こ ろ (看護部から)
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                            東11階病棟  東 美帆

 私は看護師として働くようになり13年目になります。脳神経外科・眼科病棟から看護
師人生をスタートさせた私が現在、脳神経外科・脳内科病棟で副師長として働くように
なって2年目になりました。最初は古巣に戻ってきたような懐かしい気持ちもありまし
たが、昔とはちがう新しい治療や看護に対応し、またSCUを立ち上げるという大仕事を
前に、懐かしい気持ちに浸る暇もなく突っ走ってきたという感じです。病棟では教育担
当副師長という役割をいただいていますが、なかなかじっくり新人看護師やその他のス
タッフに教育的な関わりができていないのが現状です。その中でも、特に難しく感じる
のが、「看護のこころ」を教えることです。私自身は「看護のこころ」を先輩の看護に
ついての考え方や経験を聞くことで学んできたようにと思います。そう思うと私も後輩
に「看護のこころ」について自分の考えや経験を語らなければと思います。今回は、私
が時々後輩に語る経験を紹介したいと思います。
 私は脳神経外科・眼科病棟で6年勤務した後、配置換えで血液内科・消化器内科に異
動になりました。異動した病棟は終末期の患者様が多く入院されていました。脳神経外
科で障害を負った患者様が自分らしい生活を取り戻していく回復過程に関わることが多
かった私は、ターミナルケアや緩和ケアをどうしたらよいかわからず、戸惑いました。
少しずついろいろなことができなくなっていく患者様に苦痛なく、自分らしい最期を迎
えてもらうことが重要なのだと頭ではわかっていても具体的にどのように看護したらよ
いのか悩みながら働く毎日でした。そある時、50代男性の胃がんで終末期の患者様を
受け持ちました。本人・家族両方に医師より予後は1ヶ月と説明されていました。奥さ
んと娘さんが1人おられ、娘さんはまだ若く、20代だったと思います。私はまず患者様
の思いを知るため、時間の許す限り患者様と話をするようにしました。そして、少しず
つ信頼関係が築けてきた頃、思い切って患者様に最後はどのように過ごしたいか、なに
かやり残していることはないか聞いてみました。その方は「ちょっとでもいいから家に
帰りたい。最後に自分の集めていた釣りの道具を整理したい」とおっしゃいました。状
態もかなり悪くなっておられたので猶予はありませんでした。すぐにベッドや在宅用の
酸素吸入機をレンタルする準備を整え、外泊をしてもらうことにしました。いつもベッ
ドで苦しそうに横になっておられるその方が外泊の当日は今まで見たことのない笑顔で
「いってくるわ」と私に言ってくれました。その笑顔は忘れられません。その方は外泊
から帰ってきて数日後に亡くなりました。
今振り返ってみると私がした看護は本当によかったのか、家族看護はできていただろう
か、話をした時期はどうだったのだろうか、反省すべき点はいくつかあります。しかし、
終末期看護の知識も技術も未熟だった私が、心を込めて看護することで最期に患者様を
笑顔にすることができたことは忘れられない経験でした。業務に追われる毎日ですが、
後輩の「看護のこころ」を育てるためにも、自分自身の「看護のこころ」を育てるため
にも、「看護のこころ」について語る場を作って行きたいと思います。
                    
看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                           松村 宣政

 初めまして。今月の研修医日記を担当することになった2年目の松村宣政です。時間
が過ぎるのは早いもので、もう2年間が終わろうとしていることに驚きます。働き始め
てからの2年間、心身共に健康で、毎日充実した日々を送れることに喜びを感じており
ます。同僚や先輩が既に書かれており、重なることもありますが、自分なりに2年間を
振り返って書きたいと思います。
1) 3次救急研修と麻酔科研修
 当院は3次救急研修も麻酔科研修とも必須であり、前者を3ヶ月、後者を2ヶ月ロー
テートすることになっています。病院によってはどちらか一方のみ3ヶ月というところ
もありますが、共に必須科目になっていることは一つの特徴であると思います。3次救
急ではACLSなどの実践の場がたくさん経験でき、外傷患者さんをみる機会も数多くあり
ます。救命医療の醍醐味を経験できると思います。麻酔科では挿管から術中管理、抜管
に至るまで熱心なスタッフのもと数多く経験することができました。いい意味で任せて
もらえるので緊張感を持ちつつ、自主的に実践させてもらえました。
2) 当直制度
 当院では2年目と1年目がペアになって当直をしています。最初の対応から初期判断
まで任されています。各科のスタッフやレジデントの先生がバックアップしてくださる
ので安心して初期治療にあたっています。ただ、基本的にかかりつけの患者様のみなの
で、最初から診断がついていることがあり、その点がやや物足りないかもしれません。
しかし、忙殺され、次から次にさばくということはないので一人一人じっくり考えなが
ら診療できる点はいいことだと思います。
3) 同僚の多さと立地
同期が18名と多いことも特徴の一つであると思います。同期が多いから症例がなくて困
った経験は一度もなく、むしろ同じ科をローテートしている同期がいるおかげで彼らの
姿が励みになったりといいことばかりでした。この2年間、すばらしい同期と巡り会え、
院外でも楽しい時間を過ごせました。医者になりたての2年間を共に過ごした仲間は私
の大事な財産となりました。立地についてですが、当院は大阪市の中央区にあり、梅田・
心斎橋・難波どこへ行くにも便利です。仕事との切り替えをするにはそういった環境も
非常に重要であると思います。
 これを読まれる方はおそらく初期研修をどこでしようかと考え始めた医学部5年生や
6年生であると思います。一つアドバイスできることがあるとしたら、そこに足を運ん
でみましょう。ホームページや風の噂では本当のことはわかりません。実際に行ってみ
てそこの研修医や研修を終えたレジデントをつかまえて話を聞くのが一番いいと思いま
す。拙い文章ですが、少しでも病院選択のお役に立てたとしたら幸いです。


                            西野 実穂

 はじめまして、大阪医療センター研修医2年目の西野実穂と申します。
 あと3ヶ月足らずで2年間の研修医生活も修了というところまで来ました。この2年
間はいつになく時間の流れが早く、本当に瞬く間の2年間でした。
 大阪医療センターは私にとって社会人になって働く初めての病院であり、他の病院勤
務は経験したことがないためもちろん厳密な比較はできずあくまで私自身が感じたこと
ですが、この病院に来てよかったと思うことを何点か書かせてもらおうと思います。ま
ず第一は、なんといっても素晴らしい仲間や指導医に恵まれたことです。
 当院は研修医一学年18人と、市中病院の中では比較的研修医の数が多いという特徴が
あります。18人皆、出身もこれまでの人生経験も多種多様で、それぞれにいろんな考え
や感性を持った人が集まり、日々机を並べて共に研修しています。仕事で落ち込んだり
へこんだりすることも多い毎日の中、常に近くで励ましねぎらいの言葉をかけてくれる
仲間の存在は非常に大きく、精神的な支えでありました。と同時に仕事に臨む姿勢や患
者さんへの接し方、医者としての人生目標など、日々さまざまな話をしていく中で、自
分の中にはない視点や考え方にはたと気づかされたり、刺激を受ける部分も大きかった
ように思います。また仕事の時のみならず、毎月誕生日会を開いたり海に出かけたりと、
数々の楽しいイベントも共有し、文字通り苦楽を共にしてきました。このように単に同
僚という枠組みを越えて何でも語り合える良き仲間、同志を持てたことは、本当に非常
に大きな財産となりました。
 また、各科をローテートしていく中で出会った指導医の先生方の存在も、同期同様、
この2年間で得た大きな財産です。命に携わる職業であることへのプロ意識や責任感の
強さ、日々情熱を持って全力で医療に取り組まれる姿には脱帽し、頭が下がる思いでい
っぱいですが、そのぶん医師としても人間としても自分の未熟さや至らなさを実感させ
られることも多々ある毎日であり、自分もいつの日か少しでも近づけたらと、向上心を
かきたてられる、そのような先生方に囲まれて日々仕事できたことは非常に幸せなこと
であったと思います。
また、当院は女性医師への理解が深く、結婚・出産後も女性医師が働きやすい環境作り
に病院全体で積極的に取り組んでいるのも一つの特徴です。そのため、年齢層も幅広く
さまざまなバックグラウンドを持った女性医師が各科で多数活躍されており、女性の方
であれば、同じ女性として自分の人生のロールモデルとなるような先生にきっと出会え
るチャンスがあると思います。
 以上、拙い文章ですが病院選びで悩んでおられる方々等のお役に少しでも立てたら幸
いです。興味のある方はぜひぜひ一度気楽に見学にいらしてみてください。
                  
臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、徳永尚美 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 インフルエンザなど流行期に入っていますので、手洗い、うがいをして、かからない
ように予防してください。
では、来月まで。

このメールマガジンは、バックナンバーも見ていただけます。
(以下のURLからお入り下さい)
http://m-maga.onh.go.jp

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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