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メールマガジン「法円坂」No.99(2009/8/17)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



  今年は、梅雨開けがおくれ、やっと夏が来たという実感ですが、昨年よりは
蒸し暑さがきついような気がします。いかがお過ごしでしょうか。春から突然
襲ってきた新型インフルエンザも、当初考えられていたよりは、弱毒型であっ
たとはいえ、その勢いはおさまることなく、秋冬に突入しそうです。正しい医
療情報を得て、過大にも過少にも評価せず、備えていきたいものです。
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     メールマガジン「法円坂」No.99(2009/8/17)
     (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 で す     
  ・☆ Cafe Core(カフェコア) OPENしました! ☆
 ・病児保育所(ぞうさんルーム)がオープンしました
 ・一次救命処置(BLS)研修・二次救命処置(ICLS)研修
 ・大阪市「第18回ひとり・ふたり・みどり緑花コンクール」
  表彰式典に参加して
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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先月のメルマガでクリニカルパスを取り上げた際に、国立国語研究所の調査に
ついて触れましたが、そのことをもう少し詳しくお話ししたいと思います。

国立国語研究所から、「病院の言葉を分かりやすくする提案」がなされていま
す[1]。この提案は、我々、医療に携わる専門的立場の者に向けられたもの
で、患者さんやその家族のような医療の非専門家を対象に用いる言葉をもっと
分かりやすくする工夫についての提案です。

国語研究所の調査では、一般国民の8割を超す人たちが「医師が患者に説明す
るときの言葉が分からない」と答えているようです。我々は「インフォームド
コンセント」に努め、患者さんやその家族に色々説明しているつもりですが、
そこで使っている言葉が専門用語などであるために、結局、患者さんや家族に
意図する内容が伝わっていないということをあらためて認識させられました。
以下、この提案から抜粋させていただきます。

医療者の言葉が分からない原因として、次の3つがあげられています。
1.患者に言葉が知られていない
2.患者の理解が不確か
3.患者に理解を妨げる心理的負担がある

「患者に言葉が知られていない」とは、患者さんが言葉そのものを知らない場
合です。この調査ではその言葉を「見たり聞いたりしたこと」がある人の比率
を「認知率」と呼んでいますが、この認知率が低いものです。認知率の低い言
葉として、DIC、振戦、EBM、クリニカルパスなどがあります。

「患者の理解が不確か」とは、認知率は高いのだが、その言葉の意味を「知っ
ていた」人の比率(理解率)が低い場合です。認知率は60%以上あるが、理解
率との差が大きい言葉として、ショック、ステロイド、川崎病、肺水腫などが
あります。また、知っていて理解しているつもりでも実は誤解しているという
場合もあります。例えば、「貧血」の正しい意味は「血液の中の赤血球や、そ
の中の色素が減っている病気」ですが、「急に立ち上がったときに立ちくらみ
を起こしたり,長時間立っていたときにめまいがすること」と誤解している人
が68%もいたという結果が出ています。

「患者に理解を妨げる心理的負担がある」とは、その言葉に対し患者さんが心
理的な負担を感じ,理解が妨げられ、コミュニケーションがうまくいかなくな
る場合です。例として「腫瘍」があげられています。例えば、画像検査等より
良性腫瘍と考えられた患者さんに「腫瘍がある」と伝えたところ、患者さんに
は「腫瘍=がん」との思い込みがあり落ち込んでしまった、というケースです。
腫瘍には良性と悪性があることをまず理解させることの必要性が指摘されてい
ます。

 以上の3つの原因のそれぞれに対し、問題の解決のための対応が示されてい
ます。患者に知られていない言葉への対応としては、まず、日常語で言い換え
ることです。しかし、専門用語の中には,それを社会に広めることによって,
医療者だけでなく患者にとっても恩恵がもたらされる言葉があるので、そのよ
うな重要で新しい概念は普及させるように工夫すべきとされています。患者の
理解が不確かな言葉への対応としては、明確に説明することです。また、重要
で新しい概念として普及させる必要のある言葉もあるとされています。患者に
理解を妨げる心理的負担がある場合の対応としては、個々の言葉の表現の工夫
によって解決をはかるのではなく、言葉の問題とは別に取り組むべき課題であ
ると指摘されています。

 この提案では、分かりやすく伝える工夫の例として、57の言葉が上記の類型
別に取り上げられています。先月メルマガで取り上げた「クリニカルパス」は、
「重要で新しい概念の普及を図る」言葉という類型に属し、次のように示され
ています。

クリニカルパス 〔退院までの道筋を示した表〕  clinical path
 ○まずこれだけは
退院までの道筋を示した表
診療内容をスケジュール化し,分かりやすく記したもの

 ○少し詳しく
 「患者さんの、退院までの診療内容や治療の進み方を計画表の形にまとめた
ものです。(現物を渡して、見方を説明して)今後の予定や注意点などが書い
てありますので、よく見ておいてください。私たちもこれと同じようなものを
見ながら診療を進めていきますが、何か疑問があったり、ここに書かれている
のと違うことがあれば、すぐに知らせてください」

 ○時間をかけてじっくりと
「患者さんの、診療内容や治療の進み方を計画表の形にまとめたものです。入
院から退院までの間、いつどんな検査や治療を行うかが、スケジュール表にま
とめられています。また、食事や入浴、薬の飲み方の注意点なども記されてい
ます。私たち医療者のチームも、患者さん一人一人の病状や診療の予定につい
て、これと同じようなものを見て情報を共有するようにしています。私たちが
よい医療を行うために大事なものですし、患者さんもこれを見ることで、治療
のゴールまでの段階が分かります」

この後、○概念の普及のための言葉遣い、○ここに注意、と続きます。

 今回の提案の検討段階では約2000の専門用語が検討対象にあがり、その中か
ら100語に絞り込んで分かりやすく伝えるための工夫をまとめたそうです。そ
して、今回、57語について詳細な工夫が発表されたようです。

我々は、日頃の診療において、今回、国立国語研究所が工夫を考えてくれた57
語の何倍もの専門用語を使っています。国立国語研究所の提案してくれたポイ
ントを踏まえて、日常の患者さん等への説明に、工夫をしていきたいと思いま
す。


1.	国立国語研究所 「病院の言葉」を分かりやすく提案、
http://www.kokken.go.jp/byoin/teian/

 書籍としても出版されています。
 国立国語研究所「病院の言葉」委員会編著、「病院の言葉を分かりやすく 
工夫の提案」、勁草書房、東京、2009年。


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     ☆ Cafe Core(カフェコア) OPENしました! ☆
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                                              財務管理係長 龍田 隆寛

 外来患者様の診察の待ち時間解消や入院患者様が院内生活においてくつろげ
る空間作りをコンセプトに、8月14日(金)、外来診療棟1階にベーカリーカフ
ェ “Cafe Core” が誕生しました。
店内席の他、ライトコート(中庭)を整備して設置したデッキコーナーもござ
いますので天候の良い日には屋外テラス席をご利用いただけます。

 ドリンクメニューとして、厳選された有機栽培珈琲豆を使用したブレンドコ
ーヒーを1杯180円という驚きの低価格でご提供いたします。その他、世界のト
ップブランド “ラ・チンバリー” のコーヒーマシーンを使用して抽出した本
格エスプレッソコーヒーや、紅茶、フレッシュジュース、スムージー、具だく
さんスープ等、バラエティ豊富なオリジナルドリンクもご用意しております。
また、ドリンクと一緒にお楽しみいただける焼きたてパンや手作りサンドイッ
チ、スイーツ等のフードメニューも幅広く販売いたします。

 サービス特典として、ドリンクとパンのセット割引や、弊社オリジナルタン
ブラーを購入し持参いただいた方にはドリンク20円割引を実施しております。
その他 “OPEN記念セール” や月に1度の “サンクスセール” など様々な催
しも企画しております。皆様のご来店心よりお待ちしております。


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  病児保育所(ぞうさんルーム)がオープンしました  
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						副院長 山崎 麻美

 女性職員が、結婚して子供ができても働き続けることができるように、女性
職員の勤務環境改善の取り組みをしています。その子育て支援の一つとして、
病児保育所が、今年の4月にオープンしました。専門の保育士さん一人と、看
護師さん一人が担当です。月曜日から金曜日の8:30〜18:00の時間帯に、事前
登録をしている当センターの職員のこどもを対象に、小児科医の診察のあとに、
利用することができます。現在までの登録者は71名で、4月から7月末迄に、の
べ90名が利用しました。開所日のうち66パーセントにあたる55日間に、1日当
たり1名から4名までの利用者がいました。
これまで、子供が熱をだしたり、病気になると保育所が預かってくれないから、
子供を持つ職員が急にお休みしたり、早退せざるを得なくなり、忙しい医療現
場がますます人手不足になってしまうという状況がありました。小さい子ども
を持つ職員は、ほかの人に迷惑をかけてしまうからと、仕事を続けることをあ
きらめ、離職してしまうことも、多くありました。そうすると医師不足や、看
護師不足に拍車をかけてしまいます。こどもがいても安心して働き続けること
ができる職場を作ることは、医師や看護師の離職防止につながります。そのこ
とは、医師不足からくる医療崩壊を食い止め、患者さんが安心できる、良質な
医療を提供することをめざした取り組みです。皆様のご支援とご理解をお願い
します。


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  一次救命処置(BLS)研修・二次救命処置(ICLS)研修
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                   教育担当看護師長・職員研修部係長
                   大崎 和子

 心肺蘇生法は一次救命処置(Basic Life Support,BLS)と二次救命処置
(Advanced Life Support,ALS)に分けられますが、心停止傷病者の救命の
ためには、救命の連鎖といわれる 1.迅速な通報 2.迅速な心肺蘇生 3.
迅速な電気ショック 4.迅速で確実なBLSが行われた上での二次救命処置が
重要です。大阪医療センターでは、職員全員がBLSの知識・スキルを修得する
という目標のもと、BLS研修を年4回開催しています。(現在17回終了)参
加者の年齢層は20歳代〜50歳代と幅広く、職種も薬剤師・放射線技師・検査技
師・栄養士・事務職・警備員等と様々です。その内容は、意識の確認・人と物
の集め方・気道の確保・心停止の確認・人工呼吸・胸骨圧迫心臓マッサージ・
AED(Automated External Defibrillator,自動体外式除細動器)の使い方に
ついての知識とスキルを1つずつ修得していきます。90分の研修ですが、終わ
りに近づくとチームワークのとれた4名のBLSチームができ上がります。もし、
市中で人が倒れていてもこのような研修を受講しておけば、自分の役割が理解
できスムーズな人命救助に繋げることができます。
 一方、二次救命処置は、院内のみで行っていた研修から日本救急医学会・
ACLS大阪の認定コースに変更し「大阪医療センターICLS(Immediate Cardiac 
Life Support)コース」として昨年度より開催しています。11月には、第5・
6回コース開催予定です。この研修には、院内だけでなく院外からも医師・看
護師・放射線技師・検査技師等の方々が、受講生やインストラクターとして参
加されます。
心停止傷病者に遭遇する時は、いつも予告なく突然です。従って、一度受講し
たからOKという訳でなく、その後もインストラクターとして繰り返しスキルア
ップしていくことが大切です。急性期医療施設の職員として、一人ひとりが救
命の連鎖を担えるようこの研修を継続していきたいと思います。


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    大阪市「第18回ひとり・ふたり・みどり緑花コンクール」
    表彰式典に参加して
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                     ボランティアコーディネーター
                     藤本 和彰

 今年2月、発足当初から園芸にたずさわり、「園芸ボランティア」のリーダ
ーとして活動されている細野亘氏が代表となり、大阪市「第18回ひとり・ふ
たり・みどり緑花コンクール」団体部門に、昨年に続き応募しました。
3月17日に第1次審査(写真・書類選考)のうえ、3月26日に第2次審査
(現地審査)が行なわれ、団体の部「審査員特別賞」(作品名:「癒しの園」)
受賞の通知を受けました。その表彰式典が平成21年6月25日・午後2時よ
り、大阪市公館 レセプションホールにて執り行われました。
当日の会場には、受賞者代表 細野亘氏、園芸グループのメンバー、ボランテ
ィアコーディネーター等13名が同席しました。また、当院から恵谷副院長に
同席していただきました。受賞される代表の方々のしばし緊張した表情も、時
が流れ式典が終了するころには、”ホッ”とされたのか、穏やかな表情になら
れていました。
少しの時間でしたが、心地よい時間を共有させていただき感謝いたしておりま
す。

・ここで「ひとり・ふたり・みどり緑化コンクール」についてふれておきまし
ょう。
大阪市では、市民の緑化意識を高め、花と緑のまちづくりを推進することを目
的として、“花の万博”の翌年(平成3年度)から「ひとり・ふたり・みどり
緑花コンクール」を実施しています。
この「ひとり・ふたり・みどり緑花コンクール」は、市内の通りや住宅、事業
所等の玄関や窓辺など、道行く人が見て楽しめるような場所に年間を通じて花
と緑の調和した美しいまちづくりを行っていただき、その美しさやアイディア
の斬新さ等を競っていただくコンクールで、市内の自治会などのグループ等を
対象とする団体の部と、個人の部があります。
 
・受賞について
第18回となる今回は、平成20年10月20日(月)から平成21年2月2
7日(金)まで作品を募集し、団体14点、個人13点、計27点の応募作品
のうち、第1次審査を通過した11点の作品について、花飾りのデザインや草
花の維持管理状況など、現地調査を実施し、受賞者を決定しました。
応募作品はいずれもアイデアや工夫を凝らし、「全体的にレベルが高くなった
事例が多く見られ、見せ方のテクニックやトータルコーディネート(全体構成)
がとても向上してきました。また、人との触れ合い、繋がりが活動の中に広が
っていることも嬉しいことです。今後も継続していただき、花と緑あふれるう
るおいのある大阪の実現、都市環境改善、地球環境保全の一助となるよう期待
しています。」との審査員の講評もありました。
(※大阪市 ゆとりとみどり振興局報道発表資料(2009年6月)より掲載)

 この緑花コンクールは「長年にわたり大阪市では、市民の緑化意識を高め、
地域における花と緑の調和した美しいまちづくりを推進すること」を目的とし
ています。
まさに、ボランティア園芸グループが発足後6年の月日を経て、“花と緑いっ
ぱいの病院を”を合い言葉に、花と緑の調和した美しいまち(病院)づくりに取
り組み、市内外の多くの患者さんやご家族等の目にふれる、院内外でのプラン
ター(寄せ植え)や花壇づくりなどの地道なボランティア活動が、初めて外部評
価された昨年に続く受賞の知らせは、私たちにとって、二重三重の嬉しい受賞
の知らせになりました。
「患者さんがお花をながめて、少しでも心が和んでくだされば・・・」という
ボランティアの思いが、年を重ねることで、だんだん実ってきたと思われます。
荒れたお庭はいつの日か地味ながらも優しいお庭になりました。作業中に、花
壇の横を通る患者さんやご家族の方に、「いつもきれいな花をありがとう、ご
苦労さま」と声をかけられたときはとっても嬉しく、また頑張ろうとやる気が
おこります。
また、切り花にしてお部屋に飾っていただいたり、カメラに撮っていただいた
りと、ほんの少しでも患者さんのお役に立てることを嬉しく思っています。
今回の受賞におごることなく、これからも「少しでも多くの人たちの、心和む
花を咲かせたい」と思って活動しています。
ぜひ、きれいに咲いた花を見て下さい。
きっと心を和ませてくれますよ。
そして、元気な声をかけてください。


【メルマガ(ホームページ)を見た方にメッセージを】
・ぜひ一緒に病院に花を咲かせましょう。お花の好きな方は勿論、この活動を
通じ、地域社会の多くの人と人の交流のなかで、一緒に楽しみを共有し、より
健康で幸せを実感できることが、花づくり、人づくり、地域づくり、環境づく
りにつながっていくことに共感します。園芸ボランティアを希望される方の登
録をお待ちしています。

“花と緑いっぱいの病院を”を合い言葉に活動されている「園芸ボランティア」
です。
ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/
電話番号→06−6294−1331(代表) 
患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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           看 護 の こ こ ろ
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                         東10階病棟 副看護師長
                        坪井 陽子

 残暑お見舞い申し上げます。
蝉の鳴く声が響き渡り暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
 私は、今年で看護師になって12年目になり、整形外科と消化器内科で看護を
行ってきました。その間、患者様から多くのことを学ばせて頂きましたので、
その内の1つを紹介します。
 働き出して数年目のことです。私は整形外科で、軟部腫瘍で終末期の患者様
の受け持ちをしていました。終末期の方なので、残りの時間を少しでも御家族
の方と自宅で過ごせたらいいのではないかと考え、傷の消毒や導尿(管を入れ
て尿を出すこと)などの指導を行い、外泊の計画を立て実施して頂きました。
帰院後の反応を尋ねると、その患者様と家族の方は「疲れた。しんどいだけや
ったわ。」との反応でした。患者様のためにと思って行ったことが、患者様や
家族に苦痛を与えていたのです。家族や患者への負担を考慮した指導が不十分
で、事前に患者様や家族の思いを十分に聴けておらず、「終末期=少しでも自
宅で」という思い込みの押し売り、自分中心の看護になってしまっていたので
す。
 今、私の働いている消化器内科では、終末期の患者様が多くいらっしゃいま
す。そしてスタッフは3年目以下が半分以上を占めています。経験年数の少な
いスタッフが多い中、私と同じような自分中心の看護を行わないように、毎日
カンファレンスを行い、チームでの情報共有、患者様1人1人の思いの把握、
治療や看護の方向性の確認、在宅調整、新人看護師への看護実践の具体的な指
導などを行っています。カンファレンスで、多くの意見を交換することにより、
少しでも患者様やご家族が満足できる終末期を過ごせるように努力し、「この
患者様にとっての最善の看護、方法なのか」ということをいつも考えられるよ
うに指導しています。
 教育担当の副看護師長として、新人看護師やスタッフの指導をすることが多
いですが、これからも、どのような看護場面においても、原理原則をふまえ、
安全・安楽を考えた上で「この患者様にとって最善なのか。」ということを共
に考え看護をしていきたいと思います。


看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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						研修医 角野 喜則
 研修2年目となり、外科、総合救急部、総合内科、循環器科、麻酔科と必修
科を経て、脳神経外科にて研修中です。 
当院での研修について主観が入りますが特徴を簡単に。
 
3次救急と麻酔科ともに研修が必須です(改定後どうかはわかりませんが)
 当救命センターはいわゆるICU型の救急で、CPA・多発外傷・薬物中毒等を中
心に初療〜集中管理まで一貫して経験できます。さらにPCPSの導入や緊急開頭
が必要な循環器や脳外科の症例も数多く、これらの科を志望する先生方には魅
力的と思います。Criticalな症例のICU管理では多くの知識が必要になります
が、様々な症例と優秀なスタッフの指導の下に貴重な経験を積むことが出来ま
す。また、病棟での処置や手技も充実しており、積極的に参加すれば胸腔穿刺・
ドレナージ・気管切開などの手技も数多く経験できますし、ACLSのリーダーを
複数回経験できたのは大変有意義に思いました。麻酔科研修では術中管理、挿
管手技の習得を目標に、周術期管理を数多く経験できます。 麻酔法の選択か
ら、中心静脈の確保、各種薬剤の使用まで任せられる研修は、実践力を養うこ
とができます。

時間外当直は1,2年目研修医が担当し、こちらではER型の救急を経験できます。
 以前はかかりつけのみでしたが最近は腹痛、頭痛、発熱等の初診の方も受け
入れています。感冒から急性心不全や脳梗塞まで、基本は診察から鑑別、初期
治療まで自分たちで行いますが、コンサルト体制が整っており、安心して診療
の経験を積むことができます。また、週2回外来当直の症例検討会(寺子屋)
があり、複雑な症例の復習や共有の機会もあります。当直数も週1回程度で、
負担になることはなく、日常の診療や勉強の時間が妨げられることはありませ
ん。

スタッフ・レジデント・同僚が同規模の市中病院に比較して豊富です
 多くの先輩たちは自分のこれからを想像する参考にもなりますし、理想の医
師との出会いもあると思います。レジデントが多いと手術などでの経験は少な
くなりますが、それゆえ積極的にアピールする必要もあるので我流にならずし
っかりした基礎を築くには適していると思います。また年齢が近い分、直接学
ぶ事が多く、良好な研修環境を築けます。カンファレンスが多く、スタッフの
前でのpresentationや、活発な議論は知識の整理や獲得に役立ちます。同僚研
修医は16人(+歯科研修医1人)いて、経験が少なくなったり、馴れ合いになっ
たりする悪い点もある一方、様々なbackgroundの研修医がいるので、良い刺激
になったり、休日の融通や困ったときに助け合える環境が整っているのは心強
いと思います。
その他、当センターが災害拠点病院で毎年大規模な災害訓練があったり、院内
でICLSやBLSの講習会があったり、文献を多数図書室にて閲覧できたりするこ
とも特徴ですし、各科後期研修が充実しているのも、今後専門研修が前倒しに
なる上で、重要になってくるかもしれません。他の先生方はわかりませんが、
私にとってはミナミやキタといった関西を代表する繁華街が近く、ストレスを
発散できる環境にあるのも有利な環境と考えています。

悪い点も挙げだすと多数ありますが、いい意味でも悪い意味でも本人次第で研
修生活をアレンジできる環境が整っている病院だと思います。1回きりの研修
生活を有意義に過ごせるように、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。


						研修医  西田 真理
大阪医療センターで研修医として働きはじめ、約1年半が経ったところでこの
研修医日記を書かせて頂いています。先輩方や他の研修医の先生方の研修医日
記からこの病院の魅力や研修医生活が伝わるかと思いますが、私なりに大阪医
療センターでの今までの研修生活で良かった点について書きたいと思います。
1.恵まれた環境
当院は研修医数が16人と少し多いように感じますが、それぞれ個性のある研修
医が集まり、互いに刺激しあい、時に一緒に学んだり、遊んだりととても楽し
い研修医生活を送ることができます。また、レジデントの先生方も多く、アド
バイスを受けながら自分の臨床能力を磨く環境にあり、自分なりに学べばそれ
に応える環境はあると思います。研修医として医師して初めて働くのはストレ
スも多く、わからないことばかりですが、その中でもストレスも少なく、教え
てもらえる環境で研修できたことに感謝しています。

2.研修制度
多少研修制度が変更されたので同じではないかもしれませんが、1年目は内科
を合計6か月、外科を3か月、救急を3か月で基本的に3か月の周期で研修します。
3か月あるので、じっくりと自分で調べながら余裕を持った研修ができます。
また、救急と麻酔科が必修であり、全身管理に興味のある方にとっていい研修
制度と思います。

3.最後に
他にも、大阪医療センターならではの特徴や雰囲気はあるのですが、それにつ
いては一度見学に来ていただいて、私達研修医がどの様に働いているか見てい
ただくのが一番かと思います。興味ある方は是非一度見学にいらして下さい。


						研修医 城 尚志
皆さんこんにちは。
 外科→総合内科→救命救急→消化器科→放射線科(選択)→精神科→循環器
科(選択)とローテーションしてきました城です。
 簡単に研修内容を紹介させていただきたいと思います。
最初に回った外科ですがまず基本的な病棟仕事を覚えることに一杯一杯でした。
患者さんが急変しても何も出来なかったことを記憶しています。次第に業務に
慣れてくると何をすべきかわかるようになり、雑務を含め本格的な医療行為を
習得していきました。ある程度慣れてきても、緊急オペなど慌ただしい大変な
日々でした。しかしその分医師としてのプロ意識を自覚でき、非常に良いスタ
ートが切れたと思います。
 総合内科では患者さんをじっくり診察して、じっくり治療方針を考えること
が出来ます。総合内科5グループのすべての患者さんを受け持つため、勉強す
ることは多く、その分浅くはなりますが内科的な幅広い思考力につけることが
できました。
 救命救急科での診療は基本は上の先生がすべて行うため、研修医は無心で雑
務をこなしていく毎日です。四日に一回夜間勤務があり、とにかく怒られまく
られ精神的にも肉体的にもかなりハードです。ここが一年目最大の山場でしょ
うか。正月の期間は三次救急の当直に加え、本来なら免除される二次当直にも
当てられる理不尽な制度もあり、睡眠時間もろくになかった印象です。三次救
急の診療を真近でみれること自体は貴重な経験でしたが病院として制度的に改
善すべき点が多いように感じました
 消化器科は外科と内科の中間といったイメージで、内視鏡やエコーなどの手
技と内科的な病棟仕事をどちらもこなす必要があります。忙しい毎日ですがそ
れに見合って得るものは多く、努力した分だけ成長できる科と感じました
 内科外科救命を終わり、その後、放射線科→精神科→循環器科、とローテー
ションして今に到ります。今までの内科外科の知識に加え、画像診断の知識や
精神疾患、循環動態の考え方など各科の専門知識を得ることで、医療技術や視
野が広がり、患者さんに総合的にベストな医療を提供できるようになるはずで
す。
 さて最後に研修医の二年間で行う救急二次外来の当直の話ですが、基本かか
りつけの患者さんを診察するため、一般病院の当直とは異なり初診の患者さん
を診る機会は少なくなります。そのためプライマリとしては弱くなります。し
かし多すぎて対処しきれないということはほとんどなく、目の前の症例につい
て深く考えることはでき、悩む症例であればすぐに各科の上級医に相談できま
す。
 全体な流れとしては通常業務で専門的な知識を学び、当直でプライマリを学
ぶといった感じです
 ざっと紹介しましたが、研修内容については以上です。大阪医療センターは
医療レベルだけではなく人格的にも尊敬できる医師が沢山います。一度見学が
てら遊びに来て下さい。丁寧に案内しますんで。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


**********************************************************************
総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、徳永尚美 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
**********************************************************************
 昨年に引き続き、当院の園芸ボランティアの皆さんは、大阪市「緑化コンク
ール」特別賞を受賞されました。当院には多くのボランティアの皆さんが、患
者さんのために力を貸してくださっています。入院中の子どもたちに絵本の読
み聞かせやお習字を教えていただいたり、患者情報室のお世話をしていただい
たり、患者さんの案内や繕いものまで、いつも本当にありがとうございます。
http://m-maga.onh.go.jp

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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