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メールマガジン「法円坂」No.104(2010/1/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



新年あけましておめでとうございます。
皆様、年末、年始はどのように過ごされましたでしょうか。
今年初めての、メールマガジンをお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.104(2010/1/15)
   (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 で す     
 ・糖尿病について 第4回
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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あけましておめでとうございます。

 大阪の三が日は晴れ空に恵まれ、すがすがしい年の初めを迎えることができ
ました。

 さて、今年はとら歳ですが、十干十二支では庚寅(かのえ・とら、こういん)
の歳です。ものの本によると、「庚」はものがあらたまるという意味であり、
草木の成長が行き詰まり、新たな形に変化しようとする状態を表しているそう
です。一方、「寅」の字は動くの意味で、春が来て草木が活き活き伸びる状態
を示しているそうです。また、「寅」には、謹んで助けあうという意味もある
そうです。今年は庚と寅とがあいまって、従来の事象を改め新しい筋道を付け
ていく年となるそうです。
 
昨年の新年のメルマガでは、「己丑の年は、今までの流れに終止符がうたれ、
これまでの仕組みに変革が起こる年とされている」と書きましたが、実際、政
権交代が起こり、また、景気の低迷で世間の混乱がみられました。新しい考え
方で世の中が動き出すのは、来年の辛卯の年からだそうで、昨年から来年にか
けての3年間は、まさに時代の変革期で、価値観が変わる時期だそうです。

 当院のことを振り返ってみますと、昨年には、大阪府のがん診療拠点病院の
認定、看護学校の定員増加、校舎の新築、病院アドベンチャーの実施、新型イ
ンフルエンザへの対応などがありました。また、国立病院機構としては第二期
中期計画がスタートしました。しかし、己丑の年にもかかわらず、格別の大き
な変動もなく過ぎた一年でした。

 しかし、今年は、これまでの当院の臨床研究の実績が認められ、4月から臨
床研究センターの研究部の数が増えます。臨床研究は当院の重要な基盤の一つ
であり、これまでも診療と研究が両輪となって当院を前進させてきました。庚
寅の年に臨床研究センターの組織替えができるのも何かの縁と思い、今後とも
臨床研究に前向きに取り組んでいこうと考えています。

 また、救急医療をはじめとして、医療が担う、社会のセイフティー・ネット
としての役割も、これまでと同じく、重要です。国立病院という名を持つ当院
には、他の医療機関以上に、種々、期待されることが多いと思われます。当院
の特徴となっている機能を十分に生かし、地域医療の一翼を担っていくことも
当院の使命であり、よりいっそうの努力をしていきたいと思います。

 本年も引き続き、当院への倍旧のご厚情を賜りたく、よろしくお願い申し上
げます。


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              −糖尿病について 第4回−
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                                                    東堂 龍平

 計4回にわたる糖尿病のお話ですが、この1月号で終了となります。最終回の
今回は、糖尿病の治療方法についてです。

<糖尿病の治療方法>
 糖尿病の治療には、食事、運動、薬の3つの方法がありますが、基本はまず
食事と運動、すなわち生活習慣の改善です。生活習慣の乱れとは食べ過ぎや飲
み過ぎ、運動不足や睡眠不足、過労などです。

1 食事療法
 昔の粗食だったころの格言で「腹8分目」といいますので、食事は「腹6から
7分目」にしてください。また、食べ物の種類をできるだけ多くすることも必
要です。油は少量でもカロリーが多いので、控え目にしてください。食事は朝
昼晩と規則正しくとること。朝食を抜くとたいていの場合、夕飯だけをたくさ
ん食べることになります。遅めに夕飯を食べてそのまま寝ると、栄養分は脂肪
となってたまるだけです。また、よく噛んで食べると満腹感が得られます。
具体的に何をどれだけ食べればいいかという栄養面の相談(栄養食事指導)は、
外来受診の際に予約ができます。また、外来糖尿病教室を毎月行っていますの
で、日程を糖尿病内科のホームページで確認してください。教育入院もありま
す。1〜2週間入院してもらい、食事の量を実体験してもらうのが一番です。入
院日数は相談に応じます。

2 運動療法
 一生懸命体を動かして働いていても決して運動にはなっていません。仕事以
外に運動をすることが必要です。
 運動は、いつでもどこでも一人でも出来る運動をした方がいいでしょう。簡
単に出来る散歩、ウオーキング、ランニングといったものがいいと思います。
20〜30分以上の長さで、週3回ぐらいのペースで続けることが大切です。運動
の強さは少しどきどきするくらい(心拍数で1分間に100〜120回)、少し汗ば
むくらいが目安です。また、普段の生活の中で、エレベーターを使わずに階段
を上ったり、買い物に遠回りして歩いたりして、工夫して運動することも可能
です。
「運動で痩せよう」、「運動した分だけ食べよう」と考えるのは間違いです。
運動の効用は、からだの血の巡りを良くして、筋肉や心臓、関節の状態を良く
するなかで新陳代謝が活発になり、インスリンが活性化されてよく働くという
ことです。

3 薬物療法
 食事や運動だけではうまく調整できない場合に、薬を使用します。薬には飲
み薬とインスリン注射があり、ともに血糖値を下げる作用がありますが、糖尿
病が治るわけではありません。また、「薬を飲んでいるから、私はどれだけ食
べてもいい、運動しなくてよい」と思うのも間違いです。
 飲み薬には、糖の吸収を延ばす薬、インスリンの分泌を促進する薬、インス
リンの抵抗性を改善する薬と大きく分けて3種類あります。3種類のうちどの種
類の薬を使うかは、肥満の有無や血糖コントロールの程度などによって決まり
ます。1種類でコントロールできない場合は2種類、3種類と増やして飲んでも
らいます。ただし、飲み薬の効果には限界があり、2〜3種類飲んでもコントロ
ールできない場合はインスリン注射薬を使います。
 1日数回のインスリン注射と血糖自己測定との併用で、こまめな血糖コント
ロールを図ります。インスリンの導入は外来でも出来ますが、入院して覚える
ことを勧めます。


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 「第29回“愛の夢コンサート”クリスマスコンサート」開催される
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                                         ボランティアコーディネーター
                                         藤本 和彰
 
 12月10日、当大阪医療センター講堂にて第29回“愛の夢コンサート”クリス
マスコンサートが行われました。会場はクリスマスコンサートにふさわしく、
ボランティア「法円坂」の皆さんと職員の皆さんにより、2体のクリスマスツ
リーがとっても綺麗に飾り付けられました。
“綺麗ですよね”コンサートは、いつも司会でお手伝いをしていただいている
八田叔子氏の明るい声の響きのなか、予定時刻午後7時の開演となりました。
プログラムを紹介しましょう。

1.声楽:椿本 実加(メゾソプラノ)、ピアノ伴奏:仙波 治代
♪アヴェ・マリア
♪クリスマスメドレー(♪神の御子は〜♪牧人ひつじを〜♪あめにはさかえ〜
♪もろびとこぞりて)
♪アニュス・デイ
♪あらのの果てに
         
2.ピアノ演奏:佐竹 史子
♪踊り明かそう
♪白い恋人たち
♪タラのテーマ
♪秋の風景  (オリジナル曲) 

3.ヴァイオリン:松永 眞澄、ピアノ:小笹山 紀子
♪ホワイト・クリスマス・・・アーヴィング・バーリン
♪眠りの精・・・ヨハネス・ブラームス
♪ハンガリー舞曲第5番・・・ヨハネス・ブラームス
声楽:笠谷 万友美(ソプラノ)
♪天使のかて・・・賛美歌
♪さやかに星はきらめき・・・賛美歌・第2編

4.皆さん一緒に歌いましょう!  ピアノ伴奏:小笹山 紀子
♪サンタが街にやってくる
♪きよしこのよる

☆司会:八田 叔子

 最初の演奏は声楽で、椿本 実加氏。そしてピアノ伴奏でお手伝いをしてい
ただいたのは、仙波 治代氏です。椿本 実加氏の声質はメゾソプラノです。当
院のコンサートに初めて参加していただきました。
クリスマスメドレーでは、「♪神の御子は」「♪牧人ひつじを」「♪あめには
さかえ」「♪もろびとこぞりて」を聴かせていただきました。会場の皆さんに
も、プログラム裏面の歌詞を見ながら歌っていただきましたが、ちょっと難し
かったご様子でした。とってもスリムでいらっしゃる椿本 実加氏、細い身体
から溢れ出る、いいお声を聴かせていただきました。讃美歌のメロディーが会
場にあふれ、クリスマスムードが一気に高まった感じさえしました。そして賛
美歌の歌声に身も心も癒された気持ちになりました。
 続いて、ピアノ演奏の佐竹 史子氏。今回で29回目を迎えた“愛の夢コンサ
ート”ですが、第1回目からご参加いただき、フル参加していただいています。
毎回オリジナル曲を聴かせていただいており、今日はどんな曲を聴かせていた
だけるか、コンサートでの楽しみの一つになっています。
今回、聴かせていただいたオリジナル曲は「♪秋の風景」、この曲は色鮮やか
に紅葉した山々の秋の情景を描いて作られたそうです。きっと皆さんも、この
ような情景を思い浮かべながら聴かれたことと思います。いつも素敵な曲をあ
りがとうございます。
最後の演奏は、ヴァイオリン・松永 眞澄氏、ピアノ・小笹山 紀子氏、そして
声楽はソプラノ歌手・笠谷 万友美氏でした。
ヴァイオリン奏者の松永 眞澄氏は、「第24回愛の夢サマーコンサート」に続
き、2度目のご出演になります。当院で大手術をされ、すっかり元気になられ
た松永 眞澄氏。すばらしいヴァイオリンを弾いていただきました。
そしてお別れは、「皆さん一緒に歌いましょう!」のコーナーです。会場の皆
さんが主役となって、「♪サンタが街にやってくる」「♪きよしこの夜」の2
曲を、小笹山 紀子氏のピアノ伴奏に合わせ、元気に笑顔で大きな声で歌って
いただきました。会場にはお子さんの姿もあり、楽しんで歌っていただけたこ
とと思っています。皆さんのとってもすばらしい、暖かい歌声が聴こえてきま
した。なにか元気をいただいた感じがしました。“ご協力ありがとうございま
した”とっても嬉しく思っています。
当日の会場には、およそ160名の患者さんやそのご家族、お友達の方々にお越
しいただき聴いていただくことが出来ました。ありがとうございました。
恵谷副院長のご挨拶にもありましたが、今日は司会の八田 叔子氏を始め、音
楽ボランティアの椿本 実加氏、仙波 治代氏、佐竹 史子氏、松永 眞澄氏、小
笹山 紀子氏、笠谷 万友美氏、そしてボランティア「法円坂」の皆さん、職員
の皆さん、ありがとうございました。いろんな方たちのご協力により無事に終
えることができました、感謝しています。ボランティア皆さんからの贈り物
「クリスマスコンサート」、“愛の夢”の贈り物として心の片すみにでも納め
ていただければと願っています。皆さまの一日も早いご回復を心よりお祈りい
たします。
もうすぐクリスマスですね。チョッピリ早いクリスマス、十分に楽しんでいた
だけたことと思います。今夜は「愛の夢のプレゼント」を枕に、素敵な夢を見
ながら、ぐっすりとお休みください。「Good Night!」


ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/
電話番号→06−6294−1331(代表) 
患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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           看 護 の こ こ ろ
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                                                 手術室 弓場 加緒里

 新年が明け、今年も1年がんばろうと心新たに思っているところです。
私は、看護師になり9年になります。一昨年の4月、手術室に異動になりました。
それまでの病棟勤務とは違い、手術室での仕事は何もかも初めてで必死の毎日
でした。緊張して入室してこられる患者様の緊張をほぐすどころか、自分が緊
張でいっぱいでした。少しずつ余裕ができてきた今、患者様の持つ力にこちら
が教えられ、感動させられることが多くあります。
 先日、翌日に心臓の手術を控えた患者様の術前訪問に伺いました。訪室する
と、患者様は硬い表情で手術オリエンテーション用紙を見ていました。私は、
ベッドサイドの椅子に腰かけさせていただき、患者様に手術室内での流れを説
明した後、患者様とお話させていただきました。すると患者様は、今までの経
過を話してくださいました。その患者様はたまたま他のことで受診した際に心
臓の病気を発見され、手術が必要であると言われました。そのため突然のこと
で混乱したこと、現在症状がないのに手術を受ける決心をするには葛藤があっ
たこと、家族のこと、商売のこと、手術を受けるに伴いたくさんの心配事があ
ることを話してくださいました。私は、その時、今まで手術室で手術を受ける
患者様の一部しか見ていなかったことに気付きました。手術室内では、患者様
の身体面にばかり注目してしまいがちですが、患者様は手術を受けるまでにい
ろんな思いを抱きながら決心して手術に望まれていること、また当たり前です
が、患者様には、生活があり、家族がいるということを改めて感じました。
 そしてその患者様は、「明日が手術だから、がんばるしかない。手術を無事
に終えて、ICUを出て、ここの病棟に帰ってきて、自分で歩けるようになる
ことが目標。」と言われました。手術に対して葛藤を乗り越え、そのように前
向きに手術を受け入れ、自分で目標を考えられている強さを感じました。患者
様の目標が早く達成できるよう、患者様と一緒にがんばり、その手助けとなれ
るような看護をする必要があると思いました。術中の十分な観察や、二次的な
褥瘡の予防に努めることは手術室看護師にとって大切なことであると改めて感
じました。術後しばらく後に、患者様のカルテでその後の経過を見ると、点滴
もはずれ、病棟内を歩行できるくらいに回復されておりうれしく思いました。
きっと今後は退院という次の目標に向かっているだろうと思いました。患者様
ががんばって手術に望まれる姿に私たちの方が力をいただき、その患者様とと
もに私たちも一緒に関わり、回復されていくことが励みになります。
私たちが、患者様に関わるのは短い時間ですが、手術を受ける患者様が、いろ
んな過程を経て手術に臨まれていることを理解し、患者様がより安全に安楽に
手術が受けられるようにこれからも手術室看護に励んでいこうと思います。


看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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					  研修医2年目 三浦 弘之

 当院での初期臨床研修の特徴として、病床数が多く、数多くの症例を経験す
ることができること、また、それぞれの診療科の垣根が低く、コンサルテーシ
ョンも非常にしやすい環境にあることがあげられると思います。この他にも、
私が学生時代に見学に来た時にも感じましたが、実際働いてみてもつくづく実
感するのが、「当院は医師・コメディカルの方々がとても親切で、非常にいい
雰囲気の中で研修生活を送ることができる病院である。」ということで、この
点も当院の魅力の一つであると思います。また、1次2次救急医療に関しては
研修医1年目2年目が第一線となって診療にあたるため、問診から身体診察、
各種検査、治療といった一連の流れも自然と身についてくると思います。それ
に、1次2次救急医療を研修医が中心となって実践していくなかでも、各診療
科の当直の先生方が気軽にコンサルテーションに応じてくれるため、大きな不
安を感じることなく診療に当たることができることも、研修環境として非常に
恵まれていると思います。ぜひ一度見学にきてみてください。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、徳永尚美 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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今年は皆様にとって良い年になるように願っています。
手洗い、うがいなどして、インフルエンザにかからないように予防してくださ
い。
では来月まで。
 
http://m-maga.onh.go.jp
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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