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メールマガジン「法円坂」No.106(2010/3/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 東京都文京区の区長が第一子の長男の育児に専念するために2週間の育児休
暇を取得することを発表し、大きなニュースになりました。世の中のお父さん、
これから結婚を控えた若い男性の皆さん、男性の育児休業取得をどの様に考え
られますか。これからの社会、子育てをしやすい環境が整うことを女性として
も応援したいと思っています。
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   メールマガジン「法円坂」No.106(2010/3/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 で す     
 ・もう一つの災害訓練
 ・当院の治験への取り組みが大賞を受賞しました
  ・大動脈瘤に対するステントグラフト治療
 ・〜大阪医療センター ボランティア〜
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 最近、レギュラトリー・サイエンス(regulatory science)という言葉がよ
く使われます。日本語では「規制科学」と訳されますが、語感がよくないので、
レギュラトリー・サイエンスというカタカナ表示のままで使われています。

 レギュラトリー・サイエンスは、1987年に内山充氏(国立医薬品食品衛生研
究所名誉所長)により提唱された概念と言われ、「我々の身の回りの物質や現
象について、その成因と実態と影響とをより的確に知るための方法を編み出す
科学であり、次いでその成果を使ってそれぞれの有効性(メリット)と安全性
(デメリット)を予測・評価し、行政を通じて国民の健康に資する科学である」
と定義づけられています[1]。あるいは、「科学技術を人間との調和の上で、
最も望ましい形にレギュレート(調整)する科学である」ともいわれ、おもに
医薬品、食品分野を対象に提唱されました。

現在、regulatory scienceという言葉は国際的にも広く使われており、アメリ
カ合衆国の医薬品行政を司るFDAにおいてもレギュラトリー・サイエンスの研
究部門が設けられているほどです。

レギュラトリー・サイエンスは、科学の一分野ではありますが、基礎科学や応
用科学などの既存の科学技術体系とは目的や価値観が異なり、科学技術と人間
及び社会との調和を目指したものとされています。

レギュラトリー・サイエンスが必要になった背景には、たとえば新薬の承認審
査の過程において、客観性、透明性を保ち、いつ、誰が担当しても同じ結論に
到達するように環境を整備する必要が求められるようになったことがあります。
すなわち、医薬品や食品の品質、安全性、有効性などを、十分な科学的根拠に
基づいた予測、評価、判断によって保証できるように、研究の成果を社会にと
って望ましい方向に生かすことを目的としています。したがって、レギュラト
リー・サイエンスは、他の基礎科学、応用科学にはない独自の体系を持ってい
ます。

基礎科学等とレギュラトリー・サイエンスとを比較すると、従来の科学は科学
者により形成された独創的研究の達成を目的とするのに対し、レギュラトリー・
サイエンスは規制に適合し、かつ、判断者に信頼できる情報を提供するシステ
ムを形成することを目的しています。従来の科学を進める機関は大学などの研
究機関ですが、レギュラトリー・サイエンスの実施機関は行政府や産業界です。
また、その成果物は、従来の科学では論文や学会での発表ですが、レギュラト
リー・サイエンスでは規制に関するドキュメントなどになります。また、レギ
ュラトリー・サイエンスは、その性質上、政治・政策の影響を強く受けること
も、基礎科学等と大きく異なる点です。

最近、再生医療や遺伝子治療、あるいはゲノム解析を伴う臨床研究など、先端
的研究が急速に臨床応用に持ち込まれるようになっています。これまでは、先
端的研究の臨床応用も、これまで治らなかった病気が治るようになるなどの貢
献はあるにせよ、社会全体に及ぼす影響はそれほど大きくはありませんでした。
しかし、ライフサイエンスの発展により、遺伝子治療などの本格化が近づくに
つれて、先端的研究が社会に及ぼす影響は、生命観の変化をもたらすなど、大
きくなりつつあります。研究がもたらす効果や影響について、従来の科学に基
づいた予測・評価を行うだけでなく、その結果の社会的影響も推測し、社会と
の調和を図ることが必要になってきています。

このような課題の解決には、レギュラトリー・サイエンス的取り扱いがうって
つけと考えられます。

アメリカにおいても、トランスレーショナル・リサーチとレギュラトリー・サ
イエンスの結合が喫緊の課題となっており、NIHとFDAが協同でこの問題
に取り組むことを発表しています[2]。

我が国においても、にわかにレギュラトリー・サイエンスへの関心が高まりつ
つあるのも、このような事情が関係しているのかもしれません。


参考
1.日本薬学会レギュラトリーサイエンス部会設立趣意書。平成14年10月。
2.http://www.fda.gov/ScienceResearch/SpecialTopics/RegulatoryScience/
default.htm


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       もう一つの災害訓練
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                       医療安全管理室
                       係長 松本 洋美


 平成16年12月に大阪医療センターへ異動になりそれから唯一継続して活動し
ているのが、日本DMAT隊員としての活動です。DMATとは災害派遣医療
チーム(概ね48時間以内の急性期活動)のことをいいます。そのため毎年1月
に行われる災害訓練には企画から携わっています。今年は7回目を迎えました
が、確実に病院として成長しているのを感じますし、職員の意識の変化や行動
変容も肌で感じます。今年も始まったばかりなのに、大地震がハイチやチリで
起こっています。「救命病棟24時」や「コードブルー」などTVドラマの影響
もあって医療を目指す方も興味を持ってくれるようになり、災害医療に対する
認知度やその重要性は年を追う毎に高くなっています。
 さて今年も1月16日に院内外の医療関係者約600名の参加で被災者100名あま
りが病院へ押しかけ混乱の中、診療を行う訓練を実施しました。被災者・その
家族役の方には一人一人に演技指導を行い、メイクを施し本番さながらの演出
をしていただきました。何度やっても「上手いく・予定通り」な訓練はできま
せん。それが予期せぬことへの対応能力訓練だと信じてやまない私です。 さ
てさて今年の災害訓練の日、私にはもう一つの試練がありました。私には何よ
り大切な猫が2匹います。毎朝5時過ぎに起きて一緒に散歩に行くのが日課です。
その日は訓練の準備のため少し早く起きて早く散歩を切り上げるつもりでいま
したがその日に限って帰ってきませんでした。こんなことは過去に一度もあり
ませんでした。首につけている鈴の音さえ全くしないのです。病院へ向かう時
間が迫り玄関を開けておく訳にもいかず、後ろ髪を引かれる思いで家を出まし
た。訓練中も、「気になる家族を残しながら災害に立ち向かう職員の気持ち」
そのものでした。災害訓練が終了すると早々に帰路へと急ぎ、幾度も名前を呼
び、繰り返し足が棒になるまで歩き回り、食事ものどを通らず、家族もまるで
お通夜のように会話もなく、探すあてもないのに何度も外へ行きました。生き
ているのかいないのかわからないまま夜を越すのはこんなに辛いものなのか、
どこかで寒い思いをしているんじゃないか、おなかがすいているだろうに、ト
イレはしたんだろうかなどいろんなことを思い、まさに被災者の家族になった
心境でした。日付が変わろうとした23時過ぎに窓を見たらそこに見慣れた猫の
顔がありました。抱きしめて家族で大泣きしました。
災害に立ち向かう職員の心構えとして大切な家族の安全確認をいつも講演にい
くと話をさせていただきますが、この被災者家族プチ体験はその話の確かな裏
付けとなりました。ひとたび災害が起これば、被災者もさることながら、支援
者もまた被災者なのだとその中で展開する医療にすべての方が理解いただきた
いと思った一日でした。

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   当院の治験への取り組みが大賞を受賞しました
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                         臨床研究推進室
                         北川 智子

 治験は新薬開発に欠かせない重要なプロセスです。当院では、病気で苦しむ
患者さまにより良い医薬品を一日も早くお届けできるよう、積極的に治験に取
り組んでいます。しかし、日本の治験はスピードが遅く、それが諸外国と比べ
て新薬の承認が遅れる原因の1つと言われています。そのため、治験のスピー
ドアップに向けて各医療機関では様々な取組みが行われています。
 皆さんは「研究費」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?あま
り良いイメージをお持ちでない方もいらっしゃるかもしれません。治験は製薬
会社が医療機関へ実施を依頼し、双方の契約の下で行われます。製薬会社は治
験の実施状況に応じて医療機関に対し研究費を支払います。この研究費は、治
験の難易度や期間などに応じ、予め決められたポイントに則り算出されている
ものです。決して不透明なお金がやり取りされているものではありません。医
療機関に支払われた研究費は、医師や様々な医療職の関連学会への出張旅費や
医学書・医療機器の購入などに使用され、医師を初めとする医療職の質を向上
し、患者さまに対するより良い医療の提供として還元できるよう役立てられて
います。そのため治験を実施する医師にとって研究費の獲得は治験実施のモチ
ベーションの重要な要素の1つとなっています。
 昨年夏に日本医師会治験促進センターが企画した「治験の効率的な実施のた
めの医療機関における取組み」に当院からも「モチベーション向上のための研
究費の算定方法と使用方法の工夫」を応募しました。そして、62医療機関・応
募取組み数142の中から、みごと大賞を受賞しました!!
当院の方法は治験実施のスピードにより研究費の支払い金額に差を設けるよう
工夫されたもので、当時の治験管理センター長・現楠岡院長が発案されました。
これにより、医師のモチベーションのさらなる向上を目指し、治験実施のスピ
ードアップを図ることで、より良い医薬品の一日も早い承認につなげたいと考
えています。
 今回の受賞は臨床研究推進室にとって予期していなかっただけに、スタッフ
の感激は大きく、これからの仕事に対しても大変励みになるものでした。治験
は患者さまの協力なくしては進められません。今後も治験に参加いただく患者
さまの安全性と倫理性の保護に努めながら、より早い新薬の開発に寄与できる
ようスタッフ全員で取り組んでいきますので、これからもどうぞよろしくお願
いいたします。



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       大動脈瘤に対するステントグラフト治療  
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                         心臓血管外科
                         高橋 俊樹

 大動脈瘤はその部位にかかわらず一旦破裂するとその致命率は極めて高く、
手術にて救命しえても高齢や破裂後の急性循環虚脱にともなう臓器障害により、
腎不全や認知症、脳梗塞、寝たきりなどの後遺症を残すことも少なくありませ
ん。しかし、無症状な破裂前での待機的手術の危険率は必ずしも高くなく、と
くにステントグラフト(SG)治療の保険適応が認められている腹部大動脈瘤と
下行胸部大動脈瘤の非破裂手術治療例全体の手術死亡率は、前者で0.38%、後
者で1.7%と極めて良好です(日本血管外科学会集計結果(2008年))。同集
計によると、全手術件数に占めるSG治療件数の割合が、腹部大動脈瘤で2007年
の17%(1178/6904件)から2008年の23%(1857/7906件)に、下行胸部大動
脈瘤で2007年の45%(418/6904件)から2008年の56%(682/1214件)とさら
に上昇して来ており、SG治療の普及が大動脈瘤の手術成績向上に大きく寄与し
ていることは明らかです。
 SG治療の最大の利点は、直達手術に比べて圧倒的に手術侵襲が少ないことで
す。手術創は、大腿動脈を露出するために両側鼠径部に数cmの皮膚切開を行う
(TAAではSG径が大きくなるために傍腹直筋切開腸骨動脈アプローチを要する
場合もあります)だけで、後は全てカテーテル操作によって大動脈瘤中枢側か
ら末梢側までをSGによって置換してしまいます。SGにより大動脈瘤内の血流が
完全に遮断されますと、大動脈瘤はまもなく血栓化し、やがて縮小していきま
す。逆にエンドリーク(SGの中枢端や末梢端、あるいはSG接合部などからの血
液の漏出)を残してしまいますと大動脈瘤は縮小せず、直達手術による再手術
が必要となってきます。しかもその場合の再手術は、腹部大動脈瘤での腎動脈
上遮断など、より広範囲での大動脈遮断を要する可能性が高くなり、逆に手術
侵襲が大きくなってしまいます。従って、エンドリークを生じやすい形態の大
動脈瘤では従来からの直達手術が推奨されています。今までの経験から、例え
ば腹部大動脈瘤のSG内挿術では、現在、以下のような解剖学的適応除外基準が
設定されています。
(1)大動脈瘤の中枢側大動脈要因:1.腎動脈分岐直下から瘤開始まで15mm未満、
2.逆漏斗型、3.極端な屈曲、4.全周性の高度な石灰化や壁内血栓の存在、(2)
大動脈瘤要因:1.複数の瘤内に開存した大きな腰動脈や下腸間膜動脈、2.感染
瘤、(3)腸骨動脈要因:1.長さ10mm未満の短い総腸骨動脈、2.直径20mm以上の
総腸骨動脈の拡大や瘤形成、3.高度狭窄や閉塞、4.極めて高度な屈曲、5.全周
性の石灰化や壁在血栓の存在、などです。今後、デバイスの改良や技術の進歩
によって上記適応除外基準が克服されていく可能性も十分に期待されますが、
現在のところ、腹部大動脈瘤手術適応患者の内、上記基準を満たしてSG治療の
適応になるのは30〜40%程度と言われています。本邦の腹部大動脈瘤SG治療で
は、Cook社製のZenith、Gore社製のEXCLUDER、Endologix社製のPowerlinkの三
者が保険適用とされており、当科でも各々のSGの特性と個々の患者様の大動脈
瘤の解剖学的状況をふまえて、SG治療に取り組んでいます。
胸部大動脈瘤では、下行大動脈瘤に対するSG でGore社製TAGが保険認可されて
いますが、極めてriskの高い合併症を有する遠位弓部大動脈瘤患者や胸腹部大
動脈瘤患者でも、前者では頚部分枝に、後者では腹部大動脈主要分枝に対する
血行再建術を併施(debranched TEVAR)することによりSG治療を行う場合も出
てきました。
当科では、2007年末に腹部大動脈瘤SG内挿術の施設認定(関連学会SG実施基準
管理委員会)を取得し、2008年早々より腹部大動脈瘤に対するSG治療を開始し
ました。現在までのところ、全例で、初期成功率100%、エンドリークなし、
在院日数も術後1週間程度であり、就労者の方では全員が退院後まもなくの職
場復帰をされておられます。QOL(quality of life)は術直後から極めて良好で
す。また、2008年9月には胸部大動脈瘤SG内挿術の施設認定(同上)も取得し、
大阪大学心臓血管外科学教室との綿密な連携下にElephant trunkを有する弓部
大動脈置換術後の遠位弓部下行大動脈瘤症例を中心に胸部大動脈瘤に対するSG
治療(debranched TEVARを含む)も積極的に行っています。


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     〜大阪医療センター ボランティア〜
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                    ボランティアコーディネーター 
                       藤本 和彰

 私たちのボランティアは平成9年(1997年)1月から導入され、今年で14年目
を迎えました。また導入の遥か以前(昭和46年6月)から小児科病棟で関西私
塾教育連盟の先生が学習指導のボランティア活動をされていました。その後、
習字指導の活動となり今も「愛の病院学級」として引き継がれています。
導入後、「法円坂」「音楽」「生花」を初めとする多くのボランティアグルー
プが参加され、今日では、「患者情報室」「園芸」など8グループ、120人を
超えるボランティアの方々に参加していただいています。個人登録もあれば、
グループ登録もあります。活動の時間や回数も個人のライフスタイルに合わせ、
週1〜2回の方もいれば、音楽ボランティアの方のように年1回のイベント的
な活動の方もいらっしゃいます。
各ボランティアグループの名称と主な活動内容は、
「法円坂」:初診受付の補助、再診受付の補助、診療科や入院病棟への案内、
車椅子の介助と点検整備、縫製、手話通訳、言語通訳
「音楽」:年3回、コンサートの開催
「愛の病院学級」:小児科病棟での習字指導
「生花」:玄関フラワースペースの飾り付け
「患者情報室」:患者さんへの医療情報提供
「園芸」:院内外の緑化活動、合い言葉は「花と緑いっぱいの病院を」
「絵本の会」:「綿の花えほんの会」と「ぶくぶく絵本サークル」の2グルー
プあり、絵本の読み聞かせ、図書の貸し出し
「栄養管理室」:栄養事務補助
と多種多様の活動を、多くのボランティアの皆さまのご協力により、継続され
ています。

一方、当院のボランティア活動をサポートする組織には、ボランティア運営委
員会とボランティア支援室の2本の柱があります。また、日々の諸問題をタイ
ムリーに処理することを目的で月2回(隔週金曜日)、ボランティア支援室の中
に支援室連絡会が設けられています。これらの組織によりボランティアさん・
患者さん・病院との3人4脚での活動が円滑に運営されています。
また当院は、NPO法人 日本病院ボランティア協会の団体賛助会員として入
会しており、支援を受けています。
日本の病院ボランティアの歴史は、昭和37年(1962年)、大阪淀川キリスト教
病院での活動が始まりです。昭和49年(1974年)には日本病院ボランティア協
会が設立され、現在はNPO法人 日本病院ボランティア協会となり、協会加
盟病院数218病院(NHVA発行病院ボランティアだよりNo.217号)をもつ全
国組織となっています。
日本病院ボランティア協会のはたらきは、病院・施設などへ来院・来所する人
々に安らぎを与える病院ボランティアおよび病院ボランティアグループを支援
し、それに関する研修・講演会、情報の収集・発信、相談・助言などの事業を行
い、その活動の健全な発展と推進を担っています。
また毎年総会が開かれ、病院ボランティアとしての活動時間が1000時間に達し
た方に感謝状と記念バッジが贈呈されます。当院でも20名の方々が授与されて
います。
変化していく社会の要望に応えながら、病院ボランティア活動の健全な発展と
推進を図るための講演会と研修会が開かれます。同協会、2010年度のテーマは
「これからの病院ボランティア〜継続と発展のために〜」。
3月2日、定例研修会が行われました。内容は岡本栄一先生(ボランタリズム研
究所 所長、前大阪ボランティア協会理事長)の「ボランタリズムについて」
の講演と、ワークショップ「これからの病院ボランティア〜継続と発展のため
に〜」があり参加させていただきました。
ワークショップでは、日々の活動を振り返りながら、「これからの病院ボラン
ティア〜継続と発展のために〜」をテーマに、グループ(1グループ5〜6人)
別に話し合ってみました。研修会全体で纏めての答えはありませんでした。当
院として、
1.会員が固定化し高齢化してきたこと。
2.家族の介護、自分の健康不安などで活動できない人が増えてきた。
3.新しい会員が加わる魅力があるか?(私見、患者さんとのふれあいやボラ
ンティア同士のふれあいが少ない)
4.職員・コーディネーター・ボランティア相互のコミュニケーションを広げ
る。
を問題点と捉え、これからの大阪医療センターの病院ボランティア〜継続と発
展のために〜解決していきたいと思います。
患者さんとして、またその家族として、病院を訪れたとき、不安を経験された
方は多いと思います。そんな時、やさしく声をかけてくれるボランティアに出
会うと、ホッとするのではないでしょうか。
患者さんに愛されるボランティア、家族の方に愛されるボランティア、地域内
外のすべての人々に愛されるボランティア集団になるように活動を広げたいと
思います。
また患者さんに愛される病院、家族の方に愛される病院、国立病院だからとい
う特別な病院でなく、大阪医療センターが位置する地域内外のすべての人々に、
永く愛される病院であるべきだと思います。微力ながらボランティア全員で、
少しでもお手伝いができるよう努めたいと思っています。
これからも大阪医療センターのボランティアをよろしくお願いいたします。

・メルマガご愛読の皆さま、大阪医療センターでは病院ボランティアを募集し
ています。
病院で自ら進んで労力、時間、技術などを提供して、患者様にやさしさとうる
おいを提供すると共に活動を通じてボランティア自身の成長にも役立つことが
できる活動です。資格は特に要りません。自分自身が健康であり、優しさと何
事にも積極的に取り組む気持ちがあれば活動できます。また、活動回数は、個
々のライフスタイルに応じて決めていただいています。服装は活動しやすい服
装でいいですが、ピンクのエプロン・胸章など用意しています。
現在120余名のボランティアの方々が活動されています。一緒に活動してみま
せんか。ボランティアを希望されます方、お待ちしています。
管理課ボランティア担当までご連絡ください。


ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/
電話番号→06−6294−1331(代表) 
患者情報室ホームページ→http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html
                       


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           看 護 の こ こ ろ
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                       外来  山根美由紀

 暖かい春の日差しが心地よく感じる季節となってきましたが、皆様いかがお
過ごしでしょうか。
今回、「看護のこころ」のテーマをいただき、どんなことを書こうかと思い悩
みました。
前回は確か4年ほど前に書かせていただきましたが、その時は、副看護師長に
なったばかりの頃、その当時勤務していた小児科病棟での看護について書かせ
ていただきました。
今回もやはり、今勤務している外来での看護について書いていこうと思います。
私は、今年で看護師13年目、その年度も終わろうとしています。
私が外来に配属になったのは、ちょうど1年前のことです。出産を終え育児休
暇後、復帰し、初めて外来勤務となりました。これまで、ずっと病棟で勤務し
ていた私にとっては、未知の分野でした。私は外来の副看護師長として、午前
中は1階にある「患者相談窓口」へ座り、医療・受診科の相談、受診手続きの
方法・場所の案内などを行い、患者様への応対をしています。受診科の分から
ない患者様が、手続きの前に、「このような症状があるんですけど、何科にか
かればよいのでしょうか?」と、患者相談窓口へ相談に来られます。中には、
初めて病院を受診される患者様やその家族の方がどこにかかっていいのか分か
らず不安を抱きながら相談に来られる場合もあります。私はまず、患者様やそ
の家族の話をゆっくりと聴くように心掛けています。どのような思いで当院へ
足を運んできていらっしゃったのか・・・「わらもすがる思いで来ました」と話
されるのを聞くと、「この病院で何とか力添えになってあげたい」という思い
で対応させていただいています。話を聴きながら客観的に症状を観察し、どこ
の科に受診したら良いかについて的確にお答えできるように努めています。外
来に配属となって間もない頃は、あまり経験のない分野においては判断に困る
こともあり、上司に相談していることも多々ありましたが、1年が経過し、症
状からあらゆることを総合的にアセスメントしていくトリアージ能力は身につ
いてきたと思います。
 外来という環境は、いつ、どこで、何が起こるか分からない場所でもありま
す。患者様の安全の確保を最優先に、日々、外来フロアーの巡回や環境整備な
どを行っています。
しかし先日、目の前で患者様が突然倒れた事例やエスカレーター等での転倒事
例などがありました。周囲の他の患者様を動揺させないよう、患者様の安全を
優先に、迅速に対応していくことが大切であり、それも看護の1つであると思
います。外来は、受診患者様だけではなく、患者の付き添いで来院している方
やお見舞いに来ている方など行き交う人が様々であり、そのような急変や事故
などについては、予測できないことが起こります。しかし、どのような状況下
であっても、何か起これば瞬時に対応できるよう、常に目を配りながら、頭で
もシミュレーションを行いながら、患者様の安全を第一に考え、外来の環境を
見守っています。
 また、患者様からのご意見箱の意見の中から、接遇・サービスに関する様々
なお声もいただいています。「外来は病院の顔」と言われるように、そのよう
な意見を真摯に受け止め、接遇・マナー・サービスの向上に向け、スタッフ1
人1人が実践できるよう、振り返りや学習会を通して、外来看護師の育成にも
取り組んでいる毎日です。患者様に「ここの病院に来て良かった」「この病院
で治療・看護を受けたい」と思っていただけるような看護が提供できる看護師
でありたい、またスタッフにもそのような看護師へ育って欲しいという私の思
いを伝えながら、外来スタッフ一同、外来看護の充実を目指し、取り組んでい
きたいと思います。


看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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							研修医2年目
                            松井 浩史
 はじめまして。臨床研修医2年目の松井浩史と申します。
2年の研修生活もそろそろ終わりを迎えようとしており、時の流れの早さを実
感しています。
この研修医日記をご覧になっているのは主に学生さんが多いと思います。また、
諸先輩方や同期が当院の紹介をしてくれていますので、私が実際に当院に勤め
てみて感じたことを書きたいと思います。
 学生時代には座学とクリニカルクラークシップでの見学実習に終始し、手技
をする機会は皆無に近い状態であると思います。その分どうしても手技自体に
魅力を感じ、手技の多い病院をということでマッチング病院を選択する基準に
することもあるかと思います。
しかし学生時代も医師となっても座学は非常に重要です。国家試験の知識はさ
ることながら、他人からの教示やパターン認識では自分自身の成長に限界があ
り、どうしても成書で勉強する必要があります。また実際に手技をやるにして
も、その適応から準備物品、副作用からトラブルシューティングに至るまでき
ちんと頭に入れた上で臨まねばなりません。そこでも座学は必須となってきま
す。先輩や同期がやっている手技を見て、次は自分でやってみる、そして誰か
に教えることでその知識や技術を定着させていきます。
 当院は手技の多い病院ではありませんが、自分のやる気次第で多くの手技を
経験できます。また、座学の時間もとれないということはありませんので、き
ちんとした知識と技術を身につけることができます。
 もしマッチングで当院を考えておられる方は是非一度見学にきて雰囲気を味
わっていただければと思います。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


**********************************************************************
総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、徳永尚美 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
**********************************************************************
 春は毎年の様に、別れと出会いが繰り返される季節でもあります。どんな出
会いがあるのか楽しみです。小さな小学生が真新しいランドセルを背中に背負
っている姿に思わず「がんばれ!」と声をかけたくなります。来年度もメルマ
ガを楽しみにしていて下さい。
 
http://m-maga.onh.go.jp
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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