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メールマガジン「法円坂」No.113(2010/10/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 リーン、リーンと鈴虫の音が聞こえます。
暑い暑い夏が、やっと過ぎてゆきました。
今月のメルマガをお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.113(2010/10/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 で す     
 ・消防訓練を実施しました
 ・がんシリーズ1:化学療法室	
 ・「患者情報室・リボンズハウス」の利用について
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 今から2年前のメルマガ(2008年10月)で、その年のノーベル化学賞を受賞
された下村脩先生の業績が私の昔行っていた研究に関わるところがあったので、
そのことを紹介させていただきました。それから2年の内に、根岸英一先生、
鈴木章先生のお二人がノーベル化学賞を受賞されたことは、日本の化学研究の
水準の高さをあらためて世界に示すことができたわけで、たいへん喜ばしいこ
とだと思います。心からお祝い申し上げます。

 さて、今月のテーマは薬の発売中止に関することです。

 10月8日に、アメリカのアボット社が、FDA等の要請を受けて、シブトラミ
ン(sibutramine、商品名:Meridiaメリディア(北米地域)、Reductilリダク
ティル(オーストラリア))の、アメリカ、カナダ、オーストラリアでの販売
を中止することを発表しました。実は、ヨーロッパ地域での販売も、ヨーロッ
パの規制当局によりすでに中止されていました。

 シブトラミンは高度肥満の治療薬で、わが国でも2007年に製造販売許可を求
めて申請が出されていましたが、2009年に却下され、現在、国内では販売され
ていません。

 シブトラミンの効果としては、食餌療法をしながら半年間服用すると、6kg
から10kg程度の体重減少が期待されるようです。

 なぜシブトラミンが発売中止に至ったかというと、心臓病のある人ではシブ
トラミンの服用により、急性心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクが極めて高ま
ることが明らかになったためです。

 シブトラミンは2000年に海外で販売が承認されましたが、発売時から心臓血
管系の合併症が問題となっていました。しかし、高度の肥満のある人は、当然、
重篤な心血管系の病気を発症するリスクも高いので、この薬で痩せることによ
るリスクの低減と、この薬を服用することによるリスクの増加の双方を考える
必要があり、結果としては認可されました。

 今年になって、55歳以上の肥満の人、一万人を6年にわたって追跡した
SCOUT試験(Sibutramine Cardiovascular Outcome Trial)の結果が発表され、
服薬による効果よりもリスクの方が大きく上回ると判断され、販売中止に至っ
たようです。

 海外で使用されている有力な薬品が国内ではまだ未承認であり、そのために
その薬を求める患者さんに届かないという、いわゆる「ドラッグ・ラグ」がわ
が国には存在し、メディアでも取り上げられています。シブトラミンもドラッ
グ・ラグの範疇に入る薬でしたが、結局、ラグが幸いした結果となりました。
あるいは、日本には欧米のような極端に肥満した人がいないので、元々、必要
なかった薬かもしれません。

 では、シブトラミンは国内で販売されていないので、今回のSCOUT試験の結
果はわが国に全く関係ないかというと、実はそうとも言い切れません。

 シブトラミンは肥満の治療薬ということで、「ダイエット医薬品」などの名
称で個人輸入(代行によるものも含む)がかなりなされている形跡があります。
また、海外から「痩せ薬」として購入した薬品やダイエット食品にシブトラミ
ンが含まれていたという事例も報告されています。意識する、しないにかかわ
らず、シブトラミンの服用に伴うリスクにさらされている人が、少数ではある
が、存在していることになります。

 シブトラミンの効果として半年の服用で6〜10kgの体重減少と書きましたが、
これは相当な肥満の方を対象とした研究であり、また、並行してプラセボ(偽
薬)を服用させた群も調べていますが、そちらでは1〜5kgの体重減少があっ
たそうです。この差を大きいと見るか、小さいと見るかも人によって異なると
ころと思います。

 シブトラミンは、一旦発売された薬剤も長期の作用・副作用についての検証
が重要であることと、痩せるには薬に頼らず自己努力が必要なことを教えてく
れたようです。


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        消防訓練を実施しました
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                                                  職員係長
                                                  田村 岳弘

  9月は防災月間ということで、日本各地で防災関連のイベントが多数催され
ました。当センターでも9月29日(水)の13時より、約190名(うち100余名は
看護学生)が参加する大規模な消防訓練が行われました。

 平成21年の消防法改正により、地震による火災その他の災害に対応する自衛
消防隊の編成・活動を含めた消防計画の策定と訓練を行うことが義務付けられ
ました。それに伴い今年度の消防訓練は、自衛消防本部の指揮のもと初期消火
班、避難誘導班、救出救護班等の各班が有機的に行動し、迅速且つ効率的な対
応を目指したシナリオが求められ、結果的に人員等において従来よりも大規模
なものとなりました。

 具体的な発災想定・シナリオは、「人員が手薄となる休日の昼間の時間帯に、
地震による火災が西10階病棟処置室から発生し、現場の看護師が初期消火にあ
たる一方、中央監視室に自衛消防本部が設置され、地震による被災状況の確認
と消火及び患者の避難誘導・救護等について、本部長が自衛消防隊各班長に指
示し、安全そして速やかに北門側駐車場に設置した救護所へ患者役の看護学生
を導く」という内容ですが、特に今回は、院内宿舎職員への応援呼び出しに携
帯電話への一斉メール発信を活用したこと、所轄の中央消防署のご協力により
「はしご車隊」による10階及び11階に逃げ遅れた患者数名の救助、さらには屋
内消火栓による放水など今までにない内容を加えて、実践さながらの訓練を行
いました。
参加者ひとりひとりの訓練に対する理解と熱意、そして団結力によって、この
ような大規模な院内患者の避難・救助と消火の訓練は、初めてであったにもか
かわらず、トラブルもなくスムーズに終えることができました。

 当センターは災害拠点病院として、毎年、地震等大規模災害を想定した被災
者の受入訓練を500人規模で実施しています。しかし実際に大きな災害が発生
した場合には、院内患者対応及び被災者受入という2つの任務について対応を
迫られる可能性が高いことから、次回は、同時進行の訓練を計画しています。


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    	がんシリーズ1:化学療法室	
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					外科医長・外来科学療法室長
					三嶋 秀行

 がんの治療方法には手術・化学療法・放射線治療などがあり、化学療法は抗
がん剤治療とも呼ばれ、薬(抗がん剤)を用いてがんの治療を行います。

 平成19年にがん対策基本法が施行され、基本理念の中に「がん患者がその
居住する地域にかかわらず等しく科学的知見に基づく適切ながんに係る医療
(以下「がん医療」という。)を受けることができるようにすること。」とあ
ります。また、当院は平成22年4月1日にがん診療連携拠点病院に指定され
ました。

 胃がんや大腸がんや乳がんなどでは手術が治療の主体ですが、近年薬物療法
が進歩し化学療法による延命が期待できるようになってきました。バルーン式
の携帯ポンプや副作用を管理する対策が進んだため、今まで入院で行っていた
化学療法の多くは外来で行われるようになりました。また、薬の種類が多くな
り内容が複雑になったので、化学療法を専門に管理するシステムが必要になり
ました。

 そこで当院では平成14年に外来化学療法室を設置し、それまで内科や外科
など各科の外来で行っていた化学療法を外来化学療法室で行うようになりまし
た。外来化学療法室の構成は、室長1名、副室長1名、外来看護師長1名、専
任看護師5名、専任薬剤師2名です。外来化学療法は、各科の医師が処方した
薬を薬剤師がチェックした後調剤し、外来化学療法室で看護師が投与するとい
う流れで、1ヶ月に約500件の化学療法が行われています。がん薬物療法委員会
を月に1回開催し、薬剤師が中心になって院内のレジメンを登録制にして共通
化し、医師が処方したレジメンをチェックするというシステムができあがりま
した。また化学療法を1カ所で行うことにより、説明や副作用対策などを専門
的に行えるようになりました。このように、医師・薬剤師・看護師が関わるチ
ーム医療を行っています。

 診療科別外来化学療法の内訳は、外科が85%と最も多く、外科の中では乳
腺、下部消化管(大腸)、上部消化管(胃)の順となっています。

 採血や診察の待ち時間が長い、薬剤の搬送システムがない(病院の開設時に
外来化学療法が構想に入っていない)などの問題はありますが、今後も、がん
診療連携拠点病院に答えられるように努力していきたいと思っています。


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    「患者情報室・リボンズハウス」の利用について
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰
 
 平成21年12月14日、当院外来診療棟1階の患者情報室に、「NPO法人キャ
ンサーリボンズ」の情報拠点となる「リボンズハウス」を開設(患者情報室に
併設)しました。
この「NPO法人キャンサーリボンズ」は、がん医療やヘルスケアに携わる多
くの専門家によって設立された、がん患者さんやそのご家族、ご友人の皆さま
を支援する特定非営利活動法人です。がん患者さんの「自分らしく、少しでも
心地よい生活」の実現のために、「治療と生活をつなぐ」情報提供や具体的な
サポート活動を展開し、患者さんも、家族も、医療者も、すべての人が誰かを
支え、誰かに支えられる「社会全体で支えあうがんケアのネットワーク」づく
りを推進されています。
患者情報室は、訪ねてくださった患者さんやそのご家族が病気について詳しく
調べたり、検査・治療方法に関する情報が得られる部屋として利用していただ
いています。この度の「リボンズハウス」の開設は、従来からがんにも取り組
んでいますが、更に「リボンズハウス」という機能を加えて、より一層いろん
な方々にがんの情報を提供しようということで開設しています。
具体的には、がん治療に関する情報や医療相談のほか、医療用ウィッグ(かつ
ら)の紹介やメイクアドバイスなどです。
平成22年7月から、患者情報室・リボンズハウスの一角に、ウィッグ展示・試
着コーナーを新設しています。ご試着時はカーテンを引くことで、外部からの
目線など気にすることなく試着できるよう、配慮しています。
「リボンズハウス」では、どなたでも自由に参加(参加費無料)できる、勉強
会(毎月4回)も行っています。当院「がんサポートチーム」のメンバーが、
がん患者さんやご家族の方が、生活するうえで困っている治療の副作用や、が
んの痛み、腕のむくみ、リラックス方法などをテーマに行っています。
一方、医療用ウィッグについては「スヴェンソン」の専門カウンセラーが、ウ
ィッグの使用方法や、お手入れ方法から治療期間中の髪と頭皮のケアまで、丁
寧にアドバイスしてくれます。みなさん是非、ご来室ください。そして、ご参
加ください。
また、「キレイの力」プロジェクトの制作された、がん治療中の悩みに答える
美容のノウハウ(キレイを味方にいつでも自分らしく)を紹介するDVDも届
いています。
DVDは「ウィッグや帽子の活用術」「山崎多賀子さんによる悩み別メイクの
ポイントレッスン」「治療中のシャンプーのしかた」「よくある疑問Q&A」
に分け、具体的に紹介しています。是非、ご活用ください。
患者情報室では、二つのサロンを開いています。乳がん患者会「COCORO
(こころ)」と、「女性のがん体験者のつどい」です。
開催日程は、乳がん患者会「COCORO(こころ)」が、毎月不特定日(午
後1時〜3時)で開催しています。そして一方の「女性のがん体験者のつどい」
は、毎月第3水曜日(午後1時〜3時)に開催しています。
「副作用がつらい」「手術が不安」「孤独を感じる」「再発が心配」「うつ症
状かも」「脱毛がショック」など、同じ体験をした女性同士、語り合うだけで
すが、心が、少しでも楽になることを願っております。患者さん、ご家族の方、
お気軽にご参加ください。ご案内は、患者情報室・リボンズハウスのボランテ
ィアが行います。お待ちしています。
毎月の、乳がん患者会「COCORO(こころ)」、「女性のがん体験者のつ
どい」や「リボンズハウス勉強会日程」は、患者情報室・リボンズハウスホー
ムページ「患者情報室・リボンズハウスのお知らせ」欄でご確認いただけます。
ホームページにご興味のある方は、ご覧ください。
また、患者情報室・リボンズハウスの掲示コーナーに掲示しています。ご利用
ください。

*「患者情報室・リボンズハウス」では、人と情報をつなぐボランティアを募
集しています!
ボランティアには、利用者お一人おひとりに必要な情報を得ていただくお手伝
いをお願いしています。来室者の方が利用しやすく、“ほっ”とできる空間を
一緒に作ってくださる方をお待ちしています。活動は開室時間のなかで、ご都
合のいい時間に参加していただいています。ボランティアを希望される方は、
ぜひお申し込みをお願いいたします。お待ちしています


・ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/
・電話番号→06−6294−1331(代表) 
・患者情報室ホームページ →http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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           看 護 の こ こ ろ
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                          臨床研究推進室
                          木島 かおり

 9月に入っても気温が高い日が続き、秋はやって来るのかと心配でしたが、
10月に入りようやく秋らしくなってきました。
 私が看護師になったのは30才の時です。当初は別の医療職として働いていま
したが、医療の現場で働いているのに患者様の話をきいたり説明をしたりする
ことすら満足にできない自分に愕然とし、患者様と医療者としてかかわるため
の勉強をもっとしたいと思い27才の時に看護学校に入学しました。卒業後、精
神科・神経内科やてんかん外科を専門とする病院に就職し、約9年勤めた後2年
前に当院に転勤してきました。異動時から現在まで臨床研究推進室に所属し、
治験コーディネーター(CRC)として治験に参加している患者様のケアをして
います。

 看護師になって4年目の頃、将来どのような道を目指そうかと思いあぐねて
いましたが、神経内科病棟に異動したことが私の転機となりました。神経難病
の患者様は身体機能が徐々に障害されるので、歩行・食事・排泄などの生活動
作に支障が出ます。医療者は、患者様が一番困っていることは何か、家族の支
援がどのくらい得られるのかを把握したうえで、患者様やご家族の希望を確認
しながら退院後の生活の場を整えます。医療者の判断を交えながら、患者様や
ご家族の意向に可能な限り添えるような方法を検討します。この経験を通して、
自分の看護の基本は「きくこと」「否定しないこと」「患者様の自己決定の手
助けをすること」といったものになったと思っています。

 CRCの業務に就いて3年半が経ちました。当初は、治験の説明や患者様の体調
の確認など、決められたことをきちんと行うことが業務であると考えていまし
た。経験を重ねるなかで、治験で使われる薬はまだ国から承認された治療法で
はなく未知のものであるがゆえに、患者様の治療効果への期待や副作用に対す
る不安は、通常診療よりもずっと大きなものであることが分かりました。治験
を紹介された患者様は、それまでの治療から別の治療に変更するという岐路に
さしかかっており、治験ときいただけで「新薬なら使ってみたいです。」と言
う方や、「もう治験以外に治療方法がないのか。」と思う方など、様々な受け
止め方をしています。治験薬を服用後に体調不良がみられると、すべて治験薬
の影響だと思って電話をくださる方、逆に普段と同じだと思って報告しない方
など、副作用に対する対処も様々です。どのような言動であっても患者様の率
直な気持ちの表れであり、「きく」「否定しない」看護を生かしながら、患者
様が安全に安心して治験にご参加いただけるようなケアを日々実践しています。
また、治験には試験的側面があるので、安全性にかかわる情報提供の機会が多
くあり、CRCはその都度患者様に情報を分かりやすく説明しなければなりませ
ん。患者様が不安や疑問を持ったまま自己決定をしないようにかかわることは、
私たちCRCの役割です。一方で、患者様の希望に沿えない場面にかかわること
もあります。例えば、治験には服薬期間が計画書に定められており、どんなに
患者様が治験薬の効果があると感じていても終了しなければならない時期がき
ます。患者様が「薬を続けさせてください。」と言われた場合、その思いをく
み取りたくてもその通りにすることはできません。効果と安全性を確認するた
めに定められている治験の期間であることを分かっていただくためのかかわり
が必要です。

 病棟で看護をしていた時よりも、CRCは患者様と1対1でじっくり向き合うこ
とができ、とてもやりがいのある仕事です。患者様が治験に参加することで生
じる、通常診療ではみられないような不安や期待に対しては、より深く「きく」
ことと「自己決定の手助けをする」という、かつて学んだ看護の基本の姿勢を
生かしながらかかわっていきたいと思います。

 

看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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						研修医2年目
                        林 覚史

 これを読まれる方が、一番関心のあることは、当院での初期研修に関してだ
と思います。医師になって1〜2年目、一番重要な時期に、研修医がどのような
研修を、どのように積んでいくのか。何を学び、何を感じていくのか。その生
の声を期待される方もいるかもしれません。ですが、研修内容については多く
の人がいろいろな紹介やアドバイスを分かりやすく書いてくれていますので、
きれいさっぱり割愛します。バックナンバーその他で参考してください。本稿
では、研修医の生活を紹介しようと思います。

<勤務について>
 起床は7時〜8時と、ローテートする科によって異なります。指導医よりも先
に担当患者の状態を把握しておいた方がいいのかな、という気兼ね気概のある
人は病院に早く来ていたりします。勤務中は、これまた科によってさまざまで
すが、座る時間もほとんどないほど忙しい科もありますが、いつでも一服でき
るくらいゆったりとした科もあります。研修プログラムとしては15時30分で初
期研修医は勤務終了となっていますが、多くの研修医は自主的な研修として業
務に従事し、17〜21時くらいに終業となります。当院は22時が消灯で、何かし
ようと思ってもできなくなりますので、実質的な終業はそのあたりになります。
主治医制の科では、担当Dr.は休日も患者さんの顔を見に来ます。当番医制の
科や病棟のない科は休日は病院に来ないことが多いようです。研修医がひと学
年16人いますので、当直は月に3回弱あります。交代は自由で無制限ですが、
GWや年末年始は熾烈な当直争いが勃発します。

<待遇について>
 給与はちゃんとあります。うれしいです。手当はいろいろあるみたいですが、
賞与はなし。2年間で20日の有給休暇がありますが、実際に使うのは1週間程度
のようです。選択研修科であっても、新婚旅行以外の理由で大きく休暇を取る
人はいません。

<住むということ>
 病院敷地内に初期研修医の住むスゴイ寮があります。16人中3人くらいしか
入居継続していません。谷町4丁目は大阪市内ですので、外に探すと1Kで8〜10
万/月程度だそうです。病院近辺にはコンビニが多数点在していますが、大き
なスーパーまでは自転車が必要な距離があります。オフィス街ですので、居酒
屋やファストフードなどの飲食店はたくさんありますし、詳しい人に訊いたと
ころでは、1〜2駅ほど足を伸ばせば知られざるおいしいレストランがたくさん
あるんだそうです。

<余暇をすごす>
 人によって、要領や時間を作るのがうまい下手というのはあると思いますが、
私は1年目は趣味をする時間はほぼありませんでしたが、2年目は時間のあるロ
ーテート科も多く、フラフラと街に出かけたりできるようになりました。月に
1回程度スポーツをしたり、ジムに通ったりしている連中もいます。ただ、研
修医は日焼けしやすい肌質になるため、後日ほぼ全例指摘されますので、重点
的なケアが必要になるでしょう。

<イベント作ろう>
 各科の歓送迎会,忘年会など、研修医は可愛がってもらえます。指導医がご
飯に連れて行ってくれることもあります。研修医同士でも私たちの学年はあま
り飲み会をやってませんが、下の学年は飲み会やイベント企画をしているよう
です。この分野に関しては、各研修医のバイタリティに任されているところが
大きいです。皆さん、がんばりましょう。

<病気にもなるさ>
 病気になっても心配要りません。時間外外来で同期の研修医が診察投薬して
くれます。全身状態がよくなければ入院もできます。私自身も何度かお世話に
なりましたが、他の患者さんで忙しいにもかかわらず、嫌な顔をこちらに全く
見せず、素早く診察して瞬間的に処方してくれましたね。

 以上、まとまりのない内容でしたが、研修医の生活の側面を紹介してみまし
た。なかなか充実した生活です。最後に繰りかえしになりますが、研修内容に
関しては、他の方の日記を参考にしてください。必読です。


                        研修医2年目
                        北方 秀憲
 研修医2年目の北方です。
 医師免許を頂いてから1年半が経ち、その間ここ大阪医療センターで充実し
た研修生活を送っています。
私は、総合内科→外科→循環器科→麻酔科→小児科→総合救急部→地域医療→
産婦人科とローテートし、10月からは選択科として麻酔科で研修します。

 これまでの研修医日記でそれぞれ大阪医療センターの研修について書かれて
いるので、研修のシステム・カリキュラムに関しては割愛させていただいて、
私が感じているこの病院での研修のオススメポイントをご紹介したいと思いま
す。

1.同期の研修医が16人(平成22年現在)と比較的多いこと。
 市中病院にしては同期の研修医の数は多いと思います。同期が多いと分から
ないことや困ったことがあったときに気軽に相談できる相手が多く、心強いで
す。

2.学年の近い先輩医師が多くいること。
 上級医にも親切な先輩はたくさんいらっしゃいますが、上級医にはなかなか
(特に「しょうもない」質問の場合)聞きにくいものです。その点、学年の近
い先輩医師はお兄さん・お姉さんのような感じで(それでも当然気を遣います
が)質問することができます。

3.病院全体が教育熱心であること。
 大阪医療センターの理念の中に「医学の発展に貢献するとともに良き医療人
の育成に努めます。」とありますが、実際に教育熱心で面倒見の良いスタッフ
が多く、どの科に行ってもどの科を志望していても多くのことが学べます。

 その他様々な魅力が大阪医療センターにはありますが、実際に見て感じて頂
くのがもっとも確実であろうと思います。
是非一度病院見学に来ていただき、仕事の現場の雰囲気を体感してみてくださ
い。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、徳永尚美 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 もう銀杏が落ちていました。紅葉が楽しみです。
では、来月まで。

 
http://m-maga.onh.go.jp
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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