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メールマガジン「法円坂」No.117(2011/2/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 12月には、変電所の火災による突然の停電に当院も巻き込まれてしまいまし
た。日頃我々はどれだけ、電気のおかげを受けているか、電気の供給が止まる
と、どれだけ業務が停滞するのか、わかってはいるつもりでも、起こってみる
と本当に怖いものでした。当日入院あるいは通院しておられた患者さんやご家
族には何かとご迷惑はおかけしましたが、人的な被害を出すことなく復旧した
ことに安堵しています。毎年1月には、大規模災害を想定した災害訓練を行っ
ているのですが、今年は病院内外から666名もの参加がありました。災害は忘
れたころにやってくるといいますが、いざというときのために常に備えて、乗
り切りましょう。
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   メールマガジン「法円坂」No.117(2011/2/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 で す     
 ・がんシリーズ:
 ・第3回支えあいの輪「ウタのタネ in 大阪医療センター〜音楽のちから
  〜」の参加者の募集について   
  ・がんシリーズ:キャンサーボード
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 先月8日の土曜日の午後、治験に関する番組がNHK教育テレビで放送され
ました。TVシンポジウム「よい新薬が使えるように 〜どうする?日本の治
験〜 」という番組で、いわゆる「ドラッグラグ」を取り上げた番組です。

 「治験」という言葉はあまりなじみのない言葉です。治験は、新薬の開発に
おいて必ず経なければならない過程です。新薬の候補になりそうな物質が見つ
かると、まず、動物実験でその有効性や安全性を確認します。期待通りの効果
があるか、あるいは、重大な副作用がないかを動物を使って確かめるわけです。
その結果、ヒトでも使えそうだという判断になったとき、それがすぐに市場に
出るのではありません。イヌやサルで効果があってもヒトでは効果がでなかっ
たり、あるいは、ヒトでは予想外の副作用が認められて、開発が中止になるこ
ともあります。すなわち、新薬の候補が本当に「薬」として使えるものかをヒ
トで確認するプロセスが「治験」と呼ばれています。

 治験では、当該治験の詳細について説明し、同意していただいた患者さんに
「新薬の候補物質」を服用していただき、その効果や副作用の有無を調べるも
のです。したがって、参加していただいた患者さんの人権を守るため、厳しい
科学性と倫理性が求められています。(治験に関する詳しい情報は「参考1」
をご覧下さい。

 TVシンポジウム「よい新薬が使えるように 〜どうする?日本の治験〜 」
は、治験における具体的なプロセス、ドラッグラグと治験との関係、また、ど
うしてわが国で治験が進まないかについて、取り上げた番組でした。

 この番組は、昨年11月に東京で開催されたフォーラムの模様をダイジェスト
にしたものです。このフォーラムでは、コーディネーターをジャーナリストの
池上彰さんがつとめ、国立がん研究センター中央病院副院長の藤原康弘さん、
全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷貴子さんと私の3人がパネリストで
した。フォーラムへの参加希望も多く、当日は定員200人のホールが満員の状
況でした。

 幸い、テレビの方でもこのTVシンポジウムは好評だったようです。また、
放送後、多くの方から「テレビを見たよ」と声を掛けていただきました。教育
テレビの午後2時からの番組であり、内容もたいへん地味なものであるにもか
かわらず、多くの方々に視聴いただき、あらためてお礼を申し上げる次第です。
池上彰さんが4月以降、テレビへの出演を控えると表明された直後でもあった
ので、それが関心を呼んだのかもしれません。

 これまで治験に関して何度かテレビで取り上げられていますが、話題の中心
はドラッグラグとの関係であり、ドラッグラグをもたらしている要因の一つと
して「治験の遅れ」があるということの紹介でした。治験の持つ意義・重要性
を本格的に取り上げられたのはこの番組が初めてのような気がします。

 世間一般の方に、広く、治験について知っていただきたいということは関係
者の古くからの願望であり、また、治験の促進に取り組んでいる厚生労働省の
施策においても重要な課題の一つに取り上げられています。(例えば、「新た
な治験活性化5ヶ年計画」)しかし、あまり実効があがっていないことも事実
です。

 治験についての知識が広まらない原因として、一つには広報の方法がうまく
ないことがあると思われます。やはり、マスメディアに取り上げていただかな
いと難しいと思います。

 もう一つの原因として、対象を患者さんに絞っていたこともあるかもしれま
せん。治験に参加いただけるのは、新薬の候補物質が効くと予想される病気を
患っておられる患者さんです。したがって、これまでは患者さん向けの広報活
動が中心でした。

 しかし、番組の中でも申し上げたように、患者さんが治験に参加されるとき、
患者さんの回りにおられるご家族や友人の方々のサポートがたいへん重要にな
ってきます。治験は「未来の世代に新薬を届けるボランティア活動」ともいえ
るものです。他のボランティア活動と同じく、周囲の方々の理解が深まるほど、
患者さんにとって参加することへの励みも深まると思います。

 すなわち、今、健康でおられる方々にも治験の意義を知っていただくことが
大切です。そして、治験の重要性を認識いただき、もし回りに治験に参加され
ている方、されようとしている方がいらっしゃれば、そのボランティア精神を
讃え、励ましていただければと望んでいます。


参考
1)治験については、以下のホームページに詳しい説明があります。
・当院のホームページ 臨床研究推進室「治験ってなんだろう?」
http://www.onh.go.jp/clinicalresearch/patient/patient1.html
 ・厚生労働省 治験ホームページ 
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/chiken/01.html
 ・日本医師会治験促進センター ホームページ
http://www.jmacct.med.or.jp/general/drug.html

2)新たな治験活性化5ヶ年計画
  ・http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/chiken/02.html


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第3回支えあいの輪「ウタのタネ in 大阪医療センター〜音楽のちから〜」
の参加者の募集について   	
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 がんに罹患の患者さん並びにご家族に対して、昨年の1月11日に第1回支
えあいの輪「スター混声合唱団in大阪医療センター」、7月4日に第2回支え
あいの輪「Beauty & Laugh〜美と笑いの効用〜」を開催し、大好評を得ました。
 引き続いて、第3回支えあいの輪「ウタのタネ in 大阪医療センター 〜
音楽のちから〜」と題しまして、下記の日時に患者さん並びに家族、医療従事
者が一緒になり唄い、歌の持つ力により、がんをはじめ全ての患者さんの病気
への暗い気持ちを払拭し、活力を与えQOLの向上を図ることを目的として、
ゴスペルグループhuman noteをお招きしてコンサートを開催いたします。事前
のワークショップ(レッスン)も開催いたしますのでご参加下さい。
 ただし、会場の関係上、先着300名様と限定しています。下記3の要領に
より申込み下さい。

               記

1.開催日時 平成23年3月12日(土) 14:00〜16:00
2.場  所 大阪医療センター 緊急災害医療棟3F 講堂
3.申込方法(先着300名)
 病院1階総合案内に備え付けの用紙で申込み下さい。
 参加証を郵送しますので当日ご持参下さい。

4.ワークショップ(レッスン)
 (1) 2月21日(月)
 (2) 2月23日(水)
 (3) 3月 1日(火)
 (4) 3月 4日(金)
 (5) 3月 7日(月)
 
(1)〜(5)のいずれも15:00〜16:00 緊急災害医療棟3F講堂

5.お問い合わせ先
 大阪医療センター 庶務班長 鶴田
 電話 06−6942−1331


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      がんシリーズ:キャンサーボード
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 					 外科医長 三嶋 秀行

 当院は2010年年4月1日からがん診療連携拠点病院に指定されています。がん
診療連携拠点病院の指定要件として、手術、放射線療法及び化学療法に携わる
専門的な知識及び技能を有する医師その他の専門を異にする医師等によるがん
患者の症状、状態及び治療方針等を意見交換・共有・検討・確認等するための
カンファレンスであるキャンサーボード(cancer board)を定期的に開催するこ
ととされています。簡単に言うと、がん診療に関わる院内の各診療科の専門の
医師等が集まって治療方針を相談する会のことです。

 当院では、がん診療連携拠点病院に指定される以前の2006年6月から毎月第
1水曜日の午後7時からキャンサーボードを開催しており、2011年2月で48回目
となりました。各診療科では専門臓器ごとにカンファレンスが行われているの
で、診療科内で結論が出る症例は原則キャンサーボードには提示されませんが、
担当医が治療方針に迷う症例も提示していいことになっています。

 高齢化とともにがんにかかる割合は高くなり、複数のがんをもつ人が増えて
きました。複数の臓器が関わる場合、診断が難しい場合、原発不明がんや抗が
ん剤治療の適応などが検討されます。
 例えば、乳がんと卵巣がんの転移や大腸がんと腎がんと甲状腺がんの転移な
どの場合、どう考えてどの抗がん剤を使って治療するのか、手術か抗がん剤治
療か、悪性リンパ腫の可能性があるが診断方法は、など各診療科内で結論が出
にくい例が提示されて検討されます。
 担当医個人や診療科内だけで考えるより、異なった視点からの意見を聞く機
会を持つことで、客観的に筋の通った治療方針が得られるようになっています。
 このようにキャンサーボードは、院内がん診療の質の向上をサポートしてい
ます。


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 「日本病院ボランティア協会1000時間活動」表彰者のご紹介
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

 2010年10月29日、ホテルアウィーナ大阪にて「日本病院ボランティア協会 
2010年度総会・病院ボランティアの集い」が開催されました。病院ボランティ
アの集いでは、「1000時間感謝状贈呈式」が執り行われ、2010年度は272名
(累計3312名)の方々が表彰されました。当医療センターでは、ボランティア
「法円坂」の中村 美知子さんと川畑 良雄さん、そして「患者情報室」の河辺
 佳代子さんの3名の方が達成され、協会理事長より感謝状と記念バッジが贈ら
れました。1000時間を達成された皆さま、本当におめでとうございます。日頃
の活動に感謝いたします。

 ここまでは、メールマガジン「法円坂」NO.114(2010/11/15)でお知らせし
ています。今回受賞されました方々の、長きにわたるボランティア活動に敬意
を表すとともに、感謝の気持ちを込め、お祝いのことばを贈りたいと思います。
「受賞おめでとうございました。益々のご活躍を祈念しています。」
 また、今回受賞された方々から喜びの声やボランティア活動への熱き想いを、
寄せていただきました。メールマガジンをご愛読の皆さまにお届けしたいと思
います。今回はボランティア「法円坂」の、中村 美知子さんをご紹介します。


「病院ボランティアの集いに参加出来て!!」
                 ボランティア「法円坂」 中村 美知子

 272名の中の1人です。こんなに多くの方々と、同じ思いで、(全国から集ま
って来られました)こと、地方の方はミニ旅行の様にも感じ、感激いたしまし
た。
 私は、10年前にボランティア活動に参加して現在に至ることが出来、1000時
間の感謝状贈呈式を盛大に開催して頂き心より感謝して居ります。有難うござ
いました。素晴らしいプログラムと数々の内容、学校の入学式の様にも、若返
った様にも感じました。これで大阪医療センターボランティア総会(7月)と
合わせ、2度目の感謝状をいただきました。3年前の平成19年7月には、ボラン
ティア10周年の祝賀会が盛大に開催されました。お目出度い事続きです。

 今後は「日々大切に」その時「その場面」その瞬間の状況判断を、適切に出
来る様に心掛けて行きたいです。ボランティアに参加して毎日の生活の中で、
身体が潤滑化し栄養剤にも、又、脳細胞も循環良く、活性化に役立ち元気に暮
らすことが出来て居ります。
 ボランティア「法円坂」や患者情報室での活動では、患者さん、又、ご家族
の方が通院された時には、「元気が良いですね」「羨ましい」「元気になられ
ましたら、ご一緒にどうぞ」と話し掛けています。ニコッと微笑まれます。
「お手伝い頂き、又、助けても頂き何時も有難う」「ご苦労さま」の言葉がと
ても嬉しいです。元気が出ます。これからも、ボランティアグループの皆様方
と続けられる事を願っています。
 又、ご自身が病気やご家族の介護が必要と成り、活動に来る事が出来ない人
も居られます。今のメンバーは殆ど高齢者と言っても過言ではない位です。私
もその中の1人です。ボランティア「法円坂」、患者情報室での活動が続けら
れる様に努力したいです。
 年に1度定期健康診断も受診出来、インフルエンザの予防接種も受けられま
す。接種、健康管理は充分出来、環境にも恵まれた病院なのでとても安心です。
年3回のコンサート(サマーコンサート、大阪府医師会フィルハーモニーの皆
さんによるオータムコンサート、クリスマスコンサート)や盛り沢山の催しで
癒されます。
 ボランティアに参加される方が、益々増大します様に祈っています。今後共
にどうぞ宜しくお願い申し上げます。「千時間」「悠の人生」「手つなぐ手」
こんな心境です。

 大阪医療センターボランティアに於ける、「日本病院ボランティア協会1000
時間活動」表彰者はこれで23名(累計達成者)になりました。
現在、病院ボランティア会員数は112名(2011年1月31日現在)になります。
「1000時間表彰」がすべてのボランティアさんの活動における自己目標であり、
希望であるかは分かりません。しかし日々活動された少しの時間が蓄積され、
大きな目標に一歩一歩近づく努力に感謝し、支え合いながら末永く活動してい
ただけるように努めたいと考えています。

 ・大阪医療センターでは病院ボランティアを募集しています。
病院で自ら進んで労力、時間、技術などを提供して、患者さんにやさしさとう
るおいを提供すると共に活動を通じてボランティア自身の成長にも役立つこと
ができる活動です。資格は特に要りません。自分自身が健康であり、優しさと
何事にも積極的に取り組む気持ちがあれば活動できます。また、活動回数は、
個々のライフスタイルに応じて決めていただいています。服装は活動しやすい
服装でいいですが、ピンクのエプロン・胸章など用意しています。
現在110余名のボランティアの方々が活動されています。一緒に活動してみま
せんか。
ボランティアを希望されます方、お待ちしています。
管理課ボランティア担当までご連絡ください。

・管理課ボランティア担当    TEL:06−6942−1331(代表)
・ボランティアホームページ →http://www.onh.go.jp/volunteer/
・患者情報室ホームページ  
 →http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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           看 護 の こ こ ろ
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                          西10階病棟
                          山本 美恵

 立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び寄ると言われてい
ますが、まだまだ寒い日が続いています。皆様、体調はいかがですか、風邪な
どひかれていませんか?
 泌尿器科・耳鼻咽喉科・頭頚部外科・歯科口腔外科の混合病棟である西10階
病棟に異動となり2年が経とうとしています。
 看護師が看護を提供していく中で、患者様の思いを知りその思いを尊重した
関わりをする為には、コミュニケーションが大切です。その手段は様々ですが、
その中で、普段、私達が何気なく使っているのが声だと思います。今回は、そ
の大切な声を失った患者様とのコミュニケーションについてお話したいと思い
ます。

 当病棟の手術後は、術後の呼吸管理の為に、喉に穴を開け管を通し肺への酸
素の通り道を確保しています。その為に一時的もしくは、永久的に声が失われ
てしまいます。その為、五十音のひらがなの文字盤を指し単語や文章にしたり、
口を動かしその口の動きを読み取ってもらったり、筆談、身振り手振りなどで
のコミュニケーション方法をとることになります。手術前の説明の中で、手術
後、声が失われることや、その時のコミュニケーション方法についての説明と、
文字盤や筆談に必要な物の準備をしていただき、手術後のコミュニケーション
に備えていきます。しかし、手術後に上手くコミュニケーションが図れず、患
者様が何を伝えたいのか理解することができず、時間がかかってしまうことが
あります。手術後など特につらい時には、このようなことがないように、一人
一人の患者様に合った看護を提供する為に、手術前から訴えや思いなどを伝え
てもらい患者様の1日の生活スタイルや好み、癖などを理解しておくことが大
切です。

 急性期を過ぎると、患者様の伝えようとする努力と、理解しようとする側の
必死さから、患者様なりの自分に合ったコミュニケーション方法を選択し思い
が伝わり、よりスムーズなコミュニケーションが図れるようになってきます。
最近では、携帯電話を使用し文字を打ち、思いを伝えてくれる患者様もいます
が、「いくら言っても分かってもらえない時には、つらかったし、もう言いた
くなくなった」「分かってもらえるように死にものぐるいで頑張った」「診察
台に座るたびに、今日は何をされるのか恐かった」など、手術後に感じた思い
や気持ちを話してくれることもありました。どのような病気でも様々な苦痛を
伴うと思いますが、声を失うことが日常生活にどのくらいの不自由さを与え、
どれだけの苦痛を伴うものか、それは患者様にしか分からないことだと思いま
す。だからこそ看護師は、患者様の思いに近づき少しでも寄り添える看護がで
きるよう、日々の看護の中から患者様の発信している何気ないしぐさや言葉に
真剣に向き合うことが大切です。そして、患者様の身体的状態や心情が日々刻
々と変化している中、今、患者様が訴えていることに対してできることや、そ
の思いに寄り添うことは、今、この時しかできません。

 看護は、日々経験しながら学んでいくものです。だからこそ一人一人の患者
様への看護や、その時の患者様の言葉を大切に受け止め、行った看護について
振り返り、次の看護に役立てられるように努力していかなければなりません。
そして、スタッフを教育指導する立場である副看護師長として、自分が今まで
経験し学んできたことや感動したことを、スタッフに伝えたり見せたりして、
スタッフの知識と技術の獲得にも努力していきたいと思います。


看護部ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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						研修医2年目
                        池田 理栄

 こんにちは、研修医2年目の池田理栄です。
 2年間の初期臨床研修も残すところあと2ヶ月となりました。私は、循環器、
外科、救命、消化器科をそれぞれ3ヶ月、小児科1ヶ月、総合内科3ヶ月、産婦
人科、地域医療実習、精神科をそれぞれ1ヶ月間、麻酔科を2ヶ月間ローテート
し、最後の2ヶ月は放射線科で勉強しています。後期研修に向けて、読影力を
つけたいと楽しみにしていた放射線科ですが、大変丁寧に指導していただき勉
強になることばかりで、とても楽しく充実した研修を送っています。

 今回この研修医日記を担当することになり、2年間を振り返りってみると働
き始めた頃、何も出来ない自分がいきなり“先生”と呼ばれることが嫌でとて
も抵抗があった事を思い出します。今でも自分がどれだけ成長できたのか不安
になることもありますが、当院で初期研修ができ本当に良かったと思います。
 ここでの初期研修については、研修医日記にもたくさん紹介されていますが、
同期の友人の他病院での研修の話を聞いて、私が感じた当院の初期研修の良い
ところ、他病院と異なると思った点を幾つか挙げたいと思います。
 当院では1つの科を2〜3ヶ月間十分に時間をかけて、3〜4人の同期の仲間と
ローテートします。各科1ヶ月間という病院が多い中、3ヶ月の期間では、その
科の仕事や考え方に慣れたり真似るだけではなく、自分から考えて意見を持つ
ことが出来るようになる十分な時間があります。選択期間が短くなるというデ
メリットもありますが、専門外の科について実際に学べる貴重な期間をこのよ
うに研修できることは、それぞれの科の先生方がどんなポイントに注目して臨
床されているかを十分学ぶことができとても有意義だと思います。また、救命
科研修の3次救急の場に実際に立つことができる経験や、研修医当直での時間
外外来の救急車の電話対応、初期対応を行えることは、他院とは異なる貴重な
経験ではないでしょうか。自分の研修医生活を振り返り、また多くの先生方が、
時折「私が研修医のころはね・・」と話してくださるのを聞いても研修医時代
はやはり掛替えのないものだと感じます。

 これを読んでいる学生の方も、大切な初期研修のためにぜひ一度見学にいら
してください。4月からは研修医という肩書きがなくなることが、少し寂しく
また、不安でもありますが、当院で学んだことを忘れずにがんばって行きたい
と思います。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美、徳永尚美 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 暦の上では立春を過ぎましたが、連休には大阪でも雪が積もりました。まだ
まだ寒い日が続きます。少しずつ暖かくはなっていますが、またまだ日ごとの
温度差や、異常な乾燥に対する対策も必要です。もうひと頑張りすると、暖か
い春がやってきます。

http://m-maga.onh.go.jp
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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