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メールマガジン「法円坂」No.127(2011/12/16)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 師走に入り、街のあちこちで忘年会の人達に出会うようになりました。冬の
節電対策も始まり例年に比べ、クリスマスのイルミネーションが少ない様です
が、気持は明るくいきたいものです。
 それでは今年最後のメルマガお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.127(2011/12/16)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 です
 ・カウニッツ先生、来たる!
 ・カウニッツ先生との症例検討会を終えて
  ・女性医師シリーズ5 
 ・『第7回オータムコンサート』開催される
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 毎年11月にアメリカ心臓学会(American Heart Association)の年次学術集
会が開催されます。アメリカの国内学会ですが、循環器病の領域では、基礎医
学・臨床医学・社会医学のすべての分野において世界トップの学会の一つに位
置づけられており、事実上、国際学会となっています。今年は11月5日から4
日間、フロリダ州オーランドで開催されました。

 国際的に権威の認められた学会ですので、この学会に演題を発表することは
たいへん名誉なことと考えられています。その結果、世界中から演題応募があ
り、採択率も厳しいものです。日本からは1990年代から応募が増えており、こ
こ10年間は、アメリカ本国・カナダに次ぐ演題投稿数を誇っています。しかし、
最近、中国からの投稿も増えてきており、日本が追い越されそうな勢いです。

 この学会の初日には開会式が催され、そこでは学会長が講演を行います。こ
の講演は、いつも、その時の循環器病学、循環器医療が直面している問題で、
学会長が最も重要と考える課題について取り上げられており、今年は研究費の
問題でした。

 日本では死因の第一位はがんであり、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患は
2位、3位です。しかし、両者を併せるとほぼがんに匹敵する死亡者数です。
一方、アメリカではまだ循環器疾患が死因の第1位を占めており、がんよりも
大きな問題となっています。それでも1970年代以降、循環器疾患による死亡率
は減少してきており、その原因として多くの研究成果が臨床現場に活かされて
いることが指摘されています。また、この間、多額の研究費が政府より提供さ
れ、研究の活性化とその臨床応用が図られてきました。

 今回指摘された問題点は、政府からの研究費が減少しつつあることのようで
す。欧州(EU)、日本では公的研究費が増加しつつあるのに、アメリカでは減
少に転じていることが指摘されました。これまでのデータを分析すると、公的
研究費の増加と死亡率の低下は強く相関しており、研究費の減少が国民の将来
の疾病治療の進展を遅らせ、寿命にまで影響する可能性が心配されているよう
です。

 また、政府の研究への支出は単なる消費に終わるのではなく、新薬や新しい
医療機器の開発等を促し、雇用の創出につながり、また、税収の増加にもつな
がることが示されているようです。さらに、研究が生む税の増収額は支出額を
上回り、研究はまさに「投資」であることを強調していました。

 我が国でも医療が政府の新成長戦略に取り上げられていますが、直接的な医
療行為などの増加に伴う経済拡大のみを考えているようで、研究助成から始ま
る効果までを考えたものではなさそうです。また、我が国では研究費そのもの
はほとんど増えていない現状もあります。

 今年の学会長は、実は私が留学していた大学の同じ研究室にいて、共に研究
した人です。彼は不整脈の診断・治療を専門とする臨床医ですが、同時に分子
生物学的アプローチによる基礎的研究も行っており、遺伝子治療という架け橋
を用いて基礎の結果を臨床に役立てている研究者です。
アメリカの臨床研究者でいつも感心させられることは、単に研究や臨床に秀で
ているだけでなく、今回の講演で示したように、医療経済学や社会学的な観点
も持って循環器病を捉えているところです。この点は我々も見習わないといけ
ないと感じています。

 この講演は21.5分の講演ですが、YouTubeで見ることができますので、興味
のある方はご覧下さい。講演で示されたスライドは出ておらず演説のみですが、
十分フォローできる内容です。


http://www.youtube.com/watch?v=1f5TTl8_Xf4


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       カウニッツ先生、来たる! 
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                   by 脳神経外科  中島 伸

 私ども国立病院機構では、米国退役軍人病院と提携して後期研修医が2ヵ月
間の米国留学を行うという制度があり、これまでも大勢の後期研修医が渡米し
ました。先日、受け入れ先の1つであるロサンゼルスの退役軍人病院(VA 
Greater Los Angels Healthcare Systems)の研修責任者であるカウニッツ先
生(Jonathan Kaunitz, MD)が当院を訪れ、カンファレンスやレクチャーをし
てくれましたので、その日の様子を紹介いたします。

(1) カンファレンス
 初期研修医を中心に約20〜30名の参加を得て行いました。最初に私が拙い英
語で症例提示を行って色々とディスカッションを行い、後につづく人たちのた
めにハードルを下げました。内容は脳神経外科外来に紛れ込んだ内科症例です。
左眼瞼下垂ということで近医より紹介をいただきました。当然、内頸動脈瘤に
よる動眼神経の圧迫が考えられるのですが、よく病歴を確認すると症状には日
内変動があるようでした。重症筋無力症を疑ってアイス・テストを行うと見事
に眼瞼が上がり、ビンゴ! 重症筋無力症と診断できた症例です。カウニッツ
先生にも教育的な症例だとお褒めいただきました。
 私の次は、総合診療部後期研修医の綿島史子先生です。彼女は日本語でもほ
とんど学会発表の経験がなかったのですが、練習に次ぐ練習で、うまく英語の
プレゼンテーションをやってくれました。さらに初期研修2年目の日比野先生
に至っては直前の御指名にもかかわらず、果敢なプレゼンです。会場からの質
疑応答も活発で、全体に盛り上がりました。

(2) レクチャー
 カウニッツ先生は消化器内科医ですが、鉄欠乏性貧血についてレクチャーを
してくれました。脳外科医の私にも非常に興味深い内容でした。

(3) ワールドカフェ
 約20名の参加を得て災害医療棟1階の喫茶店フォルテで行いました。すべて
英語で、と考えていたのですが、やはり日本人同士だと無理ですね。カウニッ
ツ先生のテーブル以外は完全に日本語でした。それでも日頃しゃべらない人同
士の意見交換ができたことは意味のあることだったと思います。

 全体を振り返ってみると、準備は大変でしたが英語でのプレゼンテーション
や質疑応答など、カウニッツ先生の励ましのもとに何とか無事に終えることが
できました。また、参加した研修医の満足度も高かったようで、有意義な1日
でした。


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     カウニッツ先生との症例検討会を終えて 
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                      日比野 賢嗣

 国立病院機構大阪医療センター研修医2年目の日比野賢嗣と申します。
 去る2011年11月18日にロサンゼルスのVA病院よりカウニッツ先生をお招き
して症例検討会を行いました。検討会では院内から3例の症例を提示し、カウ
ニッツ先生の臨床のノウハウを教えていただきながら進んで行きました。その
中で私自身が総合診療部研修中に経験したリウマチ性多発筋痛症と心不全を合
併した症例を提示させて頂きました。検討会中は全て英語、プレゼンテーショ
ンももちろん英語でとのことでした。私は昔から英語が苦手で、そもそも日本
語でも症例発表の経験は数えるほどしかないのに英語でプレゼンテーションを
と話を頂いたときは正直なところ途方に暮れてしまいました。しかし、和田先
生・松本先生をはじめ多くの先生方に指導していただきながら英語でプレゼン
テーションを作り英語で発表したことは大変貴重な経験となりました。私はま
だ医師としても経験不足で未熟であり、今回の症例の診断にも教科書の助けを
借りましたが、さすがのカウニッツ先生には専門外の分野であるにも関わらず、
かなり早い段階で診断が当てられてしまったようです。検討会中にカウニッツ
先生から頂いたそれぞれの症例における鑑別診断や診断に至るための身体所見
や検査結果の解釈はまさに目から鱗でした。今回の検討会で得たことを今後の
診療に役立てていきたいと考えております。医師として医学の勉強はもちろん
のこと、将来海外での学会発表の機会があることを考えるともっと英語の勉強
をしなければならないと実感し、また日本国内だけでなく世界に目を向けなが
ら日々成長していかなければならないと気付かされました。
 最後になりましたが、つたない発音ながら私の下手な英語での発表を最後ま
で聞いてくださったみなさんには感謝しております。ありがとうございました。


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女性医師シリーズ5 「先輩ドクターに続け!」   
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                     脳神経外科 専修医
                     横田 千里

 脳神経外科専修医の横田です。これまでこのメルマガに寄稿された先生方は
みな、仕事も子育てもきっちりこなす憧れの先輩ドクターばかり・・・そんな
中で、専修医かつ子育ての経験もない私がこのような文章を書かせていただく
のは大変恐縮ですが、しばらくお付き合いください。

 私は初期研修から当院でお世話になり、今年で3年目になります。研修開始
時に驚いたのは、当院の女性医師の多さ、そしてその活躍ぶりです。研修医は
色々な科を数ヶ月毎に回り研修を行うのですが、新しい科に行く度に先輩女性
医師との出会いがあり、そのことは当院での研修の非常に大きなポイントだっ
たと思います。
私の大学では、医学部生の男女比率は7:3でしたが最近では更に女性の比率は
増え、5:5の大学もあると聞いています。しかしながら私の学生時代では指
導してくださる先生方の中に女性医師の姿はほとんど見あたりませんでした。
数年先輩、という方はおられても「今まさに育児中!」というママドクターは
珍しく、特に手術や救急を扱う外科系の分野で顕著でした。女子学生にとって
もそれはやはり不安の種であり、「将来自分は結婚や子育てをできるのだろう
か」「仕事は一生続けられるのだろうか」「やはり外科系は女性には無理なの
だろうか」などとおそらく多くの女性医師が感じるのではないかと思います。
「みんないったいどうしているのだろう?」

 そんな中、この病院を見て衝撃を受けました。女性の副院長に部長、といっ
たベテランから中堅、若手に至るまで全ての年代で女性医師がいきいきと仕事
をしている姿、そしてそれが身近なロールモデルとなり、「自分も数年後は○
○先生のように働きたい」と具体的な目標になって私たち駆け出し医師を引っ
張っていってくれます。そして先輩医師と集まって、おいしいものを囲んで
「子育てはね〜・・・」「結婚なんてのはね〜・・・」なんて家庭の第一線で
の貴重でリアルな声をお聞きし、将来に役立てよう!と言いつつおしゃべりさ
せていただくのは非常に重要な研修のひとつとなっています(笑)。

 私も毎日の仕事は楽なものではありませんが、5年後も10年後も30年後もき
っと、当院で働く先生方のようにいきいきとしていたい、そのために今がんば
ろう!と日々前向きに過ごしております。さらに女性医師の活躍する場が増え、
また素敵な先輩ドクターに出会えることを当院には期待しています。そして私
もいつか後輩の良いロールモデルになれるといいな・・・と思いつつ筆を置か
せていただきます。


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     『第7回オータムコンサート』開催される
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

 11月5日(土曜日)午後3時、当医療センター外来診療棟1階ロビーにて、大
阪府医師会フィルハーモニーの皆さまによる「オータムコンサート」を開催し
ました。
 大阪府医師会フィルハーモニーは、その名前が示す通り、元々は大阪府医師
会のメンバーが中心となって出来たオーケストラでした。しかし今では、例え
るならば病院のようなオーケストラとなっています。医師だけでなく、看護師・
臨床検査技師・柔道整復師・薬剤師、そして元気になられた患者さんまで、多
くの人たちがみんなで一つの音楽を作り上げるという、とても素敵な活動をし
ておられます。
フィルハーモニーの活動は大きく2つの柱があります。一つは毎年7月「いず
みホール」で開かれる、本格的なクラッシック音楽の定期演奏会です。回も重
ねられ、今年41回を迎えられました。
もう1つの柱が「病院コンサート」です。大きなホールの舞台の上でなく、病
院のロビーなど皆さんと同じ目線で、より親しみやすい形で音楽を届けていた
だいています。この病院コンサートは、入院患者さんや外来通院患者さんなど、
コンサート会場に足を運ぶことが出来ない方々に、フルオーケストラの演奏を
お届けするために行われています。

 今回は「音楽で巡る世界の旅」、旅先のそれぞれの国の有名な作曲家の音楽
を選び、その音楽を楽しみながら世界を旅しようという楽しいコンサートでし
た。音楽の旅は、関西空港を離陸し、オーストリアのウィーン〜イタリア〜再
びオーストリアのウィーンに戻り〜ロシア〜フランス〜アメリカ〜そして、旅
の終り日本に戻って参ります。

プログラムを紹介しましょう。
♪ワルツ「皇帝円舞曲」・・・j.シュトラウス作曲
♪歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」・・・プッチーニ作曲
♪歌劇「フィガロの結婚」より「恋とはどんなものかしら」・・・モーツアル
ト作曲
♪組曲「くるみ割り人形」より「花のワルツ」・・・チャイコフスキー作曲
♪指揮者体験コーナー:歌劇「カルメン」前奏曲より・・・ビゼー作曲
♪歌劇「カルメン」前奏曲・・・ビゼー作曲
♪ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より「踊り明かそう」
・・・フレデリック・ロウ作曲
♪日本の歌曲メドレー
「♪花」「♪椰子の実」「♪赤とんぼ」「♪ペチカ」「♪故郷」

☆ソプラノ:若林 香名さん
☆指揮・司会:岩佐 厚さん
☆演奏:大阪府医師会フィルハーモニー

 最初に旅した国はオーストリアのウィーン、ワルツ王、ヨハン・シュトラウ
スの「皇帝円舞曲」が旅の始まりでした。
今回このコンサートに初めてご出演のソプラノ歌手・若林 香名さん、オペラ
の国イタリアでは、プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父
さま」を、再び訪れたオーストリアのウィーンでは、モーツァルトの歌劇「フ
ィガロの結婚」より、「恋とはどんなものかしら」を、また、ロシアではチャ
イコフスキーの組曲「くるみ割り人形」から「花のワルツ」を、そしてアメリ
カでは、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より「踊り明かそう」を、訪
れたそれぞれの国で、とても清澄感に富んだ、美しい歌声のアリアを聴かせて
いただきました。
そしてフランス、この国ではこのコンサートの名物、「指揮者体験コーナー」
を見ることが出来ました。今回の演奏曲は、自国の作曲家・ビゼーの歌劇「カ
ルメン」より前奏曲(指揮者体験コーナーバージョン)でした。
最初の指揮者は、当医療センター推薦の小児科病棟の患者さんY・Y君、付き
添いの看護師さんと2人3客での体験でした。続いては、会場からの指揮者体験
者、K・Rさんの登場です。普段オーケストラを指揮するという、本当に滅多
にないチャンスに、緊張した面持ちは隠せませんが、見事な指揮者振りを発揮
されました。「感想は?」の問いに「楽しかったです」と話され、会場の皆さ
まから、大きな拍手を受けられていました。この体験が将来の夢となり、実現
されることを願っています。
 さて、ヨーロッパ・ロシアを回って、アメリカに行って、そろそろ旅の終り
です。関西空港に迎えられ、ようやく日本に戻って参りました。
「花」「椰子の実」「赤とんぼ」「ペチカ」日本の四季折々の名曲をメドレー
で、ソプラノ歌手・若林 香名さんの美しい歌声と共に聴かせていただきまし
た。これまでのアリアの熱唱とは一際違った心和らぐ静かな歌声は、時の経つ
のを忘れさるような心地よい気分にさせてくれました。
音楽で過ごした世界の旅でしたが、いよいよ最後の曲になりました。今回指揮
者であり、司会者の岩佐 厚先生は、「近くても遠くても、故郷というのは良
いものです。残念なことに今年は、東日本大震災で故郷を失った方がたくさん
おられます。その方の故郷が、一日も早く元に戻ることを願ってやみません。
そして、闘病中の皆さまが、お元気になられて、一日も早くお家にお帰りにな
ることが出来ますように」と述べられ、その気持ちを込めて演奏してください
ました。「故郷」、最後は会場を巡りながら歌ってくださったソプラノ歌手・
若林 香名さんと、会場の皆さまとが一体となって、元気に大きな声で歌って
くださいました。

 今回、いつもの講堂が使えず、外来診療棟・ロビーでの開催となりました。
生憎の雨模様も重なり、むしむしとした中で、患者さん・ご家族等およそ180
人もの多くの方々にお集まりいただきました。
 大阪府医師会フィルハーモニーの皆さまによる「オータムコンサート」も、
回を重ね7回目を迎えることになりました。フィルハーモニーの皆さまのすば
らしい演奏と、ソプラノ歌手・若林 香名さんの清澄感に富んだ歌声を聴かせ
てくださいました。きょうも多くの患者さんたちと素敵な時間を共有していた
だくことができました。楽しい時間をいただき本当にありがとうございました。
フィルハーモニー皆さまからの「音楽の旅」のプレゼント、会場の皆さまには
十分に楽しんでいただけたことを感じております。
 そして今日お手伝いしてくださった、ボランティア「法円坂」の皆さま、そ
して職員の皆さま、ありがとうございました。
「音楽っていうのはネガティブな気持ちを、前向きな気持ちに変えてくれる、
すごく強い力があると思います。」と、当医療センター 是恒臨床研究センタ
ー長が挨拶で述べられました。音楽を通じて心を和らげ、闘病中の皆さまの、
少しでも回復へのお役に立てれば幸いに思います。来年はもう少し良い環境で、
また皆さまとお目にかかることを心から楽しみにしております。本当にありが
とうございました。

 今回、参加していただいた40代〜50代・60代以上の男女25名の方々から、ご
意見・ご感想を届けていただくことができました。その一部分をご紹介します。

1.今日のプログラムは知っている曲でしたので、楽しく聴かせて頂きました。
先生方、お忙しいなか練習を重ねて、コンサートをして頂き有難いです。場所
も演奏する方はともかく、聴かせて頂くのにはロビーというのは、いいなぁと
思います。ボランティアの方々に感謝です。
2.クラッシック音楽好きの私は最高でした。いつかピアノのある会場で、ピ
アノ協奏曲が聞けたら・・・。
3.会場をもう少し回って、歌ってほしかった。ステキなドレスも、もっと見
たかった。
 皆さまからいただきました貴重なご意見・ご感想は、今後開催するコンサー
トの企画の参考にさせていただきます。ご協力ありがとうございました。


・ボランティアホームページ→http://www.onh.go.jp/volunteer/
・電話番号→06−6294−1331(代表) 
・患者情報室ホームページ →http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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      看 護 の こ こ ろ 
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                        西10階 森山朋子

 12月、今年も残りわずかとなりました。今年は3月11日に東日本大震災があ
り、半年以上経った現在でもまだまだ復興の途中、現状を伝える報道を見るた
びに心が痛みます。夏は大きく節電が叫ばれましたが、冬も夏ほどではなくと
も電気の節約は必要なようです。1人1人にできることは少ないかもしれませ
んが、協力できることを少しでもやっていきたいと日々思っております。
 私は、婦人科病棟で4年、呼吸器科、免疫内科などの総合内科病棟で3年、現
在は泌尿器科、耳鼻咽喉科、口腔外科の混合病棟に勤務して2年目になります。
早いもので、看護師になって9年目になりました。昨年からは副看護師長とな
りましたが、まだまだ自分の役割を果たせず、自分に何ができるのか模索する
日々です。また、今年は実習指導者講習会にも行かせていただき、未来の看護
師を育てることにも意欲的に取り組んでいきたいと思っております。
 さて、私の勤務する西10階病棟は、泌尿器科、耳鼻咽喉科、口腔外科の混合
病棟で、手術や抗がん剤治療、放射線療法を受ける患者様など治療期にある方
から、緩和ケアが必要な方など様々な患者様が入院しておられます。混合病棟
であり、配属されたころは覚えることや勉強することが多く大変でしたが、同
時に配属された1年目看護師が右も左もわからない中、頑張っている姿を見て
勇気づけられました。そんな1年目看護師も2年目になり、もうすぐ3年目にな
ろうとしています。それぞれが、環境の変化や家庭のことなどに悩みを持ちな
がらも看護師を続け、今では頼りになる看護師に成長してくれました。そんな
2年目看護師が、日々の業務をこなすことだけではなく、患者様1人1人に目を
向け、その人に合った看護とは?自分の思う看護とは?を考えながら関わって
いる姿を見て成長を感じうれしく思うと同時に、自分が初めて受け持たせてい
ただいた患者様を思い出すことが多くなりました。
 その患者様は子宮体がんで、手術目的で入院して来られました。無事手術は
終わりましたが、がんの進行度などが考慮され、手術後に抗がん剤投与を受け
ることになりました。今まで病気ひとつしたことがなかったところに、手術や
抗がん剤、大きな不安を抱えておられました。私は毎日その患者様のところに
行って一緒に時間を過ごし、また治療が始まる時や退院を迎えるときには先輩
看護師の指導を受けながら、パンフレットを作成して説明したり、できるだけ
不安なく過ごしてもらえるよう関わりました。退院して以来、その患者様は、
病棟に来られることはなかったのですが、ある時外来でばったりお会いしまし
た。それはそれは再会を喜んでくださり、「病棟には辛い思い出が多くてよう
会いに行かんかったけど、会えてよかった、今日はCTの結果を聞きに来てん、
あんたの顔見られたからいい結果な気がする。」とおっしゃってくださいまし
た。今でも私の中でこの患者様の言葉は宝物です。
今回、このような文章を書く機会をいただき、初心に帰ることができました。
しっかりしてきた2年目看護師に負けないように、わたしも頑張っていきたい
なと思います。

ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                     研修医2年目 田口 裕紀子

 こんにちは。2年目研修医の田口裕紀子です。
 6回生のマッチング前にこの研修医日記を読んで、「マッチング受かったら2
年後自分も書くんかな」と思ったことがあります。研修医生活も終わりにさし
かかっていますが、あの頃から今まであっという間だった気がします。

 思い返せば去年の春、私は循環器科からローテートが始まりました。初めて
の採血、初めての担当患者さん、初めての二次当直。何もかもが初めてで、何
をするときも恐る恐るだし、自分の知識不足や手技の未熟さに落ち込んだり反
省したりの毎日でした。それでも、ベッドサイドに行って患者さんが「あ、先
生!待ってたんよー」と笑顔で言ってくださるととても嬉しく、明日からも頑
張ろうという気持ちになれました。今でもそんな繰り返しのように思います。

 ご存知の通り、大阪医療センターは比較的規模の大きな病院で、医師・診療
科の数も豊富です。担当患者さんのことで困ったときに専門の先生にコンサル
トできて、自分がローテートしていない科の先生でも親切に対応してくださる
ことが多いです。
 消化器科ローテート中にICUの患者さんを担当したとき、初めてのICU管理に
私は右往左往していましたが、消化器科の先生だけでなく、心臓血管外科や循
環器科の先生にはカテコラミンや人工呼吸器管理についてアドバイスをいただ
き、皮膚科の先生には皮疹を診ていただき、麻酔科の先生には挿管を手伝って
いただき、本当に色んな先生方に助けていただきました。さらにそのあと院内
で会った際などに「あの患者さんどうなった?」と声をかけてくださったこと
も何回かあり、非常に恵まれた環境で研修しているのだなぁと思います。

 先生方がたくさんおられるので(女性医師の活躍も多く見られます)、目標・
憧れとなる先生にも出会えるのではないかと思います。また、仕事の時は厳し
い先生が飲み会ではとてもテンションが高かったり、PHSで医局に呼び出され
てビクビクしながら行ってみたらサプライズで誕生日ケーキが用意されていた
り、と楽しいエピソードもたくさんあります。
 研修医も多く、落ち込んだ時に励ましあい、仕事のことで分からないことを
尋ねあい、同期の存在はとても重要です。私たちの学年は男女比が1:1と女子
も多いので、女子会もできて楽しいです。酔っ払っても家まで送り届けてくれ
ます。男女交えて仲がよく、研修医生活が終わるにあたって現在研修医旅行も
計画中です!
 
 ここで紹介できるのはほんの一面にすぎないので、ぜひ見学に来てみてくだ
さい。どの病院にも長所・短所はあるでしょうし、他病院の初期研修がどのよ
うなものなのか実際に体験したわけではないので分かりませんが、私は大阪医
療センターで研修ができてよかったと思っています。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美
     看護部長 渡津千代子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 電車の吊り広告に美人の2人の女性がマスクをかけているのが目に入りまし
た。マスクのコマーシャルでしたが時代の変化を感じました。マスクの人も少
しずつ増えているように思います。皆さま、うがい、手洗いをこまめにして風
邪をひかないよう、元気で 年を越しましょう。
 それでは次号まで
http://m-maga.onh.go.jp
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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