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メールマガジン「法円坂」No.128(2012/1/16)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 明けましておめでとうございます。大阪は温暖な正月三が日でした。大阪城
公園の梅園では黄色の蝋梅の花がきれいに咲き始め、傍によるといい香りがし
ます。
 今年初めてのメールマガジンをお届けします。今回から以前掲載していた診
療科紹介を、時間も経過して診療内容の進展や医師等の交代もありますので、
再度連載を始めます。トップバッターは外科からです。
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   メールマガジン「法円坂」No.128(2012/1/16)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 です
 ・VA 留学記 (専修医海外留学制度)
 ・診療科紹介 外科 1 上部消化管
 ・「第33回“愛の夢コンサート”クリスマスコンサート」開催される
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 あけましておめでとうございます。

 今年の三が日は、全国的におだやかなお天気でした。今年がこのような穏や
かな年であればと思います。

 さて、今年はたつ歳ですが、十干十二支では「壬辰(みずのえたつ、じんし
ん)」の歳です。ものの本によると、「壬」は「中に入れこむ」という意味を
持ち、「大きくなって膨らんだ状態」を表しているそうです。昨年の辛は、
「今まで地下に潜伏してきたエネルギーが、社会の様々な矛盾、抑圧を排除し
て上に対して発言する」という意味で、実際、いろいろな場面でこのような状
況がありましたが、今年の壬は、前年の諸問題がいっそう増大し、そのために
任務・仕事がますます惹起され、また、仕上げの動きになることを示唆するそ
うです。

 一方、「辰」は「元気よくふるいたつ様」を表しており、「理想に向かって辛
抱強く、かつ慎重に、いろいろの抵抗や妨害と闘いながら歩を進めてゆく」とい
う意味だそうです。

 したがって、壬辰の年は、従来の社会の仕組みを変える端緒が切られる年で
あり、一見無鉄砲と思える野放図な行動を許す年とされているようです。

 昨年1月のメルマガには、辛卯の年は「厳しい状況から新しい世代が台頭し、
世の中に明るさと躍動をもたらす予感と共に、間違うと紛糾に明け暮れること
が示唆される」年と書きました。昨年は、東日本大震災や福島原発による被爆
が起こり、内閣の交代があり、また、中近東やヨーロッパ・アメリカで政治や
経済の大きな問題が起こり、残念ながら、悪い示唆の方に動いた年でした。今
年は、仕組みを変え、良い示唆の方向に向う年であって欲しいと思います。

 当院のことを考えてみますと、今年は、放射線治療機器の更新、臨床研究セ
ンターや職員宿舎の建設への着手など、診療、研究、福利厚生における大きな
躍進のスタートになる年と思います。この職員宿舎建設のため、昨年12月より
看護学校の旧校舎や地域医療センターの解体工事が始まり、ご近所の皆様には
ご迷惑をおかけしております。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

 また、昨年3月の平成22年度末には、医業収支が独立行政法人化後、初めて
黒字化しました。経常収支は平成21年度より黒字化しており、今後も安定して
黒字が達成できるところとなっています。壬辰の歳にふさわしく、さらに脱皮
し、一段と発展させたいと思います。

 当院の現在の最大の課題は、病院の更新築です。昨年夏には基本計画ができ
あがり、国立病院機構本部の更新築への着手の承認がでるのを待っています。
この計画を絵に描いた餅に終わらせず、実現させなければなりません。国立病
院には、政策医療を地域医療において実現させるという使命があります。今の
病院は老朽化しており、設備面でもこれ以上の改造は無理です。我々に与えら
れたミッションを達成するには、どうしても新病院が必要です。当院の特徴と
なっている機能を十分に生かし、医療やその他の活動を通じ、地域へよりいっ
そう貢献するためにも、平成29年夏の新病院の竣工をめざし、職員一丸となっ
て、目標を達成していきたいと思います。

 本年も引き続き、当院への倍旧のご厚情を賜りたく、お願い申し上げます。


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        VA 留学記 (専修医海外留学制度)     
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                                      皮膚科 専修医
                   永松 麻紀

 平成23年度の国立病院機構の専修医海外留学制度により平成23年10-11月に
Veterans Health Administration Greater Los Angeles Healthcare Systemに
留学する機会を頂きました。

 まず、初めの2週間はPalliative careにて研修を行いました。Palliative 
careは入院担当のチームと院内のコンサルト担当のチームに分かれており、入
院担当チームは医師、プラクティショナーナース、薬剤師、ソーシャルワーカ
ーの各1名で構成されており、2-3人の入院患者を担当しています。コンサルト
チームは、主に症状緩和について主治医チームと連携しながら診療を行ってい
ました。個々の患者さんに対するチームの方々の熱心な診療態度に頭の下がる
思いでした。
 次の5週間は皮膚科にて研修を行いました。将来的に皮膚癌をやっていきた
いという希望があったので、日本ではまだ症例数の少ない皮膚癌について、症
例数の多いUSで勉強したいという思いからこのプログラムに参加させていただ
きました。
毎日8:00ごろから4:30くらいまで一般皮膚科外来、または外来手術の見学をさ
せて頂きました。特に興味深かったのは、Mohs surgeryという日本では行われ
ていない手術法でした。Mohs surgeryというのは顔面部などの機能・整容面が
問題となる部位の皮膚癌に対する術式で、腫瘍から最小限のマージンで切除を
行い、その場で凍結標本を作製し、断端陽性か否かを診断し、腫瘍がなくなる
まで切除を繰り返すという術式で、その利点としては、整容的問題の起こりう
る部位での欠損部を最小限にとどめることができるというものです。腫瘍を切
除しきったのを確認後、切除範囲に応じて再建のデザインを考え、その場で再
建を行います。USにはこのMohs surgeonという皮膚外科を専門にしている医師
達がおり、一日中手術をされておりうらやましいと思いました。また皮膚科の
部長のご厚意でUCLAのカンファレンスに参加させていただいたり、形成外科の
手術を見学させていただいたりする機会を得ました。このプログラムに参加さ
せて頂いたおかげで、ますます悪性腫瘍に対する興味を持つことができ、今後
診療を行っていく上でとてもよい刺激となりました。
プライベートでもヨセミテ国立公園やモントリオールに小旅行に行ったり、た
くさんの素敵な方々との出会いもありました。海が近くで、気候が良く毎日快
晴で、本当に過ごしやすいロサンゼルスが大好きになりました。

 最後にこのような研修の機会を与えて下さった国立病院機構の関係者の方々、
プログラムの責任者であるDr.Kaunitzをはじめとする関係者の方々、
Palliative careの先生方、本当の部下のように可愛がって下さった皮膚科の
Dr. Shellowをはじめとする皮膚科の先生方、快く送り出してくださった楠岡
院長をはじめ、田所部長と皮膚科の先生方に心より感謝いたします。


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診療科紹介 外科 1 上部消化管   
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                    外科 山本 和義

 2011年4月より国立病院機構大阪医療センター外科、上部消化管グループの
スタッフとなりました山本和義といいます。私は2001年大阪大学医学部卒業で、
現在卒後11年目になります。当グループの紹介をさせて頂きます。上部消化管
グループでは、主に胃癌・食道癌の診療を行っています。

《胃癌》
 手術数は2011年の1年間で127例です。治療方針は胃癌治療ガイドラインを
基本とし、進行度に応じて縮小手術・定型手術・拡大手術を行います。縮小手
術としては、早期胃癌に対する機能温存手術として幽門輪保存胃切除術(2011
年は19例)や噴門側胃切除術(8例)、迷走神経温存手術などを取り入れており、
低侵襲手術として腹腔鏡補助下胃切除術(15例)も積極的に行っています。手術
だけでなく、上部消化管疾患の治療方針について週1回の定期的なカンファレ
ンスを消化器内科と合同で行っており、早期癌で適応がある場合には内視鏡下
粘膜下層剥離術(ESD)を受けて頂くため消化器内科に紹介することも可能で
す。個々の患者さんに最適な治療を、十分に納得して頂いたうえで受けてもら
えるようにしています。また、新たな標準治療の開発のためにJCOG(日本臨床
腫瘍研究グループ)やOGSG(大阪消化管がん化学療法研究会)などの臨床試験
グループに参加し、中心的な役割を果たしています。

《食道癌》
 手術数は2011年の1年間で26例です。2領域郭清が13例、3領域郭清が13例で
した。心機能や呼吸機能不良例や合併症がある症例に対しても関係各科と連携
して治療にあたっています。食道癌手術は合併症発生率が高く、難易度の高い
手術ですが、術前の栄養介入や手術・麻酔法によってより安全に手術が実施で
きるよう工夫しています。治療方針は胃癌と同じく、食道癌治療ガイドライン
に準じた治療を基本とし、臨床試験グループでも中心的な役割を果たしていま
す。手術療法だけでなく抗癌剤治療や放射線治療も併用する集学的治療も積極
的に行っています。

 胃癌・食道癌ともに国内外の学会において積極的に発表・発言を行っており、
和文・英文論文も多数報告しています。特に胃癌においては科長辻仲が2012年
2月に第84回日本胃癌学会総会を会長として開催する予定であり、名実ともに
日本胃癌治療の中核を担っていると自負しています。


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  『第33回“愛の夢コンサート”クリスマスコンサート』開催される 
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

  12月13日、当大阪医療センター講堂にて、第33回“愛の夢コンサート”ク
リスマスコンサートを開催しました。会場には、ボランティア「法円坂」の皆
さんにより、2体のクリスマスツリーが、とっても綺麗に飾り付けられました。
“皆さまこんばんは〜・・・”コンサートはいつも進行のお手伝いをしてくだ
さっている、八田 叔子さんのご挨拶で定刻(午後7時)の開演となりました。

 最初の演奏は、ピアノ演奏の佐竹 史子さん。今回で33回目を迎えた“愛の
夢コンサート”ですが、第1回目からレギュラーとして参加していただいてい
ます。
毎回違ったオリジナル曲を聴かせていただいており、今回どんなオリジナル曲
を聴かせていただけるか、このコンサートでの楽しみの一つにしています。
きょうは、映画音楽「♪ゴッドファーザー愛のテーマ」と「♪慕情」、そして
フランスのシャンソン歌手 エディット・ピアフや、日本では愛称コーちゃん
で親しまれた、越路吹雪さんが歌った「♪バラ色の人生」を、懐かしく聴かせ
ていただきました。また、映画をご覧になった方たちは、それぞれに情景を思
い浮かべながら、懐かしく聴いていただいたことと思います。
今回のオリジナル曲は「♪光」。朝日が昇って、海に光が広がってゆく美しく
輝く情景に感動され、この曲を作られたそうです。きっと皆さんも、同じ情景
を思い浮かべながら聴かれたことと思います。いつも素敵な曲を弾いてくださ
います。

 続いての登場は、ピアーチェの皆さんです。ピアーチェはイタリア語で、
「楽しい」「愉快な」という意味です。皆さまの身近な場所を訪問し、ピアノ、
バイオリン、フルート、歌のアンサンブルで、生演奏を届けられています。今
年も、楽しいプログラムを届けていただくことが出来ました。
プログラム1曲目の「♪シンコペイテッド・クロック」は、規則正しく動く時
計のリズムに、少しずらした感じのリズムでユーモアさを表現された、なんと
も滑稽なメロディでした。

 また、フィギュアスケートの浅田真央選手や、鈴木明子選手などがフリース
ケーティング・プログラム曲として使用した『♪シェヘラザード』より「若き
王子と王女」、「♪愛の夢 第3番」、「♪ハンガリー狂詩曲 第2番」は、氷上
を舞うスケーター達の夢の舞台をイメージしながら、聴いていただいたことと
思います。

 そして、クリスマスファンタジー 「♪サンタクロースはどこだ」。このプ
ログラムは、色んな国で待っている子供たちに、プレゼントを配りに出かけた
サンタさん。うっかりプレゼントが入った袋を忘れてしまいます。その袋を届
けようと、当大阪医療センターのみんなで音楽の世界めぐりをしながらサンタ
さんを探し出すという、クリスマスならではのとってもユニークな企画でした。
会場の子ども達にも楽しんでいただけたと思っています。
プログラムの最後は「みんなで歌いましょう!」。用意していただいた「♪き
よしこの夜」「♪喜びの歌」2曲を、会場の皆さんが一緒になって歌ってくだ
さいました。
ピアーチェの皆さんには、文字通りの「楽しい」「愉快な」、そして思い出に
残るステージを贈っていただきました。音楽で「元気」をいただきました。ピ
アーチェの皆さんに感謝いたします。これから益々のご活躍を、祈念しており
ます。

 当日の会場には、およそ160余名の患者さんやそのご家族、お友達の方々に
お越しいただき、聴いていただくことが出来ました。ありがとうございました。
恵谷副院長のご挨拶にもありましたが、今日は音楽ボランティアの八田 叔子
さん、佐竹 史子さん、ピアーチェの皆さん。そしてボランティア「法円坂」
の皆さん、職員の皆さん、ありがとうございました。皆さまのご協力により無
事終えることが出来ました。感謝しております。
“愛の夢コンサート”クリスマスコンサート、ボランティア皆さんからの「心
の贈り物」として、心の片すみに納めていただければと願っています。皆さま
の一日でも早いご回復を、心よりお祈りいたします。

 今回参加していただいた30代〜50代・60代以上の男女49名の方々から、感想
アンケートを届けていただきました。「全体的にいかがでしたか?」について、
「よい」:40名、「ふつう」:9名と、49名全員の方から“良かった”と思え
る結果をいただきました。

また、全体を通じての貴重なご意見・ご感想もいただきました。ここでその一
部をご紹介します。

1.どの曲もそれぞれに心に響き良かったと思います。こんなにも素敵な、想
いもよらないプレゼントをして頂けた事、本当に心から感謝しています。あり
がとうございました。素敵な時間と音楽、これからずっと心に残ります。(40
代女性)
2.佐竹さんのオリジナル曲「光」、大変素晴らしかったです。目を閉じて聞
いていると色々想像できた。素晴らしかったです。他のオリジナル曲も、お聞
きしたいです。ピアーチェの皆さんも素晴らしい演奏と歌声、楽しかったです。
久しぶり合唱で声を出すのは、気持ちが良かったです。(60代以上女性)
3.ピアノのオリジナル曲「光」が、力強く良かった。ピアーチェも面白く、
新鮮な気持ちになりました。今後の活躍をお祈り致します。(60代以上男性)
4.ギター演奏などが加われば、更に雰囲気が高まるのではないでしょうか。
また、患者の年齢も高年齢なので、演歌曲でもあればいいのではないでしょう
か。(60代以上男性)

 皆さまからいただきました貴重なご意見・ご感想は、今後の企画の参考にさ
せていただきます。ご協力ありがとうございました。

 大阪医療センターでは病院ボランティアを募集しています。
病院で自ら進んで労力、時間、技術などを提供して、患者さんにやさしさとう
るおいを提供すると共に、活動を通じてボランティア自身の成長にもつながる
活動です。資格は特に要りません。自分自身が健康であり、やさしさと何事に
も積極的に取り組む気持ちがあれば活動できます。また、活動方法は、個々の
ライフスタイルに応じて決めていただいています。服装は活動しやすい服装で
構いませんが、エプロン・胸章など用意しています。
現在100余名のボランティアの方々が活動されています。一緒に活動してみま
せんか。
ボランティアを希望されます方、お待ちしています。
管理課ボランティア担当までご連絡ください。

・管理課ボランティア担当    TEL:06−6942−1331(代表)
・ボランティアホームページ →http://www.onh.go.jp/volunteer/
・患者情報室ホームページ →http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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      看 護 の こ こ ろ 
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                       西11病棟 中村 千賀子

 新年あけましておめでとうございます。毎日がかなり寒く、この時期になる
と、毎月風邪を引いてしまうほど呼吸器系が弱い私にとって冬は大敵です。患
者さんも様々な症状を訴え来院される時期ですので、皆で力を合わせて患者さ
んに関わり、癒していけるように努力したいと思います。
 今回で「看護のこころ」を書かせていただくのはなんと3回目になります!
長くいるとこんなこともあるものです。前回から4年経つのですが、4年の間に
随分色んなことがあったとあらためて振り返らせていただきました。
 まず3年前に一旦退職し、看護大学に編入しました。辞めてまで進学した理
由は色々ありましたが、それまでの自分の看護に余りにも自信がなく、このま
までは前に進めないと感じていました。そんな時に大学編入という道が開き、
今更苦手な英語の受験勉強をして、親を説得して、晴れて大学に編入しました。
 大学では目新しいこともたくさん学びましたが、一番学びとして大きかった
のは、自分の看護を思う存分振り返れたこと、そして、今まで行ってきた看護
は決して間違ってなかったのだと気づかせてもらえたことです。看護師として
未熟な部分は今でもたくさんありますが、何気なく患者さんに接してきたよう
であっても、目の前の患者さんに良くなってもらおう、その患者さんは何を望
んでいるのだろう、と模索しながら接してきたことはすべて看護だったのだと
いうことがわかりました。傲慢に聞こえるかもしれませんが、自信がなかった
私にとっては一筋の光明に照らされた思いでした。
卒業後、再び当院でお世話になることになり、初めての病棟勤務をしています。
それまで手術室・ICU・救命救急センターと特殊な部署ばかりで勤務してきた
私にとっては戸惑うことも多くありましたが、今まで以上に患者さんの近くに
居ることができるようになったのではないかと思います。
そんな時に昨年の東日本大震災が起こりました。私はDMATのメンバーとして、
震災翌日未明に大阪空港から自衛隊のジェット機で岩手県の内陸部にある花巻
空港に派遣されました。周知の通り、あっという間に津波にのまれて亡くなる
か奇跡的に助かるかの状況で、運ばれてくる方はほとんどが軽症でした。その
ため医療的な支援をそれほど必要としない状況であり、医療者のほとんどが自
分たちの役割を模索し焦っている状況でした。しかし、目の前にいる方たちは
奇跡的に助かった尊い命であり、こんな時こそ看護師の出番!と思えました。
大変な思いをして空港まで運ばれてきた状況を話して下さる方の話に耳を傾け、
老人ホームごと津波に流され海水で冷え切った体を温め、オムツ交換を行った
りもしました。被災者の方々は愚痴を一言もこぼさず、「遠くから支援に来て
もらって有難い。」と何度も何度も言ってくださり、逆に私たちの寝る場所や
食べるものを気にかけて下さってばかりいました。その姿を目の当たりにし、
なんとか少しでも気を休めていただきたい思いでお世話をさせてもらいました。
わたしたちは3日ほどの活動で大阪に帰り普段の生活に戻りましたが、被災地
の方々は今なお復興の進まない現地で懸命にたたかっておられます。遠く離れ
た大阪では何もできないように感じますが、まずはできることからしていきた
いと思います。この原稿がアップされる頃には無事終わっていることと思いま
すが、今は当院の災害訓練の準備真っ最中です!直接被災地の方には役立ちま
せんが、今後被災され苦しい思いをする方が少しでもなくすことができるよう、
訓練も真剣に行っていきたいと思います。
今までになく濃かった4年間でしたが、次の4年間も更に多くのことを経験し、
後輩たちと共に患者さんがより良い方向に進めるように力を合わせて看護にあ
たっていきたいと思います。


ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                     研修医2年目 杉本 彩

 こんにちは、研修医2年目杉本 彩です。研修医日記ということで、研修生
活を皆さんにご紹介するという大役をおおせつかっているのですが、1月担当
なので既に同期の人たちにあらかた真面目なことは書かれているわけです。さ
て、どうしましょう。単純な頭の自分は学生の時に読んで記憶に残っているの
は、正直やっぱりカリキュラムとかのことより実際がどんな感じか、というこ
とだったように思います。なので、最近外病院に出ることばかりで、当院勤務
は3カ月ぶりの私が思い出しながら書きます。

 まず住居ですが、朝が誰よりも苦手な私は、病院の敷地内にあり破格の家賃
で住めるという理由で元病棟の個室、という頼まれても絶対住まないと言われ
る研修医寮に住み始めました。それでも、朝はぎりぎり、夜は研修医室から深
夜に帰っても敷地内だから超安心。おまけに帰って寝るだけなので着るものは
白衣かパジャマかの女子力急降下の楽ちん生活をエンジョイしていました。が、
この寮は残念ながら現在取り壊し真っ最中で(立ち退きの様子は植野先生の研
修医日記で)、今私は自転車で7〜8分のマンションを貸りて住んでいます。1年
目の頃よりは通勤時間が長くなったものの、意外と治安は良く、研修医室でぐ
だぐだして深夜に帰宅する生活を継続しても特に身の危険を感じたことはあり
ません。そのため、女性も安心して勤められる職場環境と言えそうです。勤務
については、朝早い科から比較的ゆっくりめの科、昼間に自分の勉強時間もし
っかりとれる科から昼食を摂ることもままならない科までバリエーションに富
んでいます。基本的に自分の要領の良さに大きく左右されるので個人差が多い
ところです。個人的に、1年目は前述のように病院と自宅の区別があいまいで
あったため病院が好きなのかと思うほどずっと働いていた記憶があります。一
生懸命頑張ろうと思えば頑張れるし、自分の時間を持とうと思えば持てる良い
病院だと思います、はい。研修医の人数の多さやお給料などは公式募集要項を
見てもらうとして、後気になることと言えば上司のことでしょうか。指導医の
先生方、レジデントの先生方は頭のいい人が多くとても勉強になります。少し
うっとうしく思われてるかも、とかは都合よく考えずに後ろをついてまわって
いると色々と教えてもらえます。後、頭がいいだけでなく、私の名前を見ては
嬉しそうに声をかけてくれる気さくさも皆さん持ち合わせており楽しく研修生
活が送れる職場です。

以上、締切当日ということもあり適当に思いつくまま書き散らした次第であり
ますが、何らかのご参考になれば幸いです。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、山崎麻美
     看護部長 渡津千代子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 寒い日が続きます。外出する時はあたたかくして、お出かけ下さい。インフ
ルエンザなど流行期に入っていますので、手洗いをしっかりとおこなってくだ
さい。では、来月まで。
http://m-maga.onh.go.jp
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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