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メールマガジン「法円坂」No.133(2012/6/15)メールマガジン「法円坂」No.133(2012/6/15)



 梅雨入りと共に雨傘を携帯する毎日が続いています。そんなとき、新聞で
「人生で大切なことは雨が教えてくれた」という本のタイトルを見つけました。
 雨に対する意識を変えてくれそうですね。 
  それでは、今月号のメールマガジンをおとどけいたします。
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   メールマガジン「法円坂」No.133(2012/6/15)
          メールマガジン「法円坂」No.133(2012/6/15)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 です
 ・延世(ヨンセイ)大学セブランス病院に短期留学してきました
 ・診療科紹介 整形外科 1
 ・ボランティアコーディネーターの役割
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 先日、新聞等に、日本麻酔科学会が会員の麻酔医F氏が国内外の専門誌に発
表した193編の論文に不正の疑いがあるとして調査に乗り出したことが報じら
れました。

 F氏の論文については、すでに10年以上前に外国の学術誌で「過去5年間に
発表された47編の論文のデータが、全て、余りにもきれいすぎる」と指摘され
、不正の疑いが指摘されていたようです。しかし、この指摘は余り注目されず、
その後もF氏は多くの論文を投稿し、掲載され続けたようです。

 今年になって、過去20年間にF氏が発表した170編の論文のデータを統計学
的に分析したところ、本来あるはずのばらつきが認められず、ほぼありえない
結果が得られているとの指摘が外国の専門誌に掲載され、データの捏造(ねつ
ぞう)や改竄(かいざん)が示唆されました。

 この指摘に基づき、F氏の論文を掲載した国内外の専門誌の編集委員会が、
F氏の論文の掲載取り消しをF氏の所属機関に通告し、調査を求めたようです。

 また、F氏は臨床研究を実施する際に必要な倫理的手続きを適正に実施して
いなかった可能性も指摘されています。F氏の所属機関もF氏が倫理委員会の
承認を得ずに研究を実施していたことを確認し、F氏を諭旨退職処分にしてい
ます。

 このように、最近、IT技術等の進歩により論文の発表データを検証し、改
竄等が指摘される事例が増えています。

 別の例としては、今年、American Heart Association(アメリカ心臓学会)
はその複数の主要学術誌において、日本の研究者M氏が過去10年間に発表した
論文で使用された図に使い回しがある疑いを発表しています。学術の世界では、
一度発表したデータを再度使用することは基本的に禁止されています(いわ
ゆる「二重投稿」に相当します)。しかも、断りなく、また、元の図と異なる
ように見せかけるために意図的に異なった表現をすれば、二重投稿と疑われて
しまいます。

 この例は、インターネットのウェブサイトにM氏の論文の図について、使い
回しの詳細な指摘が公表され、学会も無視できなくなった結果と思われます。
IT技術により、見かけは異なっても実は同じデータであることを指摘すること
が極めてたやすくなっているようです。

 データのねつ造や改竄はいつも話題にあがります。循環器病領域では、1980
年代に起こったJohn Darsee(ダルシー)事件が有名です。優秀な研究をしてい
るということでハーバード大学に招かれた若手研究者ダルシーの業績がほとん
どデータのねつ造によることが発覚し、大問題になりました。

 この頃までもデータのねつ造等の問題はありましたが、1980年頃から研究者
間の競争が激しくなり、研究のスピードも上がってきたので、ねつ造等がより
多く生まれるようになったという指摘もあります。

 アメリカでは、1990年代にはノーベル賞受賞者の関与を疑われるデータねつ
造問題が発生し、遂には、1992年にNIHにORI(Office of Research Integrity
)と呼ばれる捜査部門のような部署まで設けられる程になりました。ORIは研
究におけるねつ造等の不正を監視し、摘発する部門ですが、これはNIHが研究
費を提供して助成している研究に不正があれば、それは研究費の不正使用とな
るという考えに基づいているようです。

 実際、ダルシー事件においても、研究上の問題とは別に、研究費がNIHから
出ていたにもかかわらず、NIHに報告されなかったという点も問題となったよ
うです。

 研究をしていると、どうしても良いデータ、仮説に都合の良いデータが欲し
くなります。例えば、実験で何かを測るときに無意識に都合のよい方向に(大
きめに、あるいは、小さめに)測りがちです。これはバイアスと呼ばれ、それ
を避けるためには第三者(仮説を知らない人)に測ってもらうのが良いとされ
ます。

 バイアスはこのように避けたり、少なくしたりする方法がありますが、改竄
などの意図的なものは、基本的には研究者の良心に頼る以外、防ぎようがあり
ません。しかし、近年のIT技術や統計手法の発達は「監視の目」を益々研ぎ澄
ますことになり、いつかは「ばれる」ことになります。

 ますます、自律が求められる世の中になっていくと思われます。


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   延世(ヨンセイ)大学セブランス病院に短期留学してきました     
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                    外科  山本 和義

 こんにちは。外科の山本和義です。胃癌・食道癌の治療を専門にしています。

 このたび2012年3月2日から6月1日の3ヵ月間、韓国ソウルにある延世(ヨンセ
イ)大学セブランス病院に短期留学をさせて頂いたので、報告と感じたことな
どをお伝えしたいと思います。

 延世大学セブランス病院はソウルの西側、新村(シンチョン)に位置し、ベッ
ド数2000床、手術室数50室、手術支援ロボット"daVinci system”が4台稼働し
ており韓国を代表する大病院です。胃癌手術数は年間約1200例(日本の基幹病
院で100-150例)、開腹手術だけでなく、High qualityな腹腔鏡下手術・ロボッ
ト手術も数多くこなす胃癌の治療においては世界をリードする病院の1つです。
 この延世大学の外科主任教授Noh Sung Hoon(ノ・スンフン)と当科辻仲利政
科長が長らく国際共同研究をしてきた友人であったことから、今回の私の留学
が実現しました。私としては初めての海外生活、初めての韓国ということで、
最初は右も左も分からない状況だったのですが、韓国の先生方が本当によくし
て下さり、たくさんの手術を見学し、韓国の胃癌治療の現状を学び、多くの韓
国外科医の友人を作ることができました。このような人と人との繋がりが国際
共同研究を進めていくうえで一番大事なことなのではないかと感じました。
 韓国の胃癌治療は集約化・効率化が進み、ソウルの大病院に患者が集中して
います。外科医は手術に専念し、多くの手術をこなさなければなりません。一
方で日本は、それぞれの病院で行う胃癌手術数は多くなくても、全国どこでも
同じレベルの治療を受けることができますし、手術以外にも診断・化学療法・
支持療法・緩和医療など幅広く患者さんに関わることができます。
 日本の病院と韓国の病院、それぞれに「良いところ」があります。延世大学
で学んだことを最大限に活かして、私自身の技量を向上させ、さらには大阪医
療センターの向上にもつなげられたらと思います。
 最後に、この留学を提案・アレンジして下さった辻仲利政科長、私が不在で
あった3ヶ月間、私の仕事をカバーし快く送り出してくださった外科スタッフ
の皆様、楠岡英雄院長はじめ大阪医療センターの皆様に深く感謝いたします。
素晴らしい経験をさせて頂きましたありがとうございました。

延世大学 手術室にて(本人右から2人目)
http://www.onh.go.jp/mokuji/mmaga/surg.html
延世大学 セブランス病院
http://www.onh.go.jp/mokuji/mmaga/hosp.html


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  診療科紹介 整形外科 1  骨・軟部腫瘍について  
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                    整形外科(骨・軟部腫瘍グループ)
                    上田 孝文

 骨・軟部腫瘍とは、四肢や体幹などの運動器に発生する腫瘍の総称で、発生
する部位により骨腫瘍と軟部腫瘍に分けられます。骨腫瘍の場合、局所の痛み
などで医療機関(多くは整形外科)を受診して発見される以外に、検診や他の
理由でレントゲン検査を受けた際に偶然発見されることもあります。一方、軟
部腫瘍の場合は、身体の表面に触れる「しこり」で気づかれます。痛みを伴う
こともありますが、多くは無痛性のしこりです。大きさは小豆大のような小さ
なものから、ドッジボールを超えるような巨大なものまで様々で、またその種
類も脂肪腫、血管腫、神経鞘腫など非常に多くの種類のものが含まれます。
骨・軟部腫瘍の多くは良性で、とくに症状がなければ経過観察のみでよく、必
ずしも切除する必要のないものも少なくありませんが、疼痛や手足のしびれな
どの症状があったり増大傾向のあるものでは、診断を確定するための生検をか
ねて切除します。さらに中には骨肉腫や軟骨肉腫、軟部肉腫(脂肪肉腫、線維
肉腫、滑膜肉腫、神経肉腫など様々な種類のものがあります)といった悪性の
腫瘍も含まれるため、何か症状があるか徐々に増大傾向を認めるようなら、一
度医療機関(整形外科など)を受診して下さい。その上で、少しでも悪性の可
能性があるような場合には、骨・軟部腫瘍専門医のいる病院に紹介されること
になります。
 骨・軟部腫瘍専門病院に紹介されたら、単純レントゲン検査やMRI(核磁気
共鳴画像)などの画像検査を行った後、必要に応じて局所麻酔下で針生検によ
り良性か悪性かの判断を行います。良性の診断が出た場合にはしばらくそのま
まで経過観察するか、増大傾向があるようなら外科的に切除します。また、悪
性の診断が出た場合には、その組織型や悪性度に応じて手術のみあるいは抗腫
瘍剤による化学療法や放射線治療などを併用しながら腫瘍を切除します。以前
は四肢に発生した悪性腫瘍(骨肉腫など)の場合、四肢切断術が行われていま
したが、現在では適切な併用療法(化学療法など)を組み合わせることで、四
肢を切断することなく腫瘍を切除する患肢温存療法が標準的な治療法として確
立されています。悪性の可能性がある場合に最も重要なポイントは、できるだ
け早く骨・軟部腫瘍専門医のいる病院に紹介をしてもらうことであり、当院整
形外科でも3名の骨・軟部腫瘍専門医が治療に当たっていますので、悪性かど
うかはっきりしない場合でも、骨・軟部腫瘍の患者さんがおられましたら、ど
うぞお気軽にご紹介下さい。


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   「ボランティアコーディネーターの役割」
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

 大阪医療センター ボランティアグループは、平成9年(1997年)1月に導入
され、今年15周年を迎えました。途中いろいろな事情により、ボランティアの
メンバーは大きく変化しながらも、少数ではありますが、引き続き活動してい
ただいている方もおられます。
その間幾度となく受け入れ側(病院側)も変化しています。そのような変化の
中に、ボランティアコーディネーターの重要な役割があります。
一口に受け入れ側といっても、医師、看護師、薬剤師や事務職など所属や部署、
役割が異なれば、病院ボランティアへの理解や認識もまったく異なります。
また診療科や専門が異なるとボランティアへの受け入れや対応も異なります。
外来や入院病棟といった活動場所でも異なります。また、病院長や看護部長、
看護副部長、看護師長といった役職者が交代すると理解や対応が変化する場合
もあります。したがって病院側の様々な関係者に病院ボランティアへの理解を
浸透させ、良好な受け入れ態勢を整え、活動が持続して展開できるようにする
ためにも、ボランティアコーディネーターは重要になります。

 ボランティア側も、ほとんどの場合、週に一度の活動(基本)となるため、
曜日が違ったり、活動場所が異なれば、ボランティア同士の交流や連携も日常
的に難しくなります。このようなボランティア同士の交流と連携のためにも、
ボランティアコーディネーターは重要になります。また個々に活動するボラン
ティアが何らかの問題や課題に接したときに、相談したり、アドバイスしたり、
様々な資質の向上を担うのもコーディネーターの役割になります。
そして、病院側とボランティアをつなぐ重要な役割であるボランティアコーデ
ィネートのためにも、受け入れ側(病院)の事情と、ボランティア側の事情の
、双方を良く理解したうえで、活動がスムーズに行えるように、両者をつなぎ、
活動の調整を行うことが、コーディネータの重要な役割です。
ボランティアグループ側にも課題はあります。病院ボランティア活動を発展さ
せるためには、ボランティア個人が個々に資質を向上しながら、ボランティア
同士が相互に支援し合う仕組みが必要になります。ボランティア一人ひとりの
意見を吸収しながら、ボランティアグループとしてのしっかりとした意見やビ
ジョンを持って、受け入れ側と共同しながら作れるようになることが重要だと
考えます。
ボランティアグループとしてのまとまりや、グループリーダーの役割、グルー
プの様々なボランティア支援の向上、グループが目的をもって向上していくと
いう前向きの姿勢や力量が重要になります。ボランティアグループの役割が重
要になると考えます。

 患者さんへのよりよい医療の提供、利用しやすい病院にできれば素晴らしい
ことだと思います。ボランティア・患者さん・病院職員との3人4脚、ボラン
ティアと病院職員との意思疎通をますます密にし、利用しやすい病院つくりの
お手伝いをしたいと考えています。そのためには、その仲介を担うコーディネ
ーターとボランティアのつきあい方が重要な鍵になります。

日本病院ボランティア協会 「病院ボランティアだより」No.207(2006.10発行)
ボランティアとコーディネーターのつきあい方・分科会から(抜粋)

1.嫌われるボランティア
・思い込みの強い人
・連絡なしで、休む
・「やります」と言って、忘れる
・コーディネーターを通さず、直接現場責任者と交渉する
・前職を意識し、コーディネーターを部下のように扱う
・責任感、協調性のない人
・患者の様子を見ていない
・周囲の状況が見えないひと
・熱心のあまり、浮いてしまうボランティア
・主張はするが、他人の言うことを聞かない
・人の噂話しや、悪口をいう
・役にたちたいと、患者に深入りし過ぎる人
・発展的ではなく、批判的なことばかり言う

2.嫌われるコーディネーター
・指示的、高圧的な態度のコーディネーター
・ボランティアにまかせきりにする
・問題解決を先延ばしにする
・責任感がなく、主体性に欠ける人
・ボランティアの気持ちを汲めない
・ボランティアの立場にたてず、病院側にたって伝える
・ボランティアとコミュニケーションがうまくとれない
・自分の主張だけで、ボランティアの話を聞かない
・事務的に対応する
・ボランティアや病院側の要望をうまく纏められない
・情熱がありすぎる
・ボランティアの役割を認識できていない
・ボランティアの活動に共鳴、感謝できない

 ボランティアとコーディネーターの理想的な関係とは、信頼、尊敬、対等感
が必要であり、正直に悩みや話し合いができ、過剰な依頼心をもたないように
接することだと考えます。お互いが好かれるボランティア、好かれるコーディ
ネーターになりたいと思い、また、いつまでも好かれるボランティア、好かれ
るコーディネーターでありたいと願っています。

・メルマガご愛読の皆さま、大阪医療センターでは病院ボランティアを募集し
ています。
病院で自ら進んで労力、時間、技術などを提供して、患者様にやさしさとうる
おいを提供すると共に活動を通じてボランティア自身の成長にも役立つことが
できる活動です。資格は特に要りません。自分自身が健康であり、優しさと何
事にも積極的に取り組む気持ちがあれば活動できます。また、活動回数は、個
々のライフスタイルに応じて決めていただいています。服装は活動しやすい服
装でいいですが、ピンクのエプロン・胸章など用意しています。
一緒に活動しませんか。ボランティアを希望されます方、お待ちしています。
管理課ボランティア担当までご連絡ください。


・管理課ボランティア担当    TEL:06−6942−1331(代表)
・ボランティアホームページ→ http://www.onh.go.jp/volunteer/
・患者情報室ホームページ →http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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      看 護 の こ こ ろ 
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                       西5 大空 美有紀

 梅雨の季節になり、紫陽花が色づく頃になってきましたが、皆様いかがお過
ごしでしょうか。
 私は助産師11年目になり、学生の頃から考えると、たくさんのお産の場面に
立ち会ってきました。陣痛と必死で向き合う産婦さんと一緒に夜を過ごし、赤
ちゃんが生まれ、産声を聞いた瞬間はホッとして、今母になったその女性に我
が子を手渡した時の嬉しくて幸せな表情に、私もまた幸せをわけてもらう。そ
んなことを繰り返しながら、私は助産師として、人として、女性として、たく
さんのことを学び日々成長させてもらっています。
人のいのちが始まること、人が自分の中で人を成長させること、人が人を命懸
けで生み、人が誕生し生きていくことは本当に神秘的で、ものすごい確率の中
で起こった奇跡なのだと実感します。人は誰でも存在自体が奇跡なんですよね。
私は、助産師とういう仕事はなんて贅沢なんだろと思うことがあります。一人
の人の人生のスタートに立ち会え、しかもその子に一番に触れることができ、
母と子にすてきな出会いを提供する。本当に贅沢なことだと思います。
 助産師になって数年はとにかく必死で、未熟な知識と技術の中、母子の安全
を守りながらお産の介助をしていました。徐々に、自分はどんな助産師になり
たいか、何をすべきか考え出した4年目になった頃、私がお産を介助したある
産婦さんからお手紙を頂きました。その中には、お産の時に本当に安心できた
ということ、3人目の子どもが授かったら是非もう一度私にとりあげてもらい
たいという内容でした。私は本当に嬉しくて、その手紙はお守りとして常に手
帳に挟んで持ち歩いていました。2年後、里帰り出産で来院された時に再会し、
一緒に頭を下げてよろしくお願いしますと挨拶をしていました。
その後も、私の言葉に力が湧き、陣痛を乗り越えられた、私の声と笑顔を見た
とたんにすごく安心して頑張れた、と言って下さる産婦さん達がおられます。
必死に頑張って自分の力で産んだお産という経験は、その後の育児にも人生に
も大きな自信と活力になり、私はそれをサポートしていきたいと思いますが、
そんな産婦さん達の言葉に励まされ、力をもらっています。そして生まれてき
た赤ちゃんにも多くの癒しをもらっています。
助産師学校を卒業する時、産婦さんと家族にとって満足のいくお産をめざして
サポートしていきたいと言いました。今でもその思いは変わらず、産婦さんや
赤ちゃんと関わっています。産婦さんにとっても赤ちゃんにとってもすごい体
験となるお産、まずはそれに向けて妊娠中から体も心も準備できるようサポー
トし、そしてどんな風に新しい家族を迎えたいか家族で考えてもらいたいと思
っています。お産での経験がその後の育児や家族関係にも影響すると言われて
います。そのお産がどんなものであれ満足した、よかったと感じてもらえるよ
う、妊娠中からの関わりやお産での関わりを大事にし、子育てのサポートもし
ていきたいと思っています。女性の産む力を発揮できるよう、寄り添い、触れ
て、信じて待ち、受け入れる。そうありたいと思います。
先日、自分と同じ誕生日の女の子を取り上げました。○○年前、自分もこんな
風にお母さんから生まれてきたんだなと実感します。そんなお母さんに感謝し
つつ、これからもたくさんの母子に寄り添っていきたいと思います。


ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                     研修医 釜谷 崇志

  初期研修医2年目の釜谷崇志です。大阪医療センターでの研修を開始して
早くも1年が経過してしまいました。この1年間を振り返ってみると、一言で言
えば経験と吸収、そして活用の1年間でした。1年目は全てが初体験であり、様
々な試練が待ち受けていました。患者さんの容態が順調と思っていても急変す
る、状態の悪い患者さんのために指導医の先生方と良い方法を考えて治療を行
なっても効果がないばかりか、逆効果をもたらしてしまう場合も多々ありまし
た。ただ、その中でこうすればこうなる、ああすればああなると、状況ごとに
対応策を吸収することができました。そして、次回同様の事態に陥った場合に
自分の経験を活用することができました。

 2年目となり、現在私は総合救急部をローテートしています。それでは私の
総合救急部での1日を見てみましょう。

7:30  起床(ここ最近暑くなってきたので、起きたら少し汗ばんでいます。
     シャワーは浴びたいですよね。)
8:00  出勤(4月から病院寮を飛び出し、外から通っています。せっかく買っ
        た自転車を有効活用せねば。)
8:30  カンファレンスおよび日中担当者への申し送り(初療患者さんの報告、
        入院患者さんの経過報告。当直者の顔を見れば当直帯の大変度が分か
        ります。)
9:00  センター長による病棟回診(ベッドサイドでプレゼンテーションしま 
        す。)
9:15〜 担当患者さんの処置等(病棟が3階と11階にあるので、往復が大変です。
        最近は階段で上がるようにしています。汗が吹き出ます。)
16:30 指導医による勉強会(新たな発見あり、知識の確認にもなります。)
17:00 夜間当直帯への申し送り
17:30〜やり残した仕事を片付ける
19:00 帰宅(夜はまだ涼しいです。寄り道は基本しません。)
19:30〜自由時間(テレビを見て世間の情報収集、趣味活動、勉強等)
1:00  就寝(最近寝付きが早いです。寝相はいい方です。)

 この他にはもちろん初療対応をしたり、4日に1回の日当直があったり、水・
金曜日には寺子屋(症候学・診断学の勉強会、興味深い症例を皆で検討)に参加
します。また今年4月からは同期研修医と週に1回海外ジャーナルの抄読会(各
々興味のある論文を読み、発表)を開催しています。なかなか充実した日々を
送っています。残り1ヶ月しかありませんが、少しでも多くの症例を経験でき
るように1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、多和昭雄
     看護部長 渡津千代子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 看護学生の就職に向けての見学会やインターンシップを行っています。
先日、葉書が届き当院の職員の雰囲気がとてもよかったとお礼が述べてありま
した。
職員も関わりを通して帰属意識が高まっているように感じます。8月5日の採
用試験を受けて多くの人が受けて欲しいなあと願っています。
それでは次号まで。

http://m-maga.onh.go.jp
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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