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メールマガジン「法円坂」No.143(2013/4/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 4月13日午前5時33分頃に淡路島付近を震源とする震度6弱の地震が発生しま
した。淡路島は住宅などの被害が報告されています。心よりお見舞い申し上げ
ます。
 今月ののメルマガをお届けします。
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   メールマガジン「法円坂」No.143(2013/4/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 です
 ・ご 挨 拶 
 ・診療科紹介 眼 科 (3)
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 当院は、今年3月25日に、大阪大学大学院医学系研究科と「博士課程の教育
研究に対する連携・協力に関する協定」を結びました。この協定に基づき、4
月1日から連携大学院として「エイズ先端医療研究講座」が当院に開設されま
した。

 ご承知の通り、当院はHIV感染症・エイズ診療のブロック拠点病院であり、
感染症内科が診断・治療にあたるのみならず、HIV/AIDS先端医療開発センタ
ーに所属する医師・薬剤師・看護師・臨床心理士・メディカルソーシャルワー
カー(MSW)がチームで生活支援や療養支援にあたっています。また、臨床研
究センターにはエイズ先端医療研究部が設置され、エイズに関わる種々の研究
を行っています。

 HIV感染症・エイズの診療は日々進歩しており、エイズが発見された当時の
急性の致命的な疾患という概念から、現在では慢性の長期・継続的診療が必要
な疾患へと変わってきています。それに伴い、診療のみならず、心理的な、あ
るいは、社会的な支援が必要な疾患となっています。

 これまで、厚生労働科学研究費補助金等の支援を受けて、全国の研究者と共
に、合併症・偶発症の研究、地域HIV医療の質の向上に関する研究、HIV陽性者
支援のための地域医療連携の研究、長期療養支援に関する研究などを行い、多
くの成果を挙げてきました。

 しかし、解決が必要な問題は益々増加の一方であり、また、医師をはじめ、
HIV診療に関わる医療スタッフの育成が重要な課題となってきました。

 そこで、当院では、昨年度より、HIV感染症のウィルス学的、免疫学的病態
を分子レベルで解析し、HIV感染症に対する集学的治療・全人的ケアの方法と
体制につき研究を行い、さらに、治癒を目指した新たな治療法の開発を進め、
HIV感染症研究の人材を育成することを目的に、大阪大学に連携大学院の設置
をお願いしていましたが、このたび、設置が認められました。

 学生の研究指導には、当院のHIV診療を主導してきた白阪琢磨先生(教授)、
渡邊大先生(准教授)と、重複感染が重要な課題となっているウィルス性肝炎
の専門家である三田英治先生(教授)があたることとなっています。もちろん、
他の職員も協力して教育にあたる所存です。

 この講座を通じ、抗HIV療法の最適化のための臨床研究、HIV感染症の病態に
応じた治療の臨床研究など、多くの研究に期待が寄せられています。

 また、連携大学院は社会人学生も受け入れる予定で、制約はありますが働き
ながらでも大学院生として研究ができるシステムになっています。

 大学院生の募集はこれから始まり、実際に大学院生が誕生するのは来年度に
なりますが、興味のある方は、是非、当院までお問い合わせください。


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    2度目の法円坂勤務にあたって
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                     事務部長 天童 厚則

 本年4月1日付で大阪医療センター事務部長として参りました天童です。どう
ぞ宜しくお願い致します。

 前職は東京都清瀬市にあります東京病院(病床数560床)の事務部長です。
 実は、平成21年4月〜平成23年3月までの2年間法円坂(当院の敷地内)にあ
りました近畿ブロック事務所の統括部長として勤務しておりました。
 2年ぶり2度目の法円坂勤務となります。

 当院に赴任して驚いたのは当院の保育所の跡地から大阪市の発掘調査によっ
て難波宮跡(飛鳥〜奈良時代)で新たに宮殿の一部と考えられる塀などが確認
されたとのことです。
 改めて歴史というものを考えさせられたところです。
 2年前まで法円坂に勤務していた時は、仕事に忙殺(飲み会かも知れません)
され、近畿地域の歴史ある場所(名所も含め)も一度も訪れたことがありませ
んでしたので、2度目の法円坂勤務では機会をみて史跡なども巡ってみたいと
思っています。


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    診療科紹介 眼  科(3)『網膜の病気について』
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                   眼 科 建林 美佐子

 眼をカメラにたとえた場合にフィルムの役目をしている組織が網膜です。眼
球の内側にぴったりと張り付いており、光が当たると網膜内に並ぶ視細胞がそ
の光を感じ、その刺激が視神経を通じて脳に伝達されることによって、人はも
のを見る(認識する)ことができます。
網膜には様々な病気があります。そのなかから、当科でよく治療を行っている
疾患についてご説明します。

1.黄斑上膜・黄斑円孔
 黄斑上膜とは網膜の中心である黄斑部に異常な膜が生じる病気です。初期の
ころは膜も小さく薄いためにあまり自覚症状はありませんが、進行するにつれ
て黄斑部網膜は牽引されしわが生じてきます。まっすぐな線が波を打ったよう
にゆがんで見えるようになり、進行すると視力低下へとつながります。加齢に
より眼の中のゼリー(硝子体)が変化することがこの病気の原因と考えられて
いますが、ぶどう膜炎や網膜剥離、糖尿病網膜症に対する治療後、眼内に炎症
が生じた後などに見られることもあります。
黄斑円孔は網膜の中心である黄斑部に孔があいて視力が悪くなる病気です。孔
があいた部分には視細胞がありませんので、見たいところが見えなくなります。
50歳以上の中高年者に多く見られます。見ようとすると文字が消えたりゆがん
で見えたりして視力が悪くなります。見ようとしている部位以外は普通に見え
ます。治療しないで放置すると、0.1 以下の視力になることがほとんどです。
 黄斑上膜、黄斑円孔はいずれも手術で治療します。ものが歪んで見える疾患
には、加齢黄斑変性や中心性漿液性脈絡網膜症などの他の病気もあり、自覚症
状だけでは診断はできません。症状を自覚したら眼科で検査を受けることが大
切です。

2.裂孔原性網膜剥離
 網膜が眼の壁からはがれ、放置すれば失明する病気です。加齢に伴い、眼球
の中にある透明なゼリー(硝子体)が液化し、その後網膜からはがれます。こ
の時に網膜を内側から引っ張り、破れ目(網膜裂孔)ができることがあります。
その破れ目から眼内の液化した硝子体が網膜の下に入り込み、網膜が剥がれて
しまいます。網膜裂孔は網膜の周辺部に形成されることが多く、それ自体では
視力低下などの自覚症状は出ません。網膜と一緒に血管が破れて出血する場合
などは黒いごみのようなものが飛んでいるのを自覚する(飛蚊症)場合もあり
ます。視力に重要な中心部に網膜剥離が及ぶと、視野が欠ける、見えなくなる
といった症状がでます。この疾患に対する治療は、手術で破れ目を閉じること
です。裂孔を閉鎖する為に、眼球の外側からベルトで眼球を圧迫する方法や、
眼球内容である硝子体を取り除いて眼内にガスを入れて内側から剥離した網膜
を圧迫して治すという術式を選んだりします。治癒しても後遺症が残る場合が
多く、早期に治療するほうが成績がよいため、新しい飛蚊症や、視野が端から
かけてくるのに気付いた場合にはできるだけ早く眼科を受診することが大切で
す。

3.糖尿病網膜症
 生活習慣病である糖尿病の患者さんは我が国でも非常に多くなっていますが、
糖尿病では血液の粘性が高くなることで、全身の細かい血管が詰まり全身合併
症がおこります。糖尿病網膜症では網膜の血流が悪くなって網膜組織の障害が
起こったり異常血管が生えたりして、進行すると失明に至ります。重要なのは
血糖値の管理と定期的な眼底検査です。網膜症の進行は糖尿病の管理に左右さ
れます。きっちりとコントロールのできている患者さんでは進行は遅く、末期
まで進行せずに中途で安定する場合もあります。初期には自覚症状がほとんど
ないため、定期的な眼底検査を受けることが重要です。ひとたび、網膜症が進
行してしまいますと、それから血糖値が改善しても目の病態は独り歩きを始め
ます。この段階に来ると放置すれば失明することも多く、眼科的治療が必要と
なります。治療には外来でのレーザー治療や入院による手術加療がありますが、
いったん重症になってしまうと、元の健康な眼に戻すことはできず病態の進行
を止めることが精一杯となりますので、初期のうちの内科的治療と定期検査を
しっかりしておくことが重要です。


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     大阪医療センターボランティアグループより
     平成25年度ボランティア活動参加へのお誘い
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

 私たちのボランティアは平成9年(1997年)1月に導入され、今年で17年目を
迎えました。導入後「法円坂」「患者情報室」「園芸」を初めとする多くのボ
ランティアグループに参加していただきました。いまも8グループ、100人を超
えるボランティアの方々に活動していただいています。
各ボランティアグループの名称と主な活動内容は、下記のとおりです。

(1)「法円坂」:初診・再診手続きの補助、外来・入院患者さんへの院内案
内、車椅子移送介助、リネン類の縫製および補修、玄関用車椅子・台車の維持
整理、医療通訳(英語・中国語等言語通訳および手話通訳)

(2)「患者情報室・リボンズハウス」:図書・体験談・インターネット等で
の医療情報提供、患者サロン、タオル帽子作成教室

(3)「園芸」:院内外での環境緑化、合い言葉は“花と緑いっぱいの病院を
”
(4)「音楽」:年3回、サマー・オータム・クリスマスコンサートを開催

(5)「綿の花 絵本の会」:絵本読み、人形劇、パネルシアター、エプロン
シアター、ペープサート、貸し出し文庫、小児科クリスマス会

(6)「絵本サークル ぶくぶく」:絵本読み、パネルシアター、エプロンシ
アター、紙芝居、ペープサート、手遊び、貸し出し文庫、小児科クリスマス会

(7)「栄養管理室」:栄養事務補助

(8)「生花」:玄関フラワースペースの飾り付け

など、多種多様の活動が多くのボランティア・職員・関係者の皆さまのご支援
ご協力により、継承されてきました。
 ※詳しくは大阪医療センターボランティアホームページをご覧ください。

・ボランティアホームページ → http://www.onh.go.jp/volunteer/

 平成24年度、大阪医療センターボランティアグループ全体の活動状況は、活
動延べ人数:1315人、活動延べ日数:2384日、活動延べ時間:7526時間でした。
活動延べ人数が、平成23年度の1226人を89人上回り少しばかりの喜びを感じ、
また、感謝に堪えません。
 当院のボランティア活動をサポートする組織には、「ボランティア運営委員
会」と「ボランティア支援室」の2本の柱があります。また、日々の諸問題が
タイムリーに処理できるようにと、ボランティア支援室の中に「支援室連絡会」
が設けられています。これらの組織によりボランティア・患者さん・病院との
3人4脚での活動が円滑に運営されています。
また、ボランティア皆さんの懇親の場として、年1回ボランティア総会が開か
れています。職員皆さんからの労いや、「表彰式」が執り行われます。
 このほか、ボランティア活動保険の加入や、定期健康診断・インフルエンザ
予防接種を受診していただくなど、ボランティア活動がより安全で、安心して
できるよう取り組んでいます。
ボランティアのさりげない表情や、やさしいまなざし、言葉かけが、心に不安
を抱きながら病院を訪れる、患者さんやご家族の気持ちを和らげ、心地よく受
診していただくための癒しの時間になっています。
時には、患者さんの対応に苦慮することもありますが、患者さん・ご家族、職
員の方々から掛けていただく、「ありがとう」「助かりました」「ごくろうさ
ま」などの温かい言葉に、元気をいただいています。今日も、明日も、明後日
も「この私たちを待っていてくださる人たちがいる」ことが嬉しいのです。
また、ボランティア自身が活動を通じて社会の一員として、人間的に成長でき
ることを願っています。近未来の超高齢化社会を人間らしく生きるために、ボ
ランティア活動に参加することで得るものはとても多く、また、大切なことと
考え
います。

 平成25年度も、新しいメンバーを迎えながら、歩み続けられるよう頑張って
行きます。「ボランティア活動をしてみたい」「なにかお手伝いしたい」「何
か私にも出来ることがあるのでは」と思っていらっしゃる方は、どうぞお問い
合わせください。
また、外来診療棟1階 ボランティア室に、ボランティア・コーディネーターが
いますので、是非、お尋ねください。私たちと一緒に活動してみませんか。お
待ちしています。

大阪医療センターでは病院ボランティアを募集しています。
病院で自ら進んで労力、時間、技術などを提供して、患者さんにやさしさとう
るおいを提供すると共に、活動を通じてボランティア自身の成長にもつながる
活動です。資格は特に要りません。自分自身が健康であり、やさしさと何事に
も積極的に取り組む気持ちがあれば活動できます。
また、活動方法は、個々のライフスタイルに応じて決めていただいています。
服装は活動しやすい服装で構いませんが、エプロン・胸章など用意しています。
「一緒に活動してみませんか!」ボランティアを希望されます方、お待ちして
います。
管理課ボランティア担当までご連絡ください。


お問合せは、独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター 
・管理課ボランティア担当    TEL:06−6942−1331(代表)
・ボランティアホームページ →http://www.onh.go.jp/volunteer/
・患者情報室ホームページ →http://www.onh.go.jp/jouho/jyohousitu.html


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      看 護 の こ こ ろ 
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                    東6階 三宅 康子

 春も深まり、木々の緑が濃さを増してきたように感じられる今日この頃、皆
さまはいかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期で
もありますので、十分に休息をとって体調を整えて下さい。

 さて、私は看護師として当院に就職して今年で13年目を迎えることとなりま
した。現在は整形外科病棟で勤務しております。4月からは新人看護師が病棟
に来ていますが、毎年この時期は若い熱気に刺激を受けながら、私にもこんな
初々しい時代があったのだなと思うと同時に初心を振り返る良い機会となって
います。今回は、今の私の看護の基礎となる大切なことに気付かせていただい
たエピソードを紹介したいと思います。

 13年前、1年目の私は夜勤にもようやく慣れ始めていた頃の話です。担当し
ていたAさんは歩行ができなかったため排泄はベッドサイドのポータブルトイ
レを使用されていました。Aさんのポータブルトイレへの移動介助をし、排泄
が終わりトイレを片付けようとした際「手は洗わせてくれないの?」と背中越
しにAさんから声をかけられました。その時私は愕然としました。トイレの後
には手を洗う、というあたりまえの行為に気づくことができず、Aさんに対し
て申し訳ない思いでいっぱいでした。また別の日の朝、Aさんと同じように自
分で動くことができないBさんという方を担当していた時のことです。訪室し
た際、部屋の中が暗かったので、何気なく窓のブラインドを開けて少し窓を開
けました。するとBさんが「うわあ、ありがとう。明るいね。風も気持ちいい
わ。」と笑顔で微笑んでおられました。こんなことでこんなにも喜ばれるのか、
もっと早く気付いていればもっと多くの人たちを笑顔にできたのではないかと、
嬉しい思いと申し訳なかったという思いが絡み合っていました。Aさんの悲し
そうな目とBさんの笑顔は、13年経った今でも私の記憶の中に鮮明に残ってい
ます。
 病院の中は非日常であり、自宅での環境とは異なります。しかし、非日常の
中にも日常はあります。朝起きて、カーテンを開け、顔を洗い、歯を磨き、食
事をし、トイレに行き、外出し、誰かと話し、お風呂に入り、夜は眠る。様々
な疾患や様々な治療、それに伴う多くの症状を抱えながら入院していると、そ
んな当たり前の日常が当たり前にできないということが起こります。そこにい
かに気付き、日常生活を支える手助けができるかが看護師に求められているこ
とのひとつなのだとこのお二方との出会いで教えられました。
これからも初心を忘れず、出会いを大切にし、多くの方々の笑顔が引き出せる
よう、看護師としてより一層成長していきたいと思います。


ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                   研修医2年目 森田 灯子
 この文章が掲載される頃には、私は当院の糖尿病内科で後期研修を開始して
いることと思います。この機会に初期研修の2年間を振り返りたいと思います。

【1年目】
 5、6月 消化器内科で研修開始。カルテも使えず、点滴・採血もできず、患
者さんと接することにも慣れておらず、最初は本当に何もできませんでしたが、
指導医の先生の後ろを金魚の糞のようについて回り、一つ一つ教えていただき
ました。とにかく何もできなかったので1日も早く何か習得したいという思い
でいっぱいでした。一緒にローテートしていた同期と早朝や夜遅くにエコーの
練習をしたのはいい思い出です。

 7、8月 循環器内科。先生方は一見すると近寄りがたいですが、勇気を出し
て話しかけるとものすごく色々なことを教えてくださり、かつとても面白い先
生ばかりです。よく飲みにも連れて行ってくれます。毎日気長に心エコーを教
えてもらって、一人で見たい像を出せるようになった時は感動したことを覚え
ています。

 9〜11月 総合救急部。初療室で、医師・看護師・放射線技師など他職種の
方々が見事な連携プレーで救命にあたる様子を初めて見たときはまさにプロの
仕事という感じで、鳥肌がたちました。最終月にはその場を仕切るリーダーを
やらせてもらえる機会を何度かいただきましたが、とても指導医の先生方のよ
うにはいかず、状態が刻々と変わる中、方針を考え、全体を見渡して指示を出
し、最善を尽くすということはどれほど大変かということを実感しました。

 12〜2月 総合内科(腎臓、呼吸器、血液、脳卒中、糖尿病)。多様な科の
患者さんを受け持つことになり、学ばなければいけないことも多かったです。
一緒にローテートしていた同期と相談し合うことが多く、カルテに向かいなが
ら患者さんの治療方針について何時間も話し合ったこともあります。深夜に自
分の患者さんが急変しどうしようか思い倦ねていたところ、たまたまいた同期
に相談し、一緒に治療方針を考え、何とか峠を越えたこともあります。忙しか
ったですが、得るものも大きかった3ヶ月でした。

【2年目】
 3〜5月 外科。私は当初より内科志望だったので、外科の3ヶ月は長く辛い
ものになると予想していました。しかし、いざローテートし始めると、外科特
有のテンポの速さ、手術の巧妙さ、先生方の面白さなどに魅了され、毎日が非
常に楽しく、充実したものになりました。大きな手術が多い分、急変も多く、
ICU管理となる患者さんも多かったですが、指導医のもとで臨機応変に対応す
ることを学びました。今となっては外科を回って本当によかったと思っていま
す。

 6、7月 放射線科(選択)。将来内科に進むなら簡単な画像診断はできるよ
うになっておきたいと思って選択しました。放射線科を選択する初期研修医は
多いですが、先生と相談の上自分の進みたい科にそった目標を設定することが
できます。私は胸・腹部レントゲン、胸・腹部CTの読影を目指しましたが、上
級医の先生方には最後まで読影ミス、読影漏れを指摘されていました。ただ読
影のコツを教えてもらい、見逃してはいけないものには気づけるようにはなっ
たと思います。

 8、9月 麻酔科。自分の使う薬物により患者さんの血行動態、呼吸状態など
が一変するため最初は非常に緊張しました。しかし、徐々に薬物の使い方にも
慣れ、徐々に術中管理が楽しいと思えるようになりました。気管挿管、Aライ
ン確保、CVカテ挿入といった手技をたくさんやらせてもらえるのも魅力でした。

 10、11月 内科(糖尿病、腎臓)(選択)。将来の進む科を糖尿病内科と決
めたため、糖尿病に関係する科を選択しました。糖尿病内科では1年目では経
験したことのなかった頸動脈エコーのやり方を教えていただき、また糖尿病教
室を担当させていただきました。後期研修の具体的なイメージを持つことがで
きました。

 12月 精神科。私は小坂病院で研修させていただきました。当院にはない精
神科病棟での研修ができて、新鮮でした。

 1月 地域(中野こども病院)。他には森ノ宮病院、開業医さんといった選
択肢があります。小児救急病院だったため毎日が非常に忙しく、当直では一睡
もできないこともありましたが、先生方がとても熱心で、よく指導してくださ
るので、不思議としんどいという感じはなく、むしろ様々なことを学べて毎日
が楽しいという感じでした。患者さんの数が多く、短時間で診断し、治療方針
を決めなければならないという状況の中で、視診・聴診・触診などの基本的な
身体診察の重要さを感じました。

 2月 産婦人科。新生児はみな可愛らしく、癒されました。また婦人科のダ
イナミックな手術を何件も見られたのもいい経験になりました。

 3月 小児科。小児の採血には苦戦し、初めは上級医にバトンタッチしてや
ってもらうことも多々ありましたが、1ヶ月たつとなんとか自分で採血できる
ようになりました。外来でぐったりしていた子が元気になって退院していくの
を見ると心からほっとしました。

 以上長くなりましたが、私の2年間の思い出を書かせていただきました。
私の同期は14人中10人が当院に残り、色々な科で後期研修をスタートしていま
す。これほどの人数が残るということは、それだけこの大阪医療センターが魅
力的であるということを表しているのではないかと思います。
みなさんも興味を持たれたら、ぜひ実習・見学にいらして下さい。お待ちして
います!!


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html

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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 恵谷秀紀、多和昭雄
     副院長・看護部長 渡津千代子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 「天災は忘れた頃にやって来る。」減災、防災に努めましょう。
 では来月まで。

http://m-maga.onh.go.jp

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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