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メールマガジン「法円坂」No.155(2014/4/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 春です。当院の最寄駅である谷町4丁目駅付近には研修施設があるのでしょうか、
この季節になるとリクルートスーツを着た社会人1年生が目立ちます。当院でも4月
1日に192名の新入職者を迎え、4月8日には当院の附属看護学校の入学式があり、
119名の新入生が看護師を目指してスタートをきりました。ホームページをご覧に
なられた方はすでにご存知と思いますが、幹部職員に異動があり、それにともない
メルマガの編集担当のメンバーも少し変わりました。平成26年度メルマガ第1号を
お届けします。

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   メールマガジン「法円坂」No.155(2014/4/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 です
 ・副院長就任のご挨拶 中森 正二
 ・副院長就任のご挨拶 関本 貢嗣
 ・大阪医療センターボランティアグループより
  平成26年度ボランティア活動参加へのお誘い
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す 
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 このたびは、当院で発生した「メタロβラクタマーゼ(MBL)産生腸内細菌科の集
積」に関し、患者さんをはじめ、関係者の皆さまに多大なご心配、ご心痛をおかけ
し、申し訳ありません。深くお詫び申し上げます。

「メタロβラクタマーゼ(MBL)産生腸内細菌科の集積」については、先月20日に記
者会見を行いました。すでに、新聞、テレビ等でご存じのことと思いますが、経緯
をご報告いたします。

 当院では、日頃から感染予防について種々の対策を講じていましたが、最近、メ
タロβラクタマーゼ(MBL)産生腸内細菌科の集積が認められ、その原因究明及び防
止について感染制御の有識者の方々にご指導をいただいています。この事態は我が
国でもあまり報告のない状況であり、当院としても深刻に受け止め、地域医療の中
核を担う病院の責任として公表することとした次第です。

メタロβラクタマーゼ(MBL)や腸内細菌科については、最後に説明を載せておりま
すので、ご参照ください。

 当院では、平成22年7月にMBL産生腸内細菌科の菌が中心静脈カテーテル先端の培
養検体から検出されました。これが第一例になります。その後も、MBL産生腸内細
菌科が検出されたため、感染対策チーム(ICT)や感染対策委員会で検討し、院内感
染対策を取ってきました。また、平成24年4月からは、広域抗菌薬であるカルパペ
ネム系抗菌薬の適正使用を目的に介入を開始しました。しかし、平成24年11月に
MBL産生腸内細菌科感染の関与が考えられる死亡例が発生したため、以後、感染予
防策の強化など、更なる対策の強化を講じました。それにもかかわらず、月4−5
件のMBL産生腸内細菌科の検出を認めたため、環境整備及び感染予防策の徹底に向
けたラウンドの実施、消毒方法等の統一化など、各種対策を継続しました。ただ、
この時点では、菌種、診療科、病棟が様々であり、アウトブレイクという認識はあ
りませんでした。

 その後もMBL産生腸内細菌科の集積が継続していたため、本年1月感染制御の専門
家である大阪大学医学部附属病院感染制御部に相談したところ、大阪市保健所に報
告するとともに、大阪市保健所を通じて国立感染症研究所疫学チーム(FETP) の調
査を受けるよう、助言を受けました。現在、大阪市保健所、FETPの指導の下に感染
対策を行っています。現在も、MBL産生腸内細菌科が検出された患者さんが数名入
院中ですが、いずれの方も個室または個室に準じた管理をするなど、感染予防策を
取っています。

 現在、外部調査委員会を設置し、大阪大学医学部附属病院感染制御部、FETP、大
阪市保健所の提言を踏まえ、陽性患者さんの個室管理、医療スタッフの標準予防策
及び接触感染予防策の徹底、 排世物を介した感染拡大の予防、ドレーンによる感
染拡大の予防、環境培養などの対策を実施しています。また、感染が拡大した原因
を含め、詳細な経過は、大阪市保健所、国立感染症研究所、外部調査委員会のご助
言、ご指導を受け、検討中です。

 MBL産生腸内細菌科の細菌は多剤耐性菌の一つであり、多剤耐性菌は、抗菌薬
(抗生物質)が効かない、または効きにくくなってしまった菌のことです。一般的
には身体の中に入ったり、皮膚に付着したりするだけではすぐに病気として発症す
る訳ではありません。しかしながら、身体の抵抗力が落ちている患者さんでは感染
症が発症することがあります。このために、注意が必要とされます。

 当院では、職員が一丸となって、MBL産生腸内細菌科の集積状態の完全収束に向
け、更なる感染対策を行って参ります。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


○メタロβラクタマーゼ(MBL)産生菌
MBLとは、モノバクタム以外のβラクタム抗菌薬(カルバペネムを含む)を分解す
るラクタマーゼという酵素のことです。MBL産生菌とは、この酵素を産生する菌を
指し、モノバクタム以外のβラクタム抗菌薬を分解不活化することで薬剤耐性を獲
得した菌です。MBLを産生する菌種にはブドウ糖非発酵菌である緑膿菌等と腸内細
菌科の菌種が知られています。MBLを産生する遺伝子をMBL遺伝子と呼びます。MBL
遺伝子は、染色体性のものとプラスミド性の遺伝子があります。プラスミド性の遺
伝子は、菌から菌へと拡散していく性質が特徴です。これらの菌に感染した場合の
治療は、モノバクタム系ないしアミノグルコシド系に感受性を示す場合にはそれら
を用いますが、個々の抗菌薬感受性試験結果を参考に抗菌薬を選択する必要があり
ます。尚、保菌状態であれば治療の必要はありません。
院内伝播防止策は、MRSAと同様に接触感染予防策の徹底が有効です。

○プラスミド(ウィキペディアより)
プラスミド (plasmid) は細胞内で複製され、娘細胞に分配される染色体以外のDNA
分子の総称。1952年にジョシュア・レーダーバーグによって提案された。
細菌や酵母の細胞質内に存在し、染色体のDNAとは独立して自律的に複製を行う。
一般に環状2本鎖構造をとる。 細菌の接合を起こすもの(Fプラスミドなど)、抗生
物質に対する耐性を宿主にもたらすものなどがある。

○腸内細菌科(ウィキペディアより)
腸内細菌科(エンテロバクター科)とは、真正細菌の分類上の一グループ。グラム
陰性の桿菌であり、通性嫌気性でブドウ糖を発酵して酸とガスを産生する。しばし
ば腸内細菌(動物の腸内に生育する細菌群)と混同されるが両者は別物である。腸
内細菌科に属する細菌には、大腸菌や赤痢菌、サルモネラなど、ヒトや動物の腸内
に生息したり(=腸内細菌の一種である)、腸管感染症の原因になるものが多いが、
ペスト菌のように消化管ではなくリンパ節や肺に感染するものも含まれている。ヒ
トの腸内細菌のうち腸内細菌科は1%未満である。人間の腸内には大腸菌や肺炎桿菌
などが常在している。

○腸内細菌と腸内細菌科(ウィキペディアより)
腸内細菌科に属する多くの菌種は、その生育環境や病原性の点で、ヒトや動物の腸
管と深い関わりを持つ。多くの菌種は、動物の腸管内に生息する腸内細菌として宿
主に寄生する。ただし、ヒトや動物の腸内細菌の大部分は、腸内細菌科以外の偏性
嫌気性細菌によって構成されており、腸内細菌科に属する菌数が占める割合は1%に
も満たない。ヒトの糞便には1グラムあたり、10の10乗-10の11乗個の細菌が存在す
るが、このうち10の6乗-10の8乗が腸内細菌科の細菌である。これ以外のほとんど
はBacteroides属やEubacterium属などの偏性嫌気性菌で占められている。
それにも関わらず「腸内細菌」科(enterobacteriaceae: entero- 消化管の、
bacteria 細菌、-ceae 科を表す接尾語)と名付けられた理由は、かつての培養技
術では酸素が存在すると死んでしまう偏性嫌気性菌が培養不能であったため、これ
らの存在が知られておらず、旧来の培養条件でも容易に生育する腸内細菌科の細菌
だけが発育したことから、腸内細菌の代表的菌種であると思われていたことに由来
する。


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      副院長就任のご挨拶
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                    副院長  中森正二

 4月1日に副院長に就任しました中森正二です。既に2004年9月から当院で勤務し
ておりますが、ご存じでない方もおられるかと思いますので、自己紹介をさせて頂
きます。

 1956年11月17日生まれ。57歳、蠍座、B型。妻1人、子供2人、孫3人、猫一匹。三
重県桑名市出身。出身高校:県立四日市高等学校。1年浪人して、皆が地元や関東
方面へ行く中、どういうわけか初めての大阪へ。1982年に大阪大学医学部を卒業。
以降、外科を専攻してきました。大学での1年の初期研修後、国内有数の癌治療施
設であった大阪府立成人病センターでレジデントを経験し、その後は現在まで、癌
の外科を専らとしています。したがって、学位も癌の研究と言うことで当時脚光を
浴び始めた発癌遺伝子の研究を行い1989年に学位を取得しました。その後、那智勝
浦町立温泉病院での地域医療経験を経て、米国のMDアンダーソン癌研究所に留学、
癌転移の研究を行いました。

帰国後は、再び、大阪府立成人病センターで消化器癌の外科医として従事し、1997
年から、大阪大学医学部第2外科教室(現消化器外科教室)で癌の診療と研究に従
事、助手、講師、助教授を経て、2004年9月に当院に赴任しました。当院では、肝
胆膵領域の癌の診療を行うとともに、がん情報管理部長、手術部長を経て、統括診
療部長を7年経験しました。統括診療部長となってから恵谷前副院長、山崎前副院
長、多和副院長の下、地域医療連携拠点病院や癌診療拠点病院の取得をはじめ病床
運営、医療安全、病院機能評価、脳死ドナーなど病院運営に関する数々のことを経
験させて頂きました。今後は、副院長として、「誰もがここの病院に来て良かった、
この病院で働けて良かったと思える病院であること」をモットーに職務を遂行して
いきたいと思います。皆様のご指導、ご協力を賜りますことを願い致します。


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      副院長就任のご挨拶
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                    副院長  関本貢嗣

 本年4月1日付で特命副院長(病院整備担当)を拝命しました関本貢嗣です。就任
に当たり、皆様にごあいさつさせて頂きます。

 私は昭和31年生まれの58歳です。昭和56年に大阪大学医学部を卒業し、当院には
平成24年7月に赴任しました。専門は大腸癌の手術です。特に腹腔鏡下手術は国内
で最も早い時期から取り組んできました。また骨盤内臓全摘術などの拡大手術では
国内トップレベルの実績を挙げてきました。こういった得意分野を患者さんや近隣
の医療施設にアピールし、大腸外科を伸ばしていきたいと思います。
赴任時に、がんセンターがん診療部長を拝命しました。当院のがん診療部門はたい
へん質の高い医療・ケアを提供していますが、それに加えて部門間の連携が素晴ら
しいと感じます。この特徴を大事にして、各部門と連絡を取り合いながら、より充
実したがん診療体制を築いていければと思います。
 そして、この4月から病院建て替えの準備作業を担当することになりました。大
阪医療センターは、これまでたくさんの重いタスクを背負いしっかりと全うしてき
ました。それは職員が高い志を持って努力を惜しまず励んできたからだと思います。
おそらく私の仕事は、新しい病院を、職員がやる気を持って一層活躍できる職場に
することだと考えます。非力ながら一所懸命頑張りますので、ご指導とご協力をお
願いいたします。


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     大阪医療センターボランティアグループより
     平成26年度ボランティア活動参加へのお誘い
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

 私たちのボランティアは平成9年(1997年)1月に導入され、18年目を迎えました。
導入後「法円坂」「患者情報室」「園芸」を初めとする多くのボランティアグルー
プに参加していただいています。
各ボランティアグループの名称と主な活動内容は、下記のとおりです。

(1)「法円坂」:初診・再診手続きの補助、外来・入院患者さんへの院内案内、
    車椅子移送介助、リネン類の縫製および補修、玄関用車椅子・台車(カー
    ト)の維持整理、医療通訳(英語・中国語等言語通訳および手話通訳)
(2)「患者情報室・リボンズハウス」:図書・体験談・インターネット等での医
    療情報提供、患者サロン、タオル帽子作成教室
(3)「園芸」:院内外での環境緑化、合い言葉は“花と緑いっぱいの病院を”
(4)「音楽」:年3回、コンサートを開催(サマーコンサート・オータムコンサ
    ート・クリスマスコンサート)
(5)「綿の花 えほんの会」:絵本読み、人形劇、パネルシアター、エプロンシ
    アター、ペープサート、貸し出し文庫、小児科クリスマス会
(6)「絵本サークル どんぐり」(旧称「絵本サークル ぶくぶく」):絵本読み、
    パネルシアター、エプロンシアター、紙芝居、ペープサート、手遊び、貸
    し出し文庫、小児科クリスマス会
(7)「栄養管理室」:栄養事務補助
(8)「生花」:玄関フラワースペースの飾り付け

 など、多種多様の活動が多くのボランティア・職員・関係者の皆さまのご支援ご
協力により、継承されてきました。
 ※詳しくは大阪医療センターボランティアホームページをご覧ください。

・ボランティアホームページ → http://www.onh.go.jp/volunteer/

 当院のボランティア活動をサポートする組織には、「ボランティア運営委員会」
と「ボランティア支援室」の2本の柱があります。また、日々の諸問題がタイムリ
ーに処理できるようにと、ボランティア支援室の中に「支援室連絡会」が設けられ
ています。これらの組織によりボランティア・患者さん・病院との3人4脚での活動
が円滑に運営されています。
また、ボランティア皆さんの懇親の場として、年1回ボランティア総会が開かれて
います。職員皆さんからの労いや、「表彰式」が執り行われます。
 このほか、ボランティア活動保険の加入や、定期健康診断・インフルエンザ予防
接種を受診していただくなど、ボランティア活動がより安全で、安心してできるよ
う取り組んでいます。
 ボランティアのさりげない表情や、やさしいまなざし、言葉かけが、心に不安を
抱きながら病院を訪れる、患者さんやご家族の気持ちを和らげ、心地よく受診して
いただくための癒しの時間になっています。
時には、患者さんの対応に苦慮することもありますが、患者さん・ご家族、職員の
方々から掛けていただく、「ありがとう」「助かりました」「ごくろうさま」など
の温かい言葉に、元気をいただいています。今日も、明日も、明後日も「この私た
ちを待っていてくださる人たちがいる」ことが嬉しいのです。
また、ボランティア自身が活動を通じて社会の一員として、人間的に成長できるこ
とを願っています。近未来の超高齢化社会を人間らしく生きるために、ボランティ
ア活動に参加することで得るものはとても多く、また、大切なことと考えています。
平成26年度、大阪医療センターボランティア活動は、8グループ・102名(但し、単
発活動の音楽ボランティアの人数を除く)で始まりました。今年はエプロンを新調
し、心機一転、新たなメンバーも迎えながら、歩み続けられるよう頑張って参りま
す。
「ボランティア活動をしてみたい!」「なにかお手伝いしたい!」「何か私にも出
来ることがあるのでは!」と思っていらっしゃる方は、どうぞお問い合わせくださ
い。

・管理課ボランティア担当    TEL:06−6942−1331(代表)
・ボランティアホームページ → http://www.onh.go.jp/volunteer/

また、外来診療棟1階 ボランティア室に、ボランティア・コーディネーターがいま
すので、是非、お訪ねください。
「私たちと一緒に活動してみませんか!」心よりお待ちしています。


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      看 護 の こ こ ろ        
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                 西8階 山根美穂

 春の日差しが心地よくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。4月は新年度・
新学期の始まりで、慌ただしい毎日を過ごされている方も多いと思います。くれぐ
れもご無理などなさらぬようご自愛ください。
 私は看護師となってちょうど10年が過ぎました。高校卒業後に会社員として数年
働いた後、求人で見つけた「看護助手」という仕事に興味を引かれ、看護助手とし
て働き始めたことが看護師を志すきっかけとなりました。何をやっても続かない私
が、10年間看護師を続けてこれたのは、なんといっても看護職が魅力的な職業であ
り、看護は様々な可能性を秘めていると思われるからです。
 看護師の一つのメリットとして、国家資格であり、どこの土地でも働けるという
強みがあります。私は大阪生まれの大阪育ちであったため、一度は海や山のあるい
わゆる田舎暮らしがしたいと思っていました。そこで卒業後は一旦、同じ近畿ブロ
ックの南和歌山医療センターに勤務し退職した後、大阪に戻り大阪医療センターに
就職しました。大阪医療センターで勤務して今年で5年目になります。3年間消化器
内科病棟で勤務し、最後の1年間は実習指導を担当していました。私の学生時代を
振り返ってみると、臨地実習は「しんどかった」というより「楽しかった」という思い
が強いです。看護師になるためには国家試験に合格しなければなりません。そのた
めには臨地実習は必要不可欠な学習です。ただそのために実習をこなすのではなく、
実習が楽しく、実習の積み重ねによって自分の看護が形づくられたと、看護師にな
って振り返った時に思ってもらえたらと願っています。看護学校で学んだことを実
際の患者で経験して、自分でいろんなことを実感して、学習を楽しんでもらえたら
と思います。学生の自分にだけできる看護は必ずあると思います。技術的なことで
はなく、患者に寄り添い、自分ができる最大限のことを考え援助していく、そうい
った体験を通じて看護観を育ててほしいと考えています。本格的に実習指導を担当
するにあたり、「学生指導とは?」というところから学びたいと考え、「実習指導者
講習会」に参加しました。講習会は約半年におよび、様々な講義を受けました。そ
こで私は、教育や指導という分野に興味を持ちました。指導に大切なことは、まず
相手がどういう人間かを理解し、どういう知識を持っていて、どうやって伝えるの
が効果的なのか?などです。看護と似ていると思いました。相手が学生なのか患者
なのかの違いであって、人との関わりの中で相手を理解しようとする気持ちが大切
で、相手本位にならなければいけないと思っています。この相手本位が難しく、自
分本位になりがちです。
 昨年、副看護師長の昇任を受け、糖尿病内科・感染症内科・皮膚科・形成外科の
混合病棟に異動となりました。この1年間は新しい環境とポジションに慣れること
ばかり考えていて、私自身に余裕があまりなかったです。2年目はもう少し今の自
分を楽しめるようになり、病棟のスタッフにも看護にやりがいを持って働いてもら
えるよう風通しのよい職場づくりをしていきたいです。みなさまも新しい生活が実
り多きものになりますようお祈りいたしております。  

ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                       山村 裕眞

 耳鼻咽喉科専修医の山村裕眞と申します。この度、当院での2年間の初期臨床研
修を振り返って皆様にお伝えする機会を頂きました。
 ご覧頂くとお分かりになりますように、この研修医日記は現時点で十数年分の歴
史を持ちます。執筆にあたって私も拝読致しますと、皆さん正直に書かれており、
外行きではないあるがままの研修生活を感じられる内容となっています。特に当院
で初期研修を受けることを検討するにあたってこれほど有益かつ十分な情報はない
と思われます。
 この蓄積の上に私が執筆すべきことがあるとすれば、いわゆるマイナーと呼ばれ
る科を専攻する医師(欧米ではスペシャリストと呼ばれるようですが)としての道程
についてであると考えましたので、以下に述べさせて頂きます。

 初期研修のカリキュラムの必修診療科には多くのマイナー科は含まれていません。
また、現在の当院のカリキュラムでは2年間のうち選択期間はわずか4ヶ月であり、
かつどの時期に研修するかを研修医側が決めることは出来ません。そのため必修診
療科以外の科を専攻する可能性のある者には多少の工夫が必要となります。

 まず、外科の研修期間3ヶ月のうち最後の1ヶ月は一般外科以外の外科系科目を選
択することも可能であることを活用します。外科は当院では必修診療科であり、2
年間のうち最初の1年間または遅くとも2年目の頭の時期までに研修することとなり
ます。そのため外科3ヶ月目にたとえば耳鼻咽喉科を選択することで、専攻科を決
める一般的な期限の2年目の夏頃までには研修することが可能です。
 さらに、1年目の終わり頃に行われる面接の際に、必修以外の科を専攻する可能
性があるため早めの時期に選択期間を配置して欲しい旨を伝えれば、その希望は多
くの場合受け入れられるようです。

 私は研修開始時には将来は内科系科目を専攻するつもりでしたが、研修が進むに
つれ外科系科目にも興味を抱くようになりました。そして研修2年目の春に、前述
のように外科の3ヶ月目として耳鼻咽喉科を選択しました。そこで老若男女の生活
の質を劇的に改善することが出来る耳鼻咽喉科の仕事に魅力に感じ、引き続く2ヶ
月間の選択期間でも耳鼻咽喉科を研修しました。その合計3ヶ月の間では、自分自
身で執刀する機会もあり、研修医でありながら患者さんに主治医として感謝される
経験を得ることも出来ました。もちろん責任感と相応の努力が必要になると思いま
すが、早い段階から主体的に患者さんと向き合うことが可能である点も耳鼻咽喉科
医の特長に感じられました。そして最終的には当初考えていた内科系科目ではなく、
耳鼻咽喉科を専攻することに決めました。

 皆さんにもぜひ、幅広い視野を持って研修に臨まれることをお勧め致します。ま
た、耳鼻咽喉科を専攻する希望の有無に関わらず、当科の知識は救急の場面などで
非常に役立つと思います。当科での研修を希望される先生方には有意義かつ楽しい
研修期間をお約束致しますのでぜひ回ってきてください。以上、乱筆失礼致しまし
た。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 多和昭雄、中森正二、関本貢嗣
     副院長・看護部長 渡津千代子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 新人といえば阪神タイガースのドラフト6位ルーキー岩崎優投手が頑張っている
ようです。ギリギリの線でプロになった選手が活躍し、誰もが活躍すると思ってい
た松井裕投手(楽天イーグルス)はなかなか勝てないようです。まだまだ、先は長
い、がんばれ新人君。すべての職場の新人君たちにエールを送りましょう。それで
は、次号をお楽しみに。

http://m-maga.onh.go.jp

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp 

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