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メールマガジン「法円坂」No.167(2015/4/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 4月最初の週末に「なばなの里」に行ってきました。イルミネーションを見るのが
目的で行ったのですが、花広場にはチューリップが咲き乱れ、桜も満開、さらにはベ
ゴニアガーデンと見どころ満載でとても素敵な休日をすごせました。来年も桜のころ
に行きたいとおもっています。皆様も是非、一度いらしてください。
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   メールマガジン「法円坂」No.167(2015/4/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長 楠岡 英雄 です
 ・就任のご挨拶  脳神経外科科長 藤中俊之
 ・診療科紹介 呼吸器内科
 ・大阪医療センターボランティアグループより
  平成27年度ボランティア活動参加へのお誘い   
 ・看 護 の こ こ ろ
  ・研 修 医 日 記
 
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         院 長 楠岡 英雄 で す
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 4月は、新人職員や新入生、あるいは、他所から異動してくる方々を迎える季節
です。

 当院も、4月1日に、初期研修医15名を含む医師61名、看護師87名、診療看護
師2名、臨床研究コーディネーター(看護職)1名、薬剤師等のコメディカル6名、
事務職員5名、非常勤職員20名の新採用者を迎え、入職式を行いました。

 また、附属看護学校では、121名の新入生を迎え、4月7日に入学式を執り行い
ました。

 今年は、診療部門でも比較的大型の異動がありました。部長3名の退職に伴い、
部長への昇任1名と、部長間での担当替えが行われました。循環器内科、泌尿器科、
耳鼻咽喉科、麻酔科では科長の交代がありました。これらの異動については、あら
ためて、地域医療連携の小冊子にてお知らせいたします。よろしくお願いいたしま
す。

 さて、今回はうれしいニュースがあります。それは、当院の臨床研究・治験の審
査を行っている倫理審査委員会が、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針に
基づく、質の高い審査体制が整備されている」と厚生労働省医政局長から認定された
ことです。

 人を対象とする医学系研究は、「ヘルシンキ宣言」(世界医師会「人間を対象とす
る医学研究の倫理的原則」)に則って行うことが求められています。ヘルシンキ宣
言は、研究に参加いただく被験者の保護(身体的・精神的保護や、個人情報の保護)
や研究の質の確保を目的としています。この原則の一つに、「研究倫理委員会での審
査を受け、その承認があった場合にのみ、研究を実施すること」があります。

 ヘルシンキ宣言には、以下のように述べられています。

 研究計画書は、検討、意見、指導および承認を得るため研究開始前に関連する研
究倫理委員会に提出されなければならない。この委員会は、その機能において透明
性がなければならず、研究者、スポンサーおよびその他いかなる不適切な影響も受
けず適切に運営されなければならない。委員会は、適用される国際的規範および基
準はもとより、研究が実施される国または複数の国の法律と規制も考慮しなければ
ならない。しかし、そのために本宣言が示す被験者に対する保護を減じあるいは排
除することを許してはならない。
 研究倫理委員会は、進行中の研究をモニターする権利を持たなければならない。
研究者は、委員会に対してモニタリング情報とくに重篤な有害事象に関する情報を
提供しなければならない。委員会の審議と承認を得ずに計画書を修正してはならな
い。研究終了後、研究者は研究知見と結論の要約を含む最終報告書を委員会に提出
しなければならない。

 これに基づき、わが国でも、「臨床研究に関する倫理指針」では、研究の実施又
は継続について倫理審査委員会での審査を求めています。ところが、わが国には、
倫理審査委員会が1,300以上あるといわれています。この数字は、厚生労働省の
「倫理審査委員会報告システム」に報告された倫理審査委員会の数ですので、実際
はそれ以上、あるかもしれません。

 倫理審査委員会がきわめて多数ある結果、倫理審査委員会ごとに審査の質にばら
つきが生じていると指摘されています。そのため、「臨床研究・治験活性化5か年
計画2012」では、「臨床研究等における倫理性及び質の向上」を目指して、「国等に
よる倫理審査委員会の認定制度(倫理審査委員会の質を保証するシステム)の導入」
を求めていました。具体的には、「国等が一定の基準を満たしているものを適切な倫
理審査を行える委員会と認めて、審査の質を保証するとともに継続的な質の向上を図
る」ことです。

 この目標の具体化のために、平成26年度に、厚生労働省により「倫理審査委員会
認定制度構築事業」が行われました。ただ、事業開始までの準備に時間を要したため
か、認定申請の開始が平成27年2月の初旬となり、3週間で締め切られたことは残念
でした。

 この第一回の倫理審査委員会認定への応募件数、認定件数はまだ公表されていませ
んが、相当数の委員会が申請したものと思われます。また、最終的に認定された数は
きわめて少なかったと聞いています。この数少ない認定倫理審査委員会の一つになれ
たことは、これまでの当院の取り組みが評価されたものと誇らしく思っています。

 認定の有効期間は3年間ですが、この間、倫理審査の質を落とすことなく、その維
持に努め、また、他の機関からの審査依頼にも十分に対応できるよう、体制を強化し
ていきたいと考えています。今後とも、ご支援、ご協力のほどをお願い申し上げま
す。


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        就任のご挨拶
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                   脳神経外科科長 藤中俊之

 本年1月1日付で脳神経外科科長として赴任いたしました藤中俊之です。

 私は平成4年に大阪大学医学部を卒業し、大阪大学医学部脳神経外科に入局いたし
ました。
関連施設での研修の後、平成9年から当院赴任前の平成26年末まで大阪大学医学部附
属病院、大阪大学大学院医学系研究科で診療および研究に携わってきました。専門領
域は脳血管障害に対する外科治療、血管内治療で、平成16年からは大阪大学脳神経外
科脳血管グループの責任者として多くの手術、血管内治療を経験させていただきまし
た。脳神経外科は脳血管障害のみならず、脳腫瘍、頭部外傷、不随意運動などの機能
的疾患、脊椎脊髄疾患や末梢神経疾患も担当する大変領域の広い診療科ですが、近年
では各領域における専門性がより高くなり、脳神経外科医は各々の専門性を持ち、よ
り高度な診療を行うことが求められています。私が専門とする脳血管障害において
は、近年、脳血管内治療の進歩が著しく、新たな治療技術の開発・応用により従来は
治療困難であった脳動脈瘤や急性血管閉塞などに対してもステントを併用した脳動脈
瘤塞栓術や血栓回収術、血行再建術が積極的に行われるようになってきました。
また、腫瘍性疾患に対してもナビゲーションシステムをはじめとする手術支援機器の
進歩に加え、遺伝子診断等に基づいた集学的治療も行われるようになってきました。
 当科では脳神経外科の各領域のうち、上述の脳血管障害と腫瘍性疾患に特に注力し
高度な診療を行っていきたいと考えております。

 今後ともご支援・ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。


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     診療科紹介 呼吸器内科     
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                   呼吸器内科 科長
                   小河原 光正

 呼吸器内科は現在常勤スタッフ4名で、呼吸器悪性腫瘍(肺癌,胸膜中皮腫など)
に特化して診断・治療にあたっています。日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会
の認定施設になっています。

 肺癌の診断のためには気管支鏡検査が重要です。週に3名程度の気管支鏡検査を
行っています。2006年春に内視鏡透視室にCアーム透視台を導入、気管支ファイバ
ースコープも2007年に極細径ファイバー、異物除去可能な処置用ファイバーを揃
え、また、特殊光検査(狭域帯光NBI,蛍光内視鏡AFI)、超音波内視鏡も可能とな
っています。

 肺癌の診断のためには画像診断と生検材料の病理学的診断が必要です。癌の診断
が確定すれば、胸部・腹部CT、頭部MRI、 PETまたは骨シンチによる病期診断が必
要になります。病理組織診断による組織型により、小細胞癌と非小細胞癌(腺癌、
扁平上皮癌,大細胞癌など)に分類されます。治療法を決定するにあたっては組織
型、病期のほかに全身状態の指標であるPS(Performance status)、年齢、主要臓器
機能、合併症などを考慮して肺癌カンファレンスで検討しています。治療の指針と
しては、米国臨床腫瘍学会(ASCO)、NCCN、 日本肺癌学会などのガイドラインを参
考にしています。

 最近の話題としては、病期分類(TNM分類)が2010年1月よりが改訂されて少し
複雑になったこと、従来、小細胞癌以外は非小細胞癌として治療法は同じでしたが、
ペメトレキセド(アリムタ)、ベバシズマブ(アバスチン)などの非扁平上皮癌を
よい適応とした抗癌剤が出てきたこと、癌細胞のEGFR遺伝子変異を測定すること
によりゲフィチニブ(イレッサ)、エルロチニブ(タルセバ)、アファチニブ(ジオ
トリフ)の効果を予測でき適応を選択できるようになったこと、ALK融合遺伝子に
よる肺癌が生検検体から検査可能となりクリゾチニブ(ザーコリ)、アレクチニブ
(アレセンサ)が保険で承認されたことがあげられます。

 肺癌は早期発見が困難で、治療も難しい予後不良な疾患ですが、肺癌の化学療法
はカタツムリのようにゆっくりだが少しずつ進歩していると言われています。呼吸
器外科、放射線診断科、放射線治療科、臨床検査科、がんサポートチーム、外来化
学療法室などと力を合わせて今後も胸部悪性腫瘍の治療に貢献して参りたいと考え
ています。


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  大阪医療センターボランティアグループより
  平成27年度ボランティア活動参加へのお誘い     
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

 私たちのボランティアは平成9年(1997年)1月に導入され、19年目を迎え
ました。
導入後「法円坂」「患者情報室」「園芸」を初めとする多くのボランティアグルー
プに参加していただいています。

 各ボランティアグループの名称と主な活動内容は、次のとおりです。

(1)「法円坂」:初診・再診手続きの補助、外来・入院患者さんへの院内案内、
   車椅子移送介助、リネン類の縫製および補修、玄関用車椅子・台車(カー
     ト)の維持整理、音楽コンサートの共催、医療通訳(英語・中国語等言語
   通訳および手話通訳)
(2)「患者情報室・リボンズハウス」:図書・体験談・インターネット等での医
   療情報提供、患者サロン、タオル帽子・布ぞうり作成教室
(3)「園芸」:院内外での環境緑化、合い言葉は“花と緑いっぱいの病院を”
(4)「音楽」:年3回、コンサートを開催(サマーコンサート・オータムコンサ
   ート ・クリスマスコンサート)
(5)「綿の花 えほんの会」:絵本読み、人形劇、パネルシアター、エプロンシア
      ター、ペープサート、貸し出し文庫、小児科クリスマス会参加
(6)「絵本サークル どんぐり」:絵本読み、パネルシアター、エプロンシア
ター、
   紙芝居、ペープサート、手遊び、貸し出し文庫、小児科クリスマス会参加
(7)「栄養管理室」:栄養事務補助
(8)「生花」:玄関フラワースペースの飾り付け

など、多種多様の活動が多くのボランティア・職員・関係者の皆さまのご支援ご
協力により、継承されています。

 ※詳しくは大阪医療センターボランティアホームページをご覧ください。
・ボランティアホームページ → http://www.onh.go.jp/volunteer/

 当院のボランティア活動をサポートする組織には、「ボランティア運営委員会」
と「ボランティア支援室」の2本の柱があります。また、日々の諸問題がタイム
リーに処理できるようにと、ボランティア支援室の中に「支援室連絡会」が設け
られています。これらの組織により、ボランティア・患者さん・病院との三者共
同での活動が円滑に運営されています。
 また、ボランティア皆さんの懇親の場として、年1回ボランティア総会が開か
れています。職員、皆さんからの労いや、「表彰式」が執り行われます。
 このほか、ボランティア活動保険の加入や、定期健康診断・インフルエンザ予防
接種を受診していただくなど、ボランティア活動がより安全で、安心してできるよ
う取り組んでいます。ボランティアのさりげない表情や、やさしいまなざし、言葉
かけが、心に不安を抱きながら病院を訪れる、患者さんやご家族の気持ちを和らげ、
心地よく受診していただくための癒しの時間になっています。
時には、患者さんの対応に苦慮することもありますが、「ありがとう」「助かりまし
た」「ご苦労さま」など、患者さん・ご家族、職員の方々から掛けていただく、こ
ころ温かいお声掛けに元気をいただいています。「今日も、明日も、明後日も、この
私たちを待っていてくださる人たちがいる」ことが嬉しいのです。
 また、社会の一員として、ボランティア自身が活動を通じ、人間的に成長できる
ことを願っています。近未来の超高齢化社会を人間らしく生きるために、ボランテ
ィア活動に参加することで得るものはとても多く有り、大切なことと考えています。
 平成27年度、大阪医療センターボランティア活動は、8グループ・105名
(但し、単発活動の音楽ボランティアの人数を除く)で始まりました。新年度を迎
え、「心機一転」新たなメンバーを迎えながら、歩み続けられるよう頑張って参り
ます。「ボランティア活動をしてみたい!」「なにかお手伝いしたい!」「何か私に
も出来ることがあるのでは!」と思っていらっしゃる方は、どうぞお問い合わせく
ださい。

・管理課ボランティア担当    TEL:06−6942−1331(代表)
・ボランティアホームページ → http://www.onh.go.jp/volunteer/

また、外来診療棟1階 ボランティア室に、ボランティアコーディネーターがいま
すので、是非、お訪ねください。
「私たちと一緒に活動してみませんか!」心よりお待ちしています。


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      看 護 の こ こ ろ        
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                 西11階病棟 井上眞季

 日ごとに暖かさを感じられるようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょ
うか。新年度を迎えられた方々は、お忙しい毎日を過ごされていると思いますが
健康にはくれぐれもお気をつけ下さい。
 私は、看護師として働き始め13年が過ぎました。今回は、これまでに経験した
看護を通し、私の感じる「看護の魅力」についてお話させて頂きたいと思います。

 私は当院で勤務する前に、筋萎縮性側索硬化症や脊髄小脳変性症などの患者さ
んが入院する療養型病院の神経内科病棟で6年間勤務していました。入院時は自
立していた患者さんが、急変し人工呼吸器装着に至るまでの経過を数例経験して
きました。神経難病の場合、一度人工呼吸器を装着すると離脱は難しく、自身の
状態の変化や想像できない今後に対して、受け入れたくはないが、受け入れざる
を得ない状況に陥る場面も数多くありました。私が担当していた患者さんは50歳
代の女性でした。入院時、日常生活は自立していましたが、1年以上経過し病状
の進行と共に発声が難しく、食物や唾液を飲み込めないなどの嚥下障害をきたし
胃瘻造設について、医師から説明が実施されました。
患者さんはしばらく泣いた状態が続きました。日頃から思いを表出される患者さ
んであった為、私は身体に触れ患者さんが自ら話始めるのを待ちました。すると
落ち着きを取り戻した患者さんに「井上さんならどうする?」と聞かれ、何と返
答したら良いか分からず、ただただ何も言えない自分に焦りを隠しきれませんで
した。難病を患い予後に対して不安が強い患者さんが、想像もつかない経過の中
で、今後どのような生き方をしたいのかという、人生の一部分に看護師として関
わる事の重大さを思い知らされました。
また同時に、自分の言葉が患者さんに与える影響がどれ程大きいものになるのか、
言葉の重みや責任の重大さについても考えさせられました。すぐに答えを出す必
要はないと考えた私は、今後どのような人生を送りたいか」について、じっくり
と時間をかけ、一緒に考えていく事を患者さんに提案しました。患者さんのこれ
まで生きてきた過程を含め、一緒に考える時間を作る事で「まだ死にたくない。
娘の事が心配だしまだまだ生きたい。」と患者さんは答えられ、胃瘻造設をされ
ることになりました。
この関わりを通し、看護師という仕事は、患者さんがどのような人生を送りたい
のかを一緒に考える事ができ、また人生の一部分に関わる事のできる素晴らしい
仕事であると実感できました。
 私が3月末まで勤務していた総合救急科には、交通外傷や墜落外傷など突然受
傷された患者さんがたくさん入院されています。患者さんの抱える問題はそれぞ
れ違いますが、どの様な状況にあっても理解し寄り添える存在でありたいと思い
看護をしています。これからも看護師という仕事に誇りをもち、魅力を感じなが
ら、一人の人生に関われる事を幸せに感じて働き続けたいと思っています。


ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                     感染症内科 専修医
                     山本 雄大

 感染症内科専修医の山本雄大と申します。当院の紹介については先輩方や同期
たちが十分すぎるほどにしてくださっていますので、私は自分の体験を中心にお
話しさせていただこうかと思います。主に今年度以降のマッチングを受けられる
方に向けた話です。

 医師免許を頂いて、さあ頑張るぞ!と意気揚揚と当院にやってきた私に待ち受
けていたのは1か月のオリエーションでした。オリエーション期間中は、診療行
為をほとんど行わず、毎日ただひたすらオリエンテーションを受けて睡魔と闘う
毎日…モチベーションが低下していくのを感じました。

そして待ちに待った5月、オリエンテーションが終了して、やっと研修医として
働き始めました。最初はカルテの使い方もわからず、薬を処方するときにも「本
当にこれを処方していいのだろうか」と戸惑い、ルートは入らず、日常業務に忙
殺されて、本当にダウン寸前のときもありました。それでも1か月もすると慣れ
てきて、余裕が出てくるとやっと医師(の卵)になったんだ、という実感が湧いて
きました。そして、私が感染症内科と出会ったのもこの頃です。当時は、抗菌薬
のことなど何もわからずに指導医に「山本くーん、メロペン行っといてー」と言
われれば、はいわかりましたとメロペンを処方していました。メロペンが何なの
か、カルバペネムとは何なのか、大して考えもせずに「よく効く抗菌薬」くらい
にしか思っていませんでした。するとある日、とある患者さんのカルテを開くと
「ICT感染症内科 広域抗菌薬の適正使用について」というタイトルで感染症内
科の医師からお叱りの言葉を頂いていました。そしてその直後、エレベーターの
中で声を掛けられました。「研修医の山本先生だよね?最近、メロペンよく出し
てるけど、上に言われてやってるんでしょ。それ、ダメな使い方だから、覚え
ちゃダメ。感染症内科を回ってくれたら教えてあげるよ。」みたいな内容でした。
その方はICTに所属しておられる感染症内科の先生でした。
元々、腫瘍内科を志望していた私でしたが、当院がHIV/AIDSブロック拠点病院
であることを知っていましたし、私の行いたい診療スタイルである「薬を使って
病気をコントロールして長く患者さんと付き合っていく」という診療スタイルは
HIV/AIDSの診療にも共通すると感じてはいたので、感染症内科に少し興味は持っ
ていました。そこで、2年目に感染症内科を選択科目としてローテートすること
を決意して、2年目の専修医採用試験前に感染症内科を研修しました。最初は、
怒られたから勉強しなくちゃ…程度の感覚でしたが、感染症内科をローテートす
る頃にはもう感染症と抗菌薬の虜になっていました。そして、現在に至ります。

 この話の中で、当院の良さ、つまりは大病院で研修することの良さを二つ、具
体的に提示できたと思います。一つは、間違っていれば教えてくれる人がいるこ
と。医療は細分化、専門化が進んでしまい、他科の知識に関してはおろそかにな
ってしまう部分もあります。
そんな時に、どんな形であれ、誰かが見ていてくれて教えてくれることのありが
たさは大病院ならではのものだと思います。特に研修医中は分からないことしか
ありません。教えてくれる人は多いにこしたことはありません。もう一つは、似
たようなことですが、診療科が揃っていることです。特に将来の診療科を明確に
決めていない方はそうですが、学生の時の科の印象と実際働いてみてからの科の
印象の間には大きなギャップがあることがあります(ありました)。この後、何十
年も医師として働くのですから、自分にとってベストの診療科を見つけたいもの
です。実際に働いてみて決める、そのためには診療科が揃っている必要がありま
す。当院の良いところはまだまだたくさんありますし、また悪いところも言おう
と思えばポンポンと出てきます。しかし、このままだらだら書くのも何ですので
この辺で終わりにしたいと思います。
興味を持っていただければぜひ一度当院を見学にいらしてください。

 最後に、私は当院で研修を行い、心から「本当に良かった」と思っているとい
うことを述べて、乱文を締めくくりたいと思います。以上、お付き合いいただき
ありがとうございました。
               2015年4月10日 感染症内科 山本 雄大

臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 楠岡英雄
編 集 長:副院長 多和昭雄、中森正二、関本貢嗣
     副院長・看護部長 渡津千代子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 三寒四温といいますが、上着がいらないかと思うとコートを着ないと寒くて
ブルブル、体調を崩さぬようお気を付け下さい。次号をお楽しみに。

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。

www-adm@onh.go.jp

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